2024/08/19

8/19 店日誌

8月19日、月曜日。1971年のジャマイカと2024年の日本、どちらが暑いのか。もしかすると後者の方が暑いのかもしれないし、しかるべき資料にあたって、それが証明されても驚かない。まあ、そうだよなあ、こんだけ暑いんだから……なんて感慨、10年前には成立しなかった。そりゃ、間違いなくジャマイカの方が暑いでしょ! マヌケな質問はやめてくれ。なーんて調子でまともに耳をかさなかっただろう。それだけ、近年の暑さはきびしい。

定時前に店を閉めて向かったのは、天久保一丁目〈Good Near Records〉。昨日までの連休中、中古レコード10%オフ・セールを開催していると知っていたのだが、タイミングがあわず、足を運べないままだった。スエルテくんが店主になってからまともにレコードを買っていないし、そろそろ、あれを買うべきとき。壁に飾ってあるジャッキー・ミットゥー『マッカ・ファット』が欲しいのだ。ずっと前に持っていた盤を酔いの勢いで手放したまま、買い直せていなかった。

自転車を走らせて店に到着、すぐさま壁をみると、よかった! まだある。飛びつかず、ジャズ~レゲエ~ロックと目をうつらせて、入荷チェック。けっこう良いのが入ってる。欲しいのも何枚か。安めの盤でおさめておくかと一瞬迷うも、ええい! マッカ・ファットを買いにきたんだろう、オマエは! 決意を改めて、盤質の確認ついでに試聴する。A面1曲目「Henry the Great」のイントロだけで、迷いが吹きとぶ。オレはこれを買いにきたのだ。

1971年のジャマイカも、2024年の日本におとらず暑かったのだろう。そうでなければ、こんな音楽が生まれる理由が説明できない。ラウンジ~モンドを経由したようなロック・ステディ。おいおい、あぢ〜なとか言いながら、ジャッキー・ミットゥーも演奏していたんだろう(ここまで書いて、1967年録音の『イン・ロンドン』に針を落とすと、すでにこのスタイルは完成している。暑さは関係ないのか……)。

連休明けの月曜日、どうなのだろう。人は来るのか。とりあえず開けています。

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