とにかく、ずーっと雑誌を出してきた、という次第です。-渡辺京二
『アルテリ』十四号が届きました。
毎年2月と8月に定期刊行されている熊本の文芸誌。今回、自分がまず目を通したのは「アルテリ対談 渡辺京二×坂口恭平」。上記の台詞がある通り、渡辺京二さんの雑誌づくりの来歴を巡る対談で、話は「大連で迎えた敗戦、当時は旧制中学3年生」から。ぐーんと時間の軸が伸びて、現代から遠い場所に連れていかれる。そこから段々、時に一気に話が飛んで、今現在に着地する。
この収められた時間の長さ、豊かさこそが『アルテリ』の魅力。今すぐ役に立つ情報ではなく、長く読めて、嘘のない言葉が綴られている。最後に置かれた「原告意見陳述要旨と、世界の見え方の話」を書いたゆうたさんの声、多くの人に届くといいなと思っています。
販売価格は1100円(税込)。四号以降のバックナンバーもそろっています。
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