2021/06/21

連休日誌

連休初日、まず、行かねばならない店を目指す。阿佐ヶ谷の古書店〈コンコ堂〉に足を運ぶとちょうど松葉杖をついた店主・天野さんが開店準備をするところだった。半分シャッターが開いたところで入店、じっくり棚を拝見する。目を移すたびに欲しい本がある。しかも、どれも良心的な価格設定。しずかに興奮しながらお会計、安く打ってくれているのを感じながらも、しっかりお礼を言えない自分を恥じる。その後に話をしながらも、ペーペー過ぎる自分を恥じる。こんなにカッコいい古書店を自分は他にしらない。荒川洋治の著作を中心に何冊か、買わせてもらった。

そこから足を向けたのが、宿がある、勝どき。電車を乗り換え、無事に到着。買った本でズッシリと重たくなった荷を解いて一服したのち、長年の酒仲間であり、自分を東京の名酒場のいくつかにいざなってくれたKさんが、門前仲町に開いた店〈ほどほど〉を目指して歩き出す。歩を進めると暑い、暑い! 事前にメモしてあった番地「江東区福住1–4–11–1F」だけを頼りに、歩いていくと、あった! みつけた! もう、期待通りのシブい店構え。座ってすぐ、瓶ビールをいただく。気持ちのいい風が入り込む午後、こんなにも美味い酒を呑んだのは久しぶり。珍しくレモンハイを何杯ものむ。つまみもどれもがちょうど良い。しっかりと酔い、お腹も満たされて、店を後にした。

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