読んだあとに誰かに伝えたくなるような随筆、代表作とはまた違った一面が見られる小説、何度も読み返したくなる美しい文章、そのような作品をシンプルな装幀で本読み人に届けたい。
寺田寅彦/中谷宇吉郎・山本善行 撰『どんぐり』(灯光舎)が届きました。
師弟関係にあった二人の科学者による三つの文章を収録した小さな本。撰者によれば「寅彦も宇吉郎も豊かな全集を持つ科学者であって、どの部分を掘っても豊かな水が湧き出るような書き手である」。「どんぐり」、「コーヒー哲学序説」、「『団栗』のことなど」に加えて「撰者あとがき」まで、ゆっくり味わってほしいです。
販売価格は1650円(税込)。雨の日の静かな午後、こういう本があると少し嬉しい。
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