2020/06/27

『Station』


「2015年9月9日、オーストリア・ウィーン西駅。欧州から日本への帰途にあった私は、空港へ向かうバスに乗り換えるために降りた駅のホームで、あふれんばかりに押し寄せる人の波に突如としてのみ込まれた」
多様な人々が行き交う駅のホームでの3時間が写し出す風景に、いま私たちは何を見るのか。自らの新しい地図を描き出すためのレッスン。

鷲尾和彦『Station』が届きました。
つくばの出版社「夕書房(せきしょぼう)」の最新刊は難民を題材にした写真集。2015年9月9日、オーストリアのウィーン西駅での3時間。鷲尾和彦さんがカメラに収めたのは移動する人、時間、貼り紙…それら全てを抱えて、はきだす駅という場所。他人事とは思えない行列の写真を見て、現場の切迫感に思いを馳せました。2020年の日本だからこそ、意味を持つ作品集だと思います。

販売価格は3960円(税込)。美しくも可愛らしい、佇まい。直に手にしてほしい一冊です。

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