2019/06/26

『武田百合子『富士日記』の4426日』①


“傍線を引いたり、付箋を貼ったり、気になったことをメモしていくだけで、ページを捲る感触さえ不思議と違ってくるのだ。”−「リード・トゥ・ノーホエア〜あとがきにかえて#1」より

“武田百合子の中公文庫版『富士日記』上・中・下の全三巻は、(略)レコードのように何度も何度も、しかも何曲目からでも楽しめてしまう特別な本だ。”
−安田謙一「犬が映画見た」(『ピントがボケる音』より)

ミズモトアキラ『武田百合子『富士日記』の4426日』①が届きました。
著者であるミズモトさんによれば、この本は「武田百合子が夫・泰淳、娘・花との生活を4426日にわたって綴った名著『富士日記』をあきれるほど丁寧に読み解いていこうという試み(の途中経過)」とのこと。書き手のスピードに極力寄り添って日記を読み解く、前代未聞の行為のドキュメント。最後の最後まで付き合えたら、本望です。

販売価格は1620円(税込)。文庫サイズの小さな本ですが、その振り幅と奥行きは半端ナシ。

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