2016/01/29

夏葉社の本



夏葉社から本が届きました。
最新刊である山崎ナオコーラのエッセイ集『かわいい夫』に加えて、黒田三郎の詩集を復刻した『小さなユリと』。京都で古書店「善行堂」を営む山本善行さんが編纂した上林暁のアンソロジー『故郷の本棚』と『星を撒いた街』の計4冊があらたに棚に並びました。昨年入荷した『レコードと暮らし』も引き続き販売しているので、当店にはぜんぶで5冊、夏葉社から刊行された書籍があります。

昭和を生きた小説家上林暁のアンソロジーは、ちくま文庫で復刊された酒場小説集『禁酒宣言』(編者は坪内祐三氏)を読み、身につまされながらも笑い、夢中になったことがきっかけで仕入れました。単純にまず自分で読んでみたいと思ったわけです。「酔い痴れて、ぐっすりと眠っていた。目が醒めてみると、一夜にして、恋を失っていた。兼介は呆然として、天井を見詰めた」という一文は、『禁酒宣言』におさめられた“魔の夜”という短編の冒頭部分。ここ最近でいちばん心惹かれた文章かなと思います。

以下、夏葉社代表・島田潤一郎さんによる『かわいい夫』の紹介文を転載します。

***

12月11日取次納品で、新刊を出します。

山崎ナオコーラさんのエッセイ集、『かわいい夫』です。

タイトル通り、主に、夫、結婚について書いた本です。

半分が「西日本新聞」に連載されていたエッセイ、もう半分が完全書き下ろしです。

日々の暮らし。

父との死別。

流産。

ふたたびの妊娠。

さまざまなことを経験しながら、作家のこころは変わっていきます。

結婚って、なんだろう? と考え続けます。

おもしろいですし、読んでいると、なぜか、勇気が出てきます。

(あと、本当に、夫がかわいいです)

装画は、『小さな恋のものがたり』のみつはしちかこ先生。

小さなエッセイが94本入っています。

大好きな1冊です。

プレゼントにもお勧めです。

ぜひ。

『かわいい夫』
著者:山崎ナオコーラ
装画:みつはしちかこ
デザイン :櫻井久
価格:1700円+税

http://natsuhasha.com/

0 件のコメント: