7月26日、月曜日。午前中のうちに荷づくりのため店におもむく。矢吹純の作品集『LIGHT HERE,LIGHT NOW』を京都の書店〈誠光社〉に直接納品しに行くのである。暑い中フウフウ言いながら準備を終えて、いざ出発。筑波大まで歩いて行ってバスに乗る。つくば駅から秋葉原まで、つくばエクスプレスでぶっ飛ばす。東京に出て乗り換えて、新幹線。のぞみでビューンと運ばれる。機械的な速度に身を任せて、自分は出来る限り寝る。たまに目が覚めたときに本を読む。持ってきたのは、前日にソウ君が売ってくれた、細野晴臣『アンビエント・ドライヴァー』の文庫本。今、これだ! という感じで、身体にやさしい。チラホラ読むうち京都着。
電車を乗り換え、神宮丸太町。このあたりで、速度は人間的なものになる。こなれた道のりをたどってすぐに目的地、〈誠光社〉に着く。店主の堀部さんに挨拶をして、納品を済ませる。レジ裏のレコードの話など、話しだすと、ネタは尽きない。お会計のお客さんが来たところで、店を見る。うーん、なんとも安らぐ。堀部さんとご友人、ご家族等とのやり取りを耳にしながら棚を見ているとぐんぐん安心感が増してくる。流れる音楽もちょうど良い。数冊を選んで購入する。おすすめしてもらった酒場〈赤垣屋〉がちょうど開店する時間になったところで店を後にする。
酷暑のなか、たどり着いた〈赤垣屋〉。クーラーはなくとも絶妙の温度感。突き出し二種、その他に頼んだ食べもの、どれも美味しかった。働く方々もいい顔なんだナ。ちょっとしたやり取りで垣間見える気づかいにも嬉しくなる。ほどほどに酔わせてもらって店を出る。18時半頃。まだ、外は明るい。よし! 駅まで歩いちゃおうと決めてから、後悔する。けっこう遠い。喉がかわく。小用も足したい。ようやく見つけたコンビニに滑りこみ、どうにか落ち着く。
京都から宿のある奈良までの電車内。ここ数日の疲れがドバッと溢れ出すようだった。宿に着き、シャワーを浴びて購入したての本をパラパラめくるうち、眠くなる。少しだけビールをのんで就寝。ふう。どうにか、ここまでたどり着いた。
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