2020/03/21

<PEOPLE'S PARK-CINNAMON MEETING->開催記念放談 PART4

路上にも、シナモン集会。(植田)

3月22日(日)に開催される「PEOPLE’S PARK -CINNAMON MEETING-」。つくばの書店・〈PEOPLE BOOKSTORE〉と横浜発の雑誌『EL CINNAMONS』がタッグを組んだこのパーティの魅力を伝えるべく、店主植田とトニー李編集長による同級生放談(第4回)をお届けする。(李)

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出演者紹介④ -ヒデ・モリモト、uCjima、EL BARRIO DISCO-

 今回はメインフロアのOctBaSSでDJをしてくれる3人から紹介していきましょう。まずはヒデ・モリモトさん。
 ヒデさんの名前を初めて認識したのは、Piquantで買った『RITMO de SODADE from CABO VERDE』というMIX CDだったんですが、予備知識ゼロで聴いたこのMIXがエラくかっこ良くて! 土臭いんだけどルーディーで色気があるという。ヒデさんはアフリカなどの辺境音楽を発掘するエキスパートのひとりですよね。
 そんなディガー、掘り師たちの奥深い世界について書いた「移民とレコード」(『EL CINNAMONS』4号収録)は面白かったなあ。「貼り紙はしたかい?」のフレーズが頭から離れなくて。
 最近では「オクラ印」という「東京からトロピカルミュージックを発信する」レーベルを主宰していて、民謡クルセイダーズなどで活躍するパーカッショニストの小林ムツミさん率いるクンビア・バンド、「ムンビア・イ・スス・カンデローソス」の7インチをリリースするなど目が離せないですよね。

 続いて、uCjimaさん。
 牛島くんは「NIGHT FOX CLUB」という東京随一のノーザン・ソウル・クラブで活動するDJで、同時に弟とのユニット「牛島兄弟」で映画のZINEを作ったりしているんですよ。
 『だれかの映画史』ですね。
 牛島くんの文章には、どんな状況でも自分を客観的に見ている視点があって、そこから生まれる苦みとユーモアのようなものが良いんです。
 去年、映画『ノーザンソウル』を観て、興味が増していたから楽しみだな。
 いきなりトリをお願いしてしまったんですが、「自分にとってのシナモン・フィーリングなソウルミュージックのレコードを持っていこうと思います」と言ってくれたので、みんなで最後に踊りたいですね。

 続いて、EL BARRIO DISCOさん。
 EL BARRIO DISCOさんは、自身で「EL BARRIO DISC STORE」というオンラインレコードショップを主宰している東京のDJで、今回はオープンをお願いしています。
 「BARRIO」と付くということはチカーノ系ですか?
 本人は70年代のサウスブロンクスで活躍した音楽グループ、ゲットー・ブラザーズの“ミクスチャー感覚”に影響を受けて活動を始めた人なので、チカーノやラテンはもちろんですが、ソウルやディスコ、レアグルーヴ、ヒップホップなど音楽性は幅広いです。
 ラップもされるんですよね?
 EL BARRIO DISCOは1MC兼1DJのラップユニット名義でもあるので、DJとは別にDISCOSでのショットライブもお楽しみに!

出演者紹介⑤ -宮田信、Count D.、tactsato-

 ラウンジフロアのDISCOSの出演者に移りましょう。まずは宮田信さん。
 宮田さんはチカーノ・カルチャーを日本に紹介し続けている「伝道師」のような方で、自分がそもそもチカーノの文化により深く興味を持つきっかけになったのも宮田さんの文章やラジオでした。MUSIC CAMP/BARRIO GOLD RECORDSを主宰されていて、ジョー・バターンやチカーノ・バットマンなどの海外アーティストの招聘から音源のディストリビューションまで行っています。
 宮田さんのDJがつくばで見られるのは貴重ですよね。
 はい。当日は甘くメロウな本物のチカーノ・ソウルをたっぷりとかけてもらうつもりです。だからこそ、G-RAPやヒップホップ、グラフィティなんかが好きなローカルの若い子たちにも体験してもらいたいですね。

 続いて、Count D.さん。
 Count D.さんはLOS ROYAL FLAMESという2人組のスワンプ・ポップ・ユニットのヴォーカリストとして活動していて、この人もチカーノ・ソウルにメチャクチャ詳しいんですよ。DJは宮田さんの前の時間にお願いしたので、夕方からは甘く危険なチカーノタイムになります。
 DISOCSは側面がガラス張りになっているので、シチュエーション的にもバッチリでしょうね。
 また本人のスタイル、佇まいに“ロックンロール”のフィーリングがあって最高なんですよ。そこも注目してほしいですね(笑)。

 続いて、tactsatoくん。
 タクトくんはPEOPLE BOOKSTOREを介して出会ったイラストレーターで、イラストはもちろんのこと、ビート作りなどを含めて才能の塊ですよね。
 そもそもOctBaSSが初対面の場だったんですよね。
 2016年の「PEOPLE’S PARK」のときに「『EL CINNAMONS』買いましたよ」って声をかけてくれて。タクトくんにはチカーノタイムの後にビートライブを行ってもらいます。甘くトロけた体がビートを欲するようなイメージで流れを組んでみました(笑)。
 OctBaSSの店長でラッパーのSPRAが参加するなんて展開もあるのかな?
 そう言えば、もうすぐPEOPLEでもタクトくんの個展が始まるんですよね。
 年始に田端のWISH LESSギャラリーでやっていた「WILD PANTS CLASS」という個展の巡回展ということで、シナモン集会が行われる3月22日(日)から4月12日(日)まで行っています。もし余裕があったらシナモン集会の前に覗いてから来るというのもありだと思います!

出演者紹介⑥ -河内卓、SUSHIRAW、MARIANNE MAFILLE-

 最後は駆け足でいきましょう。まずは河内卓さん。
 河内さんは『北と南』という文芸ZINEや『ほんほん蒸気』という冊子
を作っている同い年の編集者で、先ほどの牛島兄弟の『だれかの映画史』の編集を担当しているのも彼なんです。
 某出版社の編集者でもあるんですよね。
 小沢信男さんのエッセイ集など良い本を作っていて、是非、植田さんにも紹介したいなと。音楽も好きで、何でも最近はK-POPにハマっているようなので、そのへんもかけてもらうつもりです。

 続いて、SUSHIRAWくん。
 寿司郎は『EL CINNAMONS』には欠かせない存在で、今回はコラムとともに「椰子生子」名義で雑誌のCM動画まで作ってくれて。
 「PEOPLE’S PARK」でも過去にDJをしてくれましたよね。一曲目に「スシ食いねェ!」をかけたという(笑)。オレのカラオケの十八番。
 しかも英語版の「Oh! Sushi!」を(笑)。いつの間にか「でぶコーネリアスEX」というバンドに入ってギターを弾いていたりと、予測のつかない男なんですが、それを含めて面白い男です。

 そして、MARIANNE MAFILLEさん。
 マリアンヌさんは“EL CINNAMONS第4のメンバー”と言われているデザイナーで、本誌のデザイン面はすべて彼(彼女?)に任せています。打てば響くというか、とにかくどんな話題でも話せる数少ない友人で、選曲の方もバッチリだと思います。
 あ、EL CINNNAMONSはDJしないんですか?
 残念ながらボスのチャーリー宮毛が参加できなくなってしまったので、おれとメンチカツ伊藤の2人でお茶を濁そうかなと。取りあえずチャーリーさんの曲はかけます。なんてったって「シナモン集会」ですからね。


(PART5に続きます!)

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