2016/12/28

『私の生活技術』


“若いうち本を読みあさるのは、ちょうど広い世間に出て行くのと同じで、友を得るためである。しかしいったん、これこそ友とすべきだという人が見つかったら、その人とともに世間づきあいをはなれるべきである。”
―アンドレ・モーロワ

フランス人作家、モーロワによる『私の生活技術』が入荷しました。
驚くことに本書が世に出たのは、1939年。いまから77年前のこと・・・。「君たちは困難な時代に人生の始まりを迎えている。歴史の中には、いかなる弱い泳ぎ手をも成功にまで押し上げてくれた満潮の時代もあった。しかし君たちの世代は、荒れた海を、波にさからって泳ぐ」(“ある何人かの青年に寄せる手紙”より)と、モーロワは若者に語りかけます。これを読んで「なんてこった! こりゃあ現代のことじゃないか!」と思ったのボクだけじゃないでしょう。歴史は巡り、繰り返す。だからこそ過去を知り、古典に触れることは大事なのだと再認識した次第。

販売価格は859円(税込)。グッとくるリイシューはお手の物。土曜文庫からの刊行です。

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心おきなく相手を賛美できるのは、大きなしあわせである。

ヒルティ(1891年)、アラン(1925年)、ラッセル(1930年)の三大幸福論のあと、フランス人作家モーロワが1939年に世に問うた第四の幸福論。進学、結婚、昇進、定年など人生の節目に繙きたい「モーロワ箴言集」。


“心穏かで、なすべきことが決まっているときには、孤独はいいものだ”-ゲーテ(詩人・作家)

“愛・労働・指揮・老いは、それぞれ人生のある時期の特徴をなすもので、したがって本書はおのずと人間の一生の推移のすがたを描くものとなる”-中山眞彦(仏文学者)



目次
1 考える技術
世界と思考/体で考えること/言葉で考えること/論理と推論/デカルトの方法/実験的方法/実験の欠点/思考と行動

2 愛する技術
相手の選択/愛の誕生/愛されること/求愛/あきさせぬこと/欲望の浄化

3 働く技術
うまく働く方法/助手、副官、秘書/肉体労働と頭脳労働。主婦/生徒の労働(勉強)/読む技術/芸術家の労働/休息する技術/結論

4 人を指揮する技術
いかにして指導者をえらぶか/指導者の人格/指導者の知性/指揮をする技術/統治する技術/指導者の権利と義務

5 年をとる技術
影の線/老いの自然のすがた/老いの不幸/年をとらずにいることはできるか/上手に年をとるということは可能か/上手に年をとるための二つの異なった方法/死ぬ技術/ある何人かの青年に寄せる手紙

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