久しぶりに劇場に足を運んで、『ノマドランド』を観た。映画館はやはり特別だ。巨大な配送センターの場面では無数の機械の動作音が耳に届く。とにかく音が多い。印象的な川のシーン。水面に浮く主人公。美しかったし、静かだった。
人間にとって大事なのは目の前の時間、実感か。不確定な未来を少しでも安全に、確実に過ごすための金銭か。時間と金のやっかいな関わりを描き出しつつ、根源的な問いを現代社会に投げかける、深みのある作品だった。そりゃあなかなか、状況は甘くない。とか言って、分かったような顔はしちゃいけない。
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