2021/04/10

4/10 出店日誌

 
4月10日、土曜日。仕立て屋のサーカス、出店2日目は開場直後から来客、購入が相次ぎ慌ただしいまま本編開演。抑制の効いた、詩的な演出で進んだ前半から休憩前のメンバー、出店紹介までコンパクトでまとまっていた。いい空気の休憩を挟んでの二部はなかなか刺激的な内容だったと思う。説明的な演奏、照明はほとんどなし。色数が少ないまま、ギリギリのバランスを保ちつつ進む展開。朗読がながく続いたあと、激しいノイズに包まれる。ああ、仕立て屋のサーカスの面白味ってこういうところなんだよなあ、と考えているところでしゅるーっと閉演。そのまま無音。あれには、え……と戸惑った人も多いんじゃないか。

あらゆる表現には賛否があってしかるべし。そう考えている人は多いだろう。ただ、多数の観衆の前でそれを実践できる人たちは、なかなかいない。いざ、現前されると言葉に詰まる。それでも、時間をかけて考えてみると、あそこは良かった! とか、あの展開は嫌だった、とか色々な感情を見つけられるはず。今日の公演がそんな機会になればいい。数ヶ月経って、よみがえるシーンがあったりすれば、すごくいい。

今回の横浜公演、自分が立ち会えるのは今日まで! お買い上げくださった方々、声をかけてくれたり色々質問してくれた人たち、ありがとうございました。やはり、本や音源を介して人と交流するのは面白い。色々感じて、考えさせられる現場ってのは刺激的。

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