2020/09/20

『夜の木』(9刷)

絵画集『夜の木』(9刷)が届きました。
日本語版、9冊目の表紙画に選ばれたのはドゥルガー・バーイーの「まもってくれる木」、どこにいてもまもってくれるキルサリの木を描いた作品です。ビニールの封を解けば、あふれ出すインクの香り。他のどれにも似ていない黒、夜の表情。それぞれの木がもつ物語。ゆっくり味わってほしい一冊です。


販売価格は3520円(税込)。吉祥寺の小さな出版社「タムラ堂」で年に一度、発行される特別な本。

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『夜の木』
シャーム/バーイー/ウルヴェーティ 青木恵都   
定価:3520円(税込)

2008のボローニャ・ブックフェアで絶賛され、ラガッツィ賞(ニューホライズン部門)に輝いたインドの絵本The Night Life of Treesの日本語版が2012年7月にタムラ堂より出版されました。
(版ごとに表紙の絵柄が変わります。)

世界中で注目されたこの絵本は、中央インド出身のゴンド民族の最高のアーティスト、シャーム、バーイー、ウルヴェーティの3人によって描かれた木をめぐる神話的な世界です。
 
夜になるとその本性を現すという聖なる木。人々から畏れられ、また崇められている木。神が住むと言われる木。そのような木々が、ページを繰るたびに目を見張る美しさで次々と姿を現します。プリミティブでありながら洗練され、繊細でしかも力強く美しい世界です。

全てがハンドメイドという画期的な絵本。手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本は手製本。インドのチェンナイ郊外の工房で、一冊ずつ丁寧に仕上げられました、まさに工芸品とも言うべき絵本(シリアル・ナンバー入り)。ずっと手元においていつまでも眺めていたい一冊です。

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