写真家・天野裕氏の作品を販売しています。
いま在庫しているのは『あなたがここにいてほしい』、『鋭漂記』を数冊(受注制作)。
詩集の『Night Waited Mad Rain』の三種類。是非、PEOPLE店頭で天野裕氏を見つけてください。
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「Rirutujiに」
この写真群を見終わりながら
「生い立ち」ということを思いました。
どうしてもつつみかくすことのできない
本能っちゅうもんがまだ人に残っていると思っていた矢先に
この写真を見たからでしょうか。
こないだ35年ぶりに野犬の家族を
東京近郊の漁港でみつけたんだけど
彼らはいざとなったら
のどぶえをくいちぎるキバをもっているからね。
というような感じで。
-中村達也 / LOSALIOS
http://yujiamano.com/rirutuji/
「天野裕氏は鋭漂する」
鋭く漂う。
鋭漂によって天野裕氏は写真を路上に持ち出した。
彼の居場所は、整え設えられた空間ではない。美しく編まれた紙の束の中でもない。
天野は雑踏や喧噪の中でこそ、自分の写真が輝くと信じる。
安全な場所から言葉を発する者を信用せず、対面で交わされる、
相手が誰であろうがおかまいなし。ただただ真摯に己と鑑賞者が向
はっきりと言えば、彼が評価を求めるのは写真業界ではなく、
とびきりの興奮を追い求めて、街を徘徊する若者たちに。
一冊の写真集を持つこともなく、人生に翻弄される男たちに。
綺麗な洋服、可愛いペットを溺愛する、夜を生きる女たちに。
その一人一人に彼は写真を見せてきた。
そして、そこで対価を得てきた。
写真と現金を引き換える。
天野はそれを誰よりも生々しく、
ギャラリーでも雑誌でもない。既存のメディアを媒介せずに、
ストラグル・フォー・プライド。写真とともに彼は生きている。
-植田浩平 / PEOPLE
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