2018/06/19

『読書の日記』


1ページ目の冒頭、つまり1日目の日記の、1行目。読み始めてすぐ、体からふわっと力が抜けた。これがもし映画のファーストカットならばぼくはきっと大興奮したか心底嫉妬しただろう。何気なく置かれたカメラが捉えたなんてことはない実景カットのような、でも、まさしくこの本「読書の日記」のファーストカットはこのカット以外にありえないだろうというような、すてきでとんでもない1行目。
−三宅唱(映画監督)


阿久津隆『読書の日記』が届きました。
初台の「本を読める店」、〈fuzukue〉店主の著作は想定を越える厚さ。立ち姿が凛々しいです(しっかりと自立するんです)。帯にある「圧巻の1100ページ」という惹句のとおり、読んでも読んでも、読み終えられない気配をたたえているので、どっぷり耽溺して頂ければと思います。

販売価格は2700円(税込)。しばらくはこの本と一緒に暮らすことになりそうです。

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