2016/04/29

NO MORE BEER


©TACOMA FUJI RECORDS/Lodge ALASKA

大学生のアルコール依存症が深刻な問題となっているフロリダ州では
重犯罪刑務所と隣接して若年層向けの更生施設が散見される。
そこでは刑務所から囚人をゲストに迎え、大音量のダンスミュージックをバックにビクビクしつつも
和気藹々飲み続けるというショック療法が施行され、飲酒癖更生や二日酔い予防、
その治療として効果が注目されている。
このTシャツは更生施設INSTITUTE OF HANGOVER CURES & PREVENTION 」公式ユニフォーム。
フロントには収容されている学生が海辺で毎朝5万回絶叫しながら復唱することでお馴染みのキャッチコピー
「NO MORE BEER」をプリント。
黒ボディは収容者用ユニフォームのレプリカ、アイスグレイはスーベニアショップで販売されているもの。
が、結果としてこのTシャツをドレスコードにするパーティが開催されるなど、
飲酒愛好家達が好んで着用する皮肉な結果となっている。

このブログを読んでくださってる人ならご存知だと思いますが、ボクはビールが大好きです。中途半端な気持ちじゃなく。それを知ってか、「3周年おめでとう!」なんて言ってくれる方々のほとんどがビールをくれました。缶ビール瓶ビール生ビールのジョッキでも何でも来い! といつも心の準備はしてあるので、どれも美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

ただ、同じようにビールが好きな人ならお分かりだと思いますが、好きな分だけ嫌いになることがあります。激しすぎた翌日のあれ、二日酔いのときだけは本当にダメ。ビールの文字を見るだけで、黄金色の液体の話を聞くだけで、胃がぎゅっと縮みあがります。気持悪い。恥ずかしい。もう絶対酒なんか呑まない。そう誓う人も多いでしょう。その朝だけは。日が暮れる頃までは。・・・ああ、いやだいやだ思い出したくもない、昨夜のこと(たった今、そう思っています)。

そんなあなたに! このボクに! あつらえ向きのTシャツが届きました。
写真のとおりに「NO MORE BEER」。もうビールなんていらない。とびきりに洒落の効いた一枚です。
当店でも人気の「TACOMA FUJI RECORDS」2016年の新作。写真の黒とアイスグレイの2色展開、販売価格は5400円(税込)です。

***

"NO MORE BEER" designed by Noriteru Minezaki

Noriteru Minezaki (峯崎ノリテル)
1976年箱根生まれ。((STUDIO))主催。
2000年代前半からアートディレクターとして各方面にて活動。


2016/04/28

サンデー・カレー・チョップ!


昨夜、突然連絡が来た。「日曜日はカレー屋をやります!」と。
声の主はうちの店から遠くない場所にある、ベッカライ・ブロートツァイトではたらくオス君だ。ずいぶんいきなりだねーと笑いながらもそのスピードに感心していると、「毎週やります!」と言うから驚いた。大変でしょー! とは思わずに、こりゃあ面白くなってきたぞ! と机を叩いた。なんせ店名がサンデー・カレー・チョップなのだ。最高じゃないか。それでTシャツをつくれるし、イベント出店だって出来るのでは・・・と勝手な構想は膨らむばかり。きっと手が足りなくなる時もあるだろうけど、どうにか毎週がんばってほしい。少しでもながく続くといいなーと思ってる。

記念すべき初営業は5月1日、13時から。ヒヨコ豆のカレーにブロートツァイト特製ナンが付いて、500円。20食限定とのことです。


ベッカライ・ブロートツァイト
茨城県つくば市天久保2丁目10-20
029-859-3737

9:00~15:00頃(月、火・休)

2016/04/27

『The Home Made Radio Fun Club』 -再々入荷しました!-



“お天気です。二日の酔いです。新しいZINEを作りました。イベントに持ってくとか、友達のお店に置いてもらおうかと思います。
売れたお金は、クラブ活動の部費に変わります。置いてくれるお店の情報等は、また、紹介しますー。じゃね”

昨年知り合った友だち、佐藤拓人君から『The Home Made Radio Fun Club』が届きました。
見ての通り、これはZINEです。いや、これこそが、こういものこそZINEってやつだよ! とボクは思いっきり膝を打ちました。可愛らしい風体と独自の発想、手にとりやすい値段。どれもが文句無し。この透明の袋のなかには『The Home Made Radio Funclub』という冊子と同じ名前のCDR、『Home Made RADiO TALK』と題された紙ぺらが入っています。どれから楽しむか、その順番はめいめい好きなように。

ここから先は、出来るだけフランクに。立ち話のように書いてみる。

いまボクは、封入されたCDRを流しながらキーボードを叩いてる。これがもう、お世辞抜きで最高の選曲なんだ。自分の店で流すのにぴったりだ。そして、ラジオ仕立ての『Home Made RADiO TALK』にも参ってしまった。久々に紙から声が聞こえた気がする。この感覚は北山耕平さんがつくっていた頃の『宝島』———1977年9月号、特集は「宝島共和国国営放送」(髪を伸ばせ! マリワナを吸え!)を開いたときに似てるんだ。紙面に登場するのはほとんど知らない人たちなのだけれど、その声を聞いたら友人になれたような気がするんだな。うひゃあ、めちゃくちゃにハイな気分だ。拓人君、キミは本当に良いセンスをしているよ。

ボクの話はかるく聞き流してほしい。でも、『The Home Made Radio Fun Club』だけは見逃しちゃいけないし、聞き逃すのはもったいない。
500円玉一枚か、100円玉五枚があればあなたはこの作品を手に出来る。それはきっと、そんなに難しくはないはずだよね。

2016/04/26

『LOCKET』No.2 −完売しました!−


“『LOCKET (ロケット)』は主観的な真実を追いかける旅雑誌です。
ここには便利で最新な情報がなければ、WEBの集積から集めた絶景写真もありません。
そういった主語のないインフォメーションは遮断して、見えない風景に隠れた物語に想いを馳せ、一流の先輩たちの言葉に耳を傾けました。
旅をする、あるいは紙に刷るといった行為の意義はそこにあると、イマドキの若者なりに思うのです。”

http://snusmumriken.thebase.in/about

リトル・マガジン『LOCKET』が入荷しました。
上記の挨拶にある通り、「イマドキの若者」内田洋介さん(筑波大卒とのこと!)がつくる旅の雑誌です。確かに若い。甘い。だけれど、なぜだかぐっと惹かれる。それはきっと、内田さん自らの足で歩き、人に会い、あつめた言葉が刷られているからだろうと思います。この度入荷した最新号の特集は“徒歩旅行”。世界を歩く、というキーワードで編まれたなかで面白かったのはインタビュー2本。ルーカスB.B.、中渓宏一両氏のお話にはボクも思わず耳をそばだてました。その他の記事も、読みすすめていくのが楽しみです。

今号の販売価格は1080円(税込)です。トラベル・フォー・オウン・トゥルース。

***

LOCKET 02 BACKPACKING ISSUE
ロケット 第2号 徒歩旅行特集

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003 マニフェスト
005 目次
009 47000km
016 徒歩旅行特集
021 空から海へ (北アルプス)
034 ぼくのテント
035 森と山と水の果てに (屋久島)
042 山と街
044 ぼくのマット
045 編集長に会いにいく
(ルーカス B.B. / 『PAPERSKY』編集長)
052 ぼくのバックパック
053 アースウォーカーに会いにいく
(中渓宏一 / 『地球を歩く 木を植える』著者)
060 ぼくの映画
061 愛しのメンディー (アメリカ)
068 ラップランドが教えてくれたこと (北欧)
078 カミーノ前夜
080 君の宗教
081 歩禅
087 部屋からでずに冒険をすること
092 人間の心臓はひとつじゃない!?
095 第2回 ナチュラル・ボーン・ストレンジャー
(永瀬忠志 / 第10回植村直巳冒険賞受賞)

http://snusmumriken.thebase.in/

2016/04/24

『世界のはじまり』


昨日紹介した『夜の木』に合わせて『世界のはじまり』も入荷しました。
こちらもインドの出版社タラ・ブックス刊行。『夜の木』の著者のひとり、バッジュ・シャームとギーター・ヴォルフによる共同作業で生まれたうつくしい本です。「水がほとばしり出て、大気が渦巻き、大地が生まれ、時が刻まれる。季節がめぐり、命が生まれ、芸術が誕生する。そして死が・・・。しかし、終わりの後には新たな始まりがやって来る」。世界のはじまりというテーマ通りの鮮やかさ。是非、お手にとってご覧下さい。

***




『世界のはじまり』
バッジュ・シャーム/ギーター・ヴォルフ 青木恵都   
定価:3888円(税込)


 『夜の木』の画家のひとりとして多くの読者を魅了し続けている
現代ゴンド・アートの第一人者バッジュ・シャームが、
中央インドのゴンド民族に伝わる創造神話の豊かな世界に分け入り、
人々の日々の暮らしに息づく数多の物語の本質をすくい上げ、
壮大なスケールで描き上げた画期的な絵本。

ギーター・ヴォルフが紡ぎだす詩的で端正な文章が、
青木恵都のみずみずしい日本語で訳出され、

私たちを深淵な神話的世界へいざなう。

http://www.tamura-do.com/

2016/04/23

『夜の木』(第5刷)


当店のしずかなロング・セラー、『夜の木』の5刷が届きました。
この度の表紙は「客人たちが帰る」の場面。目が覚めるような橙色がまぶしく、凛々しいです。

***



“完璧な佇まい。
この本は生きている。手触り、匂い、色合い、すべてが新鮮。
ゆっくり、ゆっくり、ページをめくる。静かな夜に、ひとり味わう。
感覚を研ぐような、贅沢な時間が訪れるはず。”

『夜の木』
シャーム/バーイー/ウルヴェーティ 青木恵都   
定価:3456円(税込)

2008のボローニャ・ブックファアで絶賛され、ラガッツィ賞(ニューホライズン部門)に輝いたインドの絵本The Night Life of Treesの日本語版が2012年7月についに出版されました。
発売するやいなや、たちまち品切れとなってしまい、ご迷惑をおかけしましたが、2013年3月に第2刷が出来上がってきました。

世界中で注目されたこの絵本は、中央インド出身のゴンド民族の最高のアーティスト、シャーム、バーイー、ウルヴェーティの3人によって描かれた木をめぐる神話的な世界です。
 
夜になるとその本性を現すという聖なる木。人々から畏れられ、また崇められている木。神が住むと言われる木。そのような木々が、ページを繰るたびに目を見張る美しさで次々と姿を現します。プリミティブでありながら洗練され、繊細でしかも力強く美しい世界です。

全てがハンドメイドという画期的な絵本。手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本は手製本。インドのチェンナイ郊外の工房で、一冊ずつ丁寧に仕上げられました、まさに工芸品とも言うべき絵本(シリアル・ナンバー入り)。ずっと手元においていつまでも眺めていたい一冊です。
http://www.tamura-do.com/

2016/04/21

本屋ブルッックリンのオリジナル・キャップ




“ハンターチャンスといえば、夏休み、もしくは学校をサボった午前中に観たクイズ番組
『100万円クイズハンター』を思い浮かべる方が多いでしょうか。
番組後半、解答者に訪れるハンターチャンス。
中古レコード・中古CD・古本などなど、時間があれば探しまわるのが好きな皆様。
いつ、どこで掘り出し物を見つけられるかは、まめにお店をまわるしかありません。
あの鳥肌の立つ瞬間、ハンターチャンスを求めて。


昨年制作、販売して大好評だった「本屋ブルッックリン」のオリジナル・キャップ。
大幅に改良、あらたなデザインも加えて今年もつくることになりました(ボクは何にもしていませんが)。デザインは画像を貼った3パターン。上から“HUNTER Chance”、“Brooklyn Books”、“Collect Disc Diggin' Club(2nd ver.)”となっています。東京のヤング・シティボーイズ&ガールズに人気のあった“Collect Disc〜”はロゴも大きくなり、刺繍もはっきりするようです。

そして! 今回の肝は受注生産ということ。注文の締切りは週明け月曜日、25日の24時。「あっ!」と思ったときには間に合いません。
是非、お早めにご注文ください。お問い合わせは本屋ブルッックリンのアドレスまで。販売価格は3800円(税込)です。

以下に詳細を転載します。

***

本屋ブルッックリンは今年もCAP帽を作ります。
今回は受注生産。店頭販売は今のところ考えておりません。(予約分のみ可)
本日より二週間予約受付を致します。
予約受付終了は 4/25(月曜日) 24:00まで。
よろしくお願い致します!

¥ 3,800 (税込み)受注生産品
※発送は5月下旬〜6月上旬を予定しております。

注意事項
※お支払いはクレジットカード又は銀行振込になります。商品が出来次第お支払い方法をご連絡させて頂きます。
※振込み手数料、支払手数料はお客様のご負担になります。
※お申込後のキャンセルはお受け出来ませんので予めご了承ください。

<送料>ゆうパック60※店頭受取をご希望の場合は予めご連絡下さい。
県内 ¥690 / 東北・関東・信越・北陸・東海 ¥740/近畿 ¥840/ 中国・四国 ¥970
北海道 ¥1,070 / 九州 ¥1,170 / 沖縄 ¥1,290

受付は、ご希望の商品名、お名前、ご住所、ご連絡先を明記の上
こちらにご連絡ください。
brooklynbookmarket@gmail.com

※追加情報 昨年に引き続き、こちらでも受取可能です!
CHARLIE CUT SHOP
東京都千代田区神田神保町1-15 サンサイド神保町ビル 2F
地下鉄神保町駅A7出口徒歩3分
https://www.facebook.com/pages/CHARLIE-CUT-SHOP/432923693496838?fref=ts

2016/04/20

『Comicミツザワ』第1号


“始まってしまったどうでもいいこの雑誌! 紙面という名のただの広場!”

円盤が刊行する漫画雑誌『Comic ミツザワ』第1号が届きました。
創刊準備号から参加の面々に加えて、タナカ、ミツリンゴ、ちくわ朋彦、キヂマ、てんこまつり、遠藤里美の6組があらたに参加して前号よりにぎやかな誌面になっています。内容、品質はまったくバラバラ。おやっと思わせるものもあれば、まったく意味のわからないものまで並列におさまっています。それもこれも、上に引いた円盤店主の田口さんの遊びっぷりがなせるワザ。どうしたって他では真似できないと思います。「遊び場としての紙面」って最高の発想ですね。

次号には、俵谷哲典、まついいっぺい、タブレット純などが登場予定とのこと!
この『Comic ミツザワ』は収録作に読者が順位(1位、2位、3位と)をつけ、それが次号の掲載順に反映されるという『ジャンプ』方式を採用しているので、ボクは次号がとにかく楽しみです。内容もですが、この広場でどんな遊びが見られるのかってことが。みなさんも是非、ご参加ください。販売価格は540円(税込)です。

2016/04/19

出張円盤 レコード寄席 -終了しました!-



" Talkin' bout a record culture! 
"

「また、レコード寄席を開催します!

会場:
PEOPLE BOOKSTORE
茨城県つくば市天久保3-21-3星谷ビル1-E

出演:
田口史人(円盤)

日時:
4月19日 (火曜)
18時開場/19時開演

木戸銭:
1000円
E-mailでのご予約 : mojomojo.people@gmail.com (担当:植田)
件名を「 4/19レコード寄席」として、必要事項を明記の上、お申し込みください。
1.お名前(代表者のフルネームをカタカナ表記にて)
2.ご予約人数
3.お電話番号
• ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
• メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
• お席に限りがございますので、お早めのご予約をおすすめいたします。

***

※写真は夏葉社刊の『レコードと暮らし』

「レコード寄席」は、生活の中で生まれ使われて来た昭和のふつうの暮らしの傍らにあった、あまりにも当たり前にあって忘れられてしまったレコードを聞いてみようというイベントです。日本各地の御当地盤、町の人々の自主制作盤はもとより、記念品、記録、PR、報道、実用品各種、引き出物など。レコード文化の裾野に広がる広大な世界を探訪します。
 はじめのうちは珍しい音源のように聞こえるかもしれませんが、聞いているうちに誰もが「あれ、そういえば家にそんなものがあったような気が....」と、忘れかけていた記憶の扉が次々と開いていきます。レコードは、流行のためだけに作られたものではなく、実は、生活に密着した様々な目的で作られたものの方が圧倒的に多かったのです。それらはあまりに近すぎたために捨てられたり、しまい込まれたりして、顧みられることがありませんでした。それらのレコードにそのまま耳を傾けてみれば、ゆっくりと当時の暮らしが見えてきます。

2016/04/18

速報 : pocopen LIVE!


当店となりの千年一日珈琲焙煎所に、sakanaのpocopenさんがやってきます。
この日はドラムス菅沼雄太さんも一緒です。しずかな場所に鳴るべき音楽・・・とならなくても良いですね。このお二人ならきっと良い音が響くでしょう。今企画がこの界隈でのライブ初め。素晴らしい幕開けになることを期待しています。ご予約・お問い合わせは千年一日珈琲焙煎所まで。

***




「pocopen LIVE with 菅沼雄太」

・日付:5月21日(土)
・会場:千年一日珈琲焙煎所
・開場/ 開演… 18:00/ 18:30
・料金… 予約/当日 ¥2000/¥2500
・住所… 茨城県つくば市天久保3-21-3星谷ビル1-F/G
・予約… 1001coffee@gmail.com(担当:大坪
・WEB… 
http://1001coffee.jugem.jp/

E-mailでのご予約 :
件名を「pocopen」として、必要事項を明記の上、お申し込みください。
1.お名前(代表者のフルネームをカタカナ表記にて)
2.ご予約人数
3.お電話番号
• ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
• メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
• お席に限りがございますので、お早めのご予約をおすすめいたします。

2016/04/17

『ガケ書房の頃』


思わず、一気に読んでしまった。
夏葉社から届いたばかりの『ガケ書房の頃』。書き手は山下賢二さん。元ガケ書房の店主であり、いまは編集グループホホホ座の構成員である人だ。しかし、夏葉社の本に巻かれる帯はいつも見事だなと思う。思わず手にとりたくなる惹句が簡単な言葉でそこに置かれている。本書の場合には見ての通り「京都、本屋さん、青春」とある。そりゃあ、読みたくなるよねと思うのは自分だけじゃないだろう(『かわいい夫』の「寝る前に、一、二編」ってのも見事だった!)。

さて、肝心の内容に関しても簡単に触れておきたい。読後にのこった印象は「店を始めるには思い込みが必要で、店を続けるには、その思い込みから醒めなくてはいけない」。さらに続ければ「思い込みから醒めていくのは、けっこうつらいしはずかしい」ということ。これは、読む人みんなに共通する思いではない。ただ、自分なりに結実できた言葉である。なので、ボクのこの文章をあんまり意識せず読んでみてほしい。でもやっぱり店だったり何かしらの場所、自分なりの仕事を始めたい、見つけたいと思っている人に読んでみてもらえたらと思う。漠然としていてもいい。もし、これは他人には任せておけない! と思い込める何かがあるのなら、始めてみてもいいんじゃないかな。青春ってのは思いっきり恥ずかしいほうがいいのだから。

うちの店にしては多めに仕入れた『ガケ書房の頃』、おすすめします。1944円(税込)で売っています。

***

『ガケ書房の頃』
著者:山下賢二
写真:三島宏之
デザイン :櫻井久、中川あゆみ(櫻井事務所)
価格:1800円+税
版型:四六判並製
頁数:288頁
ISBN 978-4-904816-19-6 C0095

2004年、京都市左京区北白川にオープンし、

2015年2月に店を閉じるまで、ずっと、ガケ書房は、

どの本屋さんにも似ていない、オリジナルな本屋さんで

あり続けました。

そうした本屋さんは、どういうふうにして、出来上がったのか。

店主は、なにを考え、どのように試行錯誤したのか。

『ガケ書房の頃』は、その店主による、赤裸々な書店論であり、

エッセイ集です。

なにも持っていなかった若者が、90年代、ゼロ年代を、

ときに唐突に、ときに楽観的に、ときに歯を食いしばりながら、

駆け抜けた、時代の記録。

本屋さんの青春期。

2016/04/16

『三ツ沢通信』春号!



“レコードを聞く楽しみと、買う楽しみと、作る楽しみをパックにした福袋雑誌「三ツ沢通信」です。毎月10日に、今買える円盤商品やライヴを紹介する「円盤営業中」と、今月聞いた中古レコードを紹介する「枕元レコード」、そしてバッヂとかなんとかいろいろセットでこうして販売しています。そして、円盤はこんなことやってます/やろうとしてます、の案内と報告です。”
-「円盤営業中!」より

円盤が刊行する季刊誌『三ツ沢通信』の春号が届きました。
いつも、ここでは封を切ってから紹介していましたが、今回はご覧のとおり開けていません。連載陣は前号から変わらずですが、記された内容は未知のまま。気になる方は是非、ご購入の上みずからハサミを入れてください。それこそが『三ツ沢通信』という謎袋紙雑誌(唯一無二のメディアです!)のいちばんの面白みだと思いますので。販売価格はこれまで通り1000円(税込)です。

下の写真がまたとんでもないですが、これはCD。木製ジャケットです。「オルタナティブ合唱+東欧バンドを思わせるサウンドを聞かせる孤高のユニット、ペガサス」の初アルバム。1728円(税込)で販売します。

2016/04/15

『に・褒められたくて』


“コネはない、実績もない、あるのは「褒められたい」という気持ちだけ――。
好きな人、に、アポなしで突撃して「あなたを描かせてください」と直談判。
描きあげた版画は二枚刷って、一枚は本人へ贈呈し、一枚は本人のサインとコメントをもらうことで、作品が完結する。これが、ながさわたかひろのライフワーク、〈に・褒められたくて〉。”

〈編集室屋上の新刊『に・褒められたくて』が届きました。
本書の著者は版画家・ながさわたかひろ。ながさわさんが「好きな人に褒められたくて絵を描いて会いに行った30人」とのエピソード、版画による似顔絵が本の中にどーんと力強くおさまっています。たった今荷を解いたばかりで読めていないのですが、ながさわさんは登場する「好きな人」すべてにアポ無し・直談判(電波少年的!)をしたとのことで随分と濃厚な仕上がりになっているのだと思います。書き手の姿勢、生き方がそのまま本に落とし込まれた希有な本。手にとってぱらぱらとめくっただけですが、すでにボクは圧倒されています。

販売価格は1944円(税込)です! 熱のある臨場体験型読書を是非!

***


に・褒められたくて
版画家・ながさわたかひろの挑戦
ながさわたかひろ・著
編集室 屋上・発行
A5判コデックス装/208ページ/1800円+税
ISBN 978-4-9906105-4-8
ブックデザイン 佐藤亜沙美(サトウサンカイ)
解説 えのきどいちろう
コネはない、実績もない、あるのは「褒められたい」という気持ちだけ――。
好きな人、に、アポなしで突撃して「あなたを描かせてください」と直談判。
描きあげた版画は二枚刷って、一枚は本人へ贈呈し、一枚は本人のサインとコメントをもらうことで、作品が完結する。
これが、ながさわたかひろのライフワーク、〈に・褒められたくて〉。
手が震えても、声が上ずっても、実際に会って「描かせてください」と頼む。
会ったときの印象や自分の思いを、心を込めて絵にする。
出来上がった絵と、描き上げた自信を持ってまたその人に会いに行く。
その繰り返しが、作品の強度をさらに上げていく。
時には失敗もある。褒められないこともある。でもそのすべてが、絵に、コメントに、現れる。
ただの作品集ではない、ドキュメンタリー作品集。
<掲載作品>
吉田照美/野村克也/会田誠/あがた森魚/大林宣彦/鈴木慶一/タケカワユキヒデ/ピエール瀧/高田文夫/おすぎ/市川準/篠原勝之/唐十郎/ヤン・シュヴァンクマイエル/四谷シモン/大竹まこと/直枝政広/みうらじゅん/ケラリーノ・サンドロヴィッチ/山里亮太/春風亭昇太/柳家喬太郎/樋口真嗣/蛭子能収/ムッシュかまやつ/大根仁/三遊亭白鳥/渡辺祐/武田鉄矢/平野甲賀(掲載順)

2016/04/14

RECORD STORE DAY 2016




明後日16日土曜日は「RECORD STORE DAY」。公式HPの文言をそのまま転載すると、この日は「レコードショップに行き、アナログレコードを手にする面白さや音楽の楽しさを共有する、年に一度の祭典」とのこと。要するに、レコードに触れる機会をお店から! という心意気で準備された催しなんですね。そしてこの日に、該当店舗だけでしか買えない盤もあるわけです。そりゃあ、血眼になる人もいるでしょう。

HPのSTORE LISTには載っていませんが(茨城県はゼロ・・・)、当店も参加します。と言っても、以前から付き合いのあるお三方のレコードを、いつも通りの枚数仕入れただけです。一応、ゲームのルールに則り「通販・取り置き」は原則禁止。せっかくの機会なので、店に遊びにきてもらえたら嬉しいです。毎度ながらどれも少数の入荷ですので、お求めはお早めに。

レコードはもといCDでも、データでも良いのでもっともっと音楽で遊びましょう!
販売タイトルの詳細は以下に転載します!

***


・『RECORD PLAYERS 2』 YAKENOHARA × CHABE  (¥1512)
【Record Store Day限定盤】やけのはらとchabeによるRECORD STORE DAYコラボレーション企画の第2弾!!
盟友JxJxとmantaschoolがラップで参加したキラメキ・シンセ・ディスコ・ポップ・チューン!前作に続きアートワークに永井博のイラストを採用した、レコード愛に溢れるモニュメンタル作品です。
chabeの手掛けたきらびやかなディスコ・ネタ・トラックに乗せて、やけのはらが日々続いてゆくパーティーの夜のロマンを紡ぐ、直球なパーティー・ポップ・チューン!!呼応するように、JxJxとmantaschoolもレコード・カルチャーへの想いをラップで綴ります!さらにコーラスには YUPPA、ミックスとマスタリングはTsutchieと、脇を固めるアーティスト陣も見逃せないラインナップです。 カップリングは、やけのはら、Pan Pacific Playaのヒューヒューボーイ、思い出野郎Aチームのチャッピー源からなるACID夢芝居によるリミックス・バージョンを収録です。両面オリジナル、インスト、アカペラバージョンを収録したダウンロード・コード付きです。限定730枚プレス。

・『天使の誘惑』 小島麻由美と井の頭レンジャーズ (¥1512)
【Record Store Day限定盤】井の頭レンジャーズが小島麻由美を迎えておくるRSDコラボレーション企画!!
黛ジュン「天使の誘惑」と浅田美代子「赤い風船」の極上ロックステディ・カバーを収録した強力ダブル・サイダー!オリジナル・バージョン、オルガン・インスト・バージョンを収録したダウンロード・コード付きです。
A面は、黛ジュンが1968年にリリースした大ヒット・ナンバーで、作詞になかにし礼、作曲・編曲に鈴木邦彦という布陣で制作された「天使の誘惑」、そしてB面には、筒美京平の作曲で'73年にリリースされた浅田美代子のデビュー・シングル曲「赤い風船」のカバー曲を収録。いずれも様々にカバーされてきた昭和歌謡の定番曲ですが、60年代末スキンヘッド・レゲエを彷彿とさせる転がるようなオルガン、タメの効いたベース、乾いたドラムという軽妙洒脱なロックステディーのアレンジに、小島麻由美が情緒たっぷり歌い上げたことで、どこか懐かしくも新鮮な仕上がりとなりました。両面ともに文句なしの名演です!限定730枚プレス。

・『FLY』CATBOYS feat.LUVRAW (¥1512)
【Record Store Day限定盤】高木壮太率いるCAT BOYSがLUVRAWを迎えておくるRSDコラボレーション企画!!
あの国民的グループによるヒット曲をトークボックス・ヴォーカルでムーディーかつセクシーにカヴァーしたA面に、EL-MALOによる隠れた名曲"FOOLS"をカヴァーしたB面という強力ダブルサイダーです。
まずA面には、SMAPのシングルとして'99年にリリースされた"Fly"のカヴァーを収録。息ぴったりのオルガン・ファンク・コンボに、LUVRAWのトークボックスが艶やかに重なる、アーバン・ファンキー・チューンにアレンジされています! そしてB面には柚木隆一郎と會田茂一による「渋谷系の裏番長」ことEL-MALOが'95年にリリースしたナンバー"FOOLS"を収録。こちらはLUVRAWによるトークボックスに加えて、思い出野郎Aチームのトランペッター高橋一も参加しており、思わず腰をよじらせてしまう黄昏メロウ・ファンクに仕上がっています。限定750枚プレス。

http://www.jetsetrecords.net/news/2016/04/record-store-day-2016-1.php

2016/04/13

動き出した「本屋ブルッックリン」

©本屋ブルッックリン

“本屋ブルッックリンは今年もCAP帽を作ります。
今回は受注生産。店頭販売は今のところ考えておりません。(予約分のみ可)
本日より二週間予約受付を致します。
予約受付終了は 4/25(月曜日) 24:00まで。
よろしくお願い致します!”


先輩書店「本屋ブルッックリン」が動き出しました。ハンター・チャンスをお見逃し無く。
http://bookbrooklyn.blogspot.jp/2016/04/cap.html

2016/04/11

MOCKY JAPAN TOUR 2016


来月末からはじまる「MOCKY JAPAN TOUR 2016」! 
昨年につづき当店でも、ツアー・ファイナル東京単独公演(会場・渋谷WWW)のチケットを販売しています。ドリンク代別で5000円です。
最新音源『MOXTAPE volⅢ』を買った人も、そうでない人にも、おすすめします。きっと素晴らしい夜になるでしょうから。

***




2016
MOCKY JAPAN TOUR
ツアー・メンバー

MOCKY(コントラバス、ドラム、ヴォーカル)
NIA ANDREWS(キーボード、ヴォーカル)
JOEY DOSIK(フェンダーローズ、ヴォーカル)
波多野敦子(5弦ヴィオラ、ヴァイオリン)
菅沼雄太(コンガ、ドラム)
得能直也(LIVE PA)

6/3(金)東京公演 単独公演 TOUR FINALE
会場: 渋谷 WWW  www-shibuya.jp
開場 18:30  開演 19:30
前売 5,000円 当日 5,500円 1ドリンク別途
主催:WINDBELL / WWW


-前売券取扱協力店-
Beams Records(原宿)shop.beams.co.jp/shop/records/
Lighthouse Records(渋谷)lighthouserecords.jp
NEWPORT(富ヶ谷)nwpt.jp
オトノマド(下北沢)otonomad.com
People Bookstore(つくば) people-maga-zine.blogspot.jp

企画・制作:WINDBELL 
招聘協力:OURWORKS合同会社


2016/04/10

『Spectator』揃ってます!


最新“発酵のひみつ”号も好評でした! 『Spectator』のバックナンバーが揃っています!
「最近は字ばっかりだよねー(昔は好きだったのに)」と嘆く友人もいますが、「こんな雑誌があったんですねー!」と眼を輝かせる人もいます。どちらが良いっていうんじゃなく、こうして読者は入れ替わっていくんだなあと売り手として興味深く観察しています。そういうボクは、10年前の飛びまくっていたフリーキーな特集号にも、近年の生活によりそったオルタナティブを提案する姿勢にも興奮するし、ヒントをもらっているつもりです。基本的にどの号もおすすめですが、いまの気分ですすめるのなら30号の“ホール・アース・カタログ〈後編〉”でしょうか。室謙二氏による“スチュアート・ブランド運動”に関する論考は是非読んでほしいです。

在庫しているのは以下の号、販売価格はすべて1028円(税込)です! 

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『Spectator』34号  特集・ポートランドの小商い
『Spectator』33号  特集・クリエイティブ文章術
『Spectator』32号  特集・ボディ・トリップ
『Spectator』31号   特集・禅とサブカルチャー
『Spectator』30号  特集・ホール・アース・カタログ〈後編〉
『Spectator』28号  特集・野生のレッスン
『Spectator』26号  特集・山とサブカルチャー
『Spectator』25号  特集・これからのコミュニティ
『Spectator』24号  特集・これからの日本について語ろう
『Spectator』21号  特集・From Oregon with DIY

http://www.spectatorweb.com/back_issues.html