6月5日、水曜日。新刊書店で購入した吉行淳之介『吉行淳之介 掌編全集』(中公文庫)を読みだしたら、止められない。奇妙な味わい、思いがけない結末、溶解する夢と現実……という惹句のついた帯がまかれた表紙をめくると「肥った客」がしずかにはじまる。小さな酒場である。と書き出される9ページの短い話の終わり方に驚く。次々に出てくる話は夢のようだったり、妙に世俗的だったり、色合いはさまざま。小さなドアで出入りするように、語り部となる男女が入れ替わる。ついさっき、36個目の「百の唇」を読み終えた。
自主制作の冊子や雑誌、音源などが届く。開封して中身を確認。本であればページをめくり、音源であればケースを開けてディスクを取り出す。読むか聞くかして内容をキャッチする。ピンときた箇所、浮かんだ言葉を組み合わせて紹介文をしたてあげる。先週はこの作業を繰り返すうちあっという間に時間が過ぎた。
今週、8日(土)は店番太郎くんの担当日。いつもよりちょっとだけ短く、13時から19時までの営業予定。それ以外の日は通常営業。ご都合に合わせて、覗きにきてほしい。
今日も書籍、音源に入荷あり! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。
0 件のコメント:
コメントを投稿