2020/05/12
『宇宙の日』
ROVOのライブにいるとき、わたしは音楽と感覚だけになる。自分の殻みたいな皮膚みたいな、周りとの境界がなくなって、音楽とそれを感じているわたしの中身だけになる。その瞬間のために、わたしはそこにいる。そしてROVOの音楽は、もっと先へ行く。
−柴崎友香(「宇宙の日について」)
柴崎友香『宇宙の日』が届きました。
2008年5月5日、〈日比谷野外音楽堂〉でのROVOの演奏を小説家・柴崎友香がうけとめ、書きとめた掌編を収録。音や光、観客の様子を観察しながら自分の頭をめぐるものにも意識を向ける。リズムやグルーヴ、その場の動きを止めずに、文字化して定着させる。ライブ中の時の流れを書き留めた、ありそうでなかった試みです。
販売価格は660円(税込)。刊行したのは「Ignition gallery」というレーベル。
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