2019/11/26

『暮らしを手づくりする』


山本教行さんはその人生をもって「民藝」の道のりを生きてきた最後のひとです。
−平松洋子

山本教行『暮らしを手づくりする』が届きました。
鳥取県岩美郡石見町に窯元をかまえ、うつわと暮らしをつくってきた、山本さんが日々なにを考え、感じながら過ごしているのか。民藝思想や様々な人との出会い、情を交わせるものを身近に置く大切さなどをたっぷりの写真を交えて語ります。形のあるもの、ないものへの思いの寄せ方、距離の取り方が独特だなあと感じる一冊。

販売価格は2200円(税込)。わずかな入荷ですが、サイン本もございます。

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鳥取の山あいに、全国の器好きが通う窯元がある。年間一万人が足を運ぶ、岩井窯・山本教行が積み重ねてきた美しい暮らしのつくり方。

 【目次】

いつも、ここに、ただ生きて

Ⅰ. 暮らしを見つめる 
ずっと自分の暮らしがしたかった| 人生を決めた吉田璋也先生との出会い | 民藝の先生方のファッションに憧れて | 陶工の道を志して出西窯へ | 暮らしにその人が表れる | ゼロからふたりで築いた暮らし


Ⅱ. 自分でつくる
見えない「含み」は暮らしから形づくられる | 作陶の原点を教えてくれたリーチさん | 目の前の材料で何ができるかを考える | つくったところからが本当のはじまり | ものから栄養をもらう | ふつうのたい焼きでふつうじゃないたい焼きをつくる

*岩井窯の土鍋レシピ
土鍋焼ビビンバゆば雑炊 | 粕汁 | 特製あんこ/そばがきぜんざい


Ⅲ. ものと付き合う
うつわのよさはうんと使わないとわからない | ものには見合った重さがある | 「壊れない」ではなく「壊さない」を教える | 「便利」より「情緒」が暮らしを豊かにする | ものを買うことは人生のひと区切りを買うこと | つくるものと選ぶもので物語を編む


Ⅳ. 見る目を養う
自分にとっての「おいしい」が本当においしい | テーマを絞って集めてみる | 見る目を教えてくれた金津滋さん | 流れのなかで料理とうつわを組み立てる | いいものを買うとものさしができる | 背伸びをするから身の置きどころがわかる

*岩井窯のおうちごはん
トマトの中華スープ | じゃがいもとねぎのシンプルコロッケ | かれいの蒸し焼き グリーンソース添え | 塩さばのアヒージョ/塩さばのアヒージョと甘えびのピザ


Ⅴ. 人とつながる
響き合うから生涯続く縁になる | 言葉ではなく場から感じてもらう | 注文は人を育てるもの | 「おかげさまで」という民藝の思想

あとがき

岩井窯の歩み

クラフト館 岩井釜案内/岩井釜 取扱店一覧

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