2019/04/17

「自立」と「独立」


“多くの人が「自立」と「独立」を混同しているとおもう。
英語の「インディペンデンス(独立)」の「イン」は否定の意味で、「ディペンデンス(依存)」を否定することだ。しかし、人間は年をとれば誰でもインディペンデンスでは生きられなくなる。本当に必要なのは、「インターディペンデンス(支えあい=相互依存)」なのだ。ふだんはお金でそれらのサービスを賄えたとしても、いざというときに、たとえ身内が近くに存在していなくても周囲の誰かと支えあえる、そういうネットワークや仕組みをいつでも使えるようにしてゆくこと。その用意ができていることが「自立」なのである。”
−鷲田清一『パラレルな知性』(晶文社)/p279 右肩下がりの時代に より

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