2013/10/24

気流舎通信・SOMA号! -販売終了しました!


これはすごい。
ZINEなのに、重い、厚い。目眩がする。
下北沢の対抗文化専門古書店「気流舎」の面々が制作する『気流舎通信・SOMA号』がとんでもないです。
なにせ特集が“キノコのアナキズム”。すぐには意味がわかりません。
それでも帯に踊る惹句がリズミカル。

対抗文化の本を扱う気流舎が 雨後のキノコのように増殖し続ける〈アナキズム〉を大収穫!

どうでしょう。なんか良いでしょう。
ボクは楽しくなりました。良い帯だなあ、なんて。
その裏にある、五・七・五の字並びも素晴らしいんです。

人の世も 菌のつながり アナキズム

ああ、いいなあ。この響きが好きだなあ。
なんだかテキトーな香りがするところも、ボクは好きです。

そしてとにかく、前書きにあるハーポ・プロダクションの言葉がこの号をズバッとまとめてくれます。

放射能汚染、政治家の嘘、メディアによる洗脳・・・実際、クソのようにヒドい環境にぼくらはいるわけですが、裏を返せば、そのクソを養分とするある種のキノコたちにとっては絶好の繁殖のチャンスであり、いままさにこの瞬間にも至るところで空気中にばらかまれた胞子たちが活発な動きを見せ、各地に散らばり、あらゆる方向から菌糸を伸ばし合い、互いにつながりはじめている。いまはそんな時代のような気がします。

うん、本当にそうだ。
ボクが気流舎に関わる方々と出会ったのもそう。それぞれが伸ばした菌糸の結果。
出会うべくして出会ったわけだし、まあ不思議と息も合う。そういうものだと思っています。
このお店で知り合ういろんな人たち。なぜか繋がる点と点。びょーんと距離を越える、好奇心。
そういう奇縁をうまく、表してくれた名文です。これは。

肝心の中身をまだ読んでいないうちに興奮して、書いています。勢いだけです。
南方熊楠、群島のアナキズム、Tokyoなんとか、サパティスタコーヒー物語、等等…。
ぱらっと開けばこんな言葉が目にはいります。きっと、好きな人は好きでしょう。嫌いな人は嫌い、かな。
どちらでもない方はせめて、少しだけ立ち読みしてもらえれば……なんて思っています。

とにかくおすすめ。

自主制作の気概を示す、ちいさなメディア。限定500部。
フルカラーで100ページ、値段はなんと500円。お買い得です。

ボクはもう、すでに次号が楽しみです!

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