2025/12/10

12/10 店日誌


12月10日、水曜日。定期的に自信を失う。自分は若い友人たちと渡り合えているのだろうか──いや、たぶんできていない。そもそも、20代の誰彼と同じだけのエネルギー、センスは持ち合わせていないのだし、渡り合うなんて発想からしておこがましいのだが、はーーーーっと深いため息をついてしまうときがある。ハナから鋭い洞察力など持ったことなどないわけだし、開き直ってりゃいいんだけど、それがどうにも難しい。いやはや全く困ったもんだ。いまだにジタバタ、アタフタしながら過ごしている。

社会って個人に厳しいっていうのは痛いほど知ってる。だから、距離を置こう、と思ってずっと生きてきたけれど、もうそんなことは言っていられない。本当なら、この位の歳になれば、ちゃんと社会と対峙して、闘わなくちゃならないことは闘う。もちろん、それ以外に何かしらの手段や方法を自分で見つけない限り、インディペンデントで活動し続けることはなかなか難しい。(小田晶房)

小田晶房『渋谷のすみっこでベジ食堂』を読み返して、端々で膝を打つ。特に上記の一節にはつよく共感。「就職しないで」「会社に属さず」生きていくってのはそれなりに厳しく、難しい。就職できて、普通に暮らせるならば、それが一番いいんじゃなかろうか。理想と独立ってのは別けて考えた方がいいと思う。(*)

(*)補足:誰かしら特定個人への意見ではなく「就職しないで生きるには」って本、フレーズが標語のように扱われてることにモヤモヤしている現状があり、書きました。就職して、普通に暮らすのは簡単じゃないし本当にすごいことだとぼくは思っていて、だからこそ安易な独立指南には抵抗があります。/ 当事者がインディペンデントに生きることの難しさを書いてくれてるって観点で、小田さんの本が響いたことも書き足しておきます。

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