2025/12/31

12/31 店日誌


12月31日、水曜日。植草甚一、panpanya、川本三郎、松岡正剛、稲垣足穂、横尾忠則の著作に加えて、永井博の画集、ボブ・ディランの写真集。村上春樹特集のブルータス。大量のジャズのCD(値付け前)。一昨日昨日で沢山の本を買い取った。長年の常連さん、久しぶりに会う知人、ビールを持ってくる友人たち……年末の挨拶と来年の催事計画などを話してると時間があっという間に過ぎていく。ここまでくれば、あとひと息。焦らず、油断せず、できるだけの準備を整えて、お客さんを待っている。いつも通りに店にいる。

今日は18時までの短縮営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!

2025/12/30

12/30 店日誌


12月30日、火曜日。家から店まで歩いて40分。店からスーパー、ドラッグストア、郵便局を経由して30分ちょい。多くの個人店は年末休み、シャッターに貼ってある貼り紙をチェックするのが楽しい。「謹賀新年」って文字と年始の営業予定が書いてあったり、手書きでデッカく「7日から」って書いてあったり(開店したばかりの〈ラーメンショップ〉の描き文字、要注目です)。並びの居酒屋〈わかたろう〉は3日(土)から営業再開とのこと。わかばさんの文字、好きなんだよなァ。

開店直後に来店が重なり、あわ食ったけど落ち着いた。12時25分。弁当を食べたら眠くなってきて、ボンヤリしながら書いている。昼寝がしたい。ゴロゴロ、ダラダラしていたい。とかナントカ言っても、けっきょく店を開けてしまうのだけれど。

てなわけで、今日も通常営業! お暇があればご来店ください。

2025/12/29

12/29 店日誌


12月29日、月曜日。年内営業は今日明日が11時〜19時、明後日31日(水)は11時〜18時。正月1日〜3日は休んで、4日(日)から営業再開。お隣〈千年一日珈琲焙煎所 CAFE〉は今日から休みに入って、8日(木)から営業再開とのこと。まわりの店がぜんぶ閉まってシラーッとしたなかで営業するのが年末年始の醍醐味なのだけれど、去年は正月早々に店前で事故があって、救急車を呼んだのち、怪我人の世話をした(超簡単に)。一昨年は……どんな様子だったか、まったく覚えていない。

てなわけで開店! 本の買取り、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に〜!

2025/12/28

12/28 店日誌


12月28日、日曜日。開店前につくば市中央郵便局までひとっ走り、パツパツにつまったレターパックプラスをゆうゆう窓口に託す。もう一つ用事済ませて、〈ブックセンターキャンパス〉の前を通ってみると、ご主人が外の均一価格本の整理をしてる。サーッと近寄り「見ていいですか?」「どうぞどうぞ」と話して自転車を降りる。やった! キャンパスに来られたのは何ヶ月ぶりだろうか。じっくり見たいところなのだが、時間がない。手持ちの金も少ない。見始めると止まらないないので3冊選んだところでエイッ! とキリをつけてお会計。年内中にご挨拶ができてよかった。

つくばの実店舗もそうなのだけれど、オンライン・ストア〈平凡〉でも年末のご挨拶が増えている。お名前だけはよく見てるけど、会ったことのない人。一度だけ会えた人。いろんな人たちが〈平凡〉を使ってくれている。しみじみとありがたい。みなさん、引き続きどうぞよろしく。

今日明日は通常営業! 明後日30日(火)も臨時営業で、明々後日は短縮営業です。

2025/12/27

12/27 店日誌


街に出て、普段行かないような店に入ってみたら、かっこいいなと思える人に出会えることもあるから、そこには躊躇しないでほしいなと思いますね。ちょっと外に出てみることで、いろんな人がいて、いろんな生き方があるんだと知ってほしい。(吉久修平)

12月27日、土曜日。届きたての『Sb』4-45号のインタビュー連載「WORK!」に登場するのは、横浜・桜木町野毛にあるジャズ喫茶〈ダウンビート〉の3代目店主、吉久修平さん。先代との軽い会話から引き継ぐことになった店を営む上での苦労……ではなく、店にいる上での手ごたえとやり甲斐が多く語られる。「俺みたいに変な働き方をしてても、人は遊びながら暮らせるんだぞっていうのは提案したいですよね」と話す吉久さんは、カッコいい。自分よりも若いのだけど、成熟しているように感じる。

さあ、いよいよ年内の最終コーナーが近づきつつある。今日明日、明後日は通常営業(11時〜19時)。定休30日(火)も臨時営業して、31日(水)は13時〜18時で開けてみようかと思っている。窮屈な店なので、できれば1人で。多くても2人かな、3人以上でのご来店はご遠慮願いたい。

ではでは、開店! 本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2025/12/26

12/26 店日誌


12月26日、金曜日。メリークリスマス! ガラッとドアを開けて入ってきたのは、ビール・サンタ! 去年もきてくれたのを忘れてて面食らったけど、エビスの6缶パック(しかも500ml缶!)がお約束なのだった。わーサンタさんありがとう! 年内中にいっしょに飲もうねー!と話して、そさくさと去っていった。そんなビール・サンタでもあるシャーマン・フライシャーことダニエルさんは現在つくば市内のカレー店〈棕櫚〉で個展「Holy Places are Remembered Places」開催中。会期は28日(日)までらしいけど、延長もあるとかないとか……。

昨晩の雨風はすごかった。歩いていてビニール傘を何度か飛ばされそうになり、歩行者を優先しない車からの圧力を受けながら帰宅した。自転車で走るのも危ないときは歩くのがいちばん確実。時間と労力をつかえば目的地には辿り着くのである。来年からは徒歩移動をもっともっと増やしたい。

今日も通常営業! 本の買取り、在庫の確認などのお問い合わせはお気軽に。

2025/12/25

12/25 店日誌


12月25日、木曜日。近所で「サッポロ クラシック」の6缶パックをみつけて、しばし逡巡したのち、買っておく。そんなにビールが飲みたいわけじゃないのだが、見てしまったら放っておけない。ま、年末にちびちび飲めたらいいかな〜とレジまで持っていく。いったん店に荷物をおろし、大学内の書店に出向いて『ドゥルーズ入門』と『街に戦場あり』を購入。新書と文庫。2冊同時に買ってみて気がつく。うちの店で高い本やレコードを買ってくれる人たち、思いきってくれてるなあ。現金しか使えないのに、ありがたいことだよなあ。

ルー・リード/ローリー・アンダーソン/吉田俊太郎(訳)『俺の太極拳』大江田信『大切なことは小さな声で語られる 大江田信の音楽コラム 1973-2025』が再入荷。どちらも安くないのに、買ってくれる人が少なくない。年末年始の読書にぴったりの2冊、気になったときにお手元に。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/12/24

12/24 店日誌


12月24日、水曜日。開店前の散歩がてらに出かけた〈丸善キャンパスショップ・筑波大学会館店〉で何度か声が出た。まずは文庫のコーナーで、寺山修司/森山大道/中平卓馬『街に戦場あり』(ちくま学芸文庫)を見つけたとき。おお〜これも文庫になったんだ、買わなきゃなあと思いつつ新書の棚に目を移すと、澤野雅樹『ドゥルーズ入門』(平凡社新書)が目に入って「オオ!」と反応、奥付を確認するとつい最近出たばかり。詳しいことは書けないが、この名前を見たら素通りはできないのだ。

さあ、今日の目的。神田神保町〈澤口書店〉の出店コーナーでお目当ての一冊を……と棚をみていくと、無いじゃん! オオイ、マジかよ! 勘違いだろ〜と見直しても、無い! ああ〜またやってしまった。古本は見つけたときに買うべし、なんて偉そうに書いたのはどこのどいつだ。代わりにってわけじゃないけど、コルソン・ホワイトヘッド/谷崎由依(訳)『地下鉄道』を買ってきた。

今日から1週間、31日(水)まで休まず営業! お暇があればお出かけを〜!

2025/12/23

12/23 雑記

今年最後の定休日。ちょっとした作業、消耗品の買い出しを終えて、家でだらだらする。本を読んだり、レコードを聴いたり、昼寝をしたり。近所の〈つるばみコーヒー〉で豆を買い、ボクシングや野球の話を聞く。聴かせてくれたレコードがカッコよかった。その後はまた、コタツの虫となり寝たり起きたり。

2025/12/22

12/22 店日誌


12月22日、月曜日。いい天気。布団を干して、朝食を済ませたのち、レコードに針をおろす。ふう〜ようやく落ち着いた。先週で2025年の山を越えた感もあり、安心感がじわーっと増している。あとは店を普通に開けて、閉めるだけ。忘年会やクリスマスはもちろん年越イベントにも一切関わらない。この時期になると10年ほど前の痛い記憶がよみがえるのだ……(そういうのが好きな人は積極的に参加したらいいと思うし、楽しめばいい。揶揄するつもりは全くありません)。

当ブログの正月恒例企画「2025年(前年)を振り返る」の原稿が集まりはじめた。お馴染みのメンバーがいれば、新たに参加してくれる人もいて、総勢20名になる予定。年齢層もぐーん広くなり、読み応えあり。短期間だけの編集者、この役割が好きなんだよねェ。

今日も通常営業! 本の買取、査定のご依頼はお気軽に〜!

2025/12/21

12/21 店日誌


12月21日、日曜日。ウミアク・ムーのカセットテープがよく売れる。つられるようにポットマンも買われてく。あっという間にどちらも完売。前者は補充したものの在庫わずか(通販分は完売)。後者はこれから補充するので若干の余裕あり。そうこうしてると、彼らと同世代のコンテケテケタも新作音源も納品される。インスト、宅録、自主製作。カセットテープとCDR。似通ってるようで個性はそれぞれ、表現作法もまったく異なる。多くの人には発見されていない若者たち。どんな風に活動が続いていくのか楽しみだ。

だが違う。何かが忘れられている。そうやって忘れられるべくして忘れられている。それは若者たちの、あるいは若いがゆえの怠惰ではないのか。根拠はまったくないのだがただひたすらそう思う。なので最後に爪痕だけは残しておく。(樋口泰人)

boid代表・樋口泰人が企画/発行する『boid paper』vol.1&2が同時入荷。特集は「そこから先の湯浅湾」「空族の見た台湾」。判型やページ数はバラバラだけど、どちらも読み応えあり。いわば小冊子なのだが、手ごたえはごっつい。こんな言葉たちに触れられる機会はそう多くない思うので、ご注目を。

急ですが、今日は18時までの短縮営業。ご都合に合わせてご来店ください。

2025/12/20

12/20 店日誌


12月20日、土曜日。当店ではポットマン「ふるさとフェア」と森本友「ふるさと展」が開催されていて、隣のカフェでは遠藤良 個展「Flashback」が行われつつ、今朝から〈シリシリ器〉の出張販売も始まっていた。なんとも多要素! だけど、無理矢理なわけじゃない。ひとつひとつの要素が自然に溶け合っているような気がするのはオレだけか? いや、隣の店長もそんな感じで話してたから、間違いではないと思う。さらに今日は森本友の在店とウミアク・ムーことマサキが追加納品も予定されている。なんか知らんが、面白いことになってきた。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー!

2025/12/19

12/19 店日誌


12月19日、金曜日。水戸の友人、マサキの初音源『A Brighter Summer Day』が到着。これまでの「mizoomi」から「Umiaq Muu(ウミアク・ムー)」に名義を改めてのリリース。いまや自主制作の音源なんて珍しくない状況だけれど、25歳の若者には初めての作品。ありったけの思いを込めたカセットテープになるわけで、そりゃあぞんざいには扱えない。実際、いい内容だしジャケット画も雰囲気よし。しっかりした数を買い取った。

ガソリンスタンドで灯油を買い、オンライン・ストアで売れたレコードを発送したついでに本屋で立ち読み。そのまま大学内を歩いてみると、ちょうど体育の授業があったのか、テニスコートが人で賑わっていた。

今日も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2025/12/18

12/18 店日誌



「声を持ち、気に入らないことをオープンに表現し、間違っていると思うことは拒絶し、自由と心を揺さぶるものを支持する」。トラディショナルかつパンク。伝統に深く根ざしつつ、伝統を覆し、いまと向き合う。猥雑な都市を生きることを謳歌し、同時に先住民族の血塗られた歴史を歌う、それがラ・ペルラだ。

12月18日、木曜日。 自主独立レーベル「オクラ印」が2作同時にリリースするラ・ペルラの7インチがものすごい(12/24発売)。ソリッド! スピーディー! クンビア×メレンゲ×パンク×ヒップホップと言うべきか、コロンビアの首都・ボゴタの路上でしか生まれ得ない新種のストリート・ダンスミュージックなのである。クラブやバーで大音量で鳴らされるべき音楽が刻まれたレコード。ジャケットとレーベル面に印字された「El disco es cultura=レコードは文化」って文言はダテじゃない。

ビバ、オクラ印! 数見亮平によるアートワークもめちゃくちゃカッコいい! よくぞ、ここまでこだわってレコードをプレスしてくれた。形のある音源として存在してくれることを寿ぎたい。これはぜひ、みなさんにも手にしてほしい。

今日は通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜!

2025/12/17

12/17 雑記

池尻大橋〈Home/Work village〉の3階、304教室前の廊下でブログを書いている。教室内ではエマーソン北村さんがトークイベント「世に棲む音楽」のセッティング中。指定の入り時間よりだいぶ早く着いたので、菓子パンをつまみにビールを飲みつつ、iPadの画面を叩いているところ。エマーソンが黒板に文字を描くチョークの音、関係者と思わしき人の足音くらいしか聞こえない。

つい先ほどの大発見! なんと、雑本・雑書〈江口書店〉が営業していた! さすがに埃っぽくはあるのだが、積み重ねられた時間を感じさせる。無音。店番は女性。片隅で中古CDも売っていて、トム・ヴァーレイン、トレイシー・ソーン、スージー&ザ・バンシーズ、ゲットアップ・キッズ、ナイン・インチ・ネイルズなどが積まれていた。

とか何とか書いてるうちに準備がはじまる。さあ、トークはどうなることか。

2025/12/16

12/16 雑記

桉田餃子パワー店、ロス・パペロテス、ドトール、居酒屋カヤ、ドトール、関甚、江東区芭蕉記念館、ほどほど、クアトロ・ラボ。東京をうろつき回った、2日弱。

2025/12/15

12/15・16・17 連休

今日、明日、明後日は休みます。

2025/12/14

12/14 店日誌


12月14日、日曜日。今年も残すところ、2週間(早いナァ……)。2025年をざっくり振り返ってみると、何より大きな出来事は営業時間を変更したこと。11時から開けるようになって、店を知ってくれる人、足を運んでくれる人が増えたのは間違いない。店内の空気、雰囲気も明るくなったような気もするし、思い切ってよかったなあ。オンライン・ストア〈平凡〉の売上げがじわじわと増えたのも嬉しいかぎり。オリジナル・トートバッグとステッカーの新色への反応にも驚かされた。

気持ちがうまく日誌に向かず、何を、どう書くべきか頭がまったく働かない。今夜のイベントに向けて、徐々に気持ちを高めていく。まずは店内の整頓、買取の査定、次にインスタグラムの更新だ。焦らず、ひとつずつ、こなしていこう。

今日は18時までの短縮営業。15日(月)・16日(火)・17日(水)は連休です。

2025/12/13

12/13 店日誌


12月13日、土曜日。今日の発見。100円ショップ〈Seria〉で、付箋が売っていると気がついた。書店の文房具売り場でたまーに覗くとちょっと高い。自分好みの細めのやつは総じて安くないのだけど……なんと、100円で買えるんじゃん。種類もいろいろ、よりどりみどり。とりあえず「極細 紙ふせん」(50枚×8色 各2本=800枚!)ってのを購入。これだけあれば、しばらくは買わずに済むだろう。100円ショップってなんであるんだなあ。めちゃくちゃ便利なんだけど、片付けようのない気持ちが芽生える。

明日、14日(日)はトークイベント「Soi48とMMMによるADMをめぐる旅」を開催するため、18時までの短縮営業。15日(月)と16日(火)は連休、17日(水)はエマーソン北村さんが主催する「世に棲む音楽」に参加するため、終日休業。その後、年内は31日(水)まで営業予定。

今日は通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!

2025/12/12

12/12 店日誌

12月12日、金曜日。溜まった缶ゴミをスーパーに捨てにいき、ドラッグストアで買い物を済ませる。できるだけ車の少ない小さな道を選んで歩く。……そこにビュン! と猛スピードの車が通る 。なぜ、ここでその速度を出すの? 細い道路で歩行者に全く気を使わずにアクセルを踏み込む感覚が理解できない。日常的に車に乗ってると、他者との距離感が測れなくなるのだろうか。 速度に対する感覚が鈍くなるってこともあるのだろうか。いずれにしたって、あの走り方はセンスないなーと思うんだよなあ。

正月みたいな晴天、乾いた空気。今日も通常営業です。

2025/12/11

12/11 店日誌


12月11日、木曜日。いま一番うまいビールはサッポロ「エーデルピルス」である。缶に書かれている説明をそのまま書き写すと「世界最高峰のチェコ・ザーツ産ファインアロマホップと麦芽を100%使用した、こだわりのビールです。華やかな香り、高貴で清々しい苦味、そしてすっきりキレのよいおいしさをお楽しみください」。確かに、このビールには上品な香りがあり、さわやかな喉ごしもある。どこか春を思わせる新緑の味───とか、書いてるとウサンくさくなるのだが、嘘ではない。ぜひ飲んでみてほしい。

入荷したての、大江田信『大切なことは小さな声で語られる 大江田信の音楽コラム 1973-2025』は残り1冊。明日には再入荷して、ピープルブックストア店頭・オンライン・ストア〈平凡〉ともに補充予定。年末年始を越えてもじっくり売っていくつもり。いい本は、ながく丁寧に扱いたい。

当ブログの正月恒例企画「2025年を振り返る」にも面白い動きが出てきているので、お楽しみに。こちらは1月1日(木)の午前中から更新していきます(店は1月1日〜3日で休みます)。

今日も通常営業! 明日はちょっと開店が遅れるかも……。

2025/12/10

12/10 店日誌


12月10日、水曜日。定期的に自信を失う。自分は若い友人たちと渡り合えているのだろうか──いや、たぶんできていない。そもそも、20代の誰彼と同じだけのエネルギー、センスは持ち合わせていないのだし、渡り合うなんて発想からしておこがましいのだが、はーーーーっと深いため息をついてしまうときがある。ハナから鋭い洞察力など持ったことなどないわけだし、開き直ってりゃいいんだけど、それがどうにも難しい。いやはや全く困ったもんだ。いまだにジタバタ、アタフタしながら過ごしている。

社会って個人に厳しいっていうのは痛いほど知ってる。だから、距離を置こう、と思ってずっと生きてきたけれど、もうそんなことは言っていられない。本当なら、この位の歳になれば、ちゃんと社会と対峙して、闘わなくちゃならないことは闘う。もちろん、それ以外に何かしらの手段や方法を自分で見つけない限り、インディペンデントで活動し続けることはなかなか難しい。(小田晶房)

小田晶房『渋谷のすみっこでベジ食堂』を読み返して、端々で膝を打つ。特に上記の一節にはつよく共感。「就職しないで」「会社に属さず」生きていくってのはそれなりに厳しく、難しい。就職できて、普通に暮らせるならば、それが一番いいんじゃなかろうか。理想と独立ってのは別けて考えた方がいいと思う。(*)

(*)補足:誰かしら特定個人への意見ではなく「就職しないで生きるには」って本、フレーズが標語のように扱われてることにモヤモヤしている現状があり、書きました。就職して、普通に暮らすのは簡単じゃないし本当にすごいことだとぼくは思っていて、だからこそ安易な独立指南には抵抗があります。/ 当事者がインディペンデントに生きることの難しさを書いてくれてるって観点で、小田さんの本が響いたことも書き足しておきます。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2025/12/09

12/9 雑記

今日から〈つくば市民ギャラリー〉ではじまった「中山光昭コレクション展」に顔を出し、いろんな話を聞かせてもらう。中山光昭さんはサイン本コレクター。美輪明宏、永六輔、ピーコ、古山フウ、住井すえ、谷川俊太郎、香里奈、等々に加えて市井の研究者やキャバクラ嬢などのサイン本がたくさんあって面白い。なにより、中山さんの変わり方が魅力的なんだよなあ。独特のリズムの話術はクセになる……うちの店で買ってくれた本も何冊かあって嬉しかった。

つくば駅で電車に乗り換えて、流山セントラルパークで下車。20分ほど歩いて、長いことお世話になってる知人の店を訪問。カレーにビール、お薦めしてくれたポール・オースター追悼号のモンキーを読みつつ、しばし落ち着く。食べ終えて、ではまた! 挨拶をして店を出る。知らない町を歩くのはやっぱり楽しい。もうちょい冒険したかったけど、無理せず、柏に寄って帰ってきた。

ディスクユニオンで知り合いを見かけるも、恥ずかしくて声をかけず……。

2025/12/08

12/8 店日誌

12月8日、月曜日。ここ数日は好天つづき。交差点で信号待ちをしていると、でっかい空が目に入る。紅葉のピークは過ぎたけど街路樹もいい色だ。ああ〜いい天気だなあ! 店を放って出かけたくなる。本とコーヒーをもって、公園でゴロゴロしてたい。行く先をきめずに歩きまわるのもいい。大きな建物がない道で夕焼けを眺められたらいいんだけどナァ。とか何とか思いつつ戻ってくるとお客さん。友人たちもちょこちょこと顔を出す。やっぱり、店を開けてると面白い。いまだに予想外の出来事ばかりなのである。

今日も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2025/12/07

12/7 店日誌


12月7日、日曜日。急にジャズにハマってしまった。きっかけはDUSKO GOJKOVIC(ダスコ・ゴイコヴィッチ)『BEOGRADE BLUES』。誰に譲ってもらったかも判然としない紙ジャケCDをなんとなく再生してみると、なんともしっくりくる。ストーブで暖めた店内、決して立派とはいえないラジカセで大きめの音で流していると、身体の奥が熱くなる。常連イシガミさんが売ってくれた『I Had the Craziest Dream:Modern Jazz and Hard-Bop in Post War London,Vol.2』ってのもすごく良くて、繰り返し聴いてしまう。

好評つづく、ジャズ録音日調査委員会(編)『日めくりジャズ 365(2026年版)』の在庫はわずか。焦って買わせるものじゃないけれど、あるうちにどうぞ。幅広い客層に求められるカレンダーのヒット作。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!

2025/12/06

12/6 店日誌


12月6日、土曜日。朝、6時半ちょい前に家を出ると、空気がピーンと冷たい。朝陽をうけて筑波山がくっきり見える。大きな月が浮かんでる。めちゃくちゃ寒いけど、この時間じゃないと見られない景色、味わえない空気がある。せっせと自転車を走らせて筑波大学に入ると、味気ない建物群がきれいに光を浴びている。茶のまじったうすい赤、レンガやコンクリートがぼんやり発光していて「ほ〜」っと声をもらしつつ、ペダルを漕ぐ。誰もいない。池の水面も陽光を反射してキラキラ光ってた。

島村恭則+畑中章宏『オルタナティブ民俗学』津田貴司・福島恵一『音響・環境・即興 松夜話──〈耳〉の冒険』など、新刊に入荷あり。加えて、ハーポ部長(編)『本のコミューン』あたりの定番作も補充済み。年末だから……ってわけじゃないけど、色々と動きの多い、ここ最近。

*

ポットマン『ふるさと』フェア! という名目ではじまったのは、森本友「ふるさと原画・その他」展示会。かなり変わったタッチ、作風なのに、ごちゃごちゃした店内にすーっと馴染むのが不思議。こちらもお見逃しなく。

今週末も通常営業。本や音源の買取は常時受付中、お声がけはお気軽に。

2025/12/05

12/5 店日誌


12月5日、金曜日。またまたリユース店での話。ボブ・アンディを見つける前だったかな、レコード棚にジャックス『からっぽの世界/ジャックスのすべて』があるのが目に入った。オッと反射的に抜き出すと、まあ安くはないから、いったん保留。目を移すうちに忘れて店を出たのだが……その盤が不意に頭に浮かぶのだ。家や店、散歩の途中で「買っときゃよかったかな〜」と。たぶん得意じゃないんだけど、ゴンチチのラジオで流れてた曲、良かったよなあ。とかナントカ、モヤモヤしてるのもアホらしくなり、買ってきた。残っててよかった。

からっぽの世界、ラヴ・ジェネレーション、マリアンヌ。ここまで聴いて、やはり家人に止められる。わかっちゃいたけど、そうだよなあ。お! われた鏡の中から! イントロがカッコいいじゃん。ごまかしつつ、遠い海へ旅に出た私の恋人も続けて聴いてしまう。とりあえずA面。曲によっては演歌っぽくもあり、ヨレたギターあり、身のつまった内容だ。

なによりぶっ飛んだのはペニシリン「ロマンス」だよ! 同じときに店内でかかって、膝からガクンと崩れ落ちかけた。すげー圧力。破壊力。こんな曲が流行って、あちこちで流れたなんて、面白い時代だったよなあ。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/12/04

12/4 店日誌


“ボブ・アンディといえばこれ!”という代表作で、1966年から68年にかけて録音されたヒットナンバーを収録している。バックはジャッキー・ミットゥ率いるソウル・ヴェンダーズで、後期スカからロックステディ、さらにはレゲエを予感させるサウンドまで、過渡期ならではの幅広い楽曲を収める。(*)

12月4日、木曜日。ゴミ捨て、買い物といった日課の延長にある散歩、近隣の書店(リユース店が主)パトロールの途中でまたも声が出る。おわ、ボブ・アンディ『ソング・ブック』があるじゃないか! もちろんCDだし、べらぼうには安くないのだが、相場に比べれば全然高くない。なぜ、ここにこれがある? カールトン&ザ・シューズやジャッキー・ミットゥと同じ人が手放したのか、別店舗からの品振りか。買ってきて再生すると、そりゃ最高。寒い日だからこそ、のびやかなロックステディが聴きたくなるのだ。

ゑでぃまぁこんが、ノラ・ガスリーの名曲を、坂本慎太郎とゑでゐ鼓雨磨の共作オリジナル日本語詞でカヴァーした、良き出会いの繋がりが生んだ二重三重の夢の結晶。トルソ(TORSO)によるドリーミー管弦楽リコンポジション版をカップリングした夢のWサイダー。(Em Records)

方々で話題になっている、ゑでぃまぁこん/TORSO『ホーム・ビフォア・ダーク』(7インチ)は明日発売なのだけど、ピープル・ブックストア店頭、オンライン・ストア〈平凡〉では今日から購入可能。京都の茶問屋〈宇治香園〉が手がける「TeaLightSound」10周年記念作のご予約も受け付けているので、チェックをよろしく。

今日も通常営業! 本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

(*)石井“EC”志津男(編)『The ROCK STEADY BOOK』p.25

2025/12/03

12/3 店日誌


12月3日、水曜日。朝、『THE LOST LENNON TAPES(Number 9)』を聴いていて、ふと思う。ジョン・レノンって何歳まで生きてたんだっけ? たしか40ちょいだったはず。調べてみると、1940年10月9日生まれ。撃たれたのは1980年12月8日。ぴったり40歳だったのか……というか、すでに自分の方が歳上なのか。いましろたかし『釣れんボーイ』の主人公・ヒマシロ先生も40だったし、どうにも落ち着かない気分になる。加齢を認めたくないわけじゃないのだが。

今日も書籍(古本・新刊)、音源に入荷あり。お暇があればお出かけを。

2025/12/02

12/2 雑記

朝風呂に入ってから店に行き、溜まった段ボールをゴミにだす(月2回の古紙回収)。ちょっと歩いてカスミのリサイクルボックスに空き缶を捨てにいき、業務終了。午後はやめの時間に〈つるばみコーヒー〉に行ってあれこれ話したのち、夕方からはいましろたかし『釣れんボーイ』を読んでいた。

2025/12/01

12/1 店日誌


12月1日、月曜日。閉店後に売れた、古山フウ『出産レポ漫画 ほか』と『もぐらホリデ〜』vol.2を取りに行くため、7時前に家を出る。ヒートテック上下にスウェット、ライトダウン、ジーパン。さらにジャンパーを羽織ってマフラーと手袋をつけても自転車で走りだすと顔が冷たい、耳が痛い! ジーンとシビれる。あちこちのカーブミラーは凍りついていて、ほぼ機能せず。車出勤の人たちは怖いだろうなあ(つくば市役所の道理管理課の方々、どうにかしてくれませんか)。

寒いけど、空気が澄んでて気持ちがいい。呼吸をすると肺が洗われるような感覚あり。10分ほど走ったところで店に到着。目的の本を回収、発送の下準備が終わると7時10分。帰り道には出勤と思わしき車が増えている。部活に向かう学生さんもチラホラと。

会社を作ることがこんなに楽しいとは思わなかった。資金繰りが苦しくても、その苦しさが快感になる。なんでも自分でやらなければダメなのである。大きい会社にいると、この気分は味わえない。(嵐山光三郎)*

嵐山光三郎さんが亡くなったと知らせてくれたのは、常連のヒロタさん。2年前だったかな、金沢の〈オヨヨ書林 せせらぎ通り店〉で買った『口笛の歌が聴こえる』に驚いて以来、意識的に読んでいたからショックは大きい。ちょっと前に読んだ『日本詣で』で語られている「青人社」について、詳しく書かれた本があれば読みたいのだが……。

今日も通常営業。本の買取り、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

*「目黒区 長原オンボロ出版社ストーリー」(『日本詣で』p.244)

2025/11/30

11/30 店日誌


11月30日、日曜日。隣のカフェは喫茶、昼食目的のお客さんでいっぱい。壁越しでもにぎわいが伝わってくる。反面、当店は開けてから数時間はチーンと静かなまま。通り過ぎる人は多くても、よくてチラ見、ほとんとが一瞥もくれずに歩いていく。そんな状態は今に始まったわけじゃないから落ち込んだりはしないとはいえ、ちょっとばかり心配になる……のだが! 17時過ぎのスダくん、ヨシオさんと立て続けにきたイシガミさん! ご注文の品を買いにきてくれて、助けられる。お土産のままどおるまで頂いて、感謝感謝。

昨日はそんな感じで暇だったわけだけど、店にはモノが色々届いて、動きあり。注目はMy Loads Are Lightがつくった「“ARIGATO” canvas tote」。生地はほどよく厚手、ガバッと横長で使いやすいサイズ感。亀モチーフのグラフィックもとてもいい。やや高値だけれど、おすすめです。

今日、明日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/11/29

11/29 店日誌


11月29日、土曜日。火曜の夜から水っパナとクシャミが止まらなくなり、水曜はずっと鼻をかみっぱなしで隣人から「体調悪そうですね」と言われて、こりゃ風邪だと観念する。木曜は早仕舞してさっさと寝たのだが、翌朝も頭がぼーっとしていて身体も重たい。あーあ、ダメだ。休まなきゃ。ってわけで、きのうは臨時休業。午前中にちょろっと買い出しに出た以外はずーっと布団の中にいた。普段は聴かないラジオ番組を流しっぱなしで、寝たり起きたりを繰り返す。レコードはもちろん本も読めず(……だが、いましろたかし『ラララ劇場』のみ通読。最低で最高)。

昨夜に発熱したのか、布団の中で大量の汗をかく。服までビッショリ。着替えたくても、室内が寒すぎて勇気が出ず、そのまま堪えているうち朝がきた。パッと目が覚めると身体が軽い! 頭もハッキリ。スッキリ。コーヒーが飲める。レコードが聴けるし、本も読める。ほぼ治った。

*

完売していた、石井“EC”志津男『Tail of Riddim レゲエとストリート・カルチャーの話 1979-2020』『日めくりジャズ 365』(2026年版)が再入荷! Yusuke Miyoshi『REMNANT 16』も近日中に補充予定あり。この他にも古本、中古盤にも入荷があるのでご注目を。

今週末は通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2025/11/28

11/28 臨時休業

本日、臨時休業です。

2025/11/27

11/27 店日誌


11月27日、木曜日。9時過ぎに家を出て、15分ほどで店に到着。簡単な雑務を終えてから、お隣〈千年一日珈琲焙煎所 CAFE〉で今日からはじまる遠藤良個展「flashback」を覗いてみると、いい感じ! これまでとは異なる深みがあって、1点ずつの絵と向き合いやすい(単に量とサイズの問題なのかもしれないけど)。筑波大学内の書店への道すがら、〈千年一日珈琲焙煎所〉の大坪さんと行き合ってごあいさつ。長谷川四郎の文庫を買って、100円ショップ、ドラツグストアをハシゴしてから店に戻ってきたところ。

水っ鼻とクシャミが止まらない。頭はちょっとボウっとしている。ってことは、つまりはアレだ。身体は重たくないし、発熱の自覚もないから、まあアレにしては軽いものだと思うのだけど、今日は早めに閉めることにする。

今日は18時までの短縮営業。ご都合に合わせてご来店ください。

2025/11/26

11/26 店日誌


11月26日、水曜日。来年の予定がいくつか決まりつつある。確定しているものからお知らせすると、まずは1月18日(水)。つくば市東光台〈キッチンソイヤ〉で開催される「安藤明子とにたないけん」に出店、友人の〈つるばみコーヒー〉の隣で本などを並べることなると思う。フォークソング、コーヒー、本。こういった味付けの催しはありそうでないから、とても楽しみ。ご予約/お問い合わせは、会場キッチンソイヤか企画のナツナ(natunatuna)さん、出演者、出店者までお声がけを。

その翌週25日(日)には天久保1丁目〈Club OctBaSS/Bar Discos〉で面白そうなパーティーあり、数日後の平日にも、遠方で気になる催事あり、どうやって出かけてゆくかを思案中。さらにさらに、2月14日(土)にはちょっと大きめのイベントに出店予定あり! 加えて、さらに! 3月上旬-中旬にも楽しみな催事が控えている……。

*

3連休、定休日明けの水曜日。昨夜からの霧、靄が晴れてきて、くっきり青空が見えて気分がいい。新着入荷、補充分など色々あるので、気になればご来店を。

てなわけで、今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく!

2025/11/25

11/25 雑記

朝イチで予約していた〈Bespoke〉で散髪。友人たちの近況やボクシング、映画、政治の話題でたっぷり2時間半、店主の羽山さんと話し込む。外に出ると雨が降っている。このままいけるかなーと自転車で走り出すと、雨足がつよくなり、ポンチョを羽織って再スタート。10分ちょいで店に到着。オンライン・ストア〈平凡〉で売れたものを回収、発送準備しているうちに雨がやむ。帰宅してすぐシャワーを浴びて、カップ麺をすすってひと心地。ストーブはあったかい。

だらりとした休日。特別な出来事なし。

2025/11/24

11/24 店日誌


そういえば、前に、あるジャズ喫茶でウィントン・ケリーがかかっていて、なんだか心にしみた。少しも難しくなくて、通り雨のように降りかかってくる。愁いをふくんでいながら、ハッピーで、粋。そんな彼が四十前で亡くなっていたのが意外だ。(佐伯誠)

11月24日、月曜日。佐伯誠『ジャズと自由は手をつないでいく』は変わった本だ。ページに対しての文字数は少ないのだけど、物足りなさは感じさせない。むしろ、言葉が少ないからこそ膨らむイメージがある。がばりとページを開いて、目に入った言葉を拾う。例えば───「そう、年季の入ったタフな奴を泣かせるのはジャズだけだ」「都会で道に迷うのは、べつに大したことじゃない。むしろ、よろこぶべきことだよ」だとか。

傷んだもの、すり減ったもの、凹んだもの、ヒビの入ったもの……欠損をマイナスに見ないで、趣として愛でる。それは、事物の変化を、見逃さないように、五感をとぎすますということ。モノの核心、モノの精粋 quintessence を見抜く力をみがくこと。

ふっと頭に浮かんで「45rpm studio」の2017年のカタログをひっぱり出す(8年前のリリース時に河野友花さんが送ってくれたのだ)。セピア色の写真に組み合わさる佐伯誠さんのテキストには独特のビートがあって、バシバシ心に響いてくる。いわく「感動というものは、触知した一瞬と少しズレて湧き上がるものだ」。

ステッカー新色の効果なのか、オンライン・ストア〈平凡〉の注文が絶えない。あっという間に完売した『日めくりジャズ』はじめ、品切のものも遠からず補充する予定なので、引き続き注目してほしい。

今日は……もしかすると、18時に閉めるかも。ご来店はお早めに。

2025/11/23

11/23 店日誌


11月23日、日曜日。おかげさまでロゴ・ステッカーの新色、淡緑が大好評。店頭はもちろん、オンライン・ストアでもたくさんの反応があり、昨夜から方々に向けて発送している。入荷したてのNINA × DJ HOLIDAY『TALKING ABOUT…LOWRIDERSOUL』は完売(店頭分は残り1冊)、補充分が届いたばかりのジャズ録音日調査委員会(編)『日めくりジャズ 365』もいいペースで売れている。それら目的の商品に合わせて『読書欄’23』『珍珍道中』を買ってくれる人がいるのも嬉しい。自由に、好きなように、〈平凡〉を使ってほしい。

連休中のサンキューフェア。1000円以上のお買い物でロゴ・ステッカー2色(白/黒)、1500円以上で3色(白/黒/淡緑)セットをプレゼント! 店頭、オンライン・ストア共通企画なので、ご都合に合わせてご利用ください。

今日も通常営業。明日はちょっとだけ早く閉めるかも……。

2025/11/22

11/22 店日誌


11月22日、土曜日。思い立って、松見公園まで歩いてみる。だいたい店から20分。すぐ近くの〈gallery Y〉で今日からはじまる「新しいスタンダード」ってのを覗きつつ挨拶できるかな〜と思うも、シャッターは閉まっていた(10時前だから当然なのだが)。友人が公園の滝のあたりで展示をしてるらしいのだが、それらしきものは見つけられず。ジワっと汗をかいたところで引き返して、いつもの公園でゴロンと横になり、しばらくボーッとする。これがいちばん気持ちいい。

連休中も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2025/11/21

11/21 店日誌

“レゲエ”が生まれる数年前に産声をあげたジャマイカ独特の音楽“スカ”、そこには“レゲエ”にまで受け継がれているジャマイカの黒人だけのリズムやグルーヴがある。そしてその中で、トランペットやトロンボーン、それにサックスといったホーン・セクションのプレイヤーが中心になっていたということで、僕にとってはそれが最高のお手本であり、またいつも彼らの音にはげまされ続けているのである。(増井朗人)

11月21日、金曜日。ミュート・ビートやケムリといったバンドで活躍していた、トロンボーン奏者・増井朗人さんのライナーノーツを読んで、なるほどと膝を打つ。やはり、スカでしか体感できず、得られない感覚が確かにあるのだ。『モア・オリジナル・スカ!! 1963-1967』には勇ましいインスト曲があれば、ヴォーカルの入ったスウィートな曲、冬場にぴったりの暖炉のような曲もある。「スカ=マッチョ」とプレイヤーでもない立場の自分が引用するのは早計だった。

ひとつだけどうしても忘れられないことがある。昨年の7月にローランド・アルフォンソと共演できたことである。このかつてのスカタライツの中心人物であり、偉大なサックス・プレイヤーである彼との三日間のコンサートは、その日会場に来てくれていた人たちと、僕たちミュート・ビートのメンバーにとって忘れられないものになっていると思う。

先ごろ刊行された石井“EC”志津男『Tail of Riddim』の第1章の目玉とも言える、ローランド・アルフォンソのビザ取得から渡航、ミュート・ビートとの共演に至るまでの逸話には、彼らの共演盤の聴こえ方が変わるほどの力がある。気になれば、ぜひ読んでほしい。

今日もいい天気! 明日からの3連休も通常通りに営業します!

2025/11/20

11/20 店日誌

ジャッキー・ミットゥーは僕が最も敬愛するミュージシャンです。キーボードプレイヤーやアレンジャーとしてスカ・ロックステディ・レゲエの成立と進化に深く関わりながら、オルガンを使った、聴けば聴くほど独特なソロ作品を残しています。僕は1989年に東京でスカタライツのメンバーとして来日した彼の演奏を観ていて、同年の秋 MUTE BEAT のツアー中にニュージャージーにあるレーベル Wackie’s のスタジオを訪れた時には、直接彼に会うこともできました。(エマーソン北村)

11月20日、木曜日。2024年にアナログ盤で再発されたミュート・ビートのスタジオ作品では最終作『MARCH』(1989)に針をおろすことが多い。北村堅治(キーボード)、内藤幸也(ギター)の加入があり、サウンドの見直しがあったのか、バンド自体の老成だったのか、スカ調の性急なリズム/ビートを持った曲は皆無。ふくよかなレゲエが多く収録されていて、いつ聴いても気持ちがいいのだ。「フィオリーナ」「ハーモニー・イン・マルチニック」で幕を開けて徐々にダブ度が増していくB面の展開には深みがある。

ロックステディにはスカのようなマッチョ性がなくて……と、エマーソン北村さんが話すのが印象に残っている。ある種の勇ましさ(「スカタライツって軍歌みたいじゃない?」と言ったのは、長久保寛之さん。納得!)に支えられたスカ(~1965,66)、速度が落ちた分だけ甘く太くなったロックステディ(1966~1968)。奥ゆきが増していったアーリーレゲエ(1968~)。ここ最近は、そうした変遷を意識しながらジャマイカ音楽を聴いている。

雅楽がずっと好きだったんだ。まあ深くは聞いてないけど。コルトレーン聴いたときにも、雅楽を連想したよ。/録音物って、音質コミだと思うんだ。アレンジと同じくらい大事。いい音楽でも、音質が好みじゃなかったら好きになれない。(長久保寛之)

「長久保寛之インタビュー 〜本質は無駄のなかにある」には、『EXODELIC』の謎を解くためのヒントが散らばっている。今だからこそ、読まれるべきインタビュー。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜!

2025/11/19

11/19 雑記

ひさしぶりの水曜休み。どこにも出かけず、窓辺に座椅子をだして日向ぼっこをしながら、ゴンチチのラジオを聴いている。テーマは「誰かの音楽」。主にぼーっとしつつ、たまに本など読んだりして流しっぱなし。いい曲だなーと思っても、誰のなんて曲だったかは一つも記憶に残っていない……と書いて、嘘だ! 南沙織の「ともだち」って曲だけは、楽曲誕生にかんする逸話が妙に耳に入ってきた。

12時過ぎまで家にいるのはいつ以来だろう。存分にダラダラできた。

*

エマーソン北村さんがミュートビートのベーシスト、松永孝義さんとの逸話を紹介した後で演奏したのは、ジョナサン・リッチマン「エジプシャン・レゲエ」。ほら、こんな風に。もっと遠くに。うーん、やっぱりこうかな。なんて調子で音のゆく先を探索しながら鍵盤を弾いていく。これが、めちゃくちゃ面白かった。さりげないのだが、トークイベント「世に棲む音楽」はかなり実験的な試みなんじゃなかろうか。

次回、12月17日(水)開催回のテーマは「ジャッキー・ミットゥーのサマー・プレイス」。なぜこのテーマ? って疑問に応じたようなテキストが公開されているので、ぜひ読んでみてほしい。

2025/11/18

11/18・19 連休

今日、明日は休みます。

2025/11/17

11/17 店日誌


すべての好条件が揃っていた。周辺で遊ぶ子供たちのノイズ、投げ銭の音、自転車やオートバイの走り回る音、沖縄らしく米軍用機、そしてついには平和通りの商店街のアナウンスまでも録音に飛び込んできての「特別出演」をしてもらった。(宮里千里)*

11月17日、月曜日。1982年11月17日、沖縄那覇市の平和通りアーケード商店街での路上録音盤、里国隆『路傍の芸』を繰り返し聴いている。録音者・宮里千里さんの解説にある通り、子供たちのにぎやかな声、チャリンと投げ銭のたてる音、車の走行音といったざわめきがそのまま録音されていて、聴くたびに発見がある。奄美大島出身の唄者・里国隆が鳴らす琴、ふり絞るような声はとくだん懐かしいわけじゃけど、いつまでも聴いていられる。

この音源をフィールドレコーディングと言うと違和感がある。じゃあ、なんと呼ぶのがしっくりくるのか。路上録音? 街頭実況盤? うーん、悪くはないけど、なにか違う気もするのはなぜだろう。

今日も通常営業。明日・明後日(18日(火)・19日(水))は連休です。

*宮里千里「漂泊のマレビト 里国隆・街頭ステージ録音ノート」

2025/11/16

11/16 店日誌


収集家はデータ屋ではない。収集家は夢想家なのだ。猟盤家は苦労家だ。苦労家だから間接的な物語では信用しないのだ。直に触れぬものを信じるまでの道程はデコボコだ。デコとボコなきところに生命はない。デコボコの道にあって想像力を駆使すると、あら不思議、ブツ、確信は実は身近にあったりすでに家にあったり目の前に放っておかれていたりするものだ。(湯浅学)*1

11月16日、日曜日。突如として戸川昌士『猟盤日記』シリーズにハマってしまった。数年前の年末にもグイッと引き込まれて順々に読みながら年越しを迎えたときがあったから、3年ぶりくらいだろうか、眠っていた獣(虫?)が目覚めてしまった。読書日記で確認すると『猟盤日記』を10月12日に読んでから、ぴったり一月後の11月12日に『進め!』を読んで、そのまま『おまた!』(13日)と『やられた!』(14日)を暴風雨的に一気読み。入荷したての『Tail of Riddim』(15日)でひと息ついて、番外編的続編『あなもん』を手に取って、もうちょっとで読み切るところ。

大筋として何て事ない話なんだが、戸川さんの語りかける様に綴られる何て事ないようでピリッと時に一瞬辛い文章は実にクセモノで、その何て事なさにどうやら中毒性があるようだ。(根本敬)*2

『やられた!』の解説として添えられた根本敬版『猟盤?日記』で、戸川文体のはらむ中毒性の一端が言語化されていて、納得。全てが説明されているわけじゃないのだけれど、ある種の魔力についての解説に成功している。自身の店〈ちんき堂〉を開いてからは猟盤行為はほぼゼロになり、戸川節にも変化があるのだが、じゅうぶんに味がある。

本はもちろんレコードや置き物、ポスターなどの古物にもっとたくさん触れたいなーっと思うのなら業者市に出入りせねばならないのだが、どうしたものか……。

今日も通常営業! 明後日18日(火)と明々後日19日(水)は連休です。

*1「だから戸川昌士は存在せねばならない」(『進め!』巻末解説)
*2「猟盤?日記」(『やられた!』巻末解説)

2025/11/15

11/15 店日誌


11月15日、土曜日。「ピープルブックストア日報」(2024.5/13~6/1)が完成、これで通算18号目。ブログをたどってみると、2023年7月に最初の号を作っているから、なんだかんだで2年以上は刊行が続いているわけだ。写真をみるとこの頃の誌面はスカスカ。いまはパツパツ。イラスト担当は坂尾裕幸くんから伊神ひかるに変わって、〈えんすい舎〉の担当者は古森さんになっている。店や場所、人との距離感はつねに変わり続けるんだな〜。さみしいこともある。うれしいときもある。波のように揺れながら、生きている。

当店オリジナルのトートバッグ、好評につきナチュラルを増産。せっかくなので新色サンドベージュ(茶色っぽいはず)もつくってみたのだけど、届くのはこれから。どんな仕上がりになってるかな。ドキドキしながら待っている。

今日も通常営業。来週、18日(火)・19日(水)は連休です。

2025/11/14

11/14 店日誌


11月14日、金曜日。数日前の雑記で「エエイ! ジョナサン!」と書いた途端にギターがジャーン! と鳴って、甲本ヒロトの声が聞こえてきた。ジョナサン、音速の壁に、きりもみする。ほんとそうだよな、どうでもいいよな……なんて調子で。イエス、リアルよりリアリティ! 流れ星か路傍の石か? 自転車に乗りながら、歩きながら、脳内再生に身を任せていると気分がいい。なんとなくYouTubeで検索してみたら、2001年8月8日の京都〈磔磔〉でのライブ動画が出てきてびっくり。ハイロウズの公式チャンネルがあったのか。

待ちに待った! 石井“EC”志津男『Tail of Riddim レゲエとストリート・カルチャーの話 1979-2020』が届いて上気してたら、mmmの13年ぶりの新譜『Burnt』も到着。どちらも文句なしで素晴らしい! 嬉しい! ハイ・テンションのまま来月開催のトークイベント「soi48とMMMによるADMをめぐる旅」の告知をはじめる。告知文がエモーショナル過ぎた気もするが、こればかりは仕方ない。

今日も通常営業! 急ですが、来週18日(火)・19日(水)は連休にします。

2025/11/13

11/13 店日誌

11月13日、木曜日。寒くなると聴きたくなるのは、オクノ修『唄う人』とキャット・パワー『シングス・ディラン』。ストーブ、コーヒー、レコード。朝の時間はこれでいい。空は真っ白、というかギリギリまで薄めた青色が広がっている。「ひびく言葉」「くれてゆく」「どうしてここがわかった」とオクノさんが歌っていく。ライブを観たのは今年の2月。京都の〈拾得〉。雨が降って寒い日だった気がするけど、記憶は曖昧だ。田口さんと小田さんに会って、オクノさんにはサインをもらった。いい時間だった。

奈良〜京都滞在記()と題した記録を久しぶりに読み返して、すこし昂ぶる。上記ライブを大きな目的にして他には何も決めずに出かけた2泊3日。大阪淡路の〈タラウマラ〉に行けて、土井さんとキングジョーさん、シノさんに会った。大失敗の外食に落胆した。居酒屋〈蔵〉に2度行けた。寒い時期にまた行きたい。

昨日、渋谷の端っこにあるアフリカ料理店〈ロス・バルバドス〉のダイスケさんとマユミさんが来てくれた。アフリカ文学のこと、音楽のこと、店のことやあれやこれやを聞かせてもらって大満足(このインタビューも面白かった!)。

今日も通常営業。そろそろ、店でもストーブをつけなきゃなあ。

2025/11/12

11/12 店日誌


一聴、遊園地の園内BGMのような音楽だが、故ミットゥの残した曲は、下らないポップのアレンジ物だったり、ストリングスが被されていたり、所縁のない土地の吹き込みであっても、常に男らしさがあった。人生の儚さとファンキーの同居。(山名昇)

11月12日、水曜日。ジャッキー・ミットゥー後日譚。徒歩圏内で2枚組のCDをみつけてホクホク顔でいたのは一昨日の日誌に書いた通りなのだが、なんとも参った! disc2が割れていた。盤面の傷だったりケースやブックレットに不備があるのは慣れっことはいえ、これは初めて。バキッと割れてりゃラジカセでも読み込めず。disc1の内容、選曲は抜群だから持っておきたいけど、これは返品しないと仕方ない。ウーム、どうしたものか……購入店に相談すると、半額返金でいかがでしょうか? と提案されて、それがいいと納得。とりあえずは1枚だけでも聴ければいい。

流山おおたかの森で映画を観たついでに柏に寄って、ディスク・ユニオンを覗く。ジャッキー・ミットゥー『レゲエ・マジック』を買うかどうかと悩みつつ。いざ、レゲエ棚をみると残ってる。高額盤だから当然とはいえジワリと体温が高まる。手持ちの残金、カゴに入れた商品とを照らし合わせるとほぼ同額。こうなったら買わなきゃダメだ。

(同時に、件の2枚組CDも発見。ケース不良ゆえの安価。ほん少し迷ったのだが、割り切る。これも買っとかなきゃ後悔するよな。エエイ、ジョナサン! まあ、つくば駅まで帰れればどうにかなるのだ。)

そんなこんなで今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!

2025/11/11

11/11 雑記

三宅唱監督作品『旅と日々』を観賞すべく、流山おおたかの森を目指す。当然ながらつくば駅までは自転車、駐輪したのちホームに降りると知った顔のオジさんが。あ! 前に住んでいたアパートの上階に住んでいた人(通称:OJ)! わあ! 勢いのまま声をかけると覚えていてくれて、元気な様子に安心する。今も近所に住んでいてたまに店の前を通り過ぎることもあるらしい。ではまた! 声をかけて区間快速に乗車。戸川昌士『進め! 猟盤日記』を読んでたら、あっという間に到着。

流山おおたかの森SCの映画館は、つくば界隈には少ないTOHO CINEMAS。一般料金は2000円。ややたじろぐもチケット購入、前より真ん中の席をとったのだが、やはり都市部というべきかお客さんが多い。余裕のガラガラではなく、前後左右に数席空けて座る人がいて、少々緊張。同時に近所の映画館は人が少な過ぎるんだな〜と感じる。車か自転車でしか行けないってのは不利だよなあ。

さあ、本編。「海辺の序景」をベースにした前半、河合優美に見惚れているとパッと画面が切り替わる。こりゃ複雑な構成なのかもとスクリーンを凝視していると列車はトンネルを越えて雪国に……。つげ義春の漫画を映画に描き写すって試みが大成功。つげ作品に漂う旅情、とぼけた寂寥感がうまく再現されていた。役者が漫画っぽい顔に見えてくるのが面白い。よく89分でまとめたなあ。

余韻にひたったまま、電車を乗り換えて、向かうは柏。目的地はディスク・ユニオン。お目当てのレコード等々を買うと財布の中身はみごとに空っぽ。どこにも寄れるわけもなく、まっすぐに帰路につく。

2025/11/10

11/10 店日誌


11月10日、月曜日。天気よし、最高のロックステディ日和! 気持ちがいいぜ〜っと開店前の雑務を済ませるべく近所のスーパーへ歩いていく。その流れで道中にあるリユース店を覗いてみると、なんと! カールトン&ザ・シューズ『ディス・ハート・オブ・マイン』がある! それも世界初CD化となった青ジャケのオーバーヒート盤。おいおいマジかよ……、興奮したまま棚をみていくと、オワオワ! ジャッキー・ミットゥーもあるじゃんか! こちらはスタジオ1からリリースされた2枚組。

持ち合わせの現金と貯まっていたポイントを使って、買う! 安価でみつけたカリプソのレコードも一緒に。あ〜まったく! こんなはずじゃなかったのに! なんでもない平日の午前中、こんなにドキドキするとは思わなかった。もっとお金を持ってくりゃよかったよ。

てなわけで、開店! ご都合合えばご来店ください〜!

2025/11/09

11/9 店日誌

11月9日、日曜日。開店当初から通ってくれているムーちゃんが売ってくれたのは、アルトン・エリスとホーテンス・エリスの兄妹盤、バーニング・スピア、DJクラッシュに加えてロッカシャッカ・シリーズを何枚か。こりゃ嬉しい! いまいちばん欲しかったCDたち! ってことで上気しながら査定して買い取る。ちょっと前のイシワタさん、おなじみイケちゃんなど、最近シブい音源を売ってくれる人が増えていて、すごく楽しい。アナログ盤も大歓迎なのだけど、CDならばその場で再生できる。おお〜いいっすね! なんて調子で売ってくれた人と話せるのもイイんだよね。

開店前に土浦図書館をのぞくも、ピンとくる本を見つけられず。前回はすぐにオヤ、コリャコリャ! ってノリになったのだけど。いい本がたくさん目に入っても決め手にかけるなーっと思ってしまったのは、たぶん自分に原因がある。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2025/11/08

11/8 店日誌


11月8日、土曜日。開店前の散歩ついでにポパイを立ち読み、タクトサトウの「軽妙通信」第2回をチェックする。群馬県渋川市〈ドミツネ〉という店を取り上げた今回の情報量といったら、クラクラするほど(ページの中でも「古着屋なのに古着が目に入らない……」といいながらゲボ吐いてた(笑))。その前に読んだ、麻生要一郎さんの連載「いい男になるために」もスゴかった。なるほど! と唸りつつ、そりゃ只者のわけがないよな〜と納得もする。つい先日、代々木上原駅前でばったり会ったときも嬉しかった。軽やかな人なのだ。

陽光につられて公園、筑波大を経由して店に戻ってくると10時50分! ヤバい! 今、慌ててブログを書いている。インスタグラムにも記事をひとつあげたいのに……。

てなわけで、今日も開店! お暇があればお出かけください〜!

2025/11/07

11/7 店日誌

ザ・ワームは、ドロシー・カーター、インクレディブル・ストリング・バンド、ヴァシュティ・バニヤン、ショベル・ダンス・コレクティブ、ブリジット・セント・ジョン、ジェシカ・プラット、キャスリン・ハウ、メアリー・ラティモア、トリストフ・イ・フェニウッドらを含む音楽の系譜に出現した突然変異体のような才能です。

11月7日、金曜日。本日発売、ザ・ワーム『パンティルデ』牧歌的で穏やかで美しい。ときに奇妙で宇宙的でもある──こんな調子で書いていて思うのだが、商品紹介ってのはほんとに難しい。良い! と感じても、作品のどこを、なにを、どう受け取ったのかを明確に言語化できることは多くない。レーベルから提供される情報を駆使してそれらしく仕上げるだけだと、多くの人には響かず、通りすぎるだけになる。深いところにあるものを掬いあげる眼、感知したものを言葉に置き換える技術を磨かねば。

ちょっと先だけれど、12月14日(日)にSoi48のお二人を招いてのトークイベントを開催予定。刊行されたばかりの『ADM:Asia’s Own Unhinged Club Culture』をめぐる文化人類学的アプローチの催事になるのでは。遠からず詳細をお知らせするので、しばしお待ちを。

今日も通常営業。本や音源の買い取り、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2025/11/06

11/6 店日誌


例えば、知らない音楽や映画を求めてライブハウスや映画館に行く時。新しい作品を見つけたいのと同時にどこか、今までの自分(と他人から思われているもの)とは違う景色の中に自分を置いてみたいという気持ちもあるのではないでしょうか。今回の僕のイベントは、そんな気持ちで新しいアイデアや音に触れてみようとする方を特に歓迎したいと思っています。(エマーソン北村)

11月6日、木曜日。鍵盤奏者・エマーソン北村さんが主催する連続トークイベント「世に棲む音楽」のタイトルは、精神科医/文筆家の中井久夫『世に棲む患者』が発想源と知った(詳しくはこちらで)。まず、これだけでエマーソンさんのアイデアに厚みが感じられるし、イベントへの信頼が増す。どんな理由でテーマが設定されて、話者を選んだのかも丁寧に綴られいて、終了後のフォローもある。伝えるべきことの見極めが確かだから文章は平明かつ簡素。その上で、何かを試してみようとする意欲をつよく感じさせる。

来月17日(水)に催される「世に棲む音楽」(第3回)のゲストにお招き頂き、参加することになった。テーマは「ジャッキー・ミットゥーのサマー・プレイス」。今年6月、エマーソンさんが店にきたときの雑談に何かを感じてもらえたのが嬉しくもあり、ビックリもしている。トーク後のエマソロ・ライブも含めて、まるごと「ジャッキー・ミットゥー大会!」になるようなので、どうぞお楽しみに。ただいま、ご予約受付中

一昨日、〈つるばみコーヒー〉で聴かせてもらったチカーノ・バットマンがとて良かったので、イシワタさんから買い取っていた『CHICANO BATMAN』を再生してみると……めちゃくちゃ良いじゃないか! 今の気分にぴったりだ。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/11/05

11/5 店日誌


11月5日、水曜日。『七人の侍』で面白いなーと思ったのは農村と街とで文化がまったく異なっていたこと。侍、町民、商人などなどが行き交う往来には出来事が溢れていて、無数の人生が散らばっている。人と人とがすれ違うことで喧嘩になったり、笑い合ったり、絶望が深まったりもする。街の往来には予測のつかない偶発性があり、物語を生み出すには絶好の場なのだな。戦国〜江戸時代の町民文化に関する書物をひもといてみたくなった。

開店前にぶらぶら歩いていたら、筑波大の書籍部でちいさな古本市が開催されているのを発見! 漫画、映画パンフがあったり、みすず書房の本がまとまっていたりして予期せぬ遭遇に高揚した。人が歩けばなにかに出会う。無目的な移動=遊歩のはらむ豊かさを再確認。

今日も書籍、音源に入荷あり。今週もどうぞよろしく。

2025/11/04

11/4 雑記

「午前十時の映画祭」で上映されている『七人の侍』を観るために〈シネプレックスつくば〉まで自転車を走らせる。店での雑務、商品の発送、いくつかの入金を済ませてからペデストリアン・デッキをゆっくり進む。9時40分到着。前より真ん中の席を取り、早々に劇場に入って待機していると、中高年層を主にまあまあの客入り。新作よりも旧作・名画に人が集まるってのはチトさみしい気もするが……仕方なし。

邦画を主にした予告編が多い! 長い! STOP!映画泥棒が2回流れてから、本編開始。筆文字のタイトル、出演者、製作陣の表記が渋い。簡単な時代背景が文字で説明されたのち戦国時代の農民の村から話がはじまる──のだが、休憩をはさんでの207分は長かった。志村喬以外の俳優の名前がわからず、聞き取りづらい台詞と顔の見分けに労力を使ったからか、終わったときにはぐったりしていた。

劇場を出ると13時半過ぎ。外は好天、空気もさわやか。黙々とペダルを漕いで、店近くの公園の芝生にごろーんと寝そべり手足を伸ばす。今、一番したかったこと! 横になってるだけで心の澱がとけていく。さあ、と起き上がって〈古着屋may〉で挨拶をしたのち〈つるばみコーヒー〉で数枚のレコードを聴かせてもらって豆を購入。16時過ぎには陽が傾いてきて、肌寒くなる。

映画のなかのジさまの台詞「腹が減れば、熊も山を降りるだろう」ってのがタイムリー過ぎて、ガチンと身体が固まった。

2025/11/03

11/3 店日誌


11月3日、月曜日。朝、目が覚めるとパキッとした光が目に入って気持ちがいい。散歩に出ると筑波山がよく見える。畑の野菜、道端の雑草や苔、蜘蛛の巣もきらきら光ってる。いつも以上に立体感があるのは気のせいだろうか。公園のベンチでソーセージエッグマフィンを食べてると虫が目の前で空中停止。羽を細かくバタつかせながら顔の前から動かない。不思議だなーと眺めてるとトンボもびゅーんと飛んでくる。虫たちも機嫌がよさそうだ。

ジャッキー・ミットゥー名義でリリースされた、実質ソウル・ヴェンダーズによる1967年作。「Ram Jam」と「Darker Shade Of Black」のみ先にジャマイカで録音され、それ以外はすべて“コクソンズ・ロックステディ・レヴュー”と題されたライブのために訪れた英国で録音されたという。(石井“EC”志津男(監修)『The ROCK STEADY BOOK』)

ジャッキー・ミットゥーを中心とするバンド、ソウル・ヴェンダーズとソウル・ブラザーズ。彼らのつくる音波は穏やかで心地がいい。グルーヴしながら水平移動するような感覚があって、何度聴いても不思議だな〜と思うのだ。再生環境によってはラウンジミュージックに似た効能もあって延々と流しておけるんだよねェ。

「僕がイメージする典型的なロックステディは1967年のレコードだけ。68年はアーリー・レゲエの要素が強くて、66年はスカの要素が強い」。森俊也さんの発言になるほど〜と唸ったり、この数日は『The ROCK STEDY BOOK』に啓蒙されている。

今日も通常営業! 本や音源の買取り、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に〜!

2025/11/02

11/2 店日誌


11月2日、日曜日。いやあ、天気がよくて良かったなァ。家から店の途中にある筑波大学で学園祭、隣町の土浦は花火大会、その他あちこちでフェス、マーケット、運動会なんかが催される秋の連休。人のにぎわいに混ざりこむ喜び、陽光の暖かみを感じるのに絶好の気候。そんな中でも、ちっぽけな本屋まで足を運んでくれる人がいて、驚かされるし助けられる(遠方からきて大量にガバッと買っていってくれた方もいた……)。

お隣カフェはもちろん、近隣の焙煎所や古着屋も開いている。学園祭ついでに歩きまわるにはちょうどいい距離にあるかなーと思う。人ごみに疲れたり、コーヒー飲みつつ本でも読むかなーなんて気になったら覗きにきてほしい。

今日明日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2025/11/01

11/1 店日誌

ダブ平&ニュー・シャネルは大竹の音楽作品としては究極のもので、ギター、ベース、ドラムス、キーボード、ターン・テーブルという編成のバンドは全てリモート・コントロールされ、そのステージごと作品となったとててつもないシステムです。かつてはこのシステムにヤマタカEYEがフィーチャリングされデストロイ・オール・モンスターズと共演、内橋和久との共演はCD作品としても発表されました。(田口史人)

11月1日、土曜日。怒涛の勢いで品物が届く。まずは滋賀県彦根市〈山の湯〉拠点のレーベル・円盤から超ド級の作品! ダブ平&ニューシャネル+JUKE/19.『Live area. at TAD 2023.9.18』(2CD)をはじめ『高円寺南3-59-11』『あんころごはん』『店の名はイズコ』が到着。封を解く間もなく大阪府大阪市のEm Recordsからは来週発売のThe Worm『PANTILDE』(LP&CD)に加えて、お客さんから注文を受けていた2タイトル。それらの検品、品出し、解説を書いてSNSで紹介して……なんてことをやってると時間があっという間に過ぎていく。

夏葉社の新刊、伊藤礼『旅は老母とともに』と復刊された黒田三郎『小さなユリと』、尾形亀之助『美しい街』がそろって再入荷。地味かもしれないけど味のある作品たち。びゅーんと売れなくても、気がつくと品切れになっていることが多い。

てな感じで、ダァ〜〜〜ッと月が変わって、今日から3連休。上記したもの以外にも古本、中古音源には日々入荷あり。オンラインでは紹介が追いつかないので、店に来てもらうのがいちばん確実。ぜひお出かけを。

今日明日、明後日は通常営業! 本や音源の買取依頼は常時受付中〜!