2019/09/23

『マーキュリー・シティ』


永井宏『マーキュリー・シティ』が届きました。
永井宏さんの最初の著作が約30年ぶりに、復刊! 朝の陽射しを受けるポーチにすわって、気の合う友人たちとおしゃべりしながら聴くレコードや、手にとって眺めているだけで嬉しくなる本のこと。いなくなった詩人のこと。何もかもが数値化され、瞬く間に情報化されてしまう時代には得がたい、ある種の気分が充満したエッセイ集。文字を追う、というより空気をいっぱいすい込むように楽しんでほしい。

販売価格は1080円(税込)。10月の正式発売に先駆けて、先行発売。多くの方の手に届けば嬉しいです。

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永井 宏(ながい・ひろし)
美術作家。1951年東京生まれ。80年代「BRUTUS」(マガジンハウス)などの雑誌編集に携わりながら、美術作家として活動。90年代に葉山に居を移し生活に根差したアートを提唱、1996年まで同地にてサンライト・ギャラリーを開設。誰にでもものが作れるという「ネオ・フォークロア」と自身が名付けた考え方をもとに創作を続ける。1999年「12 water stories magazine」を創刊し新しい雑誌のあり方を示す。2003年出版レーベル「WINDCHIME BOOKS」を設立。2011年4月12日、59歳で永眠。著書に『雲ができるまで』(リブロポート) 、『カフェ・ジェネレーションTOKYO』(河出書房新社)、『夏の仕事』(メディアファクトリー)、『ロマンティックに生きようと決めた理由』『モンフィーユ』(アノニマ・スタジオ)など多数。

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