2018/05/23

ここ最近の入荷から、2冊。



待たねばならない。しかし待つことを書き手も読み手も忘れたように見える今日、言葉は即席で供され、味わわれることなく嚥下され排泄される。
−山田稔 (「寂寥」/『ああ、そうかね』より)

味のある古書が2冊、入荷しました。
京都に暮らした作家、山田稔の随筆集『ああ、そうかね』はしみじみと良い本。おさめられた短文をひとつ、ひとつと味わううちに沁み入るものがありました。まだ、言葉には出来ないけれど、大事なものを授かったような気がします。小林信彦『袋小路の休日』は「つつましい、静かな生き方をした作家」(『ああ、そうかね』より)を取り上げ、文庫化する講談社文芸文庫のワイド版。本編はもちろん、色川武大による刊行当時の書評、坪内祐三の解説まで身がつまっています。

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