2016/09/30

『okinawan portraits 2012-2016』


 “誰もが孤独な宇宙の中で、その命を削ることによって存在している。その星屑のように舞い上がる削りカスのなかに立ったとき、美しさを問うことはあまりに儚く、自由を問うことはあまりに虚しく、正しさを問うことはあまりに脆い。ただただただ。ひたすらに。生きる術を探す。私は私である。”
-石川竜一

石川竜一の写真集『okinawan portrairs 2012-2016』が入荷しています。
木村伊兵衛賞を受賞した『okinawan portraits 2010-2012』の続編にあたる本作にも、間違いなく沖縄でしか撮れないであろう顔、風景がおさめられています。正直に言って、この本からの問いかけは重いです。自分が被写体を見ているのか、彼らに見つめられているのか・・・と戸惑い、へこたれそうにもなりました。写真って、写真集ってさ、凄いんだ。ここじゃない、もう一つの世界が現れるんだ。なんて、へろへろな頭から出て来た言葉はそれだけでした。

読んで、見て、ぱっと吸収できるなにかがあるわけじゃない。すっきりとした答が出るわけでもない。でもやっぱり、こういう世界に向き合う経験は必要なんだと思っています。時間と距離がたやすく無効になってしまう時代だからこそ、手にとってほしい作品集です。合わせて入荷した、畠山直哉×大竹昭子『出来事と写真』も重層的なテーマを扱う対話集。既刊『新編・太陽の鉛筆』も在庫しています。どちらも是非。

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石川竜一、渾身の沖縄ポートレート。第二弾。 

木村伊兵衛写真賞を受賞し、たちまち完売となった『okinawan portraits 2010-2012』。シリーズの続編となる『2012-2016』では、人物、風景、建物など、身のまわりのものすべてをポートレート的な視点で撮影しています。 被写体により多くを委ね、社会のなかの個人が写しとられたポートレートは、 全268点。フォーマットも変化し、さらに状況や時間を取り込みながら、ポートレートの新たな可能性を探っています。日常に根差したリアリティが「沖縄」という枠を超えて、人の生命力と影、社会と人々の在り方、開発と変容、背景にある大きな問題について普遍的に問いかける本作。 ひとつとして要約することのできない存在がポリフォニーとなって立ち上がります。
http://www.akaaka.com/news/bk-op2.html

2016/09/29

『MOEBIUS』


王舟の7インチ・シングル『Moebius』が入荷しました。
当店でも好評だったアルバム『PICTURE』からのシングル化。B面にはなんと! 界隈で大人気のMOCKYによるリミックスを収録しています。だからこそこの音盤は、王舟の音楽を愛する方はもちろん、モッキー・フリークにもおすすめしたいです。windbellの富田さんいわくこれ単なるREMIXじゃなくて原曲を尊重したREMIX WORKに加え、MOCKYから日本のオーディエンス讃歌ともいえることばの連なりがのった(ぐっと来る一節があります!)倍返し仕事となっている逸品」とのことです。

販売価格は1728円(税込)! すでに残りわずかなので、お早めに!

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エキゾチックでアーバンなミスティック・ベッドルーム・ソウル激名曲!!そして、Mockyによるリミックスが超衝撃の格好よさ。
上海出身、日本育ちの天才シンガーソングライター!!デビュー作『Wang』とは異なりひとり宅録で制作された2016年1月リリースの最新セカンド・アルバム『Picture』から、大本命曲が7インチ・シングルでリリース。
アルバムの中でもひときわ異色を放っていたR&B/ファンク路線に接近した王舟のネクスト・ステージを予感させる"Moebius"!! AOR~ソウル&ファンクな洗練された美しい超甘口メロディと、ダンサブルでグルーヴィーなダンス・ビートが絡み合ったエキゾチックでアーバンなロマンティック宅録ソウルの名曲です。さらに、Bサイドにはカナダの鬼才Mockyによるリミックスを収録。原曲からざっくり拝借したループとエディットしたトラックにのって、初期"Are+Be"期のようなラップを披露するお洒落ファンキーな仕上がり。最高の組み合わせが想像の遥か斜め上で最高以上の結果を生んだ絶対マストの完全限定7インチ!!

2016/09/28

『The Kings』


“街の至るところでエルビスの曲が流れ、3日3晩、今は亡きエルビスの亡霊に酔いしれている人々の姿。黒人と白人が縦横無尽に行き交い融合しているメンフィスの街並み、そして文化。カリフォルニアやニューヨークにはないアメリカの姿が、ここには写しだされています。”

平野太呂の最新作品集『The Kings』が入荷しました。
本書の被写体はエルビス・プレスリーのトリビュート・アーティスト、いわば彼のそっくりさん。エルビスの命日8月16日を起点にしてひらかれる“エルビス・ウィーク”に集まる彼らKINGS(エルビスの愛称)を彼の地メンフィスの雰囲気、空気ごと切り取ったような味のある仕上がりです。アメリカ三部作と称される、『POOL』、『LOS ANGELES CAR CLUB』に共通する乾いた質感。ボクは、太呂さんの撮るアメリカはスティーブン・ショアが切り取る風景に似ているような気がします。

撮影中から暖めていたという「ELVIS PRESS」からのリリースってのがナイスです。1000部限定で、販売価格は3240円(税込)。

『世界をきちんとあじわうための本』



“世界はあたりまえのようにあって、すでに誰もがあじわっているけれど、それをきちんとあじわおうとすれば、いつもと違った「何か」が必要です。本というものは、そうしたきっかけをあたえてくれるもの。この本は、どのページを開いても、特別なものは何もなく、呼吸や靴や掃除といった、ありふれた日常の話があるだけですが、世界とはそのようなものです。(略)この本をきっかけに、気づく、探る、指し示すの単純な流れに沿って、みなさんも、毎日の営みのうちにある、それらのあじわいに出会ってもらえればと思います。” -「はじめに」より

人類学者の山崎剛、木田歩、坂井信三を中心メンバーとするリサーチ・グループ「ホモ・サピエンスの道具研究会」による『世界をきちんとあじわうための本』が入荷しました。刊行元はON READINGの出版レーベルELVIS PRESS。販売価格は1836円(税込)です。

尚、荻窪の「本屋 Title」にて、ホモ・サピエンスの道具研究会の展覧会『生活と研究 -世界をきちんとあじわうために-』が開催中とのこと。会期は10月3日(月)までなのですが、その前日には『階段をのぼる』というイベントがあるそうです。いわく「このイベントでは、本屋Titleさんにある階段をのぼります」。・・・とても、興味深いこころみだと思います。

2016/09/27

『The End』Molnbar av John


“Molnbärは、クラウドベリーを直訳したものです。クラウドベリーは北半球で自然に育ち、淡い赤色、初秋には琥珀色になり、独特な酸味を持っています。熟れた時にはふわふわの雲のような美しい形状で甘い風味とクリーミーな食感を持ち、苔と朽ちた植物の堆積物との間の湿地で多く育ちます。ジョンは彼の名前です。”

好評の『eco musica』に続いて、flauからMolnbar av John『The End』が届きました。
プツプツとノイズのはいった音のコラージュ。時代や国籍を問うのは野暮な表現なのですが、不思議と古さは感じません。「歴史の中に置き去りにされたレコードに新たな息吹を吹き込むレコードの魔術師」という惹句には、なるほどと頷きました。スウェーデン出身のJohn Henrikssonによるスクラップ・ブックのような楽曲集。

販売価格は2700円(税込)。ジャケット、アートワークもふくめて楽しんでほしいと思います。

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「クラウドベリー・バイ・ジョン」
彼の音は、苔の中で雲のような形の燃えさし色の果実と、カセットテープで圧縮された埃っぽい​​ジャズ・ループの間のどこかに私たちを誘います。リサイクルショップで長い間忘れ去られていた45回転レコードのサウンドコラージュを、サンプラーやカセットテープに録音し、そのメロディやテクスチャーと実験を繰り返す。そしてパチパチとしたレコードノイズが雨の音と混在し、記憶に残る新しい生命が与えられ、曇りがかった地平へとその音は導かれる。そんなオーガニックでロマンチックな曲たちは、90年代半ばのアイドルと同じアーキテクチャでもって作られています。


Tracklist

  • 1. Aujourd'hui il fait beau
    2. The Thundersketch
    3. The Criminal Sketch
    4. Willow Sketch
    5. The Teacher Sketch
    6. Gibbous Groove
    7. Kaikki Loppunu n° 1
    8. Kaikki Loppunu n° 2
    9. Kaikki Loppunu n° 3
    10. Kaikki Loppunu n° 4
    11. I Wish I Could Draw Her Nose n° 1
    12. I Wish I Could Draw Her Nose n° 2
    13. Tralla La n° 1
    14. Tralla La n° 2
    15. Tralla La n° 3
    16. Tralla La n° 4
    17. Futura Light
    18. Hokey Baloney n° 1
    19. Hokey Baloney n° 2
    20. How I Met Anders af Klintberg
    21. Here is Ja

http://www.flau.jp/releases/58.html

2016/09/25

『モウタクサンダ・マガジン』issue 1


“現代みたいに「時間が一定のスピードで流れる」って決められたのはとても最近のことで、たった150年くらい前。それまでは、季節や昼夜によって時間(文字通り)伸び縮みしていたわけだ。(略)そうすると、「今って何時?」っていう質問の答えは、季節によっても昼夜によっても変わるのが当然だった”

(必ずしも)旅に出ない旅行誌『モウタクサンダ・マガジン』が入荷しています。
上にあげた画像のとおりに表紙から(画像はありませんが、裏表紙まで)びっしりとテキストが詰まっています。そして今号ではこの文章がいちばん面白いのでは、とボクは思っています。「1.3時間のタイム・トラベル」とは、なかなかに刺激的なアジテーション。なんでも江戸の時間を現代の時計に当てはめると、夏至と冬至では1時間ほどの伸縮が確認できるそうで、その伸び率を「タイム・トラベル」とし、思いっきり遊んでみたのがこの雑誌というわけです。

肝心な中身がどうなっているかは、是非店頭で確かめてください! 販売価格は1296円(税込)!

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(必ずしも)旅に出ない旅行誌「モウタクサンダ!!! マガジン」の2号目となるISSUE1。
今回の特集は「1.3時間のタイム・トラベル」。旅行者の時間感覚にチューニングを合わせる、雑誌型のタイムマシーンです。
1.3時間とは、中途半端で割り切れない時間感覚のこと。時計が刻む均一なリズムを歪ませ、自由に伸び縮みする旅のタイムフィーリングを手に入れるアイデアを詰め込みました。

気鋭写真家によるフォトグラフィー、ファッション、小説、マンガ、、インタビュー、短歌、詩、日記など・・・充実の全100Pです。


■収録コンテンツ 
知る・・・・・時間を歪めなさい、できるだけ丸く
彷徨う・・・・数理ロマン的・深夜彷徨
眠る・・・・・夢日記≒時間旅行記
呼び止める・・ちょっとすいません
踊る・・・・・身体のタイムマシーン機能
感覚する・・・五.五感へのトリップ体験記
読む・・・・・タイムスリップ読書
眺める・・・・世界に流れる1.3時間リズム
想像する・・・時間を旅する2編(のストーリー)
通勤する・・・通勤ユートピア
下車する・・・東京三軍駅1.3
死ぬ・・・・・あと1.3時間で人生が終わるなら? 等


2016/09/24

『WEEKEND SOUL BAND』(LP)


思い出野郎Aチーム『WEEKEND SOUL BAND』のアナログ盤が入荷しました!
CDを締めくくった“side-B”のあとにもう一曲、本作のプロデューサーであるmabanuaが歌う“TIME IS OVER”も追加収録されています。
すでにCDを持っている方も、そうでない方にも、おすすめしたい作品です。販売価格は3024円(税込)。

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mabanuaの全面プロデュースによる傑作アルバムが遂にLP化!
LUVRAW、やけのはら、小林うてな、VIDEOTAPEMUSIC等が参加したファースト・アルバムに「TIME IS OVER(vocal-feat.mabanua)」が追加収録されたアナログ・エディションとなります。
LUVRAWが参加したビター・スウィートなイントロに始まり、歌詞が胸に突き刺さるタイトル曲「週末はソウルバンド」、やけのはらをゲストに迎えたハードなアフロ・ビート・ナンバー「サウンドシステム」、小林うてなをスチールパンに迎えた「雨の街」、ダブ処理されたVIDEOTAPEMUSICの鍵盤ハーモニカが印象的な"ONE MUSIC"など、ソウル、ファンク、レゲエ、ジャズと様々なジャンルのエッセンスが凝縮された音楽性と躍動感に溢れた泥臭いグルーヴを見事に融合させた楽曲群は圧巻です。

2016/09/23

OLD FIGARO PEOPLES+BEBOP BAGEL


友人の吉井さんがお店をつくりました! 松戸駅から徒歩5分の好立地!
店名は「OLD FIGARO PEOPLES+BEBOP BAGLE」。表記がちょっとややこしいですが、「OLD FIGARO PEOPLES」という私設図書館、「BEBOP BAGEL」というベーグル屋がくっついた場所とのこと。ご本人によれば、図書館は店が、古くて(OLD)、床屋(FIGARO)で、床屋の客・人々(PEOPLE)が行き交った場、というのがその由来のようです。BEBOPはきっとそのまま、ジャズのビバップなんでしょう。たいそうゴキゲンなベーグルが出てきそうですね。

店に来て「自分もこういう場所を持ちたいんです」と話してくてくれる方は多いです。でも、吉井さんのように実際に場作りをはじめる人はほとんどいません。だから、と言うわけではありませんがボクは仲間ができたと勝手に喜んでいます。そう、みんなどんどん場所をつくったらいい。条件、地縁はそれぞれだけれどあきらめずに探せば、あるいは視点をちょっと変えてみれば、街のすき間はまだ見つけられるんじゃないかと思います。

松戸に行く用事のある方は是非、足を運んでみてほしいです! 最新情報はインスタグラムをチェック!

2016/09/22

河合浩個展「nebula」


今週末の土曜日から河合浩さんの個展がはじまります!
会場は大阪のギャラリー&カフェ「yolcha」。9/24〜10/9まるまる2週間が展示期間とのことなので、お近くの方は是非お運びください。
そうそう、展示のタイトルは「nebula」だそうです。どういう意味なのかな。こんど河合さんに聞いてみようと思います。

以下、詳細を転載します。

***

河合浩 個展「nebula」

2016.9.24(土)~10.9(日)
14:00~20:00 火曜定休

茨城県在住の作家、河合浩さんをご紹介します。
彼の絵は抽象的ですが、観る人それぞれによって具体的なモチーフがあるように見えます。
それらは不思議な象形文字のようであり、何か特別なDNAの構造のようでもあります。
作家の思考回路がそのまま色と形になったアメーバが、互いに影響しあいながら増殖するのだとか。
それは宇宙の塵とガスのように、一枚の画面に集まると一つの意思を持つような作品となります。
そこで、わたしは彼のこの個展に「星雲=nebula(ネビュラ)」と名付けました。
ミクロでいてマクロでもあるこれらの不思議な絵は、貴方の無意識とつながる回路なのかもしれません。

gallery yolcha 車掌


2016/09/21

米とぎざるを編む


隣のお店、千年一日珈琲焙煎所で開催されるワークショップのお知らせです。
講師はゴロゥさんとチミちゃん。ふたりがやさしく米とぎざるの編み方を教えてくれるそうです。定員は8名なので、お早めにご予約を。
9/23追記:定員まであと2名とのこと! お早めに〜!←受付終了とのこと!

***


水切れがよい竹ざるは、使い込むごとに手に馴染み、そして味が出てきます。
何気ない暮らしの道具を、じっくりと時間をかけて、自分の手で作ってみる。
そんな時間を(コーヒーのいい香りに包まれて)過ごしたい人の、ワークショップです。

日時:10月2日(日) 12:30-17:30(12:15 受付開始)/休憩タイムあり
定員: 8名(要予約)
参加費:3,500円(おやつに千年一日珈琲焙煎書の飲み物と、ちょっとした甘み)
持ち物:特になし(水を使うので多少濡れても大丈夫な格好でおこしください)
講師:河合沙耶香・橋本千菜美

ご予約は、お電話またはメールにて千年一日珈琲焙煎所・大坪まで
ワークショップの予約・お問い合わせ:千年一日珈琲焙煎所
029-875-5092/1001coffee@gmail.com(大坪)

2016/09/20

『これについて』


“二人は協定をむすび、正確に二ヶ月間だけ離れて暮す約束をする。その期限が切れるのは一九二三年二月二十八日である。マヤコフスキーはルビャンスキー街の仕事部屋に閉じこもり、熱に浮かされたように愛の叙事詩「これについて」を書きつづける。”
-小笠原豊樹(“マヤコフスキーの手紙”より)

マヤコフスキー叢書最新刊『これについて』が入荷しました。
見てください、この表紙。格好良いと言うか、すごい迫力。するどい眼差し。叢書10冊目にして、二番目の薄さ。しかし、マヤコフスキーは走ってる。ほとばしる言葉はあちこちに飛び散る。挿絵にA・ロトチェンコによるフォト・モンタージュが使われてるからでしょうか。これまでになくオブジェのような本になっています。

冒頭の“これについてとは何についてか”を読んでも、『これについてが』何なのかは分かりません・・・が、既刊の『ぼくは愛する』に収録された“マヤコフスキーの手紙”を読み、ボクはようやく要点を掴みました。つまりこれはラブ・レター、恋人のリーリャ・ブリークへの激情。激しすぎる、愛の叙事詩。「いつもこうなんだ、街の太鼓が夢のなかへ入ってきて、するといきなり記憶が戻ってくる。さびしさはここ、部屋はここ、あそこには彼女、罪のあるあの女がいる、と」(“隠れ場がない”より)。

既刊、最新刊の内容、時制が入り乱れるマヤコフスキー叢書。販売価格はすべて1028円(税込)です。

2016/09/19

『THE PHARMER'S ALMANAC vol.6』


PHISH年鑑『THE PHARMER'S ALMANAC vol.6』なんて本を見つけました。
ぶっ飛びの厚さ、情報量。それもそのはず1983年から2000年まで17年分のPHISHに関する情報(PHISHTORY!)を網羅しているんです。その間に行われた全ライブのセットリスト、共演バンド、ファン(PHAN!!)の集いの様子などなどが一冊に収まっています。一応、非公認(UNOPHICIAL!!!)のガイド本なのですが、“THE ULTIMATE TOILET READING FOR PHANS”と謳うセンスには参りましたね。

これは、PHANには必須のアイテムでしょう! 愉快な一冊!

***




フィッシュ(Phish)は、アメリカのライブと即興演奏で著名なロックバンド
4人のバンドメンバーは2004年8月に解散するまで、21年間共に演奏を続けた。その後、2009年の3月6日にフィッシュの聖地として知られているHampton Coliseumにて、待望の復活を果たしている。フィッシュの音楽はロックジャズブルーグラスヘヴィメタルフォークブルースプログレッシブ・ロックアンプラグドクラシック音楽など様々な要素を内包している。彼らはライブごとに演奏曲順に変化をつけ、またひとつの曲を二度と同じ技法で演奏しないなど独特な方法を採っていた。ハロウィンの日に行われる、他のバンドのアルバムをそのまま全曲カバーする「アルバム・コスチューム」企画では、「ビートルズ」の「ホワイト・アルバム」や「ザ・フー」の「四重人格」などもフルカバーで演奏している。また、彼らの曲がラジオで流れることは稀でMTVに出演することも無かった。その代わりファンによるライブを録音したテープのトレードと、口コミにより、多くの熱狂的支持層が形成されていった。ライブの録音とトレードを自由化したバンドではグレイトフル・デッドが先駆者として有名である。ジャムバンドとしてのフィッシュがデッドの影響を強く受けている一例といえる。

2016/09/16

川下直広カルテット


“思いきり野蛮に烈しく世界を抱きしめる。いまジャズ永久革命の高鳴る鼓動を聴け。
本作は"川下直広カルテット"から同時代に宛てたあらたなジャズ戦場への招待状だ。
吶喊の声と共に狼煙は上がった。いまここからものがたりがはじまる。”

-神谷一義(オフノート)

音の圧力がすごかった。狭い空間を満たす音の粒、その一粒一粒に熱がこもっていた。
昨年もFrogで、同じカルテットでの演奏を観ている「川下直広カルテット」のライブが今月末にあるそうです。ジャズの理論に関してはまったく理解していないボクですが、あのときのライブはすごかった。そう、はっきりと記憶しています。興奮したし、酒がすすんだ。思わず声を上げずにはいられなかった。『路上』の日々にいたサルとディーンも同じような興奮を味わったのかなと想像して、ひとり悦に入っていた。そういえば、あの人はみんなに酒を振る舞ってたな(正直に言えば、途中からは酩酊状態・・・)。なんて記憶が飛び散るほどによく呑み、しこたま酔った刺激的な夜だったんです。

会場はつくば市天久保の地下酒場Frog。9月30日金曜日の19時開場、20時開演。
料金は前売りで3000円、当日で3500円とのこと。お問い合わせはFrogまで(電話番号は029-851-5307)。

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■川下直広カルテット
川下直広 (テナー・サックス) 山口コーイチ(ピアノ) 岡村太 (ドラムス) 不破大輔 (コントラバス)
90年代に最強のパンクジャズトリオと謳われた川下直広、不破大輔、大沼志朗(ドラムス)による伝説のバンド「フェダイン」。フェダイン解散後にドラムスが岡村太に替わり、ロフトジャズを核とした川下直広トリオを結成。過剰なまでのビブラートと、あふれ出る歌心を吹きまくるテナーサックス川下直広と、圧巻のグルーブを刻む不破大輔のベースが織りなす音は骨太!そして近年よりピアノの山口コーイチを加えたカルテットとなりますます音楽の幅を広げている。

http://metacompany.jp/shop/index.php?main_page=product_info&cPath=1_11_348&products_id=1070

2016/09/15

Today's YouTube #183



CAT BOYSのセカンド・アルバム『BEST OF CAT BOYS vol.2』リリース決定。発売日は10月14日です。※10月21日に発売延期!
https://www.jetsetrecords.net/i/816005182039/

2016/09/14

『BUBBLE BLUE』


“GEZANとGUAYSのたった一通のメールで来日したアメリカのMEAN JEANSとのJAPAN TOUR13日間、炭酸の泡のように走り抜けた一夏を写真家、池野詩織がおさめたフォトブック ”BUBLE BLUE”。この青春みたいな出会いにコトバも国境も時代もなかった。ただ真ん中に音楽があって、毎日飲んで、走って、叫んだ。これはその胸じんの震えの記憶。このBUBLE BLUEはボクにまだ見たコトのない青色をみせてくれた。”
-マヒトゥ・ザ・ピーポー


“このフォトブックに記録されている「胸ジンツアー」はGEZANとTHE GUAYSがアメリカ・ポートランドにいるまだ見ぬ友達、MEAN JEANSを招聘して2015年の9月に行われた。僕が目撃出来たのはほんの一部だけだったけど、それでもこの空間に立ち会えた事は一生忘れられない体験になるだろう。”
-安孫子真哉

KiliKiliVillaからフォト・ブック『BUBBLE BLUE』が届きました。
GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーがアメリカのバンド、MEAN JEANSに軽い気持ちで声をかけたのがきっかけで実現した日本ツアー「MEAN JEANSの胸ジンツアー」(いわく「散歩して花をきれいだなって思ったりするような、フラットなテンションで「いいね」ってメールをしたら」(※))。2015年9月5日から15日までの十日間を写真家・池野詩織が追いかけたフォト・ドキュメントです。やりきった、遊びきった日々の瞬間を数多く切り取った熱く青く、白目がちな夏の記録。

販売価格は2160円(税込)。なにはともあれ、こんな本をつくっちゃうことが大事だよなあと思いました。

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池野詩織 / SHIORI IKENO

1991年生まれ。2012年よりフォトグラファーとして活動を開始。
日常のドキュメントスナップ写真を作品として発表している作家活動とともに、雑誌やウェブなどでフリーランスフォトグラファーとして活動中。展示やジンフェアにも定期的に参加している。
また、写真家という肩書きに縛られず自由に遊ぶためのチーム BOMB COOLERを写真家 松藤美里とともに結成し、活動していた。 これまで、シブカル祭。のメインビジュアル、バンドどついたるねん写真集への参加、パルコのポスター/CM起用、Jennyfaxのコレクション撮影など、オールジャンルで活躍。日常のなかの青春を感じる瞬間にアンテナをはり、写真を撮りあつめている。

ikenoshiori.tumblr.com


2016/09/13

KiliKiliVilla


“与田さんが言った。「後ろめたい事はしたくない」。これで決まった
-安孫子真哉(“はじめに”『KiliKiliZine』より)

パンク・レーベル「KiliKiliVilla」の作品を販売させて頂きます。
きっかけは井の頭レンジャーズ。彼らがあたらしくリリースする7インチ、CDアルバムは「Kilikilivilla」というレーベルから発売される旨のお知らせがあった。読みづらい、きりきりゔぃらってなんだろうってのがボクの第一印象。恥ずかしいけど、本当の話だ。そして、レンジャーズのプロデューサー高木壮太氏に問い合わせ「レーベルに直接お問い合わせください」という真っ当なお答えを頂き、「そりゃそうだ!」と、ようやく思い腰を上げたというわけ。

そこから一気に話は進んだ。ここで、ボクはパンク・レーベル「KiliKiliVilla」を発見したのだ。
後ろめたいことはしないってのは好きなこと、やりたいことだけやるってこと。誰に頼まれなくたって、勝手につくる。思いっきり楽しむ。言い訳はしない。それがパンク・スピリッツ。D.I.Y。ドゥー・イット・ユアセルフってやつだ。いつかのトークショウでも話したね。

担当の与田太郎さんと熱のあるやり取りを交わし、真っ先に入荷したのがファンジン付きのレーベル・コンピ『WHILE WE'RE DEAD.』。めちゃ読み応えのあるコラム、エッセイ、インタビューが詰まった『KiliKiliZine』は奥行きがすんごく広い。コンピCDは「フレッシュ!」の一言。甘酸っぱい。ここ最近聴いてなかったパンク・ロック。カッコ良いし、まぶしい。若者にも同世代の友人たちにも聴いてほしい。ボク個人的に発見だったのは、日本語で歌うKillerpass、odd eyesに加えてSUMMERMAN、MILK、SUSPENDED GIRLSかなと思う。でも、どれもポップで爽やか。瑞々しい音ばかりだ。

『WHILE WE'RE DEAD.』の販売価格は2700円(税込)! 「安孫子真哉×与田太郎ロング・インタビュー」も読んでみてください! 

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VA - While We’re Dead.: The First Year
2,500円 + TAX
KilKiliVilla レーベルコンピレーション第一弾
CD、ファンジンを豪華ケースに収納の特殊パッケージ。
KiliKiliVillaファンジン1号は160ページを超え読み応え十分!ジャケット・イラストは水沢そら氏による描き下ろし。ここ数年、全国の各地域それぞれのスタイルで育っているシーンがひっそりと独自のネットワークで活動を広げている。そこに集う新しい価値観とユニークなサウンドを持ったアーティストを書き下ろしの新曲でコンパイル。全13バンド。

■ TRUCK LIST

【 CD 】
01. Laughing Nerds And A Wallflower / NOT WONK
02. リプレイスメンツ / SEVENTEEN AGAiN
03. SILENT MAN / THE SLEEPING AIDES & RAZORBLADES
04. Littleman / SUMMERMAN
05. The sunrise for me / over head kick girl
06. FINE / Homecomings
07. Tornade Musashi / CAR10
08. I ALWAYS / MILK
09. それはそれとして / Hi,how are you?
10. All Time Favorite / odd eyes
11. レイシズム / Killerpass
12. The Sun Wind In Summer Zeal / SUSPENDED GIRLS
13. Douglas / LINK

【 FANZINE 】
○イラスト
・wataboku(MINUS VIDEO)
・CHIAKIZZCLUB

○インタビュー
・ショーン・ボーマン(バーガー・レコーズ)
・森脇真末味

○レビュー
・下地 康太(DiSGUSTEENS, Suspended Girls)
・オニギリギリオ(WATERSLIDE RECORDS)
・与田太郎(KiliKiliVIlla)

○エッセイ
・安孫子真哉(KiliKiliVilla)
・卓洋輔(Anorak citylights)
・五味秀明(THE ACT WE ACT)
・しばた(FÖRTVIVLAN)
・伊藤 祐樹(THE FULL TEENZ)
・橋本康平(over head kick girl)
・SUMMER OF FAN
・よこちん(DYENAMiTE CREW)
・中村明珍
・snuffy smiles
・安孫子真哉 × 角張渉のレコ道
・庄司信也(YOUTH RECORDS, factory1994)
・久保 勉(A Page Of Punk)
・山崎周吾(DEBAUCH MOOD)
・酒い♨大明(オハヨー・マウンテン・ロード)
・谷ぐち順(Less Than TV)
・スガナミユウ(音楽前夜社)
・林 隆司(Killerpass)
・藪 雄太(SEVENTEEN AGAiN)
・はっとりたけし

2016/09/12

寺尾紗穂 with 伊賀航 Live


今年も寺尾紗穂さんが来てくれます。伊賀航さんも一緒です。
会場はつくば食堂 花。せっかくなので「つきたての餅」と「のっぺい汁」がつくチケットをおすすめします。これを食べないと、当日きっと後悔します(こんなことは言いたくないのですが本当にそう思います!)。17時頃から御餅つき大会も同時開催。体をうごかし、お腹も満たしたら、あとはもう音楽を味わうだけ。「食堂でのライブ」だからこそ出来ることを追求する店主・植田さんの姿勢が良いですね。

詳細は以下に転載します。

***



つくば食堂花企画 花に嵐vol.7
【寺尾紗穂 with 伊賀航 Live】

10月8日(土)  開場17時/開演19時

前売 ¥3500 つきたて餅&のっぺい汁付き¥4000
※40席限定 (要予約)

「御餅つき大会」参加自由 17時から
御餅:ふたば自給農園 http://jyoumonfutaba.blog54.fc2.com
選曲:千年一日珈琲焙煎所 http://1001coffee.jugem.jp
   秋の酒や肴もご用意します。
   
音響:PEOPLE BOOKSTORE&大宮麻比古 http://people-maga-zine.blogspot.jp 
チラシ:handpoint. http://www.thehandpoint.com

http://hana-tsukuba.jugem.jp/

2016/09/09

『Steam of Dream(NEW AGE AMBIENCE)』Mixed by YAKENOHARA


やけのはらによるMIX-CD『Steam of Dream(NEW AGE AMBIENCE)』が入荷しました。
アンビエント・ユニット「UNKWON ME」での『SUNDAY VOID』に続く環境音楽的作品(BGM的志向と言った方が良いのでしょうか・・・語彙不足)。MIX-CDではありますが、自身で録音した環境音、電子音も盛り込まれているとのこと。前述したユニットのメンバーでもあるYudai Osawa氏によるアートワークも意味深い仕上がりです。見知らぬ土地に導かれるようなサウンド・トリップを是非、ご体験ください。

発売元はBLACK SMOKER RECORDS。販売価格は1620円(税込)です。

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ニュー・エイジ・ミュージックとは、スティーヴ・ハルパーンの『Spectrum Suite』とヤソスの『Inter-Dimensional Music』がリリースされた1975年に発明された音楽だ。「ニュー・エイジ・ミュージックは、人を調和の取れた状態へと導き、周波数を上げ、意識を上昇させ、天界と繋げさせ、普遍的愛を感じさせる」とヤソスは述べた。ニュー・エイジ・ミュージックは、瞑想や睡眠、あるいは集中力の向上やヨガの教則といった目的のための機能的な音楽でもあったが、いつしか安っぽいヒーリング・ミュージック、あるいはもっとクールで技巧的なアンビエントやドローンに取って変わられた。しかし、「より多くの人がニュー・エイジ・ミュージックの周波数に近づき、共感できるようになっている」というヤソスの言葉を裏付けるように、人々はその音楽の機能性に再び耳を傾け始め、アンダーグラウンドな音楽の背景でもそれらは機能するようになった。やけのはらの『Steam of Dream』は何よりもそのことを証明しているミックスである。(原 雅明)
http://blacksmoker.cart.fc2.com/ca4/397/p-r4-s/

2016/09/08

『楽しいVoid』


何度聴いても飽きないな。4曲だけしか入ってないのに。あっという間に終わっちゃうのに。
「朝 ゲロ 夏 アホ コンビニで買った缶ビールでチアーだ」なんて歌詞になんでこんなにグッとくるんだろうか。他人事じゃないからかな。
いい年こいてますが、ボクはロンリーが大好きです。7インチless than TVから出るアルバムどちらも販売します。お楽しみに。

2016/09/07

『トラベシア』vo.1


“創刊号のテーマは「顔」。直球で勝負してくるひとがいれば、平気でお題を無視するひともいて、フィクションあり評論あり、長いの短いの、著名人から一般人まで、いい具合にヴァラエティに富んだ1冊になりました。カストリ雑誌の歴史にならって、少なくとも年に1号、通算3号までは発行し続けたいと思っています。普通に読める日本語の雑誌「トラベシア」。”

リトルプレス『トラベシア』vol.1が入荷しました。
普通に読めるの、“普通”とはなんだろう。そんなことを考えながら、読みはじめると止まらなくなりました、と書きたかったのですが、ボクはあちこちでつまずきながら拾い読みをしています。文体や文字数、文字組もひとそれぞれ。顔だってそれぞれ。畑中宇惟さんの表紙画がとても好きです。

販売価格は500円(税込)。濃ゆい72ページです。

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普通に読める日本語の雑誌|トラベシア|Vol.1|顔
2016年08月16日発行|250部
A5判|72ページ
500円
青木深|横顔の影に――ナバホの父の記憶
阿久津隆|夜
草野なつか|偶像崇拝
佐藤柿杵|顔についての私について
鈴木並木|仁義の誕生
田口真希|水晶礼賛/映画のねつ造
樽本周馬|キューカーの百面相
寺岡裕治|数日間映画みてある記、そしてそのときに気になった顔々+追悼。
畑中宇惟|表紙のイラストを描きながら考えていたこと
深堀骨|ミユキと俺とルドルフと
牧野大輔|マコヴェツキーをみれば、ロシア映画がわかる
真付巳鈴|赤い制服の後継
豆田妙子|ラジオ・デイズ
三木直人|クリント・イーストウッド試論――「担ぎ屋」の横顔
安田謙一|「ス、ス、ススーディオ」
若木康輔|君はブスを見たか ~銀幕の美女、隅っこの醜女~
渡邉寿岳|陽待ち
イラスト・ロゴ原案|畑中宇惟
デザイン|村松道代
編集・発行|鈴木並木
http://emls.jugem.jp/?eid=557

2016/09/06

『eco musica』Fabio Caramuru


“この革新的なピアノ作品はブラジル・サンパウロ出身のアーティストFabio Caramuruのピアノと同国の動物たちとの間の対話を表します。動物達の声とピアノという"二つの歌"はブラジルの大自然に大きなリスペクトを込めて、個性的で非常にバランスの取れた繊細な演奏とミックスにより、一つの楽曲へと昇華されています。”

Fabio Caramuru『eco musica』が入荷しました。
この、すごく素敵なジャケットはファビオのお父さんが描いたそう。収録音源は、録音された動物の声(野鳥のさえずり、カエルやコオロギの鳴き声など)を聴きながらピアノの即興演奏・・・多くの人が出来ることじゃありません。ボクは、日が沈む時間帯にこのCDを聴きながら惚けてみたいと思います。季節の変わり目はちょっとしずかでいたいもの。

販売価格は2160円(税込)です。贈り物にもおすすめします。

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Fabio Caramuruは少年の頃より自然に対して人並みならぬ興味を持っており、彼に自然の素晴らしさを教えてくれたのは昨年亡くなった彼の父Ronald J. Caramuruでした。この作品は父への特別な追悼として考えられ、アルバム・ジャケットにはRonaldが実際のタイルに描いたブラジルの野鳥達のイラストが使用されています。
レコーディングの前の1ヶ月間をブラジルの生態系のリサーチと楽曲の構築の時間にあて、カンピーナス州立大学内に設立された世界最大のサウンドライブラリーの一つとして知られるFNJVより、サビアやスズドリといった野鳥のさえずりやカエル、コオロギなど様々な虫達の鳴き声を収録。対位法から無調、ブルースのコード進行、モーダルなメロディーと、ヘッドフォンで録音された動物達の歌を聞きながら即興的に演奏された彼のピアノからは、無限に広がるような音楽的引き出しの豊富さが感じられるものの、コンテンポラリーに偏ることなく、動物達と無邪気に戯れているかのように音楽が生き生きと展開します。水辺に透き通る光、風にざわめく木々。霊妙なピアノの調べと動物達の歌声の対話が大自然へのイマジネーションを喚起する楽園ピアノ・アンビエントの一大絵巻です。

http://flau.jp/releases/60.html

2016/09/05

終わりゆく夏、2山田3太郎。


“彼らは最高。きっと今晩も最高。
最低でもきっと最高。
音楽に興味のない人だって来たらいい。
だって最高な「場所」だから。”
-Yohei Takahashi(GAKU CINEMA)

やったぜ。2山田3太郎のあたらしい音源をもらえたのが本当に嬉しい。
このジャケットだけで期待は高まるのだけど、果たして中身も素晴らしいのだ。さあ恒例の曲目紹介・・・に行く前に、「GAKU CINEMA」高橋さんによる前口上がはじまる。これがカッコいい。まるでクールなトースティング。いやはや真夜中の独り言か。もちろん肝心の選曲だってぬかりはない。晩夏がテーマのナイス・チョイス。遊び過ぎた翌日の、いや、翌々日のしょげた心に活力をくれた2山田3太郎の面々に感謝を伝えたい。この盤といっしょに、ボクはほんのちょっぴり黄昏れながら終わりゆく季節を味わいつくすことにした。

もう秋、なのか。

2016/09/03

PEOPLE'S "AUTUMN" PARK! -終了しました!-


" THEY COME BACK! "

「彼らがまたやってくる!

会場:
OctBASS&DISCOS
茨城県つくば市天久保1-5-4くいだおれ2号館1F

LIVE:
OctBaSS DJs:
サモハンキンポー(思い出野郎Aチーム)
高橋一(思い出野郎Aチーム)
カトウシンペイ(バクシーシ屋(仮))
nang-chang
iz104iijima 

DISCOS DJs:
小川湧司
DJ 伊勢丹(ex.Long Island
大宮麻比古 (ex.gustave coquiot
山田(2山田3太郎
firewaltz
dj changpong 

SHOP:
バクシーシ屋(仮)
めしと惣菜 なかむら
にゃぐにゃぐ食堂
飯島商店 and more!?

日時:
9月3日 (土曜)
22時開場/開演 

料金:
2500円 (1drink込み)

企画:
PEOPLE BOOKSTORE

協力:
OctBaSS&DISCOS

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秋のピープルズ・パーク。テーマは“大運動会”です。今時分の運動会は暑くなる前の春やなんかに開催されるそうですが、ボクらの、いやボクの子どもの頃は夏休みが終わってすぐ、残暑まっただ中の9月初旬に開催されると決まっていました。これだけ日本の気候が変わっているので、開催時期の変更も仕方ありませんがやっぱり運動会は秋の季語! あなたの参加種目は組み体操かマスゲーム、はたまた応援合戦か! 毎度ピープルズ・パークはクラブ・イベントというより居酒屋での集いのような雰囲気にしたいと思っていますので、みなさんどうぞお気軽に! カモン・ジョイナス! エンジョイ・ビアー&ウンドウカイ!(PEOPLE BOOKSTORE 店主)

めしと惣菜 なかむら


-『めしと惣菜 なかむら』とは?

PEOPLEスタッフ中村こと、僕“チャンポン”が夜の盛り場に一花添えるべく始めた移動型大衆めし屋です。
ナイスな場所にはグッドな酒がつきもの、そしてグッドな酒にはうまい飯がつきもの。今までにたくさん出会った良い店や美味しい食べ物。
そこで体験したようなグッドバイブスを感じるご飯を、僕らしい日本的な「めしと惣菜」として提供できたらと思っております。

-今回のメニューはなんでしょう?

ズバリ「カレー」と「ポテトサラダ」の予定です。
“日本的”とか言いながらカレーにポテサラかよ!って感じですが、僕にとってはどちらも大好きな酒の肴。
つくばらしい材料を使ったり、今回の出演者に少し絡めたり、、、しようと思ってます!
あと、もしかしたら朝方うどんを出すかもしれません!

-最後にひとことお願いします!

夏の終わりに、秋の始まりに、ガツンと食べて飲んで踊りましょう。
『めしと惣菜 なかむら』ステッカーも準備中!お楽しみに!

2016/09/02

八豊祭


すぐ近くの山里、八郷で毎年開催されている「八豊祭(やっほうまつり)」。
5回目となる今年の催しがなんだか面白そうです。哲学者であり『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』などの著書で知られる内山節さんの講演と、牛久市在住の噺家・好文亭梅朝さんによる寄席を柱に飲食、物販などの出店、ワークショップなんかも行われるとのこと(おじじやおばばの企画も!)。このチラシも良いですね。サイズ感、人選、イメージ作りどれをとっても文句なし。ああ、これは楽しそうだなあと、素直にそう思います。

ボク自身、巷に溢れるフェスなんかには食傷気味なのですが、このお祭りにはグッと引き寄せられる“なにか”があるような気がします。

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八豊祭(やっほうまつり)2016 開催概要

今年で5年目を迎える八豊祭。
震災復興から始まったこのお祭りは、「やさとの魅力を知ってもらいたい」という“体験型のフェス”としてこれまで回を重ねてきました。中でも大事にしてきたのは、おじじおばばのトーク企画や藁ない体験。昔から地域の中で根付いている文化や暮らしのあり方を見つめ直すことで、これからの未来を作っていく上での拠り所となるものが得られるのではないかと考えてきました。
今年の八豊祭はここにさらに焦点を当て、「山里から未来を創造する」というテーマのもと、キリッとマジメに、かついつもの楽しい雰囲気は残しながら、これからの自分たちが暮らす地域に必要な視点を得られる機会を作りたいと思います。
在野の哲学者であり、群馬県の山里・上野村に40年以上通い、日本に長く続いてきた自然と共に暮らす価値観を研究しておられる内山節さんの講演と、人と自然の交流が今よりももっと当たり前だった江戸時代の暮らしの様子を伝える好文亭梅朝さんの落語を柱に、カフェや体験、音楽も交えてお送りします。 笑って泣いて考えて、これからの希望ある未来を一緒に創造していきましょう!

■日程
2016年10月16日(日)11時~16時半
会場:朝日里山学校体育館(茨城県石岡市柴内630)

■入場料
一般:500円(当日:800円)※高校生以下無料

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