“Molnbärは、クラウドベリーを直訳したものです。クラウドベリーは北半球で自然に育ち、淡い赤色、初秋には琥珀色になり、独特な酸味を持っています。熟れた時にはふわふわの雲のような美しい形状で甘い風味とクリーミーな食感を持ち、苔と朽ちた植物の堆積物との間の湿地で多く育ちます。ジョンは彼の名前です。”
好評の『eco musica』に続いて、flauからMolnbar av John『The End』が届きました。
プツプツとノイズのはいった音のコラージュ。時代や国籍を問うのは野暮な表現なのですが、不思議と古さは感じません。「歴史の中に置き去りにされたレコードに新たな息吹を吹き込むレコードの魔術師」という惹句には、なるほどと頷きました。スウェーデン出身のJohn Henrikssonによるスクラップ・ブックのような楽曲集。
販売価格は2700円(税込)。ジャケット、アートワークもふくめて楽しんでほしいと思います。
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「クラウドベリー・バイ・ジョン」
彼の音は、苔の中で雲のような形の燃えさし色の果実と、カセットテープで圧縮された埃っぽいジャズ・ループの間のどこかに私たちを誘います。リサイクルショップで長い間忘れ去られていた45回転レコードのサウンドコラージュを、サンプラーやカセットテープに録音し、そのメロディやテクスチャーと実験を繰り返す。そしてパチパチとしたレコードノイズが雨の音と混在し、記憶に残る新しい生命が与えられ、曇りがかった地平へとその音は導かれる。そんなオーガニックでロマンチックな曲たちは、90年代半ばのアイドルと同じアーキテクチャでもって作られています。
Tracklist
- 1. Aujourd'hui il fait beau
2. The Thundersketch
3. The Criminal Sketch
4. Willow Sketch
5. The Teacher Sketch
6. Gibbous Groove
7. Kaikki Loppunu n° 1
8. Kaikki Loppunu n° 2
9. Kaikki Loppunu n° 3
10. Kaikki Loppunu n° 4
11. I Wish I Could Draw Her Nose n° 1
12. I Wish I Could Draw Her Nose n° 2
13. Tralla La n° 1
14. Tralla La n° 2
15. Tralla La n° 3
16. Tralla La n° 4
17. Futura Light
18. Hokey Baloney n° 1
19. Hokey Baloney n° 2
20. How I Met Anders af Klintberg
21. Here is Ja
http://www.flau.jp/releases/58.html
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