2026/09/10

9/10 店日誌


9月10日、木曜日。8時58分に玄関を出て、燃えるゴミをぽいっと投げて自転車で走りだす。水たまりをよけつつ、スピードを出しすぎず、のんびり進む。郵便局ATMで入金3件(トートバッグの新色をつくります!)、発送3件を済ませて店に着いたのが9時22分。ラジオをつけるとディランⅡ「男らしいってわかるかい」が流れてる。じゃあ次は……と流れたのは、休みの国「追放の歌」。オクノ修さんがカバーしてた曲、オリジナルをはじめて聴いた。ふんわりの木曜日、ゲストは大塚まさじさん。

友部正人「大阪へやってきた」もはじめて耳にする。驚くほどにディランじゃないか。でも、真似ごとでは終わってない。街に歌いたい場所はなく、求人広告を握りしめて歩いてる。貧乏人。避難民。インターチェンジ。沢山の言葉が散りばめられたトーキングブルース。うーん、これはカッコいい。

*
雨、雨、雨の9月上旬。気温も上がったり下がったりで、なかなか大変だ。店にくる人は少ないし、薄い紙もぺろーんとめくれてくる。憂鬱。今日はいくぶんかマシになるだろうか。ちょっとだけでも陽がさしてくれたら嬉しいんだけどなあ。

今日は通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー!

2026/09/09

9/9 店日誌

9月9日、水曜日。曽我部恵一『からっぽ』は、2025年10月18日-12月21日の会期で開催された「サニーデイ・サービス 曽我部恵一展 Love of Words」の図録であり、プライベートな日記帳みたいで、詩集でもある不思議な本。パンクロックやレゲエ、フォーク等々への愛情はもちろん、四国にいる親、東京でともに暮らす子どもたちへの眼差しがまっすぐに綴られている。曽我部さんは55歳。あと10年も経てば、自分も50代になるわけだけど、その頃、どんな風に暮らせているんだろうか。

その人ごとの状況や時代との関わり方があって、みんなそれぞれ少しずつ違う思いを持っている。それにもかかわらず、戦争反対という同じ言葉をみんながおしなべて使うことにすごく違和感を感じていて。/だから、戦争反対という気持ちをどう歌い、どう伝え、どう表現するか、ということが大事だと思っていて。(曽我部恵一)

この本のなかで、身体がぐっと立ち上がるような感覚を覚えたのが上記の箇所。1994年からサニーデイ・サービスのディレクターを務める渡邊文武さんとの対談で、2001年に発表した曲「ギター」に触れての発言。戦争にはちょっと反対さ、と歌うのではなく、大反対と叫ぶべきでしょ! なんて物議を醸したらしい。

2026年のいま───あちこちにスローガンめいた言葉が転がっている。小さな書店、雑貨店、飲食店。意思表示はもちろん大事だ。喜ぶのと同じくらい、怒るのが重要なのも分かっているつもりではいる。だけど、与えられた言葉は生きているのか? そう問いを立てると、どうも首を傾けざるを得なくなる。

「平和」であれ「保守」であれ、それを一つの合言葉、スローガンにしてしまった時、その言葉は本来持っていた意味を失う。/スローガンとなった言葉からは語り手の声が消える。(坪内祐三)

先週再読した、坪内祐三『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』の冒頭、著者は福田恒存を取り上げながら、空洞化した言説に異議を呈する。これにもまた同感。大勢を導くための言葉(キャッチコピーやスローガン)に注意しながら、個人の自由をどう保っていくのか。そのための方法、思考を練っていかねばならない。

戦争はいやだ。平和はいい。平和はダラダラできるから、いい。なにもせず、きみがただ、のたーっと寝そべっていられるのが平和だ。お菓子をぼりぼり食べ、お尻を掻き、おならしたっていい。なんと言っても、平和なのだから。(曽我部恵一)

こんな風に書いてくれる、曽我部さんも、すごーくいい。先に引いた箇所と同じくらい、ここも大好きだ。身の丈の平和論。こういう風に考えて、言葉をつかうのもいいと思う。

長くなってしまった……。悪天候予報のため、今日も18時までの短縮営業です。

2026/09/08

9/8 雑記


朝から雨。まったく起きる気になれず、布団の上を転がり続ける。ふーーーっと息をついて立ち上がったのが8時頃。コーヒー、トースト、ジャズのレコード。熱めのシャワーを浴びて、家を出る。店まで歩いて約40分。何度かビーサンが滑ってこけかける。店での作業中、右手親指を痛打。すぐさま血がじわーっと滲む。大量の本を妻の車に運び入れ、久々の〈S〉で天せいろ。今年は紫蘇切りそばが食べられなかった。

午後、家でだらだら。先週に続いて15時ぴったりに山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の情報を出すと、知人の書店からすぐに注文が入る。信頼する方々から反応があると、やはり嬉しい。

ゴンチチ「世界の快適音楽コレクション」、マイ・ラブリー・ミュージック/湯浅学さんの回を流す。印象に残ったのは安田南の声。客とのちょっとしたやり取り。買い取ったばかりの曽我部恵一『からっぽ』をぱらぱら読みながら、テクニークスを聴くうちに陽が暮れた。

2026/09/07

9/7 店日誌


9月7日、月曜日。ポンチョをはおって家を出たのが8時15分。自転車でそろっと走って、店に着いたのが8時35分。雨はぱらーっと風に吹かれてる。降ってるというか舞ってる、という感じの弱雨にやや拍子抜けしながら走る。車にビュンと抜かされる。「速度は、暴力だ」と言ったのはだめ連のどなたかだったか忘れたけれど、鋭い指摘。機械に乗ってる人には意識されづらいから、余計に怖い。ウインカーを出すのが遅い人は、怖いっていうか、びっくりする。曲がりながら出されても周りは困るだけでしょ……(最近、そういう人、すごく多くないですか?)。

荒天予報で延期した約束が2つ。こうなると、そこまで恐れなくてもよかったのかもと思うけど、仕方ない。ラジオの「ふんわり」、月曜担当は田中ウルヴェ京さん。のんびりした話を聞きながら、こんな日もあるよなァと受け入れる。

土地によってはレベル5の警戒が出ていたり、まったく雨が降っていなかったり。8時55分のニュースによれば、関東地方は昼過ぎに線状降水帯が発生する可能性ありとのこと。その影響か、今日は蒸し暑くなるらしい。

今日も18時までの短縮営業。オンライン・ストア〈平凡〉に古本を出してます〜。

2026/09/06

9/6 店日誌


9月6日、日曜日。家を出たのが8時4分。自転車をゆっくり走らせて、店に着いたのが8時20分。すぐにラジオをつけると上品な声で女性が話してる。幼児期の空襲体験以降、大人の意見は聞かないとちかった。道は自分で切り拓くもの。この人誰かな? よく耳を向けていると、岸惠子さんだと分かる。フランス人との結婚、彼の地での生活、離別、老いてゆくこと。自身の言葉で話していく───静かにでも過激に生きていきたい。寛大に、隣人への優しさを大切に。そんなメッセージでインタビューは締めくくられた。

聡明で勇敢、ときに大胆。なんと素敵だろうか。30分足らずの話に胸をつかまれた。成熟した大人に出会える機会が減ってしまった今、こういう人の話が聞ける機会はありがたい。何度か仕入れては売ってしまった『岸惠子自伝』が読みたくなった。

*
スーパーへのゴミ捨て(主に空き缶)、ドラッグストアでの買い物、郵便局ATMで現金を引き出して店に帰ってくると9時43分。小雨がぱらついてきて、風は強め。予報によればこれから天気が荒れるらしい。

てなわけで、今日は11時から18時までの短縮営業です(状況によっては17時閉店)。

2026/09/05

9/5 店日誌

9月5日、土曜日。古着屋〈May〉がおとといで開店10周年。その頃なにをやってたかなーと記憶をほじくってみても、イマイチ浮かぶことはないんだけど、2017年になれば話は別。その夏には当店でTACT SATO個展「HOME MADE SUMMER CLUB」を開催していて、連日連夜ワイワイ盛り上がってた。もーいいだろ! ってほどにビールを飲んで、当時の我が家になだれ込む。タクトくんと何日を共にしたんだろうか……あんなことは、間違いなく再現不可能。やるだけやって後悔なし。

その会期中にタクトくんやコーヘーくんたちが、メイを見つけてくれたのだ。当時の自分は、古着の楽しみ方を掴めていなくて、店主のホソヤさんともどう距離をつめていいのかわからずにいた。「ウエダさん、あの店サイコーっすね!」「え!」「安いし笑えるしメチャ楽しい!」って感じで教えてくれて、徐々にメイに馴染んでいった。

今や近所にメイがあるってことが、ピープルにとってどれだけ大きいか。これからも細ーーーーーく、長ーーーーーく、ご近所づきあいしていけたらいい。行き来してくれるお客さんがいれば嬉しいけれど、通り過ぎてもらって無問題。界隈をテキトーに歩き回ってほしいです。

(現在、メイでは全品20%オフのセール中。系列店マーチでの購入レシートがあれば、最大30%オフになるらしいです。)

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー。

2026/09/04

9/4 店日誌


9月4日、金曜日。どうやって出かけようかな〜と考えつつ、居間で本を読んでると、ポツポツと雨が降ってくる。こりゃまずい。いつでもポンチョを羽織れるように準備をして、自転車で走り出したのは8時7分。通勤の車、通学の自転車と並走。どんどん追い越されながら慎重に走る。クリックポストをひとつ発送、店に着いたのは8時23分。隣のカフェに挨拶すると、サトちゃんが「水戸が鹿島にボロ勝ちですよ……」と教えてくれる。で、ブログを書いている今は8時35分。

*
きのうのこと。18時過ぎに水戸のマサキ(海山海ことウミアクムー)がきて、喋っているとウスクラタローくんが顔をだす。そのあとにニッタ、ツチダもきてワーッと一気に盛り上がる。ちょいと話して自分は退散、近所のタローくんと話しながら自転車で帰宅。22歳〜29歳くらいの友人たち、彼らの感覚は面白い。

夕方前にきた野口さんはエネルギッシュ! いま70歳だと言っていたかな、いつも何かを面白がっていて、読んだ本、会った人に関しての話をしてくれる。いや〜いいねえ〜、ダメだね〜と聞いていると心がジワジワあたたまる。来年初頭に控えている「渋さ知らズ オーケストラ」の公演についての意見を交わして、先行催事の重要性をつよく感じる。

今日も通常営業です。お暇があれば、お出かけください。

2026/09/03

9/3 店日誌


9月3日、木曜日。家を出たのは9時23分。風はあるけどムワッと暑い。エイ、エイ、オーのリズムで足を踏み出すうちに気分が軽くなる。道中、材木店のキタジマさんとばったり遭遇。「ウエダくん、おはよう! アイドンケアのライブっていつなの?」「11月7日、秋葉原グッドマンですよ!」「そっかー秋葉原か……ってかこの人わかる?」差し出されたスマートフォンには知人と一緒に知らない人が写ってる。つい最近、ブラックフラッグのヴォーカルも務めたレジェンド・スケーターらしい。この人スゲーんだわ、と逸話を聞かせてもらって、また歩き出す。店に着いたのは10時5分だった。

ラジオをつけると「ふんわり」で、木曜担当の六角精児さんが話してる。ゲストに招かれた熊本県「くま川鉄道」社長、永江友二さんの声色に引き込まれるうち、自分が乗ったローカル線の記憶がよみがえる。伊豆急。叡山電車。境港駅まで乗った鬼太郎電車。旅行に付随した出来事、人のやさしさを思い出してジーンとくる。

今日も通常営業です。オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2026/09/02

9/2 店日誌


店にはいろんな人が来る。期待が裏切られることもある。それでも訪れる人を待ち、迎え入れる胆力と地力をたくわえている。そんな強さをもった書店が、世界の各地にいた。いまもあるし、これから先も求められるだろう。(石橋毅史)

9月2日、水曜日。取次店の案内書に封入されている、石橋毅史「本屋な日々」の最新回は「読書が本屋を追い越してゆく」と題して、2023年3月まで鳥取県で〈定有堂〉を営んでいた奈良敏行さんについて書かれている。上記したのはそのなかで呟かれる感慨で、自分はここに感じるものがあった。ピープル・ブックストアが「そんな強さをもった書店」だと言いたいわけじゃなく、「訪れる人を待ち、迎え入れる胆力と地力をたくわえている」と言える自信もないのだけれど、そうやって人を待てる店でありたいとは、強く思う。

ぶうぶう、ああだこうだと文句ばかりを言う時期はとうに過ぎて、最近は小さな喜びに目を向けることができるようなってきた……はず。100円の本をじっくり選ぶ人、毎週1冊を買っていく人、(通販で)遠方から高価な本を買ってくれる人。そんな方々と声を交わすのは、やっぱり嬉しい。教えてもらうことも沢山ある。しみじみ、ありがたいと感じている。

*
今月は出店がふたつ。21日(月)「山名昇 1周忌パーティ」と27日(日)「古河駅前夜市」、両日ともつくばの店舗は終日休業なので、ご注意を。連休になっている22日(火)・23日(水)は開けてみようかな〜と思っています。

ではでは、開店! 9月もよろしくお願いします。

2026/09/01

9/1 雑記

8時前に家を出て、店まで歩く。到着後、本の写真を撮り、朝イチで予約していた〈Bespoke〉まで自転車を走らせる。散髪。羽山さんとおしゃべりしたのち店を経由して帰宅。ローランド・アルフォンソのレコードを聴きながら、山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の刊行告知文を考える。自宅最寄の郵便局で荷物の発送、入金を済ませてから〈つるばみコーヒー〉で2種の豆を購入。

15時ちょうどにインスタグラムで山名本の刊行告知。さっそく反応あり。いくつかのやり取りを済ませ、本を読んだりしつつ、バニー・ウェイラーを聴く。16時半に家を出て、大穂市庁舎〜ホーマック〜タイラヤを経由して、いつもの広場でビールを1缶。ポットマンたちに遭遇、挨拶したのち〈椿野〉に入店。夜営業の再開を寿ぐ。

帰宅後、レコードを聴きながら、佐藤正午『書くインタビュー』⑥を読んでいる。

2026/08/31

8/31 店日誌


8月31日、月曜日。シノモリ先生こと篠田守男さんが亡くなったのを伝えてくれたのは、野口修さん。正確に言えば、野口さんが店にいるときに逝去を知らせる電話がかかってきて、かつて営んでいた〈アクアク〉での思い出、教え子たちとの交流、近年の篠田さんとのやり取りに話が移った。1972年に刊行された『快楽宣言』を持っていると話すと「え! あの本にはヘンリー・ミラーが出てるよ!」「あと、あの詩人の人も。ほら、現代美術家と結婚してて、映画評論なんかも書いてた」「……富岡多恵子?」「そう!」って感じで、野口さんとの会話はエネルギッシュで、元気が出る。

久しぶりで顔を出してくれたヒロタさんとは本の話を。「写真家の奥山さんが本を出したよー」「筒井康隆とか柄谷行人を読んでるんだけど、面白かったのは木内昇!」と色々教えてもらうなかで驚いたのは、木内昇さんが女性だってこと。長いこと、きうち・のぼるという男性だと思い込んでいた。いやはや、勉強になりました。

*
古本の買取が多いなかで、新刊入荷もちょこっとだけ。盟友というか、なんというかで長く付き合っている自由研究者・金井タオルの『詩について』は、相変わらずの金井節。結論が出ないままのどうどう巡り。55ページの小冊子には一風変わった厚みあり。

さあ、8月最終日! いつも通りに開けてます。お暇があればご来店ください。

2026/08/30

8/30 店日誌


8月30日、日曜日。玄関を出たのが8時41分。自転車を押しながら(引きながらって書く人います? かつての自分は「引く」派でした)歩を進めて、郵便局ATMに立ち寄り、店に着いたのは9時17分。途中ですれ違ったのは白い犬を散歩する人、大学生、結婚式に向かうと思わしき若者グループ。秋っぽく涼しいからか、汗はジワッ〜と滲む程度で、脳内行進曲は流れないまま。あれこれ考えているようで、多くの時間はあたま空っぽ。これはこれで気持ちがいい。

家を出る前に聴いていたのは、Ruth Garbus『Profound』。常連のひとり、マスダさんが「たぶん好きだと思います〜」と教えてくれたのをApple Musicで再生してみると、とてもいい。曇り空にぴったり。もう夏は終わったのかな。酷暑には辟易したけど、こうなると、しんみりしてしまう。

*
いま、店にはラジカセ2台、Bluetoothスピーカー1台の合計3つの再生機がある。壊れかけの1台はポットマン専用機で、届きたてのは主にCDとラジオ、たま〜にカセットを聴くためのもの。スピーカーはお客さんから教えてもらった曲とかMixcloudなんかをパッと流したいときに使う。

音の聴き分けはできないんだけど、再生機ごとの気分はあって、それに合わせて使い分けるのがけっこう楽しい。具体的に⚪︎⚪︎⚪︎だから、×××にするとは言えないまま、なんとなく遊んでる。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもいろいろと入荷あり。

2026/08/29

8/29 店日誌


8月29日、土曜日。玄関を出たのは7時58分。ちょうど雨も止んだし、このまま行っちゃおう! 歩きだして、すぐに雨が降ってくる。こりゃダメだ。すぐさまポンチョをかぶって再出発。涼しいとはいえ、1枚はおると、じわじわ暑い。汗をかく。フードをとると涼しいんだけど、髪が濡れる。これくらいの降り方がいちばん面倒なんだよな〜と考えつつ、そのまま進んで、郵便ポストに荷物を投函。もう少し、あと少し……店に着いたのは8時38分だった。

アラン・マバンク、ポール・オースター、ウィリアム・バロウズ、岡崎京子、大白小蟹、佐藤雅彦、今日マチ子、杉作J太郎、楳図かずお、伊藤潤二、又吉直樹。先週の大口買取の1部をリュックに詰めて運んできた。おおむね値付けはできたとはいえ、すでに棚は満杯だ。さて、どうしよう。

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代替のラジカセが届いたのは、きのうの夕方。ようやく聴けた『ALL KILLER NO FILLER』vol.1の素晴らしさと言ったら! 全編通してあたたかい。それなのに、重たくないから聴きやすい。ハートフル&ソウルフルな24曲。

今日明日、明後日も通常営業。なんだよ、8月も終わっちゃうのかヨォ。

2026/08/28

8/28 店日誌


8月28日、金曜日。店でつかっているCDラジカセが壊れた。買ったのはたぶん5年前、ソニータイマーってやつなのか、CDをまったく読み込まなくなってしまった。届いたばかりの1ST ST. RECORDS presents『ALL KILLER NO FILLER』vol.1は聴けていないし、ほんとならば聴きたいあれこれも我慢している(ジョン・フェイフィー、アーネスト・ラングリン、ロボ宙&DAUだとか……)。ただ、なぜか隣の店長ことポットマンの最新デモだけが聴けてしまう。よりによってCDRなのに、何度入れても読み込むし、音飛びもせず最後まで再生できる。

というわけで、ポットマン専用となったラジカセで今も『Tetto(demo)』を流しながら、ブログを書いている。この音源が完成するのは9月末になるのかな。いうまでもなく、当店ではバシーっと仕入れるつもりです。

*
特殊編集者=金井タオルから送られてきたのは、小冊子『詩について』。そりゃあ変だし、なにが書きたいんだかよくわからんけど、面白い。ダジャレが削られて読みやすくなったのが大きいのか、全体でどーんと伝わるものがある。早ければ今日、遅くとも明日には入荷するので、お楽しみに。

ではでは、今日も開店。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2026/08/27

8/27 店日誌

8月27日、木曜日。7時35分に家を出て、まずは燃えるゴミを集積所にほいっと投げ入れる。きのうに比べればだいぶ涼しい。風もある。雨さえ降らなければ歩くにはちょうどいい。まあ、降ってきてもポンチョを被ればどうになるし、とりあえず歩き出してしちゃえ! ってな勢いでぐいぐい進む。序盤ですれ違うのは散歩中のオジサン、若者ランナー、車が数台。店に着いたら、ブログを書いて、台風クラブのポスターを貼ったのち、入荷した本を撮影できればいいなーと考えつつ。

その途中で着想する。もしかして、今月は1度も東京に出ていないのでは……それどころか、電車に乗ったのは先週の南浦和出張だけだったかも。近年でこんなことあったかな。なんにせよ暑かったし、店を開けてるだけで精一杯だったもんなあ。でも、いいこと沢山あったよな。面白い出来事もいくつかあった。

夏季休業中の古着屋〈May〉のあたりまで差し掛かって、手ぬぐいを忘れたことに気がつく。ああ、よりによって今日、持ってきてないとは。30分歩けば汗はポタポタ、Tシャツはビチャビチャ。店に着いたらすぐに着替えなきゃ。あとちょっと、もうちょっと、脳内行進曲に合わせて進む。到着したのは8時9分。

*
円盤/リクロ舎の新刊、安田謙一『好きで好きで大好きで』マルーチャ/みーこ『ぱんとカマキリ』がとてもいい。つくる理由がはっきりしているからか、どちらにも確かな力が宿ってる。些細なことに眼を向けて、よく観察して考える。小さな行いを大事にする人たちの存在に勇気づけられる。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にも、入荷あり。

2026/08/26

8/26 店日誌

気が向いたら、とりあえず買ってしまえばいい。あとでぶつぶつ文句を言ったり後悔してみてもはじまらないのである。「もの」に出会って自分の生活に引き入れたら、あとはそれを育てる。(堀江敏幸)

8月26日、水曜日。この人はすごい。なんて潔いんだろうか。レコードでも本でも置物でも、何でもいいのだけれど「もの」に出会って、ぶわっと燃え上がる感覚を覚えたことがある人ならば、きっと共感してくれるだろう。電流が身体中をかけめぐって、思わず手が出る。そのものを掴んでいると、なにか満たされる。安いか高いか、逡巡していると、ちゃぶ台をばーんとひっくり返す人がいる。つべこべ言わずに買ってしまえ! ケチくさく検索などするんじゃない!

脳内の頑固オヤジに言われるまでもなく、そこまで強く惹きつけられたときは、買うようにはしているものの、ときに踏み留まることもある。きっと邪魔になるし、そもそも家には余るほどの本もレコードもある。無理して買わなくてもいいんじゃないか。耳元でささやく声は、優しく慰撫するようで、つい甘えてしまいそうになる。

いちど迷ってしまうと大変だ。店内を行ったり来たり。置いたり取ったり。挙動不審で店員さんに目をつけられる。けっきょく、えいや! と買うとすっきり。大きな山を越えたのか、どっと疲れてしまうこともあるんだけど。

………どうも話がズレてしまった。

そのおじさんのスタンドには、「物心」が満ちあふれていた。けっしてきれいではないけれど、隣り合って置かれている「もの」たちのバランスが絶妙なのだ。

なんとなく手にした、堀江敏幸『もののはずみ』にスーッと引き込まれて、あっという間に読み終えた。フランスの古道具市で出会った「もの」と「ひと」。涼やかな文体で綴られるエッセイ集で、もっともピンときたのは「空気が一変した」。この節で、著者はほんとに「もの」が好きなのだと理解した。

*
ぶりかえしの猛暑、だいぶ辛いのですが、いちおう店は開けてます。みんなが動き出すのは夕方以降? 17時過ぎても涼しいってわけじゃないし、なかなか大変。でもまあ、自分にできるのは待つことのみ。本を読みつつ待ってます。

8月中は休まず営業。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2026/08/25

8/25 雑記

うれしい! Mixcloud内のお気に入りユーザー、heavenless2100氏があらたなミックスを上げている。まずは「Walatta In Dub」。ブレンダ・レイの名盤をダブ化しているのだけど、アンオフィシャルなのかな。とにかく気持ちよくて、きのうからこればっかりずーーーーっと聴いている。あと「DIS YA DUB」ってのは、深すぎず、軽すぎずの塩梅が絶妙。最近作と思われる「Obscure Post Punk Dub&Funk 1979-1987」はエッジが効いてて、カッコいい。聴きながら、オレはポスト・パンクの音像が大好きなんだなあと実感する。

2026/08/24

8/24 店日誌


8月24日、月曜日。最近、週一くらいのペースで顔をだす男性がカート・ヴォネガットの文庫本を買いながら、ヴォネガットの逸話をいろいろ教えてくれる。2~3年ぶりできてくれた方は久生十蘭の本をチョイス。「この人の短篇集がさあ、メチャ面白かったんですよー」と目を丸くして話してくれるのが妙に嬉しい。おふたりとも50歳代以上。自分の知らない本や著者、時代のことを伝えてもらうのは読書に似た効用がある。

その後は、1人できた若者が文庫本を1冊、2冊と時間をかけて選んでいく。100円でいいし、もっと高いものでもいいんだけど、読みたい本をみずから選ぶってのが心強い。またよろしく、と伝えて送り出す。

夕方過ぎには古河駅前夜市のポスターをもってサクライさんとカキヌマちゃんが顔をだす。劇団「南極」の芝居をみてきたーっと話してくれるカキヌマちゃん、数週前にメンバーの1人がきてくれたんだよーと話したり。その後は、2000年代の政治状況、ガチンコファイトクラブ、フジロックでの斑点デュオのことなど。

きのうは日曜にしては客数、売上ともにさみしかったのだけど、こんなやり取りができるのなら、まあ良し。明日もまたがんばるかーと思えればいい。

というわけで、今日も開店。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2026/08/23

8/23 店日誌


8月23日、日曜日。近所のコンビニ3軒まわって、見つけた! サクレのレモン味。飲みすぎた翌日にこれを食べると元気が出る。酸っぱくて甘くて、冷たくて、頭をキーンとさせながら一気喰い(コンビニで買うと183円! 高くなったなァ……)。ただいま12時41分、ラジオでは「NHKのど自慢」が放送中。北海道岩内町の参加者、歌が上手い人が多い。別会場ならみんな合格なんじゃないか!? ってほどにハイ・レベル。ゲストの堀内孝雄、森口博子のトークもいい。鐘の鳴らし方にタメがあって、味がある。

さて、12時46分。SMAPの「らいおんハート」を歌った人、鐘2つ。たぶん、優勝は「冬の稲妻」を歌った2人だろう。めちゃくちゃクオリティが高くて、遊びもあって、堀内孝雄も喜んでいた。

今日も開店しています! お暇があればお出かけください!

2026/08/22

8/22 店日誌


8月22日、土曜日。朝イチで針をおろしたのは、トミー・マクック&ジ・アグロヴェイターズ『ブラス・ロッカーズ』。さて、アグロヴェイターズには誰がいるんだっけ? 裏ジャケで確認して、ちょっとびっくり。馴染みの人があんまりいない。ベースのロビー・シェイクスピア、リードギターのアール・チナ・スミス以外で分かるのは、トロンボーンのヴィン・ゴードンかな。うーん、この人はたしか……『定本 リー“スクラッチ”ペリー』のページを繰ってみると、あった! 

全編にフューチャーされたドン・ドラモンドJr.こと、ヴィン・ゴードンのトロンボーン。このトロンボーンは、リー・ペリーの手による乾きまくったリディムに乗ることで哀愁度が急旋回して聴く者の鼓膜にがっちり食い込み、強烈なアクセントを心に残す。(武田洋)

リー・ペリー&ジ・アップセッターズ『ミュージカル・ボーンズ』。このレコードを手に入れたのは6月上旬。近年で最も大きなダメージを受けていたとき、常連のオザワさんから託されたのだった。そのときの記事を引用すると「リー・ペリーのセンスとアイデア(霊感×音感×直感=創造性!)を思い知った」と書いている。

レゲエ・アンチョコのひとつ、河村祐介(監修)『DUB入門』で確認すると、『ブラス・ロッカーズ』が録音されたのは1975年(なんと『ミュージカル・ボーンズ』と同年!)。ルーツ・レゲエ期に入ったジャマイカで悠々と泳ぐようなテナー・サックスを響かせるトミー・マクック、やはり懐の深いプレーヤーなのである。

*
夏休み明けの2日間、けっこう店はヒマだった。隣のカフェもそんなに忙しそうではないので、うちの店だけじゃないかーと思うと安心するけど、こんな状態が続くとなあ。オンライン・ストアからの購入などで、どうにかなってはいるのだけど。

今日も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2026/08/21

8/21 店日誌

歩くことは、大変だけれど、元手はそんなにかからない。別に遠くまでいかなくていい。宮本常一の父親が教えたように、急いで先へ先へと進んでゆく人たちが見逃してしまうものを見つける、見て考える。/もちろん、誰もが急いでいる時代に、ゆっくりする事は難しい。/それでも、我慢してゆっくりしていれば、誰も気がつかないものが見えてくる。(福田和也)

8月21日、金曜日。連休中に図書館で借りてきた、福田和也コレクション1『本を読む、乱世を生きる』は極厚824ページ。ただでさえハイカロリーな福田氏のテキストに窒息しかけ、いくつかの章を飛ばしてたどり着いた最終章「人間の器量」にご褒美のようなことが書いてあった。人としての器量を培うための技術として提案される5箇条の一つに「ゆっくり進む」という項があり、宮本常一を例にしながら進められる論がとてもいい。

ゆっくり進むというのは、一人で進むという事です。孤立することです。孤立した人間ほど、世間とのつきあい方を考えなければならない。冷静に自分を認識し、世間との距離を精確に見極めなければならない。

世間とおなじ速度で進まず、みずからで道を選び、歩んでいく。すごくシンプルなことなのだけど、実践する人は多くない。例えば、戦争反対! って叫ぶ前によく考える。自分なりの意見、言葉が出てくるまで時間をかけてると、孤立することもあるだろう。「そんな場合じゃないだろ!」と怒る人もいるかもしれない(補足:戦争反対に反対してるわけじゃないですし、誰かをおちょくる意図もありません)。

あと歩きがいいのは、考えごとしながら歩ける。これもアイディア練ったりするのにはいいです。オレ今、手帳持って歩いてますから。(…)歩きだと面白そうな店とかあったらすぐ入れますしね。(杉作J太郎)

なんとなく買ってみた、杉作J太郎『杉作J太郎が考えたこと』がメチャ面白くて、びっくり。杉作氏の思考、実践、結果についてが率直に書かれていて好印象。で、この本にも「歩きゃイイじゃないか!」ってところがあって、とてもいいのだ。「やっぱりね、歩いている人に太ってる人はいないですよ」って着想にはじまって……

あと、異常によく眠れるようになりましたね。目覚まし時計をかけても全然起きないぐらい。だから、どこへ行くのもひたすら歩くというのは……ものすごく反社会的な行為ではあります。

ここで、鋭い! って感じたのは先の「孤立」と「反社会的」ってのが響き合ってるから。本を読み、歩行について考察していたら、世情の本質というか、いろんな場面で孤立を避けたいって気持ちがつよく働いてるんだなーっと感じられた(自分も含めて)。それが正しいのかどうかは暮らしていくなかで確かめていくしかないとも思う。

今日も長くなりました。店はいつも通りに開けてます。

2026/08/20

8/20 店日誌


バハマは、いあゆる西インド諸島の中でも、ちょっと特殊な存在である。まず第一に、カリブ海から外にハミ出してしまっている。キューバよりも北側にあるから、カリブ海ではなくて大西洋の外海に浮かんでいることになる。第二に、アメリカ合衆国に非常に近い。地理的にも近く、そしてその当然の帰結として文化的にも米国に近い。(中村とうよう)

8月20日、木曜日。先日の「軽妙百賀店」から毎朝、ジョセフ・スペンス『グローリー』を聴いている。簡素なカセットテープ再生機にぴったりの音で、スペンスのペナペナしたギター、ほがらかな歌、周囲にいる人たちとのおしゃべりが臨場感たっぷりに再現される。カラッと乾いていて、暗さは皆無。曲間でもガハガハ笑うし、ジャケット写真も笑顔だから、この人は天性の楽天家だろう。そう早合点して、居間で寝転んで聴いていた。

────でも、待てよ。バハマはどんな国で、どういった歴史があるのだろう? キューバ、ジャマイカあたりに浮かぶ島で、おおむね気楽な国民性なんて、テキトーな印象で片づけてちゃいかん。思い立って、ノンサッチ民族音楽シリーズ『バハマ音楽の真髄 第1集』のライナーノーツを読んでみる。書き手は、中村とうよう。

西インド諸島の中で、バハマ諸島はつねにもっとも貧しい島々だった。なにしろ農耕に適しないので、ほかの島々が砂糖景気に沸き立ったときもこの島々だけは取り残されていた。うまい金もうけと言えば、海賊の基地とか、米国の禁酒法時代には密造酒の製造とか、そんないかがわしい仕事しかなかった。

ほら、やっぱり! なんて得心するのは筋違いなのだけど、島国の明るさってだけで納得してちゃいけない歴史があるわけだ。でも、大国からの収奪、奴隷制といった事象を通してのみ、ジョセフ・スペンスとバハマについて理解しちゃいけない。キリスト教への深い信仰とアメリカ大陸との距離を鑑みないと、大きく誤ることになる。

ここで頼りになるのは、中村とうよう『大衆音楽の真実』。本書の索引は比類なき充実ぶりで、双方向から調べられる……のだが、なんと! バハマもジョセフ・スペンスも見つけられず。こうなったら、実地調査。レコードやカセット、CDを集めていくしかないってことだ。

*
ながながと書いてしまったけど、気楽にジョセフ・スペンスやリトル・フィートなど聴きながら、通常営業です(4日ぶり!)。古本と音源、もしかしたら新刊にも入荷があるので、お暇があればお出かけください。

ではでは、開店! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を〜!

2026/08/19

8/19 雑記

久しぶりでしっかり休んだ。普段からシャカリキに働いてるわけじゃないんだけど、とくだんの用事がなく、来客もないってのは気が楽だ。だらーっと本を読んで、音楽を聴いてるだけでエネルギーが充填される。好きなときに昼寝して、思い立ったらサッと出かけられるのが、なによりも嬉しい。

この数日、音楽は主にカセットテープで聴いていた。祖父の形見、パナソニックのミニ・カセット・レコーダー(RQ-L11)の音がちょうどよくて、ハマってしまった。先日の軽妙百賀店で買ったジョセフ・スペンス『グローリー』とボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『アフリカン・ハーブスマン』にはじまり、オクノ修、川上つよしと彼のムードメイカーズ、ウミアク・ムー、タナカ、アズミなど。どれを聴いてもいいんだよなァ。


2026/08/18

8/18・19 連休

急ですが、明日19日(水)も休みます。

2026/08/17

南浦和出張記②


その後も飲んだり食ったり、喋ったり。急に思い立って、すぐ近くの〈ゆとぴあブックス〉に行って本を見てると「ダメだよ〜! サボりすぎ(泣)!」「ゴメン!」またまた呼びされると、別の知り合いをみつける。トニー李こと田中元樹くんと会うのはいつぶりかな? 彼の活躍にはいつも刺激を受けているから、話が盛り上がる。ふ〜〜〜っと、再度息をつくと夕方。お客さんも減っている(というか2部の会場、むくむくに行っている)。落ち着いたところでタクトくん、コーヘーくんとビールを一杯。そろそろリハも終わってるかな〜と話したり。

頃合いをみて撤収準備。コーヘーくんに一箱の発送を頼んで、むくむくに向かうと、準備はOK! すっかり居酒屋になってるじゃん。タクトくんのDJを聴きつつ、カウンターで隣り合った千葉県の房総、安房周辺で蕎麦屋をいとなむ方と話しだすと、これまた楽しい。共通の知人が複数いるからか、あれこれ止まらずビールも進む。お、いい曲! おつかれサマーだね。とか言ってるうちにライブが始まる───SHAKE ONIGIRI with HAMILTON CHOO*、彼らの演奏がとてもよかった! ファンクとソウル、ブルースをさらりと融合させるセンスに脱帽。レイドバックしてるんだけど、腰に響くグルーヴもある。途中に挟まれる鍵盤の音もよかったなァ。

*余談3:HAMILTON CHOOはシングル、アルバムのリリース予定があると言っていた。トロピカル・ダンディ=細野晴臣、ドクター・ジョン、ザ・バンドとかが好きなんだろうな〜と感じさせる佇まい。9月12日(土)には阿佐ヶ谷〈mogumogu〉で自主企画があるそうです。

さーて、ここまできたら、帰るだけ! ヘロヘロかつヘトヘトでもつくばの家に帰り着くのが大目標。後ろ髪をひかれるも「じゃ!」とみんなに挨拶、シュウさんに南浦和駅まで送ってもらって、帰路につく。南流山で乗り換えて、つくば駅に着いたのが22時23分。ナツナさんの救援もあり、どうにか家にたどり着く。

ああ、楽しかった! 悔いなく遊びきった! 2026年、夏の思い出ナンバーワンは「軽妙百賀店」に決まってしまった。

南浦和出張記①


8月16日、軽妙百貨店に出店する! 7時半に家を出て、店で出店準備をしたのち、つくば駅まで歩いていく。荷物はリュックとトートバッグ、小さなショルダー。30分ほどでけっこうな汗をかく。想定より1本早い電車に乗れて、南流山で武蔵野線に乗り換え、南浦和に着いたのは9時45分。乗ってしまえばあっという間、わりに近いんだなーと実感する(これなら、また来れるな……)。

南浦和駅近くの交番で道をきく。「ふみくら2丁目に行きたいんですが」「ふみくら?? うーんと、それはぶぞうだね!」「あ、文蔵(ぶぞう)って読むんですか!」「そうそう、あそこの交差点を左に行けば、簡単に行けますよー」「ありがとうございます!」って感じで道に出ると、すぐに文蔵2丁目の標識が出てきて安心。大通りから一本入った古い商店街と住宅街が一体化したエリアに足を踏み入れると、あった! 会場となる〈LETTER〉*をなんなく見つけてガッツポーズ。

*余談1:LETTERは洒落たジェラート屋さんなのだけど、立地、構造ともに変わってる。店主のジュンコさんに聞いてみると、昔は焼き鳥屋だったテナントとのこと。並びにはコインランドリー(ここがめちゃシブい!)、銭湯、洋品店、豆腐屋などがあり、どことなく懐かしくて歩くのが楽しい。

出店会場、LETTER2階に上がるとタクトくん、エッちゃんがきていて、ほどなく〈シリシリ器〉のニッタやコーヘーくん家族もやってくる。ワイワイ話しつつ荷解きをして準備をはじめるも……大苦戦! まったくイメージがうかばず、うまく整えられない。まわりのみんなは上手だから余計に焦り、やたらに手を動かして、どうにか誤魔化す。ふ〜〜〜っと息をついて、ニッタと共に〈喫茶むくむく〉に行くことにする。

徒歩1分、角をひとつ曲がった先にあるむくむくに入ると、北浦和勢がすでにビールで始めてる! レターとはまったく異なる雰囲気に安心し、店主のチャンヒーさんにビールを頼んで(缶ビール300円!)、いろいろ話す。ここもまた味があるっすね〜なんて話を向けると、小料理屋さんが夜逃げした後なんですよ〜と教えてくれたり、いちいち面白い。なんだなんだ、南浦和! めちゃめちゃいい町じゃん! 路地に商店があって、人が行き交う。こういう区画ってなかなか無いんだよなァ。

いつの間にか始まっていたイベント、早々に小中の同級生一家がきてくれたり、ご近所さんと話してみたり、旧友と再会したりと。わあわあ、ぎゃあぎゃあやってるうちに、なんだかんだで本やトートバッグが売れていく。店番を放棄して遊んでると「戻ってきてよ〜(泣)」とタクトくんに呼び出されて、気がつく。オレが買ったレコード*がない! 忽然と消えてしまったダブの名盤。一同ざわつくも、音盤珍事はすぐに解決、ちょっとした山場になる。

*余談2:この日の目玉はなんといってもコーヘーくん! 良質すぎるフリマというか、欲のなさすぎる値付けに音楽好きは大興奮。みんな沢山買っていた。オレは件のダブ盤、エンケンの嘆きのウクレレ、ジョセフ・スペンスのテープなどを購入(←今聴いているのだが、最高である)。

2026/08/16

8/16 店日誌


8月16日、日曜日。今日は南浦和での出店のため、終日休業です。

2026/08/15

8/15 店日誌


8月15日、土曜日。おととい、きのう、客足はめちゃくちゃ少なくて、ずっと本を読んでいたわけだけど、それだけでもまあ疲れる。コンビニにコーヒーを買いにいってみたり、寝転がってみたりと気分転換しつつも座りっぱなしだと、退屈と鬱屈がつのってくる。そんなときほど音楽が重要。この数日での発見はmixcloudで見つけた「heavenless2100」って方のミックス作品、どれも素晴らしい! 勝手に流れ出したのに耳を向けて、じわじわと驚かされた。

「Dennis Bovell Works Only」はレゲエってよりもポスト・パンク〜バレアリックの質感がつよくて新鮮だし(イメージの刷新!)、「Lovers Rock Wa in Vain vol.2」は合間に挟まれる日本語曲の色がいい(全体にじわっと滲ませるような効果あり!)。「24日の夜/25日の朝(Final Edition)」はクリスマスに合わせた選曲だけど、真夏の今でもじゅうぶん聴ける。

今日は「Super Dubb-Wise Vol.2」と「Sources of Re:ECM」ってのを聴いてみる。ミックスに冠されたタイトルだけで興味がわくのは、この方のすぐれた編集感覚があってこそ。

*
きのうの来客は、古着屋〈May〉のホソヤさん、ナツナさん、ナカヤマさん。オンライン・ストア〈平凡〉でも売上があり、だいぶ救われた。お盆の連休って毎年こんな感じなんだっけかな〜(「お盆の連休中はチーンと静かで居心地がいい」って去年も書いてるわ……)。

今日は久しぶりに19時までの営業です! 明日は南浦和出張のため、終日休業。

2026/08/14

8/14 店日誌

8月14日、金曜日。昨晩の雨はすごかった。隙間なく降り続けるから、室内にいると轟音に包まれているような体感。これ、店の方は大丈夫なのか。2~3年前に浸水したこともあったし、今回もまた危ないぞ……と考えはじめると落ち着かない。店周辺にいるはずのワカバさんに連絡してみると、そこまでの状態にはならないだろうと返信がくる。まずはご無事に。浸水などの心配はその後で。ちょっと安心したものの、その後も深くは眠れず、朝を迎えた。

千葉県のいくつかの市町では、もっと激しく、長い降雨だったと聞いて心配になるのは柏のディスクユニオン。地下にある店舗だし、路上があんなに冠水してると店内はどうなるのか。心配になって友人に連絡してみるも「どうなんでしょうね〜」って言葉しか出てこない(千葉在住のイケちゃん、ヨッちゃんは大丈夫だったかな)。

*
きのうは連休谷間の悪天候。そうなりゃ、さすがにお客さんも激減する。午後、運動部の学生さんっぽい男性がカミュの文庫を2冊買ってくれて、しずかに感激。オンライン・ストア〈平凡〉を通して高価な本が売れたのも大きい。これで終わりかなーっと思ったところで、〈JULY TREE〉のヤブシタさんご一家がきてくれて、救われる。

天気に振り回されっぱなしではありますが、今日も開店。のんびりやってます。

2026/08/13

8/13 店日誌


8月13日、木曜日。ラジオ体操を終えて、マクドナルドに向けて歩きだす。曇天。湿度も高すぎず、ちょうどいい。ソーセージエッグマフィンのセットを買って、近くの公園に行ってみると……ガーン! 桜の木の一部が切られてる。何本かは近隣の家屋に抵触していたようだったし、仕方ないのか。満開になる時期でも落ち着いて座っていられる貴重な場所だから、ながく残ってくれたらいいのだけれど。

帰り道に寄ったコンビニでポパイの最新号を手に取って、目がひらく。ともだちが表紙やってるじゃーん! と思ったら、別の知人の方だった。スペクテイター事務所、最寄りのコンビニで青野さんの記事を読めるのは、ちょっとした出来事である。

*
さすがにお盆の連休だからか、きのうは遠方からのお客さんが多かった。久喜、名古屋、阿佐ヶ谷、横浜。旧友がいれば先輩もいる。みんな大体同じ時間にきてくれたのだけど、そんなに慌てずやれた気もする。いろんな話が聞けてよかった。

さあ、今日も開店します。お暇があればお出かけください。

2026/08/12

8/12 店日誌


8月12日、水曜日。古本をぎゅっーっと箱に詰めて、16日(日)の「軽妙百貨店」で販売する本を南浦和〈Letter〉に向けて発送する。いつもの筑波大学内郵便局に預けて、オンライン・ストアで売れたものも送り出す。すぐさま店に戻ってきて、今ブログを書いている。ラジオからはキャンディーズ。甲子園の1試合目は早々に終わっていて、明日の試合は悪天候のため順延になった。台風が茨城県から上陸するってのは観測史上はじめてらしい。

それにしても昨夜の風はすごかった! 駐車場の屋根は吹っ飛ばされそうだし、断続的に停電もする。ゴォォォォォって音もすごかった。強風での停電ってのも珍しいよなーっとか思ってるうち眠ってた。

では、今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー!

2026/08/11

8/11 店日誌


8月11日、火曜日。もはや曜日感覚は崩壊寸前。体感では今日は月曜? って感じなのだが実際は火曜で祝日、雨がぱらついていて、けっこう涼しい。買い物に出たドラッグストアの雰囲気は、いつも通りかなーっと思ったけど、遠巻きに見えたスーパーの車の出入りは多かったような。ピープル前の通りは車、自転車ともに少なくて、すごーーーく静か。隣のカフェも夏休みだし、本格的な連休ムード。ラジオの甲子園中継は9回表、10対0で敦賀気比が大量リード(これで「つるがけひ」って読むんですねえ……)。

*
きのう、久しぶりに顔を出したのは夕書房の高松さん。新刊の栗原慎吾『社会関係資本主義 これからの経営のかたち』とカイ・T・エリクソン『そこにすべてがあった バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学』を買い取ったのち、京都でのあれこれ、東京の催事で感じたことなど色々と聞かせてもらう(高松さん、つくばにいた頃よりもずっと元気になったような……?)。

その後は千葉のヨッちゃん! 会うのは何年ぶりかな。かなり間が空いたけど、顔より声ですぐにわかった。互いに色々あるわけだけど、こうして顔を合わせられるとやっぱり嬉しい。〈つるばみコーヒー〉にも行くと言ってたけど、無事にたどり着けたかな。

*
台風はどんな風に動くんだろうか。空模様によっては、早仕舞する可能性もあり。その際はインスタグラム、ツイッターでお知らせします。

ではでは、開店します。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2026/08/10

8/10 店日誌


8月10日、月曜日。夏季巡回ラジオ体操「みんなの体操会」、今日は鹿児島県大崎町からの中継で、テーマ曲に合わせての手拍子から元気がいい。おはようございまーす! って挨拶でも子供たちの声が大きく聞こえて、それぞれがめいっぱいの声を出してる感じが伝わってきた(会場によっては統率され過ぎていて、声の大きさが怖くなるときもある……)。そのままラジオ体操第一、合間のかけ声への反応もよく気持ちがいい。ああ、オレも生ピアノに合わせて体操してみたいなァ。

*
きのう、ふらりと入ってきた男性がマイケル・ハーレーのZINEに反応してくれ、Tシャツも薦めてみると、ほとんど迷わず買ってくれる。嬉しいなーって感じで話しだすと、よく知られたバンドにいたんだと教えてくれる。へーっ! と驚きはしたものの、好きな音楽についての言葉が交わせて、心が満たされる。センスのいい人だった。

(その後、友人ニッタに確認すると当然知っていて、あの人はゴッドであると伝えられてびっくり。めちゃカッコいいギタリストとのこと。)

*
常連イシガミさんやミヤカワさん、ナツナさん、流しの自転車修理人のヨッシーさん、他にも若い学生さんたちも。お盆の連休に入った人がいれば、変わらずに働く人もいるわけだけど、暑いなか店まできてくれて、ありがたい。

今日は通常営業で、明日11日(火)〜14日(金)は短縮営業です。

2026/08/09

8/9 店日誌


8月9日、日曜日。高校野球の中継はNHK FM、第1試合(朝の部)は愛媛県代表の新田と岩手の花巻東が対戦中。8時3分プレイボールの試合はただいま8回裏、花巻東が2点リード。その後、午後の部は13時半・16時・18時半試合開始の3試合が予定されているのだけど、こりゃ選手も応援団も大変だろうな〜。午後の部、3試合目は完全にナイターで、店を閉めて帰宅した時間帯でも熱戦の真っ最中。試合が終わるのは21時過ぎになるっぽいから、みんなが家(や宿舎)に帰れるのは何時になるんだろうか。

ま、そんな心配は野暮の極み! 選手たちは汗いっぱいで頑張ってるだろうし、応援団も一所懸命なのだろう。暑いなか、みんなよくやってる。オレはクーラーの効いた店にいるだけだから、彼・彼女たちには何も言えない。

*
何年かの周期があるのだろうか、今また催事ってものへの疑問が頭をもたげている。……が、こんな時こそ口をつぐんで通常営業に徹するべき。自分で決めた時間を守って、定休日に休む。振れ幅は小さくとも、リズムキープがいちばん大事だ。

と書きつつ、変則営業のご案内。明後日8月11日(火・祝)は11時〜18時の特別営業、その後の12日(水)・13日(木)・14日(金)も同時間で営業します。

今日は通常営業です! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜。

2026/08/08

8/8 店日誌


8月8日、土曜日。ピーターさんがボズ・スキャッグスについて話してるところでラジオをストップ、身支度をととのえて家を出てのが、8時24分。ちょうどよく雲が出てきて陽光をさえぎる。歩きやすい。暑くはあっても照り返しがなくて、湿度もそこまで高くないから、足が軽い。頭のなかで『スクール・オブ・ロック』の好きなシーンを浮かべつつ、進む。ラストのライブ・シーンもいいけど、序盤の教室での練習シーンが秀逸。ギターのザック、ピアのローレンスにリフを弾かせて、デューイが歌い出すシーン! 最高すぎて泣けてくる。

もうちょいで店、ゴールが見えてきたところで陽がさしてくる。ギラギラで容赦なし、無防備のこちらは汗ダクダクで歩き続ける。もうちょい、あとちょっと! 手拭いで汗をぬぐいつつコンビニを越えて、店に着く。8時55分。約30分の道のりだった

*
エルメス財団「スキル・アカデミー」の書籍、黒田泰蔵の作品を収めた写真集、ファッションデザインの生態学、ジョセフ・アルバースの作品集、マックス・ビルの展示図録、スキーマ建築計画特集のトゥーマッチ・マガジン。およそ当店らしからぬ並びの本を買い取ったあと、友人が『スヌーザー』などの雑誌を売りにきたりと、きのうは終始にぎやかだった。

ではでは、今日も開店! 当店は連休中も催事なし、通常営業をキープします。

2026/08/07

8/7 店日誌

(堤清二は)セゾンでは経営者として失格みたいに言われたけれども、あのときに様々な地方都市にセゾンの映画館だとか本屋だとかを充実させたでしょう。それによって育った人材は多いよ。/今の三十代半ばから四十代までのクリエーターでセゾン文化によって育った人は多いと思いますね。地方都市でもセゾン系のところだとリブロでいい本があったから(坪内祐三)

8月7日、金曜日。『en-taxi』2005年冬号に掲載された「倶楽部亀坪(亀和田武×坪内祐三)」を読んで、つよく頷く。自分はここで語られるより下の世代だしクリエーターでもないのだが、筑波西武にあった映画館で映画を知り、階下のリブロとウェイヴで雑誌や本、いくつかのCDに出会った。母と兄と観に行った『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』にはじまり『スピード』、『ジュラシック・パーク』、『インデペンデンス・デイ』あたりの超メジャー作を観たことをよく覚えてる。

たしか5階が映画館、4階に書店と文具、画材を売る店があり、並びにCD屋もあったはず。各店に明確な仕切りはなく、歩いていると自然と別の店に入ってしまう。子供ながらに、このフロアには文化的気配あり……と感じて、意味もなく歩き回っていた。

つくばエクスプレスの開通に合わせて建設された駅ビルに移ったウェイヴで働き始めたのが、2005年。ちょうど上記した『en-taxi』が発売されたころ。リリー・フランキー『東京タワー』に夢中だったから、この号も読んでいるはずなのだが、どうも記憶が曖昧だ。

*
入荷したての本の出足は好調! っと書きたいけれど、実際はそう派手に動くわけでもなく、静かに、少しずつ売れている。お盆の連休からどどーっと動きだす気はするものの、ちょっとばかり不安になる。

今週末も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2026/08/06

8/6 店日誌


8月6日、木曜日。定休日明けの水曜はいろんなものが届く。同時にきたり、別だったり、忘れたころに運ばれてきたりで慌ただしい。まず届いたのが神戸拠点の出版社、和久田書房からの大きな箱でなかにはスズキナオ『捨てた紙、捨てられなかった紙』が入ってる。検品したのち品出し、オンライン・ストア用に写真を撮ってふーっとひと息すると、郵便局員さんが「こんにちはー!」っときて、大量のクリックポストを渡される。手差ユニッツ『メザメザメ 夏』以外は『GO ON(轟音)』12号『Small Book Talk』『SIDE.C Classics』シリーズと再入荷の品々が一気に届いてしまう。

ああ、大変。まあ、でもひとつひとつ、こなしていく。封を解いてなかを確認、写真を撮って、オンライン・ストアの補充を頼んだり。アワアワしつつも、ワアワアと嬉しい気分もこみ上げているから、作業もすすむ。落ち着いたのが正午過ぎ。NHKラジオを聴きながら弁当を食べる。今年も夏の甲子園がはじまるらしい。

メザメザメは毎朝決まった時間に起きている。夏が来た! さあ何をしよう。海へ行く? 山へ行く? にぎやかな声が聞こえてくる。でも静かに過ごすのもいいな。

ざわついた心を落ち着かせるには、『メザメザメ』がぴったり。秋冬春とつづいたシリーズ完結編にして、ようやく季節に追いついた「夏」の表紙はラムネみたいな水色で、目に入れるだけで気持ちがいい。縦長判型に映える4コママンガを読むうちスーッと涼しくなってくる。

午後に届いた箱は京都の〈誠光社〉からのもので、Caffein House『Noy’s Magical Sounds』と島村恭則+畑中章宏『オルタナティブ民俗学』が入っていた。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目ください。

2026/08/05

8/5 店日誌


8月5日、水曜日。先週末に買い取ったレコードを列挙すると、はっぴいえんど『はっぴいえんど(ゆでめん)』と『風街ろまん』、PAPA JOHN CREACH『FILTHY!』、CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL『BAYOU COUNTRY』、DAVE EDMUNDS『EARLY WORKS 1968/1972』、V.A『SANREMO ‘73』、RON STEELE『BRIDE OVER TROUBLED WATERS』、V.A『TRUNK presents THE SUPER SOUNDS OF BOSWORTH(two)』の8枚になるのだけど、針をおろして「これは!」っとビビッときたのは最後の2枚。

「この「明日に架ける橋/ロン・スティール登場は」は、ギターの快いプレイに爽やかな女性コーラスを配したイージーリスニング・ミュージックである」(日本盤解説)と紹介される以上に、このギターの響きはかなり特殊だ。メロウでありつつエキゾチックな気配があって、安易には聴き流せない個性がある(「ドッグ・オブ・ベイ」は名演!)。

後者は、なんというのか、無機質なライブラリー・ミュージックのようでいてソウルフル&ファンキー! サンプリングネタにできそうな箇所が端々にあって、油断できない。ホラー映画のサントラとジャジィなインストが共存する怪盤。いやあ、このシリーズはまったく知らなかった。

*
ここでも何度か書いているけど、自分は音楽メディアへのこだわりは強くなくて、レコードやテープ、CDはもちろん、サブスクリプションだってホイホイ使う(ミックス・クラウド、バンドキャンプもたまに)。その時、その場に適した方法で気分にあった音楽が聴ければいいし、そもそも、音質を聴き分けるほどの耳も持っていないのだ。

(いやでも、スカやロックステディ、ダブ、ルーツレゲエはアナログ盤でないと受け取れないものもあって、そうなるとジャズもそうだし、ロックやファンクもなァ……。矛盾のかたまりです。)

では、今日も開店! 来週11日(火・祝)も営業する予定ですー!

2026/08/04

8/4 雑記

午前中、家を出ると風が爽やか。暑いけど涼しい。ぐんぐん歩いても汗だくにはならず、気持ちがいい。店で自転車を回収して、ひとっ走りして帰宅。シャワーを浴びたのち畳に寝転んで、はっぴいえんど『風街ろまん』を流してみると、これがいい! 今までいちばんよく聴こえたんじゃないだろうか。B面を聴きはじめて「颱風」あたりで寝てしまい、蝉の声で目が覚める。

午後、歯医者を終えて、市役所分館によってから昼食。セブンイレブンで買っておいたエリックサウスの新作を食すも、これまでほどの高揚はなし(美味いっちゃあ、美味いのだが)。もういちど『風街ろまん』に針をおろすも、やはりB面途中で寝てしまう。

約2ヶ月かかった前歯の治療もいったん終了。いやはや、長かったようであっという間でもあったような……よくぞここまで直してくれた。先生たちに感謝するのみ。

2026/08/03

8/3 店日誌


8月3日、月曜日。栃木県足利市で開催される「めくるひ」のフライヤーが到着。薄緑をベースにしたナツナさんの絵に加えて、日時、会場、出演者の名前が印刷されていて、格好いい。裏面で詳細を確認すると古本、中古レコードの出店やフードもあって面白そう。主催はインディーズ誌『轟音(GO ON)』を刊行している牧田幸恵さん。会場は〈AND NYC〉で、出演は「てあしくちびる(ライブ)」と「natunatuna(ライブペインティング)」。9月13日(日)の14時から20時まで、ご予約不要とのこと。

*
週末、誰がきてくれたんだっけ? いちばんに顔が浮かぶのが、Popeye webの記事(「TOWN TALK)」を担当しれくれた宇都くん。ちょっと前に出かけていたアラスカでのこと、暮らしている横浜周辺のことなど、いろいろ話してくれて楽しかった。他には、ダニエルさん一家、アリさん、増田さん。そうだ! 南極の劇団員、瀬安くんもきてくれた。

草加市のスーパールーキー、ダイキくんは近年の常連で、好きな喫茶店のために草加に住みはじめた粋な男。英語のラップをこつこつ和訳していたり、シブい店を好んでいたりと、彼の話は面白い。

さーて、今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2026/08/02

8/2 店日誌

8月2日、日曜日。今日の発見。昼過ぎにロボ宙&DAU『LIFE SKETCH』を聴きながら、いましろたかし『釣れんボーイ』を読んでると、小学生時分の夏休みのようなだらーっとした時間が流れる(床に寝そべってると、効果増)。もうひとつの発見、というか再確認。店内の本を見ながら「あーこれ知ってる」「ナントカくんだー」「ねーねー見てー」とか話が止まらない人たちは、時間だけ使って何も買わずに帰っていく(「早く帰らないものか……」と念じつつ、座ってるだけで疲れてくる)。

昨晩、派手に暑気払いをし過ぎて、ずーっと調子は上がらないまま。いちばんにきたお客さん、イシワタさんに気を使わせてしまい、大反省。いいレコードを売ってくれて、支払金額以上の買い物をしてくれ、救われる。その後はなんとか持ち直し、ダマシダマシではあるが、18時半過ぎまで開けていた。

*
ここまでダラダラ書いてきたけど、日本語ラップの未来がここにあると言っても過言ではない。打算的なものがなく、とにかくヤバい曲を聞かせたい、聞きたいという需要と供給が一致している素晴らしい場所だ。インディペンデントなまま大きくなってほしい。(YAMADA KEISUKE)

数年前からこのブログを読んでいて、とメールをくれた山田さんがつくった『日本語ラップ日記 2025』が到着。ユルいようでいて真摯な姿勢が伝わる装丁、よく練られた内容ともに、好印象。上記の一節がどこに向けられているかは、現物でご確認を。

完全に営業後記になってしまった……今日のところはご勘弁を。

2026/08/01

8/1 店日誌


8月1日、土曜日。先月、小山市〈円盤ペニンシュラ〉で買ったデニス・ボヴェルのレコードを聴きながら出発準備。食べ物、飲み物に加えて何冊かの本、iPadをリュックに入れて家を出たのが8時39分。今日は涼しいんじゃないかなーっと楽観的に歩きだすも……ダメだ! 暑い! 汗をだらだら流しつつ、ぐいぐい進む。筑波大ではオープンキャンパス開催中。あちこちからきたであろう親子連れの間をぬうように足を運んで、店に到着。すぐさま扇風機を出して風を浴びると「あ゛〜〜〜」っと声が出る。

隣のカフェで開催中のさとうさかな個展「Slow Dry」の会期は明後日3日(月)まで。だいぶ長いな〜と思ってても、展示ってのはあっという間に終わっていく。今週末とか最終日は、さかなさんも在廊するのかな。詳しいことは会場か作家のSNSでご確認を。

*
きのう届いた、二木信(監修)『THE CROWD ele-king presents HIP HOP JAPAN』は出足好調! なじみのある方々も登場してたり、執筆してたりで、何かと話題にしやすいのかな。気にしてくれてる人も多いような気がしている。

今日明日、明後日と通常営業! 本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に〜。

2026/07/31

7/31 店日誌

7月31日、金曜日。先週の「ミュージックステーション」で演奏されていた、ZAZEN BOYS「ポテトサラダ」にびっくり。歌詞に心から共感してしまった。「ボールにいっぱいのポテトサラダが食いてえ」って歌い出しから「どっか寂れた地方都市に行きてえ、駅前の酒場に入って迷わず注文してえ」、「ボールにいっぱいのポテサラを注文してえ」、「そのあとどっかの誰かとしっぽりしけこみてえ」って流れにはうなずくほかない。全く! 同じことが、オレもしてえ。

(でも、「ボールいっぱいのポテサラ」が出てくる店はあるのだろうか……せいぜい「皿いっぱい」がいいところのはず。とか、野暮なことを考えてみたり。)

きのうの夕方、顔を出した河合浩さんと話していると、居酒屋〈わかたろう〉のワカバさんが「虹が出てるよー」と教えてくれる。外にでると、いやはや見事! きれいに虹がかかってる。店に戻ってすぐビールをのみだすと、若い友人たちが連なってやってきて───あっという間に閉店時間。まあ、こんな日もありまさあ。

今後の出店予定は8月の浦和、9月の古河が決まっていて、10月はどうなるだろう。年内に近隣(つくば市内)での催事に関わることは、ないと思う。もう十分やったから、しっかり店を開けておきたい。

ではでは、今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉にも入荷があります。

2026/07/30

7/30 店日誌


7月30日、木曜日。昨年リリースされた『あそぼ』が素晴らしかった松野泉さんのバンド、マタマタ『偶然発電所』が届いた。10インチ。同じサイズの『ECDPOPO』と同時発売ってのが、なんとも粋で嬉しくなる。いざ、針をおろすと1曲目「山椒魚」のながめのイントロが聴こえてきて……いやあ、やっぱりいい。誰かを救うわけじゃない、涙をこぼさせるわけでもない、小さな感慨が歌われる。さりげない描写に絵とか短い映画を観たときに近い体感があって、独特の軽みあり。

歌は不思議だ。上手い人が良い歌を歌うわけでもなく、下手な人が良いわけでもない。良い声だから良いわけでも、長く歌って良くなるわけでもない。(松野泉)

10インチのアナログ盤と一体になった歌詞カードには簡単な楽曲解説がついていて、これが、またいい。松野さんのエッセイみたいだし、「半笑い」は短篇小説みたいにも読める。欲張らず、カッコつけず、ときにジタバタしてみたり、怒ったあとに疲れてみたり。そんな人の姿が見えてくる。

*
オープンキャンパスのついでに寄ってみましたというお父さん、出張ついでに顔を出す人、三島や浦和、けっして近くない場所から足を運んでくれる人がいる。それぞれに好きな本、音楽があって、何かを期待してきてくれる。かつては「なにもここまで……(来なくても)」と言いそうになったりもしたけれど、今は素直に礼を伝える。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく〜!

2026/07/29

7/29 店日誌

7月29日、水曜日。地震についてのニュースを見聞きしてると筆が重くなりますが、店はいつも通りに開いていて、本を売ったり買ったりしています。届いた新譜や以前に買い取っていた中古音源など、いろいろ聴きつつ、本を読んだりしながら座ってます。お暇があったり、気になるものがあったりすれば、ぜひお出かけを。在庫確認、通信販売に関するお問い合わせもお気軽に。

ではでは、今日も開店。今週もよろしくお願いします。

2026/07/28

7/28 雑記

午前中、歯医者に行ったのち、ずーっと寝ていた。昼食と夕食、その前後の散歩以外は布団の上。本を読んでもすぐ眠くなる。1週間の疲れが溜まっていたのか、歯の治療で力を使ったのか……ほとんど何もできなかった。

2026/07/27

7/27 店日誌


7月27日、月曜日。曇り空の朝、キース・ハドソン『ピック・ア・ダブ』を聴いたのち(こりゃ素晴らしい!)、家を出る。燃えるゴミをだして、歩きだすと、だいぶ涼しい。1週前は酷暑の真っ只中、3連休も重なって疲労困憊だったことを思えば、だいぶマシ。スタスタ歩ける。足が軽い。陽の当たらない裏道を選んでいけば、いい気分。ようやく暑さに適応し始めたかな〜とも考えたりもするけれど、まだ7月。これからながい夏がくるはずで、こうやってホイホイ歩けなくなるんだろうなあ……。

今月に入って、東京どころか柏あたりの街にも出ていない。古本屋にレコード屋、喫茶店、居酒屋をめぐりたい気持ちはあれど、一歩が踏みだせないまま。くっ! ガッツが足りない! ファミコン版『キャプテン翼』のセリフがぴったりの状態だ。

*
夏葉社の書籍、バーナード・マラマッド『レンブラントの帽子』吉田篤弘『神様のいる街』が久しぶりに再入荷。栃木県足利市で編まれるミニコミ『GO ON』第12号も届いて、新刊棚にも元気が出てきたかなーと思います(佐伯誠/松本祥孝『街の灯』も近日中に再入荷予定!)。

では、今日も開店! 在庫確認などのお問い合わせはお気軽にー!

2026/07/26

7/26 店日誌

7月26日、日曜日。暑いけど、先週中の酷暑に比べれば、だいぶ楽。自転車でシャーっと走っても汗はにじむくらいだし、店にきてクーラーをつけずにいても、まあ大丈夫。ひとまずは棚の整理と本の値付け。ブログを書いたら、均一価格の本を外に出して、開店だ。今日はお客さん来るかな〜。牧田さんが『轟音』の納品にくるって言ってたな〜。催事も山場もない営業日こそ大切にしたいな〜と考えたのは、今日の朝方。

苗場ではフジロック、牛久ではカッパ祭り、竜ヶ崎でもなんかやってるらしい。きのう、たまたま集まったミヨシくん、ニッタ、シナさんと地元話ができたのは楽しかった。

ではでは、開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2026/07/25

7/25 店日誌


7月25日、土曜日。この数日、家でよく聴いているのは、リトル・テンポ『山と海』(のB面)、222『Song For Joni』、Rick Deitrick『River Sun River Moon』、Joe Pass『Virtuoso』、Earnest Ranglin『Mr.Ernie with Soul』あたり。総じて音数が少なくて、展開も多くないから安心してダラリとできる。店では主にジャズ。ずいぶん前に買い取っていた山の中からピンときたものを選んでみると、まあまあの割合でジョー・ザヴィヌルが参加している。ザヴィヌル氏のエレピの響きには冷却効果があると思う。

ま、これなんでございますな。不条理は疲れる。不条理にテレビクルーとバーさんが入り込むと、この世の終わりのような平穏な不条理が現れまして、いっそ疲労に拍車をかけますものですから、ムル三が養老院へ参りましておっ母さんの葬式に立ち会いますお話は、後日のこととさせていただきます。(橋本治)

あ〜面白え! 文藝別冊の追悼総特集『橋本治』に入っている遺稿「異邦人・落語世界全集」(口演:橋本治/速記:若林肝臓)にびっくり。最後の最後まで、こんなに愉快なものを書いていたとは。しちめんどくさいカミュの作品はスルスルと滑らかに、笑いと一緒に吸収できるなんて……これは大発明なんじゃなかろうか。

*
ここのところ、いい買取が続いていて、店での反応も上々。映画と漫画の棚に大きく入れ替えがあって、コツコツ手を入れ続けている東京本コーナーにも厚みが出てきたような。この暑い(あっっっづい!)なか、店まで足を運んでくれて、本を売ったり買ったりする方々がいて、助かってます。

今週末も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にも入荷あり。

2026/07/24

7/24 店日誌


7月24日、金曜日。いやあ、涼しい。早朝の草刈にも集中できて、バサバサ進めてシャワーを浴びる。巡回ラジオ体操は山梨県で、子どもたちは元気いっぱい。身体もよく動く。酷暑から解放されただけでこんなにも気持ちが軽くなるとは。自分が子どもだった1980~90年代の夏、午前中はこんな感じの日が多かったような気がするけど、どうだったかな。朝9時からはアニメの再放送。タッチ、ウォーリーを探せを観ていたのを覚えてる(ルンパパとかいう5分くらいの短いアニメもあったよね? たぶん8チャン)。

大人がやるようなことを機械が代行してくれて、わりと簡単に処理できるようになっちゃったから、子供が大人を畏れる理由がないんです。しかも大人はそんなにカネを使ってくれないけど、若い少年少女はバカみたいに平気でカネ使っちゃうというのがあるから、そこに合わせて、ケータイの基本料金も安くしましょうと。(橋本治)

おととい、きのうに続いて、橋本治を読んでいる。手元にあるのは2019年に逝去した橋本治を追悼する文藝別冊『橋本治』。奥付によれば2024年3刷、こつこつ増刷されている! うーん、これはいいことなんじゃなかろうか。ロング・インタビュー「どこまでみんなバカになるのか」(取材・構成/「熱風」編集部)はもうちょっとだけでも多くの人に読まれてほしい。

橋本さんはこの「流される速度」に少しだけ手を加えた。加速したのである。数行のうちに一年が経ち、頁をめくると十年が経っている。「だって、普通の人の人生なんて、そんな感じのもんでしょ」と言わんばかりに。(内田樹)

上記の一節に触れて、頭を打たれたような感覚をおぼえる。そう、あっという間に時間は過ぎる。人生は流れていく。ここでの「加速」は橋本治の小説内での話なのだけど、実際の時間にもあてはまる。「自分の頭で考えろと言ってもね、他人の頭が考えたことをなぞるのが精一杯、というのが普通の人間です」って言葉を伝えるのは松家仁之。ここもガーンとなりますね。

さあ、今日も開店します! いろいろ入荷がありますよー!

2026/07/23

7/23 店日誌


7月23日、木曜日。先週末はそれなりの来客があり、帰宅するとヘトヘト。シャワーを浴びて、夕飯のちにビールを飲むとすぐにウトウトしはじめて、本を読む余力なし。かろうじてレコードに針をおろしても、片面を聴き終える間もなく寝てしまう。歯磨きもせず、数十分、重たい夢のとちゅうで目が覚める。ハッとして歯ブラシを加えて、ムニュウと粉をひねり出して、しばしゴシゴシ。そのまま布団に入ると即就寝。ああ、慌ただしいっていうか、この状態はなんなのか……。

もう無理!って直観に任せてきのうは休み。午前中の歯医者を済ませて、昼食、買い物をしてから帰宅して「やりきった!」って感じでビールを飲みだすと眠くなる。本を読みつつラジオ、ユーチューブを拾い聴きして、泥のように眠る。思いのほか、疲れてたのを実感する。

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くだらない努力っていうよりも、「つまんない言葉」っていうふうに俺は思っちゃうの。なにか、つまんない言葉で一生懸命言おうとしてる。だから、いつも何かが足りない。(橋本治)

ダラダラしながら読んでいたのは、橋本治・中野翠『ふたりの平成』。1989(昭和64)年の天皇崩御にはじまる対談は、軽いようで、端々で「ん?」と立ち止まらざるを得ない言葉が飛びだすから油断がならない。「橋本治」という不定型かつ巨大な知性におののきながら、読んでいく。

弱い子供でいるよりも、試練という通過儀礼を通して強い子供になったほうがいいと思うんだ。だから、べつに俺は、大人になる必要なんかないと思うんだ。「強くなれた子供」を大人と言えばいいんだからさ。

うーむ、これはかなり重要な定義なのでは。橋本治の本を読み、橋本治の言葉に触れていると、規定の物差を手放す必要性をつよく感じる。あれがこう、これがこう、だから世界はこうなってる。そんな把握をいったんゼロにしないとついていけない。

今日からしばらくは通常営業です。お暇があればお出かけください。

2026/07/22

7/22 雑記

午前中、歯医者と雑務を済ませたのち、自宅休養。読んでいたのは、川本三郎『日本映画を歩く』と橋本治・中野翠『ふたりの平成』。聴いたのは大友良英「ジャズ・トゥナイト」の再放送、古今亭志ん朝の落語など。

2026/07/21

7/21・22 連休

今日は定休日。明日、22日(水)も休みます。

2026/07/20

7/20 店日誌


7月20日、月曜日。早朝の草刈りからのシャワー(めちゃくちゃ気持ちいい!)、コーヒー抽出、朝食をとったのちラジオ体操。全国巡回がはじまって、初日は東京都中央区からの中継。これがはじまると夏休みだなーと感じるのは、子どもの頃からの刷り込みか。近年での習慣化がそうさせるのか。どっちでもいいけど、集まった人たちのばらばらな歌声、かけ声を聞きながらの体操はいつも以上に楽しいのだ。

フォーニー(ニセ)を嫌って、ひたすらホンモノを追求するって、ジャズの感化だ。スクエアな学校教育に比べると、ストリートで学ぶのは、とんでもなくヒップだった。/カッコワルイのは、最低。カッコイイのが、最高の価値。おかげで、ずいぶん生きにくくなった。(佐伯誠)

佐伯誠さんの言葉に導かれるように、ナット・ヘントフ/木島始(訳)『ジャズ・カントリー』を読みだすと、序盤から引き込まれる。こりゃいい本だ。「ぼくはトランペットに首ったけ。ジャズ・ミュージシャンになりたいんだ! 魂をゆさぶるあの響きがたまらない───」、もっとずっと若い頃に読みたかった気もするけど、今でもじゅうぶん楽しめる。瑞々しくって、爽やか! 音楽って最高だよねえ。

そういえば、編集者/ライターの坂崎麻結さんもこの本を薦めてくれていた。坂崎さんは横浜の石川町に住んでいて、会うたびに、町のいろいろを伝えてくれる。晶文社の「ダウンタウン・ブックス」の持つ軽やかさ、爽やかさについて話し合えたのも嬉しかった。

うーん、暑くなったなあ! 3連休最終日も通常営業です!

2026/07/19

7/19 店日誌


7月19日、日曜日。朝食後に聴いたのは『Best Of Roland Alpahnso』と『On The Beach ~The Fabulous PALAGONS Sings Rock Steady Beat』。どちらも絶品なのだけど、書いておきたいのは前者ローランド・アルフォンソの曲名の秀逸さ。「Jazz Steady」にはじまり「Stop The Music」でおわるアルバムが悪いわけがない。根拠なしにそう断言させてくれるセンス、朗らかにユルいジャケット写真にジャマイカ音楽のよい部分がつまってる。ちょいと涼しい風の吹く、今朝の空気にぴったりだった。

この数日で読んだ本は、吉田仁『葉山日記 1992~2001』、佐伯誠/松本祥孝『街の灯』、小林信彦『にっちもさっちも』。パラパラめくって面白かったのは、常盤新平・川本三郎・青山南(共同編集)『ヘビー・ピープル 123』。その流れで、続編『現代アメリカ人物カタログ』も読み出すと発見多数。けっこう驚く。

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きのう、届いたのはダブ平&ニューシャネル+JUKE/19.『DAB-HEI & NEW CHANELL+JUKE/19. Live rec. at TAD 2023. 9.18』の3枚組アナログ盤。パッケージを開けずとも、ただ事でないのが伝わる超強力なブツです。その他、山名昇『寝ぼけ眼のアルファルファ』も久しぶりに再入荷しています。

つい先ほど、「ピープルブックストア日報(2024.11/15~12/13)も届きました。店頭もしくはオンライン・ストア〈平凡〉で何かしらを買ってくれれば、お付けします。これで通算24号目? 25号目? サクライさーん、教えてください。

さあ、連休2日目。陽が出てきたら一気に暑くなりました〜。

2026/07/18

7/18 店日誌


7月18日、土曜日。ピーターさんのラジオ番組の終わりかけに家を出て、歩きだす。今日は涼しい。風もある。犬の散歩をする人、農作業中の人、リュックを背負って歩く人。みんな、心なしか表情が軽い。いやあ、今週は暑かったねえって話し声が聞こえてきそうな雰囲気。その後は車以外とはすれ違わず、大学付近までくると自転車、徒歩移動の学生さんが目に入る。古着屋、焙煎所、カフェを通って店に着いたのは9時30分ちょっと前。

ちょっと前に買った「My Loads Are Light」の新型「Little Dog」の履き心地に驚く。ヘンプ30%/コットン70%の生地は夏向きなのだ。まったく蒸れずで軽やか、爽やかな気分で歩けてしまった。靴下にしては安くないけど、これは優れもの(マジで、履けばわかります)。

*
ずーっと暇だったきのう、顔を出してくれたのは絵描きのナツナさん。先週までの京都〈gorey cafe〉での個展中のこと、会った人、気づいたことなど聞かせてもらう。些細ではあっても、こういうやり取りでしか充填できないものもある(と、書いてたらナツナさんが車で店前に停まってびっくり! 野外フェスに寝坊したらしい……!)。

ではでは、今日も開店。お暇があればお出かけください。

2026/07/17

7/17 店日誌


7月17日、金曜日。8時22分に家を出て歩きだす。湿度はあるもののきのう、おとといほどの熱波ではなく、足はそこまで重たくない。車通りの多い道を渡り、住宅街をこえて、いつもとは異なる道をゆっくり歩く。用水路に並行する裏道で聞こえるのは蝉の声、鳥の鳴き声、葉っぱが揺れる音。どこか南方の島に生えてそうな植物が繁っていたり、ツルがくるくる巻きついてたり、意識して目を向けると発見がある。ジワジワと汗をかきつつ、筑波大学に着いたのは8時55分。止まると汗がぶわっと吹き出す。

ATMで入金、ポストに投函を済ませたのち、店までもうひと歩き。9時10分くらいに着いて、ゴミを出し、棚の整理をしているとクロネコヤマトの配送員さんが本を持ってきてくれる。山名昇さんの『寝ぼけ眼のアルファルファ』などが入った箱はずしりと重たい。

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きのうの夕方、店に現れたのは〈シリシリ器〉と〈リ越冬〉の新世代古物商コンビ。後者をインスタグラムで発見して面白いな〜と思ってたタイミングだったから、話せて嬉しい。想像以上に鋭く、語彙も豊富で、刺激を受けた。

明日からの3連休も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく!

2026/07/16

7/16 店日誌


どんなに限られた条件であっても、そこにフットボールがあれば、自ずとそれに見合ったフットボールの環境が生まれ、そして人々はフットボールを楽しむことができる。その事実を、ここマルタで私は実感をつよくする。(宇都宮徹壱)

7月16日、木曜日。数日前にブックオフで見つけた、宇都宮徹壱『フットボールの犬 欧羅巴1999−2009』を読み出すと、これがまあ面白い! 1999年からの10年間で著者がまわったのはスコットランド、アイルランド、ポーランド、ユーゴスラヴィア、イタリア、オランダ、フェロー諸島、エストニア、トルコ、ウクライナ、スイス、旧東ドイツ、クロアチア、シチリア、マルタ、ロシアの16カ国。気骨あるフィールドワークから、大国や大企業に支えられたチーム以外にも選手がいて、それぞれに奮闘していることを改めて知らされた。

身近な友人は日本のプロ野球、大リーグ、ボクシングに注意深くを目を向けていて、いつも彼なりの見解を伝えてくれる。店にくるお客さんは、プロレスに関してたくさんの情報を持っていて、1を聞くと100の答えが返ってくる。フットボール=サッカーだけでなく、スポーツがつくってきた厚みのある文化/風習への敬意は忘れずにいたい。

*
いやはや暑い! 自転車で店までくると汗びっしょり。ちょっと作業をするのも大変で、そりゃ店も暇になるわけだけど、開けてりゃ人がきてくれる。客足は鈍くても、サボらず棚に手を入れて、オンライン・ストアも更新したい。やれることをやって、お客さんを待つしかない。

では、今日も開店! 本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に!

2026/07/15

7/15 店日誌


7月15日、水曜日。TREASURE ISLE(V.A)『Hottest Hits Vol.1』、PRINCE BUSTER『The Original Golden Oldies Vol.1』、JACKIE OPEL『The Best Of Jackie Opel』の順で針をおろして、聴きくらべる。まず、ホッテストヒッツはスウィートかつピュアなロックステディ、朝にぴったりの極上体感。つぎのバスターはスカ、なのだけど早くない。のんびり聴けて、「ウォシュ ウォシュ」「エンジョイ・ユアセルフ」「マッドネス」「ブラックヘッド・チャイナマン」など名曲ぞろい。キャラクターは濃いし、メッセージも強めだけど、プリンス・バスターのレコードは聴きやすい。

さて、ジャッキー・オペルは、A面から混じり気なしのスカ・チューン! 速くて暑い、汗と共にある音楽って感じ。声が太くてコブシが効いてて、B面冒頭の「タイム・トゥ・クール」「アイ・ピティ・ア・フール」の連続ソウル曲が絶品。その後につづくスカ曲も全体的に軽くて、ノリがいい。

*
草刈りを終えてから、携帯をみると「2-0でスペイン決勝進出!」と母からの速報メールが届いていた。フランスが勝つんだろうな〜と思ってたので、ちょっとびっくり。スペイン×イングランドの決勝になったら渋い試合になりそうだな。

いやあ、それにしても暑くなったなァ……。こんな日にこそ読みたい、読んでほしい本が色々あるので、気が向いたらお出かけください。店内は涼しくしておきます。

今日も通常営業。些細なことでもお問い合わせはお気軽に。

2026/07/14

7/14 雑記


午前中、予約していた歯科医におもむき、前歯の経過を診てもらう。とくだん悪いわけでもなさそうだけれど、やはり治療は必要。何をされているかは把握できなまま、先生に身を委ねる。これも自業自得と観念して、(うーーーーっ)と心の中で声を出しつつ口を開けていた。次回は来週水曜、10時から。その日の開店は13時になると思います。

2026/07/13

7/13 店日誌


7月13日、月曜日。朝いちばんで針をおろしたレコードは、THE TERMITES『Do The ROCK STEADY』。録音当時18歳のロイド・パークスとウェントワース・ヴァーナルによるヴォーカル・デュオは濃いめの味。コクがあり、独特の弾みかたをするリディムと相まって、涼しげなロックステディとは異なる個性を感じる。頼れるアンチョコ『The ROCKSTEADY BOOK』によれば「主張が薄めで気怠さのある二声コーラスと、ロックステディ・トラックの相性は抜群だ」とあり、わかる! ……ようで、自分の印象とはちょっと異なる気もする。

A面1曲目の「Do The Rock Steady」間奏で現れるピロピロ鳴ってる鍵盤のニュアンスが素晴らしい! 異物混入の気配がありつつ、曲自体の幅を広げている。長久保寛之さんが追求する「ロック・エキゾデリック・ステディ」に通じるものがあると思った。

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どこの誰が書いたのかわからないこの日記を読み終えたとき、最初のヤバイものを見つけた、という興奮とはまったく違う文学作品を読み終えたときような、心に軽く残る痼りと爽快さを感じた。(田口史人)

旧〈円盤〉=現〈山の湯〉の田口史人さんの文庫3種(『と豆腐軒の想い出』『あんころごはん』『店の名はイズコ』)がそろって再入荷! 3刷となった作者不明の日記『創作』、代田橋〈バックパックブックス〉が編集した『Small Book Talk』も届いています。

曇天の上に高湿度、どうにも身体が重たいですが、今日も通常営業です。

2026/07/12

7/12 店日誌


7月12日、日曜日。合縁奇縁。中学3年のときのクラス文集の題名は、友人のエンドウくん(あだ名はエンドゥー)が名付けたはずで、言葉の響きがいいなーと思ってた。意味を検索すると「人と人とが気心が知れるのも、思いがけない不思議なめぐり合わせによるものであるという意味の四文字熟語」とある。なるほど、エンドゥーとは中1でも同じクラス、ウエダとエンドウで出席番号も近かった。部活も、体育祭でも同じチーム。エンドゥーはデカくてオレはチビ。家に泊めてもらったこともある。おおらかでやさしい彼にずっと甘えて、いろいろ面倒をかけたよなあ。いまさら反省しても遅いのだけれど。

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店で、坪内祐三『四百字十一枚』を読んでいると、茶色のボルボが停まる。ん? と目を向けると、アンビルさん。挨拶もそこそこに買取の本が5箱、運び込まれる。主に状態を見て、買えるものを抜いていく途中、1冊の本に手が止まる。『書書周遊』。パラパラとページをめくると面白そうだ。残念ながら三方に黒ずみ、いい状態とはいえないのだが、手元に残してみようかと考える。

作業が落ち着いたのち、『四百字十一枚』に目を落とすと、なんと『書書周遊』が出てくるじゃないか。「国内「亡命」者の遺した珠玉の雑文集」と題された短文の中心に置かれるのは歴史家の萩原延壽。「素晴らしく読みごたえのある評論的書評集」「文章に芸というか華があった」と書かれるならば、読まないわけにはいかない。

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午後、シナさんとネモトさん、コウゲさんがきてビールを置いて去っていく。入れ替わるようにニッタもビール、常連のお二方からもビール、さらに友人ダニエルさんが袋にたくさんのビールを持って現れる。オワオワ言いつつ、話がはじまり、陽が暮れる。主な話題はワールドカップ、ハーランド、アンドリューWK。

今日も通常営業です。お暇があれば、お出かけください。

2026/07/11

7/11 店日誌


7月11日、土曜日。母からメールが届く前、NHKのラジオでスペイン×ベルギー戦の結果を知る。そっか、スペインか……なんの恨みもないし全く嫌いなわけじゃないけど、個人的にはベルギーが勝ってくれた方がよかった。とはいえ、ようやくベスト4が見えてきたわけで、長かった大会もようやく終わりが見えてきた。このままの流れで、決勝はアルゼンチンとフランスが戦うことになるんだろうか(残ってるなかでは、イングランドにがんばってほしいなーと思ってる)。

きのうの「バッペ」と同じ話なのか「プーチンはプーチン」みたいだよ、と母からメールがくる。別の友人は「エムボマはエムボマってことですかねー」と伝えてくれた。こういう話で盛り上がれると、なんだか嬉しい。

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急に暑くなったからかな、おととい、きのうは激鈍の客足。ビールでも飲もうかなーって頃に来てくれたのはムーちゃん。ヘンリー川原のCD数枚と中古LP、届きたての『RIDGE』も買っていく。好きなものは好き! ハッキリしてても、多くは語らない。そういう友人、お客さんに救われている。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きがあります。