2026/02/11

2/11 店日誌

2025年に一日だけ復活したという話は聞くものの、長らく休眠状態にあるバンド、ノアルイズ・マーロン・タイツの7インチ・オンリー2014年作。(…) ノアルイズの志したような音楽を演奏するバンドは絶滅しており、彼ら自身が復活するより他はないと思われます。

2月11日、水曜日。再入荷した、NOAHLEWIS’ MAHLON TAITS with TOMOKO KANDA『TENDERLY c/w DREAMBOAT』が素晴らしい。神田智子をゲストヴォーカルに迎えた両面ともに高品質。夢見心地の5分弱。両曲とも7インチでプレスされてこそ、意味がある。レコードが回ってるあいだ、なにもせず、流れでる音に身を任せていればいい。楽器の旋律と歌声、録音された空気感、ぜんぶの具合がちょうどいいから、何度も聴ける。針をおろすたびにウットリしてしまう……。

本盤はリリース元・Em Recordsの倉庫で発掘された在庫分。「海外の7インチでは珍しくないエラーで、再生自体には問題ないのですが、念のため販売していなったストックですという状態のため、安価で販売しています。ご理解の上でのご購入をお願いします(当店でも返品不可)。

上記作をはじめ、COMPUMA『jimoku』Hanu Hansa『Bangkok Blues』の新譜が入荷。買い取ったばかりの古本も、いつも以上のハイペースで上げているので、オンライン・ストア〈平凡〉にご注目を。

ではでは、今日も開店! 今週もよろしくお願いします!

2026/02/10

2/10 雑記


午前中、買い物に出たついでにワークマンまで明日を伸ばす。ちょうどいいサコッシュ(出店で使えるやつ)と手袋、長靴があればいいな〜って感じで行ってみて、びっくり。手袋128円! 靴下や長靴もメチャ安い! ウワァァァ……こりゃ何か変だぞ……。幸いにもサコッシュでいいものは見つからず、手袋のみ購入して、すぐに装着。外出時に重宝すると思うが、あまりの安価に複雑な気持ちを抱えて帰路についた。

午後、1時間ちょっと店で作業して、オンライン・ストアに商品を何点かアップしたのち帰宅。レコードを何枚か聴いて本を読む。落ち着いてから、さあもういっちょ! 外に出て、〈つるばみコーヒー〉から〈椿野〉へと流れて、蕎麦と日本酒。ビールもちょこっと。徒歩圏内は豊かである。

2026/02/09

2/9 店日誌


2月9日、月曜日。戦争反対、戦争反対、戦争反対って言ってりゃいいんだろ。買い物がてらの散歩中、頭ん中で流れてたのは銀杏BOYZの「人間」だ。一度だけ観られたライヴでもこの曲がいちばん凄かった。遠藤賢司さんの何十周年かを祝うエンケン祭りってイベントで、会場は〈渋谷AX〉だった(懐かしい! ここで観たベン・ハーパーとかハローワークスもよく覚えてる)。峯田は足の骨が折れてて車椅子。エンケンさんは神輿に担がれて登場したような記憶がある。

山口「《戦争反対って言ってりゃいいんだろ》っていうのはすごいショッキングな言葉だったな、俺」 峯田「あれね、自分でもいまいち意味わかってないんだよ。『どういうことなの?』って言われても、わかんないんだな、自分ではあんまり」

そんなんで思い出したのが、『bridge』2005年7月号所収の「峯田和伸 × 山口隆」と題された対談。それぞれへのオススメCD、本のコーナーがあったりして面白かったな。この号、ずっと店にあって、高くないはずだけど売れないまま。「曽我部恵一の10曲」もあっていい号なんだけどなー。

注文していた本を取りに書店にいくと、ポパイが出てる。迷わず手にとり、タクトくんの「軽妙通信」を探してみると……いやあ、今回はスゲエ! ものすごい情報量にクラっときて、いったん棚に戻しておいた(後でゆっくり読みます)。

では、今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!

2026/02/08

2/8 店日誌


2月8日、日曜日。いやあ、すごい雪! 投票所に行って帰ってくるだけで、まあまあ難儀した。雪が顔に舞ってくるし、一面真っ白で距離感が掴めず、歩きづらい。普段よりエネルギーを使って徒歩で往復、家の前を軽く雪掻き。こたつに入ったのが10時頃。そろそろ止みそうかな〜と思ってたけど、なかなか弱まらず。出かけるタイミングがうまくつかないまま、外を眺める。

家を出たのが11時ちょっと前。雪が降るなか、長靴でがしがし歩く。いつもの風景が真っ白だ。筑波大も雪景色。見かけたのは、雪遊びをする子供、ランナーの集団、自転車でそろーっと走る人。買取分の入金と発送を済ませて、店にくると、両隣は開いている。店前の雪掻きも済んでいて、ありがたい。

鳥取県で開催予定だった「のど自慢」は中止。代替なのか、伊藤政則の番組が始まった。最近、マサ伊藤の声を聞く機会が増えた気がするのは、オレだけか。

オンライン・ストア〈平凡〉に入荷多数! ぜひ覗いてほしいです。

2/8 営業案内


本日は、降雪のため13時開店です。

2026/02/07

2/7 店日誌


2月7日、土曜日。う〜〜〜寒い! 明日、投票日だってのに雪が降るのか。もちろん投票しにいくけど、このタイミングでの解散、選挙ってのは受け入れがたい。どうせ自民党が大勝、単独過半数、野党第一党に暗雲、みたいな結果になるんだろうなあ。どこに、だれに入れるかを消去法でしか選べないのも、もどかしい……が! 小選挙区は唯一、候補者本人の声が聞けた人に票を投じる。比例はいまも悩んでいる。さあ、どうするべきか。

今日もどーんと買取本が届いている。ここのところ、とにかく沢山の本を触ってる。査定して確認、承諾してもらって支払(この数日で何ターンしたんだろ)。これこそ古物商の醍醐味、ヒイヒイいいながら喜んでいる。買取は常時大歓迎なので、今後ともどうぞよろしく。

てなわけで、今日も開店! 天候によっては早じまいの可能性あり。

2026/02/06

2/6 店日誌

2月6日、金曜日。買い物ついでに立ち寄ったリユース店で『CALYPSO SOUNDS OF THE CARIBBEAN ISLANDS』を発見! なんと10枚組。地獄のカリプソ天国……と意味不明なことを口走ってしまいたくなる約200曲。いま聴いているDISC3は「CALYPSO HIGHLIGHTS & RARITIES 1958/1959」と題されていて、ロード・キッチナー、マイティ・スパロウといった有名どころから、マイティ・テラー、ザ・リグラーズ、ハーバート・ポーターなども入ってる。読み方が判然としないのだけど、LORD IVANHOE & HIS CARIBBEAN KNIGHTSって人の声、めちゃくちゃ良いなあ。

大量の古本入荷に伴って、オンライン・ストア〈平凡〉にも動きが増えている。ちょこちょことアップしているので、気が向いたときに覗いてみてほしい。

てなわけで、今日もよろしくどうぞ〜! 暖かいんだか、寒いんだか、つかみづらいっス。

2026/02/05

2/5 店日誌


2月5日、木曜日。朝、なんの気なしに聴いていた寺内タケシ『エレキギターのすべて』に驚く。B面4曲目の「キャラバン」たるや、なんという解釈だろうか! 解説によれば「エコーマシーンの効果を十二分に活かした演奏」ってことだけど、エキゾ表現が極まった先にはダブがあった……なんて言葉が浮かぶ独特の揺らぎ、溶けるような深みがある。当店の推薦作『ROCK ‘EXODELIC’ STEADY』を好む人ならきっと気にいる(ってか、ビックリしますよ)。当たり前なのだが、音楽表現って底が知れない。まだまだ未知の演奏があると思うとワクワクしつつもゾッとする。

でも音楽を熱心に聴いてるときにすごい思ったんですけど、ギャンブルするやつは自分の好きなコンテンツにたどり着ける確率が、しないやつより圧倒的に高い。(津村記久子)

こんなこと書いてたら、また『ふつうの人が小説家として生活していくには』でのやりとりが頭に浮かぶ。引用しまくるのも野暮なので、短くしておくけど、ここで語られることにも共感した(注:ここでの「ギャンブル」ってのは賭博行為ではなくて、結果が確約されないことを試してみるってことです)。

ここのところ買取が爆増中! 本、雑誌はもちろん音源も混ざっていて、聴いてみてはどんどん出している。「いいなあ」「面白いなあ」と独りごとばかり言いながら、店でも音楽を聴いている。

ではでは、今日も開店! ご来店お待ちしております〜!

2026/02/04

2/4 店日誌

四十七歳のおばはんとして思うのは、大人になって好きなことを仕事にしたいと思ったら、とにかく自分のいま好きなことを掘ったほうがいいって、それだけです。他人がぜんぜん好きじゃないものを自分が好きでも臆さないこと。才能も努力もいらんから追った方がいい。ものにならなくても、その後何かにはなるんです。(津村記久子)

2月4日、水曜日。津村記久子『ふつうの人が小説家として生活していくには』を読んで、つよく共感した。実体験として積み重ねてきたものの、言語化できていなかった感覚が、こんなにも明瞭かつ簡潔に語られるとは……驚きながら、何度もつよく頷いた(「そうだァ!」と手を叩きたくなるほどに)。何事も本質をつかむには時間はかかる。失敗もする。それでも、止められない。ついつい目や耳が向いてしまうものがあるならば、大切にしたらいい。他人にとやかく言われれても手放さずにいたらいい。

ぼくはたまたま、運がよくて自分のやりたい仕事ができていますが、果たして「何者かになれる」というメッセージはほんとうだったのか、たんに騙されただけではないかとも思うわけです。ぼくはいまの時代を見ていると、なにかとても暗い気持ちになります。(島田潤一郎)

夏葉社代表であり編集者の島田潤一郎さんがぐいと前にでる最終部「夢をもつということ」「Perfumeのあとに」で話される内容はズシっと重たいけど、この本の山場だと言える。島田さんの話す「あの二〇〇〇年前後に生き方のモデルみたいなものが一回壊れて、それがそのまま再構築されることもなく今にいたる」ってのは、たぶん本当のことだろう。

あちこちで見かけてもスルーし続けてきた『君は永遠にそいつらより若い』とか『ポースケ』、次にあったら手に取ってみようと思う。『ディス・イズ・ザ・デイ』、『つまらない住宅地のすべての家』あたりも読んでみたい。

では、今週もよろしくお願いします! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2026/02/03

2/3 雑記


予定ゼロの節分、小春日和につられて近所を歩きまわる。郵便局からマクドナルド、近くの公園を経ていったん帰宅。居間で休んだのち、古着屋〈may〉を覗いたのちに自店で作業をして〈つるばみコーヒー〉まで自転車を走らせる。いったん帰宅後、すぐさま散歩に出て、大穂周辺を散策してあらたな道を発見。桜の巨木や老舗の食堂、かつての街道沿いには、まだまだ見所が残ってる。

2026/02/02

2/2 店日誌


2月2日、月曜日。朝、5時20分に玄関を出ると大きな月がぼや〜んと浮かんでる。懐中電灯を手に歩きだすと、なんとも寒い。むき出しの顔、頭はひんやりした空気に刺されてるみたいで、たまらない。それでも10分、20分と経つうちに身体が暖まってきて、ずんずん歩ける。筑波大の池はカキーンと凍ってる。暗い芝生に人が座ってる。たま〜に自転車、車も通り過ぎる。聞こえる音は多くない。考えごとに集中するうち店に到着、オンライン・ストアで売れたものを回収したのち自転車に乗って走りだす。

徒歩以上の速度になると空気がキーンと鋭くなる。 耳がちぎれそうなほど痛くて、手袋ごしでも指先が冷たくなる。シャカシャカとペダルを漕いでいるとき、雲間から覗いている月が目に入った。どうやら今日は満月らしい。

では、今日も開店! お暇があれば、ご来店ください〜!

2026/02/01

2/1 店日誌


意識が朦朧としているなか、何をとち狂ったか、新シリーズが開始された『ストレンジャー・シングス5』を一気見。悪夢がずっと目の前で繰り広げられていて、アヤワスカで一番しんどい時を思い出した。治ってもしばらく虚無状態。

2月1日、日曜日。ハーポ部長が2025年を振り返る。下北沢にあったブックカフェ〈気流舎〉の追悼アンソロジー本のコミューン 対抗文化のイヴェント記録と通り過ぎた旅人たちの風』(略して『本風』)の編集作業と書店営業、告知催事に追われた1年を濃ゆ〜い密度で綴ってくれた。「正直、編集がわからない。校正がわからない。出版社などで編集者として実務経験を積んだことがない」と書きながらも、出来上がった本の完成度はかなりのもの。当店では今年もしっかり売っていくつもりなので、ご注目を。

自分で上級者向けのラスタ本の翻訳を始めた。Horace Campbell『Rasta And Resistance: From Marcus Garvey to Walter Rodney』。英語の勉強を兼ねての試作だけど、私家版にするだけでは勿体ないんで、翻訳権のこととかよくわからないけど、来年はこれを何らかの形にしたい。

ちらっと書かれる上級者向けのラスタ本がどんな風に刊行されるかが気にかかる。おそらくは自費出版になるのだろうけど、こうした本がしっかりとした出版社から出ていいと思うんだよなァ……。

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夕方前に届いたマリヲの2作、『タクシーの黒は夜の黒』『リミックスライヴエディット』に瞬時に反応してくれる友人たちに、キミたちも「瞬間直角」な感覚を持ってるよ! なんて声をかけたくなった。意味よりも気分優先、感覚的に楽しんでくれる人がいて嬉しいし、頼もしい。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!