2026/10/09

10/14 店日誌


10月14日、金曜日。ブログを書く余裕もなく、家を出て、明日からの出店でつかう什器を店に運び入れる。このあとに控える北茨城市「Books and Craft Beer Park」の準備もしなくちゃいけないんだけど……まあ、いいや! 天気は最高だし、買い物がてら散歩に出よう! 9時24分に店を出るとすぐ幼稚園の送迎バスがきて、近所の子供を乗せていく。その間も細い道を車が行き交う。自分勝手な運転をする人がいれば、歩行者に気を使ってくれる人もいる。道は車だけのものじゃない。そう自覚する運転手がもっと増えてほしいんだけどなァ。

大学内のポストに荷物を投函、ATMで入出金したのち、自転車屋、喫茶店、パン屋がならぶ道を歩く(近所に自転車屋が多いのが、この界隈の特徴だろうか)。大きな道をこえて、ドラッグストアで飴を買う。帰路は裏道。公園を経由して住宅街を抜けたところで、信号待ちをしてる友人に声をかける。

店に着いたのが10時2分。ちょっと前に〈タラウマラ〉で通販した、MIKI AGRO『Moa Treasurelites 03』を再生すると、今日にぴったりの抜けの良さ。軽やかなカッティングに気分があげられる。

*
明日、明後日は「Beer Trail Mashiko」に出店! その後12日(月)〜14日(水)で連休します。さらに18日(日)の出店にくっつけて19日(月)・20日(火)も連休です。不規則な営業が続くので、ご注意ください。

今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく〜!

2026/10/08

10/8 店日誌

特別な場所や時間に居合わせなくても自分ではじめればいいのだ、というのがパンク/ポストパンクのいちばん重要な教えだ。(野中モモ)

パンクが起爆剤だったことは間違いない。しかし、ポスト・パンクとは、日本語でそれを意訳すれば“パンクを通過した脱パンク”ということである。“できない”からこそ“できる”のだ。音楽の訓練を受けていないからこそアイデアが生まれた。(野田努)

10月8日、木曜日。ここのところ、パンク/ポスト・パンクについて書かれた書物に励まされ、力をもらっている。本屋としても編集、出版人としてもド素人。わからないことばかりだし、つくった本をスイスイ広げていくための方法も知らない。そもそも売りやすいものじゃないし、多くの人に伝わるものじゃないと言ってしまえばそれまでだけど、そうやってごまかすのはカッコ悪い。というか、著者に対して失礼だ。つくった本に対しても、無慈悲すぎる。ぐっと持ちこたえるために、上記した言葉たちが必要なのだ。

パンク・ロックって、すぐに定型化してしまって、それじゃパンクじゃないだろってことで、ポスト・パンクになるわけです(…)。(野田努)

定型からいかにして逃れるか、本線から脱線するのも、けもの道を走るのにもエネルギーが必要だ。そのため必要なのがアイデア、センス。へこたれないためのバイタリティ。自分がそれを持っているかはわからない。とりあえず走ってみるしかないだろう。

別冊ele-king『UKインディ・ロック入門 ──ポスト・パンク、ギターポップ、スカとダブ編』と『パンク50周年記念号 それは何だったのか、何でありえるのか』は店頭とオンライン・ストア〈平凡〉で販売中(……って宣伝かい! と思われるかもしれないけど、どちらもいい本なんですよ)。

ってなわけで、今日も開店。お暇があればお出かけください。

2026/10/07

10/7 店日誌


10月7日、水曜日。ようやっと落ち着いてレコードを聴ける余裕がでてきた。デルロイ・ウィルソン『グッド・オール・オーバー』のB面が秋の空気にぴったり。シャワーを浴びてさっぱりした状態で流していると、低周波のようにじんわり身体を撫でてくれる。いまは7時29分。陽がさすと暖かくて、そうでなければ、やや涼しい。半袖で歩くにはちょうどいい。15分も歩けばジワっと汗ばんで、止まると少し肌寒い。冷えすぎないように気をつけて、今週末からの出店に臨みたい。

夏の南浦和にはじまって、古河、益子とつながった出店リレーは18日(日)の北茨城「Books and Craft Beer Park」でひと段落。これまで積極的には参加してこなかったマーケット型催事で本をアピールすることの難しさを感じつつ、経験を積んでいる。店を離れなければ感じられないものがあり、戻ってきてこそ確かめられるものもある。

*
繰り返しのお知らせになりますが、今週から2週続けての出店、連休となり店を空ける日が多くなります。まず今週末10日(土)・11日(日)は「Beer Trail Mashiko」に出店(その後、12日(月)・13日(火)・14日(水)で連休)。18日(日)の北茨城出店のあと、19日(月)・20日(火)も連休です。

ひとまず、今日から明後日までは通常営業。お暇があればご来店ください。

2026/10/06

10/6 雑記

ずっと寝ていた。目が覚めたら殿山泰司『殿山泰司しゃべくり105日』を読み、また、いつの間にか眠ってる。それを何度か繰り返して、17時半過ぎに出かけた〈椿野〉で読み終える。殿山泰司はカッコいいなァ。

2026/10/05

10/5 店日誌

10月5日、月曜日。誰に強いられたわけでもなく、この1週間で『電気グルーヴのメロン牧場──花嫁は死神』①〜⑦を通読し、4日間つづけてザ・ハイロウズのレコードを聴いていた。前者は途中でやめたくもなったりしつつ、7巻にたどり着き、まさかの泣きの展開に言葉を失った。結論としては───電気グルーヴには近づかない方がいい。少なくとも自分は、彼らの音楽の楽しみ方を知らないし、音源を買いたいとも思っていないわけで、遠巻でスゴいな〜と見てるくらいでいいのである(電気グルーヴが、超特殊で稀有なコンビであることは、よーく分かったつもり)。

ハイロウズに関しては、きのうまでの4日で書いたことをベースにして、今後もちょこちょこ聴いていきたい……のだけど! クロマニヨンズを聴かなきゃダメだよなあ。現役で動いているバンド、彼らの身振りに触れなきゃいけないのは分かっているのだが。

そうです。近い、と思いました。自分と地続きで、近い距離感。だからその延長線で、ニューヨーク・パンクが入ってきた。あの人たちもみんな近い。雑誌で見るロックとは違った。(Phew)

今朝、ele-king別冊『パンク50周年 それは何だったのか、何でありえるのか』を読みはじめて、Phewのインタビューに引き込まれる。「音楽はダメだし。佇まいもダメ」なニューヨーク・ドールズのライブで感じた距離感、素人臭さ。ロンドンパンクは「同年代のバカなヤツがワルさ」してると直感、現地で「ほんとに、ほんとにバカなヤツが(笑)」がやってるのを確認する。つまり、パンクとは見るものではなく、やるべきもの。自己で獲得した実感をもとにアーント・サリーを結成する流れがヴィヴィッドに伝わってくる。

いま考えるとほんとに贅沢なことだった。「ノー・フューチャー」って言えたっていうことが。それを思いますよ。いま、もう、言えないでしょう。

インタビューの末尾近くではきだされる感慨が、ズシリと重たい。「パンクを語るドン・レッツにしてもマッシヴ・アタックにしても大金持ちじゃないですか。だから、イギリスの下の世代の人たち、すごく冷ややかな感じですよ」なんて言葉と響き合って、腹に応えた。

じゃあ、今日も開店します! お暇があれば、ご来店ください!

2026/10/04

10/4 店日誌


10月4日、日曜日。ザ・ハイロウズ『HOTEL TIKI-POTO』といったら「十四才」は外せない。力強くてスケールのデカい曲、アルバムに収めるのは大変だったろうと察する。そりゃ飛び道具的な「21世紀音頭」で始めざるを得ないよな〜と納得しつつ、その後の「迷路」「ニューヨーク」もいい曲だなあとしみじみ感じる。とゆーか、今作はビートルズでいうところのホワイトアルバムなのでは……なんて気がしてきた。全体のコンセプトよりも曲ごとの粒立ち、発光の度合いを楽しめばいい。

悔いのない生き方は 後悔の繰り返し/シッパイマンの顔は泣きそうに笑う/シッパイマン シッパイマン/あーあ

B面2曲目「シッパイマン」(これもいい曲!)を聴きながら、その思いが強くなる。ヒロトがのびのび歌う「恋のダイナマイトダンス」も好きだなァ。転調があったり、なんらかの仕掛のある曲が多くて、聴いてるのが楽しい(韓国が舞台の「海雲台ブルー」もスゴい!)。

まわりに誰がいても まわりに誰がいなくても/自分が好きなものが何なのか知っている/あふれ出る よろこびの歌/あふれ出る よろこびの歌

「よろこびの歌」「カレーうどん」が入ったC面はどこまでも個人的で、ジワーッと染みだす味がある。で、待ちに待った! D面はハイロウズ節が炸裂。「フルコート」「天国野郎ナンバーワン」「アダムスキー」「クリーミー」に文句なし。異議なし。これでいい。

*
きのうは夕方前に友人たちが一挙にそろって大変だった! まあ、それだけ楽しかったわけだけど、いろんな角度で話が飛び交っていて、エネルギーを使った。そんななかでもお客さんが来て、棚を見てくれたことに安堵する。また、来てくれたらいいなあ。

では、今日も開店します。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2026/10/03

10/3 店日誌


10月3日、土曜日。朝いちばんで針をおろしたのは、ザ・ハイロウズ『リラクシン ウィズ ザ・ハイロウズ』。10インチ2枚組仕様ってのがなによりシブい。ユルめのジャケットにぴったりの大きさ、手に収まりやすいのが嬉しい。今作はなんといっても青春! この曲に尽きるっていうか、2000年のリリース当時はアルバム全体にも同じノリを求めていたから正直ピンとこなかった。それが今、改めて耳を向けるとすごく良い。いわゆる“ロック”的表現から意識して距離を置き始めた意志を感じる。

生きたいように生きるんだ/なりたいようになれるんだ/マディ・ウォーターズ ハウリン・ウルフ サニーボーイ ライトニン/イカしたニックネーム

A面2曲目「No.1」のブギウギ調の鍵盤、4曲目「パンチョリーナ」でのレゲエ風味にニヤリ。引用した歌詞もいい。特に後者はどことなくジョナサン・リッチマンみたいでもあり、おもしろい(前曲「岡本君」との対比も効いていて……)。B面3曲目「ボート」にもジョナサンっぽさがあるような気する。

井の頭ソバ食べて 冷たい生ビールを飲む/三杯ほど飲んだとこで いい気持ちになってきたし/それで君がそばにいれば 完璧な一日なのに

かと思えば、C面では「ミーのカー」のガレージ/サーフ調の展開から、独りよがりな想いをつづった「完璧な一日」、スタカンみたいな「ジャングルジム」と喪失感のある曲がつづく。D面「タンポポ」「魔羅’77」「バカ(男の怒りをブチまけろ)」では魔羅の一節を引いておきたい───バカとシンボルは使い様。リラクシン〜は名盤である。

*
ひさびさのスカッ晴れ! 気分もいい。ズンズン歩いてドラッグストアで飴を買いつつ、ビールも手にとってみたりして。益子にでかける来週末もこんな天気であってほしい。

今日明日、明後日と通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。