2023/12/02
『轟音紙版』第5号
12/2 店日誌(A面)
12月2日、土曜日。年末が近いとはいえ日中はまだまだ暖かい。陽の光を受けながら、芝生に寝転ぶとポカポカと身体が暖まる。空は真っ青。広い公園に人はすくなく、とても静か。聞こえてくるのは遠くで鳴くカラスの声、枯葉が風に転がる音、たまに通る自転車の走行音。目を開けて、身体を起こすと遠くを走る車が見える。さあ、そろそろ店に行こうかと歩き出すと幾分か心が軽くなっている気がした。
その前、昨晩の空き缶(すげー量だった……)を捨てに行きつつ、買い物を済ませた。2番目に寄ったリユース店での会計後、レジ前に財布を置きっぱなしにしてしまったが、すぐ後のお客さんが声をかけてくれてことなきを得た。ビートルズのレコードを手にした男性、なにか心通ずるものを感じた。
今日明日は通常営業。散歩のついでにでも、お立ち寄りください。
12/2 店日誌(B面)
12月2日、土曜日。しばらく顔を見てなかった友人が店に来て、ビールを渡される。開けるまもなくもう一人、そのうちにまた一人、話し込むうちもう一人別の知人が来る。ゆゆしき事態をひたすらに聞き、考える。その間にどんどんビールが消えていく。突如現れた、年末の渦に呑み込まれたような一日。できればもう少し静かに過ごしたい。
今日も書籍、音源に入荷あり。お暇があれば、ご来店あれ。
2023/12/01
2023/11/30
11/30 店日誌
11月30日、木曜日。日誌に書くことが浮かばないときは、昨年、一昨年の同日に何を書いていたかを振り返る。2022年は前日に開催した「レコード寄席」に参加して得た感慨を綴っていて、2021年は移動や遠征で忙しかったようで予定の少ない12月を前に安堵していた。正直に言って、一昨年のことは記憶にないのだが、今より数多く映画館に足を運んでいたようだ。いったい何を観ていたんだろうか。
今年は、12月8日(金)から始まる矢吹純個展「水性ペンのブルース」の会場〈DAYS 386〉の片隅に小さく出店予定。その翌週15日(金)16日(土)17日(日)は「仕立て屋のサーカス・長崎公演」に参加するため、店は休み。それ以外は現状、特別な予定なし。
一昨日、昨日で入荷多数! 古本はどんどん値をつけて店に出している。新刊、新譜の紹介も大体済んだ。気になるものがあれば、ぜひ足を運んでほしい。
今日明日は15時開店! オンライン・ストア〈平凡〉もいい感じになってます。
2023/11/29
『Emily’s Illness/Home Before Dark』(7inch)
アメリカのフォーク・ミュージシャン、ウディ・ガスリーの娘で、SSWのアーロ・ガスリーの妹、また、著名なイディッシュ語詩人アリーザ・グリーンブラットの孫であるノラ・ガスリーが、1967年、17歳で発表した唯一の、そして宝物のようなシングル。