2026/10/25

10/25 店日誌


10月25日、日曜日。9時22分に歩きだし、資金繰りのことなど考えつつ進んでいると「おーい」と声が聞こえて顔を向けると、なんとツカちゃん! 配送の仕事中に通りすがったらしい。会ったのは何ヶ月ぶりかな、元気そうで安心する。アマゾン関係の配送業を仕事にしている知人が何人かいて、彼とか誰とか、最近ではなんとアイツも。会社を立ち上げた人も知り合いで、共通の知人も多いから話しだすと長くなる……のだが、短めに切り上げる。スーッと走る軽バンを見送って、また歩きだす。

さあ、入金! 覚悟してATMに向かうも、今週末は休業。がくっと拍子抜けするも、また明日だなーと思い直して、もうちょい歩く。近所の千年一日珈琲焙煎所には「今日は13時開店です」との貼り紙あり。店に着いて時計をみると10時ぴったり。

道に出れば、誰かと行き合う。まったく知らない人がいれば、顔だけ知ってる人もいる。挨拶をしたり、会釈を交わすときもある。ぼんやり考えてると、その当人が現れて、びっくりすることもたまにある。

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先月刊行した、山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の取扱店がじわじわ増えている。北海道、群馬、東京、大阪、京都、広島、鹿児島。遠からずリスト化して紹介したいなーと思っている(この本らしい、特殊な地図ができるから!)。

今日明日も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2026/10/24

10/24 店日誌


10月24日、土曜日。家を出たのが8時19分、小雨がぱらぱら降ってるけど、大丈夫でしょ! っと早足で歩きだす。見かけたのは古い家の前にいたおばあさん、自転車の大学生、それくらいか。天気のすぐれない土曜の朝、歩いてる人はいなかった。筑波大学内の郵便ポスト荷物を投函、店に着いたのは8時54分。ラジオをつけるとエルヴィス・コステロ、気がつくとゴンチチの番組に切り替わっていた。

え、村上龍が……! 動揺、衝撃が消えきらない夕方には小林信彦も。こればかりは、どうしようできないのだが、きのうは店にいて落ち着かなかった(ついに松井が監督に! って明るい驚きもあり)。

今日はこのあたりで開店します。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2026/10/23

10/23 店日誌

90年代以降のボサノヴァ~カフェミュージックブームのあおりを受けこのアルバムもお洒落ミュージックの定番としての認識が高いですが、パライソレコードではむしろこのサウンドのもつ密室感や60'Sポップ独特のモンド的側面に注目したいです。

10月23日、金曜日。パライソ・レコードで買ったレコードのレビューを読み直して、へーっと声がでる。これがお洒落ミュージックとして流布したのか。無機質なスキャット、そろーっと水平移動するような演奏に不気味さを感じるのだけど。ビートルズなど有名曲のカバーが軽やかに鳴っていていれば成立した時代、雰囲気があったということか。いや、悪くいいたいわけじゃなくて、どうも不思議だなーと思うのである。

「どこか別のところへ連れて行かれる危険な中毒性を秘めた傑作です!」ってレビューをしめくくる一節につよく同意。GARY McFARLAND『SOFT SAMBA』は聴くほどに味が出る、一筋縄ではいかない作品だ。いま聴けてよかった。

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ああ猫を飼うということはこういうことだなと思う。その圧倒的な不確実性を無意識のうちにと言いたくなるくらい全面的に受け入れながら「それでもなお」ではなくただ単に差し出される手の届かぬ先に猫たちはいる。(樋口泰人)*

おととい入荷した、『CAT IN THE HOUSE』に要注目。猫好きとはいえない自分だけれど、このなかで描かれる猫との暮らしには惹かれる点もある(それ以上に大変そうだなあ……と感じるのだが)。登場するのは白琥、白龍、みゃん、ナニハ、ヤンゴロ、リサリサ、ジョジョ、リィ、ハナ、アーちゃん。10匹の猫と7人の人間によるエッセイ集。

これからしばらくは通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

* 樋口泰人「猫は偉くて人間は悲しい」

2026/10/22

10/22 店日誌


10月22日、木曜日。魅惑のオンライン・ショップ〈パライソ・レコード〉で買った、TAJ MAHAL『GIANT STEP/DE OLE FOLKS AT HOME』がとてもいい。針をおろして、一音目が鳴った瞬間に居間に馴染んだというか、これ前から持っていたんだっけ? と錯覚してしまうほどに自然に響いた。バンド編成の「GIANT STEP」と弾き語り「DE OLE FOLKS AT HOME」という2部構成ではあれ、トーンに大きなズレはない。前者にグルーヴはあれど大袈裟じゃなく、柔らかな耳ざわり。後者にはジョセフ・スペンスみたいなリラクシンムードがあって、聴いていて安らぐ。

1枚目をジェシ・エド・デイヴィス、ゲイリー・ギルモア、チャック・ブラックウェルという、あのローリング・ストーンズ伝説のお蔵入り映画「ロックンロール・サーカス」出演時の編成で録音したバンドサウンド、2枚目にバンジョーやナショナル製スチールギターなどによるソロ弾き語りを収録。

レビューを読み直して、驚く。このメンバーで、ロックンロール・サーカスに出演していたのか。CDショップでバイトしていた頃に観て、ぶっ飛んだ。ジェスロ・タル、ザ・フー、ダーティ・マック、どれもカッコいいんだもの。タジの印象があまり残ってないのは、まわりがあまりに強烈だったからか(Gジャン姿のジョン・レノンがクールなんだよねえ)。

やっぱり、パライソで買うレコードは特別。厚めの外袋に内袋2種が分かれて入ってる。こうやって届くのが妙に嬉しいのは自分だけじゃないと思う。

さあ、今日もやりますか。音源、新刊に新着入荷がありますよ〜。

2026/10/21

10/21 店日誌


本当に面白いものやら笑えることっていうのは、ドブや道端に落ちてるもんであり、街の面白さとはその街を形成している人々の息遣い。(チャーリー宮毛)

10月21日、水曜日。先週の土曜日に納品された『EL CINNAMONS』vol.5のページをめくっていて、思わずニヤつく。こんな塩梅の雑誌が読みたかった。有り体のイケてる店、人を紹介するんじゃなくて、個人の興味が誌面に反映されている。SNSで話題の……みたいな意識は皆無だし、金銭的に余裕のある人だけが行ける場所、会える人は出てこない。直感を信じて、行動を起こす───角を曲がるか、扉を開けるか───ことで掴んだ実感、経験が書かれているのが嬉しいのだ。好奇心と感性が織り込まれた120ページに拍手を送りたい。

あと一年もすれば、私もすこしはジャズを語ることができるようになるだろうが、とにかく、そんなふうにジャズを聴いているうちに、時代というものに対する考え方が変わってきたのだ。要するに、よくも悪くも時代は変る。(洲之内徹)*

洲之内徹『さらば気まぐれ美術館』を読んでいると、あちこち付箋だらけになってしまう。とにかく面白い! って書けばそれまでだけど、この味、読み手を引きつける力は何なのだろうか。魔力のような強度がある。書きながら迷い、迷いながら筆を進める洲之内話法の虜になっている。今日もぐいぐい読んでいく。

*「モダン・ジャズと犬」(須之内徹『さらば気まぐれ美術館』p.114)

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南浦和、古賀、益子、北茨城とつづいた遠征出店がようやく終わった! 季節は夏から秋になり、雨があり晴天もあった。失敗あってこその手応えもあり、予期のできない出会いにも恵まれた。店に閉じこもって屈託していくより、疲労の度合いも軽かった気がする。声をかけてくれたみなさん、手伝ってくれた友人たちに感謝、感謝! どうもありがとう。

では、久しぶりに開店〜! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2026/10/20

10/20 雑記


ところで、そういえば、正平さんの絵もやっぱり、私が見れば「幸福の絵」なのだ。だから、正平さんの絵もついでに一枚並べておこう。どこかの海水浴場らしいが人間はいない。しかし、誰もいない幸福というものもあるだろう。(洲之内徹)*

洲之内徹『さらば気まぐれ美術館』を読んでいて、思い出す。おととい、きのうで訪れた北茨城市磯原町の海岸には誰もいなくて気持ちが良かった。犬を散歩する人がいない。遠い海に浮かぶ船もみえない。テトラポット以外の人為的なものといえば、ちょろっとしたゴミくらい。打ち寄せて崩れる小波、泡、濡れる砂以外に目に入るものがない。あんなにも居やすい海ははじめてだった。

寂しい、暗い、そんな感じはまったく得られず、ただひたすら平らな水平線。延々つづく波間。その景色を目に入れてるだけで心中がすっきり整理された気がした。

*「幸福を描いた絵」(須之内徹『さらば気まぐれ美術館』より)

2026/10/19

10/19・20 連休

今日、明日は連休です。