2026/09/13

9/13 店日誌


9月13日、日曜日。溜まった空き缶を捨てるついでに買うものはなんだっけ? えーと、ハミガキ粉とティッシュ、あとリップクリームも欲しいんだ。ハミガキ粉、ティッシュ、リップクリームと唱えながら店を出て、大通りを渡ったところで気がつく。空き缶忘れた。そもそもの目的だったのに。まあ、明日捨てにいけばいいかと気を取り直して歩きだす。稲刈り寸前の田んぼを眺めつつ、公園で白いキノコを撮ってる人を横目に進んでいってギョッとする。めちゃ繁殖してるじゃん……あちこちに白キノコが群生してて、ちょっと怖かった。

店に戻ってくると、10時ちょい過ぎ。ラジオでは「子ども科学電話相談」が放送中。学校が苦手だったの、わたし。そう話しているのは大日向雅美先生。この方の語り口は上品で独特、話しているとつい耳を向けてしまう。学校に行くのが辛い、しんどい子どもたち向けのメッセージが続いている。

*
きのうは、ずっと曇りで雨はほとんど降らず。そろそろ晴れてほしいんだけど、今は霧雨、空はどんより。天気予報では午後から温度が上がるとか、晴れ間ものぞくと言っていたけど、どうなるかな。

今日も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2026/09/12

9/12 店日誌


9月12日、土曜日。先月の南浦和にはじまって、今月の古河、来月は益子、北茨城の催事にも参加する。もちろん本屋として出向くわけなのだけど、誘われるときに「カルチャーのある本屋、ピープルに」みたいな感じで言われることが多くて、ちょっと戸惑う。新刊書店、古本屋、ZINE専門……業態問わず、一定以上の量の本を扱っていれば、カルチャー(っていうか文化)は付随するはずだと思うから。うちの店はレコード、CD、Tシャツとか書籍以外のものも多く扱ってるから、そう思われるのかな。

(とくだん不満を感じてるわけでなく、言葉尻をとって絡みたいわけでもなく、カルチャーって言葉の使われ方が不思議だなーっと思ってるという話です。)

そう! さらっと書いたけど、開店以来、こんなにあちこちに出向くことはなかったのである。しかも連続して。加えて、18日出来予定の山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の行商&納品ツアーもある。張り切りすぎず、されど熱をもって! あちこちに出かけていきたい。

では、今日も開店! 雨もちょっと弱くなったような気がします。

2026/09/11

9/11 店日誌


9月11日、金曜日。長靴をはいて家を出たのが8時38分。傘をさして、ぐいぐい歩いて、店に着いたのが9時18分。ぴったり40分。金曜日のふんわりは苦手なので(ついでに言えば火曜も……)、『ズビズバー』を再生する。このCDを買ったのは今年の頭だったか、はっきり覚えていないのだけど、しばらく聴かずにいたのを聴いてみたら、すごーーく良いのだ。1曲目の「アマドコロ摘んだ春」からぎゅっと胸を掴まれる。ピアノとヴォーカル、たまに弦楽器。編成はシンプルながらも曲調に幅があって、まったく飽きない。

ズビズバーは今日、天久保1丁目の地下スペース〈aNTENA〉でライヴがある。店からは遠くないし、なかなか観られる方々じゃないのは分かってる。でもさ、この連日の雨! いまも降ってる。どうも出かける気を無くさせるんだよなァ……はて、どうなりますか。

(なんて書いてますが、気になる方はぜひ出かけてほしい! 予約不要とのこと!)

こんなにも雨が続いたのはいつ以来だろう。とうぜん店も暇になるわけで、読書がはかどる。直近で読んだのは、中島岳志『縄文 革命とナショナリズム』。その前には上野千鶴子・小倉千加子・富岡多恵子『男流文学論』、佐藤正午『書くインタビュー』①〜⑥など。こういうとき、読書日記をつけてると便利だなーと思う。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり〜!

2026/09/10

9/10 店日誌


9月10日、木曜日。8時58分に玄関を出て、燃えるゴミをぽいっと投げて自転車で走りだす。水たまりをよけつつ、スピードを出しすぎず、のんびり進む。郵便局ATMで入金3件(トートバッグの新色をつくります!)、発送3件を済ませて店に着いたのが9時22分。ラジオをつけるとディランⅡ「男らしいってわかるかい」が流れてる。じゃあ次は……と流れたのは、休みの国「追放の歌」。オクノ修さんがカバーしてた曲、オリジナルをはじめて聴いた。ふんわりの木曜日、ゲストは大塚まさじさん。

友部正人「大阪へやってきた」もはじめて耳にする。驚くほどにディランじゃないか。でも、真似ごとでは終わってない。街に歌いたい場所はなく、求人広告を握りしめて歩いてる。貧乏人。避難民。インターチェンジ。沢山の言葉が散りばめられたトーキングブルース。うーん、これはカッコいい。

*
雨、雨、雨の9月上旬。気温も上がったり下がったりで、なかなか大変だ。店にくる人は少ないし、薄い紙もぺろーんとめくれてくる。憂鬱。今日はいくぶんかマシになるだろうか。ちょっとだけでも陽がさしてくれたら嬉しいんだけどなあ。

今日は通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー!

2026/09/09

9/9 店日誌

9月9日、水曜日。曽我部恵一『からっぽ』は、2025年10月18日-12月21日の会期で開催された「サニーデイ・サービス 曽我部恵一展 Love of Words」の図録であり、プライベートな日記帳みたいで、詩集でもある不思議な本。パンクロックやレゲエ、フォーク等々への愛情はもちろん、四国にいる親、東京でともに暮らす子どもたちへの眼差しがまっすぐに綴られている。曽我部さんは55歳。あと10年も経てば、自分も50代になるわけだけど、その頃、どんな風に暮らせているんだろうか。

その人ごとの状況や時代との関わり方があって、みんなそれぞれ少しずつ違う思いを持っている。それにもかかわらず、戦争反対という同じ言葉をみんながおしなべて使うことにすごく違和感を感じていて。/だから、戦争反対という気持ちをどう歌い、どう伝え、どう表現するか、ということが大事だと思っていて。(曽我部恵一)

この本のなかで、身体がぐっと立ち上がるような感覚を覚えたのが上記の箇所。1994年からサニーデイ・サービスのディレクターを務める渡邊文武さんとの対談で、2001年に発表した曲「ギター」に触れての発言。戦争にはちょっと反対さ、と歌うのではなく、大反対と叫ぶべきでしょ! なんて物議を醸したらしい。

2026年のいま───あちこちにスローガンめいた言葉が転がっている。小さな書店、雑貨店、飲食店。意思表示はもちろん大事だ。喜ぶのと同じくらい、怒るのが重要なのも分かっているつもりではいる。だけど、与えられた言葉は生きているのか? そう問いを立てると、どうも首を傾けざるを得なくなる。

(ここらでふーっと、いったん落ち着いて。)

「平和」であれ「保守」であれ、それを一つの合言葉、スローガンにしてしまった時、その言葉は本来持っていた意味を失う。/スローガンとなった言葉からは語り手の声が消える。(坪内祐三)

先週再読した、坪内祐三『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』の冒頭、著者は福田恒存を取り上げながら、空洞化した言説に異議を呈する。これにもまた同感。大勢を導くための言葉(キャッチコピーやスローガン)に注意しながら、個人の自由をどう保っていくのか。そのための方法、思考を練っていかねばならない。

戦争はいやだ。平和はいい。平和はダラダラできるから、いい。なにもせず、きみがただ、のたーっと寝そべっていられるのが平和だ。お菓子をぼりぼり食べ、お尻を掻き、おならしたっていい。なんと言っても、平和なのだから。(曽我部恵一)

こんな風に書いてくれる、曽我部さんも、すごーくいい。先に引いた箇所と同じくらい、ここも大好きだ。身の丈の平和論。こういう風に考えて、言葉をつかうのもいいと思う。

長くなってしまった……。悪天候予報のため、今日も18時までの短縮営業です。

2026/09/08

9/8 雑記


朝から雨。まったく起きる気になれず、布団の上を転がり続ける。ふーーーっと息をついて立ち上がったのが8時頃。コーヒー、トースト、ジャズのレコード。熱めのシャワーを浴びて、家を出る。店まで歩いて約40分。何度かビーサンが滑ってこけかける。店での作業中、右手親指を痛打。すぐさま血がじわーっと滲む。大量の本を妻の車に運び入れ、久々の〈S〉で天せいろ。今年は紫蘇切りそばが食べられなかった。

午後、家でだらだら。先週に続いて15時ぴったりに山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の情報を出すと、知人の書店からすぐに注文が入る。信頼する方々から反応があると、やはり嬉しい。

ゴンチチ「世界の快適音楽コレクション」、マイ・ラブリー・ミュージック/湯浅学さんの回を流す。印象に残ったのは安田南の声。客とのちょっとしたやり取り。買い取ったばかりの曽我部恵一『からっぽ』をぱらぱら読みながら、テクニークスを聴くうちに陽が暮れた。

2026/09/07

9/7 店日誌


9月7日、月曜日。ポンチョをはおって家を出たのが8時15分。自転車でそろっと走って、店に着いたのが8時35分。雨はぱらーっと風に吹かれてる。降ってるというか舞ってる、という感じの弱雨にやや拍子抜けしながら走る。車にビュンと抜かされる。「速度は、暴力だ」と言ったのはだめ連のどなたかだったか忘れたけれど、鋭い指摘。機械に乗ってる人には意識されづらいから、余計に怖い。ウインカーを出すのが遅い人は、怖いっていうか、びっくりする。曲がりながら出されても周りは困るだけでしょ……(最近、そういう人、すごく多くないですか?)。

荒天予報で延期した約束が2つ。こうなると、そこまで恐れなくてもよかったのかもと思うけど、仕方ない。ラジオの「ふんわり」、月曜担当は田中ウルヴェ京さん。のんびりした話を聞きながら、こんな日もあるよなァと受け入れる。

土地によってはレベル5の警戒が出ていたり、まったく雨が降っていなかったり。8時55分のニュースによれば、関東地方は昼過ぎに線状降水帯が発生する可能性ありとのこと。その影響か、今日は蒸し暑くなるらしい。

今日も18時までの短縮営業。オンライン・ストア〈平凡〉に古本を出してます〜。