2026/07/30

7/30 店日誌


7月30日、木曜日。昨年リリースされた『あそぼ』が素晴らしかった松野泉さんのバンド、マタマタ『偶然発電所』が届いた。10インチ。同じサイズの『ECDPOPO』と同時発売ってのが、なんとも粋で嬉しくなる。いざ、針をおろすと1曲目「山椒魚」のながめのイントロが聴こえてきて……いやあ、やっぱりいい。誰かを救うわけじゃない、涙をこぼさせるわけでもない、小さな感慨が歌われる。さりげない描写に絵とか短い映画を観たときに近い体感があって、独特の軽みあり。

歌は不思議だ。上手い人が良い歌を歌うわけでもなく、下手な人が良いわけでもない。良い声だから良いわけでも、長く歌って良くなるわけでもない。(松野泉)

10インチのアナログ盤と一体になった歌詞カードには簡単な楽曲解説がついていて、これが、またいい。松野さんのエッセイみたいだし、「半笑い」は短篇小説みたいにも読める。欲張らず、カッコつけず、ときにジタバタしてみたり、怒ったあとに疲れてみたり。そんな人の姿が見えてくる。

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オープンキャンパスのついでに寄ってみましたというお父さん、出張ついでに顔を出す人、三島や浦和、けっして近くない場所から足を運んでくれる人がいる。それぞれに好きな本、音楽があって、何かを期待してきてくれる。かつては「なにもここまで……(来なくても)」と言いそうになったりもしたけれど、今は素直に礼を伝える。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく〜!

2026/07/29

7/29 店日誌

7月29日、水曜日。地震についてのニュースを見聞きしてると筆が重くなりますが、店はいつも通りに開いていて、本を売ったり買ったりしています。届いた新譜や以前に買い取っていた中古音源など、いろいろ聴きつつ、本を読んだりしながら座ってます。お暇があったり、気になるものがあったりすれば、ぜひお出かけを。在庫確認、通信販売に関するお問い合わせもお気軽に。

ではでは、今日も開店。今週もよろしくお願いします。

2026/07/28

7/28 雑記

午前中、歯医者に行ったのち、ずーっと寝ていた。昼食と夕食、その前後の散歩以外は布団の上。本を読んでもすぐ眠くなる。1週間の疲れが溜まっていたのか、歯の治療で力を使ったのか……ほとんど何もできなかった。

2026/07/27

7/27 店日誌


7月27日、月曜日。曇り空の朝、キース・ハドソン『ピック・ア・ダブ』を聴いたのち(こりゃ素晴らしい!)、家を出る。燃えるゴミをだして、歩きだすと、だいぶ涼しい。1週前は酷暑の真っ只中、3連休も重なって疲労困憊だったことを思えば、だいぶマシ。スタスタ歩ける。足が軽い。陽の当たらない裏道を選んでいけば、いい気分。ようやく暑さに適応し始めたかな〜とも考えたりもするけれど、まだ7月。これからながい夏がくるはずで、こうやってホイホイ歩けなくなるんだろうなあ……。

今月に入って、東京どころか柏あたりの街にも出ていない。古本屋にレコード屋、喫茶店、居酒屋をめぐりたい気持ちはあれど、一歩が踏みだせないまま。くっ! ガッツが足りない! ファミコン版『キャプテン翼』のセリフがぴったりの状態だ。

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夏葉社の書籍、バーナード・マラマッド『レンブラントの帽子』吉田篤弘『神様のいる街』が久しぶりに再入荷。栃木県足利市で編まれるミニコミ『GO ON』第12号も届いて、新刊棚にも元気が出てきたかなーと思います(佐伯誠/松本祥孝『街の灯』も近日中に再入荷予定!)。

では、今日も開店! 在庫確認などのお問い合わせはお気軽にー!

2026/07/26

7/26 店日誌

7月26日、日曜日。暑いけど、先週中の酷暑に比べれば、だいぶ楽。自転車でシャーっと走っても汗はにじむくらいだし、店にきてクーラーをつけずにいても、まあ大丈夫。ひとまずは棚の整理と本の値付け。ブログを書いたら、均一価格の本を外に出して、開店だ。今日はお客さん来るかな〜。牧田さんが『轟音』の納品にくるって言ってたな〜。催事も山場もない営業日こそ大切にしたいな〜と考えたのは、今日の朝方。

苗場ではフジロック、牛久ではカッパ祭り、竜ヶ崎でもなんかやってるらしい。きのう、たまたま集まったミヨシくん、ニッタ、シナさんと地元話ができたのは楽しかった。

ではでは、開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2026/07/25

7/25 店日誌


7月25日、土曜日。この数日、家でよく聴いているのは、リトル・テンポ『山と海』(のB面)、222『Song For Joni』、Rick Deitrick『River Sun River Moon』、Joe Pass『Virtuoso』、Earnest Ranglin『Mr.Ernie with Soul』あたり。総じて音数が少なくて、展開も多くないから安心してダラリとできる。店では主にジャズ。ずいぶん前に買い取っていた山の中からピンときたものを選んでみると、まあまあの割合でジョー・ザヴィヌルが参加している。ザヴィヌル氏のエレピの響きには冷却効果があると思う。

ま、これなんでございますな。不条理は疲れる。不条理にテレビクルーとバーさんが入り込むと、この世の終わりのような平穏な不条理が現れまして、いっそ疲労に拍車をかけますものですから、ムル三が養老院へ参りましておっ母さんの葬式に立ち会いますお話は、後日のこととさせていただきます。(橋本治)

あ〜面白え! 文藝別冊の追悼総特集『橋本治』に入っている遺稿「異邦人・落語世界全集」(口演:橋本治/速記:若林肝臓)にびっくり。最後の最後まで、こんなに愉快なものを書いていたとは。しちめんどくさいカミュの作品はスルスルと滑らかに、笑いと一緒に吸収できるなんて……これは大発明なんじゃなかろうか。

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ここのところ、いい買取が続いていて、店での反応も上々。映画と漫画の棚に大きく入れ替えがあって、コツコツ手を入れ続けている東京本コーナーにも厚みが出てきたような。この暑い(あっっっづい!)なか、店まで足を運んでくれて、本を売ったり買ったりする方々がいて、助かってます。

今週末も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にも入荷あり。

2026/07/24

7/24 店日誌


7月24日、金曜日。いやあ、涼しい。早朝の草刈にも集中できて、バサバサ進めてシャワーを浴びる。巡回ラジオ体操は山梨県で、子どもたちは元気いっぱい。身体もよく動く。酷暑から解放されただけでこんなにも気持ちが軽くなるとは。自分が子どもだった1980~90年代の夏、午前中はこんな感じの日が多かったような気がするけど、どうだったかな。朝9時からはアニメの再放送。タッチ、ウォーリーを探せを観ていたのを覚えてる(ルンパパとかいう5分くらいの短いアニメもあったよね? たぶん8チャン)。

大人がやるようなことを機械が代行してくれて、わりと簡単に処理できるようになっちゃったから、子供が大人を畏れる理由がないんです。しかも大人はそんなにカネを使ってくれないけど、若い少年少女はバカみたいに平気でカネ使っちゃうというのがあるから、そこに合わせて、ケータイの基本料金も安くしましょうと。(橋本治)

おととい、きのうに続いて、橋本治を読んでいる。手元にあるのは2019年に逝去した橋本治を追悼する文藝別冊『橋本治』。奥付によれば2024年3刷、こつこつ増刷されている! うーん、これはいいことなんじゃなかろうか。ロング・インタビュー「どこまでみんなバカになるのか」(取材・構成/「熱風」編集部)はもうちょっとだけでも多くの人に読まれてほしい。

橋本さんはこの「流される速度」に少しだけ手を加えた。加速したのである。数行のうちに一年が経ち、頁をめくると十年が経っている。「だって、普通の人の人生なんて、そんな感じのもんでしょ」と言わんばかりに。(内田樹)

上記の一節に触れて、頭を打たれたような感覚をおぼえる。そう、あっという間に時間は過ぎる。人生は流れていく。ここでの「加速」は橋本治の小説内での話なのだけど、実際の時間にもあてはまる。「自分の頭で考えろと言ってもね、他人の頭が考えたことをなぞるのが精一杯、というのが普通の人間です」って言葉を伝えるのは松家仁之。ここもガーンとなりますね。

さあ、今日も開店します! いろいろ入荷がありますよー!