2026/03/20

3/20 店日誌


3月20日、金曜日。朝、開店前に店にいって通販購入分を引き上げ、ゴミ出しなどの片付けついでの勢いでストーブをしまってしまう。寒くなることもあるだろうけど気合で乗りきる! 灯油も高いしなァ〜〜〜! とか思っていると、吾妻光良&The Swinging Boppers「しかしまあ何だなあ」が脳内再生される。世知辛い世を温める名曲……って言っても、2006年発表だよ。この20年なんにも変わってないどころか不安は増すばかり。イヤなニュースは絶えず、時間だけが流れていく。

後向きに考えだすと止まらない。こうなりゃ無理矢理に、いい加減でもいいから、のんきな時間をつくらないとやってられん。そうでなくちゃ、人にやさしくできるわけもない。もうちょい余裕を持って生きられたらいいんだけど。

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mmmの声とギターの音は、ふーっと息を吹きかければ消えてしまいそう。目前で揺れる火を、立ち合ったみんなで見守るような演奏会。制限が多い分、集中できたしリラックスできた(こうして書くと、ツアーグッズとしてマッチとロウソクが売られていたのも納得)。

今日からの3連休、当店は通常営業。どうぞお手柔らかに〜。

2026/03/19

3/19 店日誌


1974年11月に開催した第1回ブルース・フェスティバルで、聴衆に最大の感銘を与えたのがスリーピー・ジョン・エステスだった。聴衆は大部分が20歳前後の若い人たちで、(…)そういった人たちも、70歳で盲目のエスティスの、予想を超えた力強い歌いぶりに驚嘆し、深い感銘をうけ、盛んな拍手を送っていた。(中村とうよう)

1974年11月25日、第1回ブルース・フェスティバル初日の幕があがり、スリーピー・ジョン・エスティスとハミー・ニクソンが目の前のステージに、本当にいた時、胸が震え出さんばかりの感慨に、拍手の渦の中、僕はなぜかある種の静かな気持ちになることができた。(山名昇)

3月19日、木曜日。オンライン・ストア〈平凡〉経由で、もしくは、直メールの通販で『寝ぼけ眼のアルファルファ』を購入した方々から丁寧な感想をいただくことが多い。住んでいるところ、年齢はばらばらだけど、音楽が好きで、それにまつわる文化を紐解くことにも興味がある。そんな人たち。ある人はデニス・ボーヴェルのDJがとても良かったと伝えてくれ、別の人は宇都宮のおすすめの店を教えてくれた。顔や声も知らない人となにか、大事なものを共有したような、そんな気持ちが芽生えてくる。

引用したのは、『スリーピー・ジョン・エスティス 1935-1937』のライナーノーツと『アルファルファ』所収の「ブルース・ライヴ! スリーピー・ジョン・エスティス」の書き出し部分。約50年前の歴史的場面に居合わせた2人の感慨が伝わってくる。

先々週末から品切れていた、山名昇『寝ぼけ眼のアルファルファ』が再入荷。それと同時に、駒沢敏器『語るに足る、ささやかな人生』も届いたのでご注目を(本書を読み解くZINE『Small Book Talk』も補充済み)。

今日は11時〜16時の短縮営業。明日からの3連休は通常営業です。

2026/03/18

3/18 雑記


予定ゼロの休業日。外出ついでの昼食(レストラン〈むらやま亭〉、なかなかのパンチあり)を経て、帰宅後すぐにコタツで寝てしまう。どっぷり沈み込むような感じで起きて、寝てを何度か繰り返すうち17時前に。今日の成果は何枚かのレコード洗浄、西村賢太『一私小説家の日乗(新起の章)』を読んだことのみ。

日が暮れる前にながめの散歩に出て、心身をリセット。休肝日。

2026/03/17

3/17・18 連休


今日、明日は連休です。

2026/03/16

3/16 店日誌

3月16日、月曜日。店に着いて、すぐに外に出る。近所のカワチ、カスミ、セリアを経由して筑波大学書籍部で新刊をチェック。お! ちくま文庫から佐田稲子『私の東京地図』が出てるじゃん。レーモン・オリヴェ(著)/ジャン・コクトー(絵)/辻邦夫(訳)『コクトーの食卓』ってのも面白そう。気になって、筑摩書房の新刊リストを確認してみると、橋本治『「わからない」という方法』も来月出るみたい。『だめ連の働かないでレボリューション!』も気になるなァ。

ぐるっと歩いて40分弱。後部にデカデカとした「ARB」ステッカーを貼っている車をみて、石橋凌のバンド? Tokyo Outsiders? とか考えつつ足を踏み出す。途中で昨夜着信のあった友人に折り返すと「あれ? 電話したかな?」ってところから面白い話に展開していく。誘ってくれた夏のイベント、参加するのが楽しみだ。

好評につき品切れている『Small Book Talk』は、たぶん今日再入荷。先週から多数の問い合わせをいただいている山名昇 音楽第1散文集『寝ぼけ眼のアルファルファ』は19日(木)には再販売できるはず。

今日も通常営業! 明日、明後日は連休ですので、ご注意ください。

2026/03/15

3/15 店日誌

『語るに足る、ささやかな人生』には、(…)小さな町の中で自分の手で生業や生活を作り、そこでの実感を大切にしながら生きている名もなき人たちが大勢出てくる。企業や開発といった大きな資本や物語に回収されず、(…)誇りを持って生きている彼らの姿には敬服するし勇気をもらえる。(宮里祐人)

3月15日、日曜日。つい先ごろ復刊された、駒沢敏器『語るに足る、ささやかな人生』(風鯨社)を読み解き、著者のたどった道のりを紐解いていく『Small Book Talk』が到着。この風変わりな形のZINEを編んだのは〈バックパックブックス〉店主の宮里祐人。店に集うお客さんや、駒沢敏器と関わりのあった作家、復刊を手がけた編集者へのインタヴューなどが収まっていて、すごーーーくいい仕上がり! すぐに買ってくれた友人と話しながら、ユウト、すげーな。やるよなーとか言いながら、こんなの作れてめちゃ羨ましい……筋違いの嫉妬めいた感情にとらわれてしまった。

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同じタイミングで届いたのは、当店にもファンの多いカンパニー社の新刊、昼間賢『ポール・ブレイ 即興の時を求めて』。昨年末の野外展示が好評だった『河童解放区記録集 石塚隆則野外彫刻展覧會』は、〈千州額縁〉からの直納品。どちらもオンライン・ストア〈平凡〉でも販売しています。

ああ、どうして、お客さんは同時にくるのだろう。開店から数時間はだーれも来ないでどっちらけ。なのに、15時頃からは数人グループが入れ違いに入店、散らかる棚を整理もできず、立ち尽くすのみ。一所懸命に見てくれるのはいいのだが、長時間ガサゴソされると、どうにも疲れる。

今日明日は通常営業! 明後日、明々後日は連休ですので、ご注意を〜!

2026/03/14

3/14 店日誌


カントリー・ジョーが、たった一人で40万人の観衆に「俺にFをくれ、Uをくれ、Cをくれ、Kをくれ」と呼びかけ「FUCK」と大合唱させてから、ヴェトナム反戦歌の代表曲を歌い、会場全体をひとつにしたような魔法を、(…)どうして使えなかったんだろう。(北沢夏音)

3月14日、土曜日。朝のラジオは天気にぴったりのトッド・ラングレンにはじまり、カントリー・ジョー・アンド・ザ・フィッシュへとつなぐ最高の流れ! カントリー・ジョーと聞くのと同時にひらめくのが上記の一節。2004年刊行の『Spectator』14号所収の北沢夏音「フリーに捧げる革命組曲」、1969年のウッドストック───ザ・フーのステージに闖入したアビー・ホフマンへの思いが炸裂するところ。

アビーたちイッピーがロックを反体制運動のために利用した、という見方があるのは知っている。それならロックはどうなんだ? 時代に合わせて反体制を気取っただけか? ロックは反逆の音楽(レベル・ミュージック)じゃなかったのか?

はじめて手に取ったスペクテイター、特集は「レベル・ミュージック・ジャンボリー」。忘れもしない横浜モアーズ6階の〈タワーレコード〉で出会って、危ない気配を感じてドキドキしながら買ったのだった(同店で『インセクツ』創刊準備号・生駒山特集を見つけたのも思い出深い)。

せっかくなので、カントリー・ジョーの「Vietnam Song」をどうぞ! (知ったような顔して書いてきたけど、動画を観るのはもしかして初めてか、オレ? 徐々に盛り上がってくる会場の雰囲気がエモーショナル。すぐれた意思表示だと感じる。)

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駒沢敏器『語るに足る、ささやかな人生』は本日、再入荷予定! 未知の方からも嬉しい感想をもらっている山名昇『寝ぼけ眼のアルファルファ』は明後日までには再度補充できると思います。

ではでは、今日も開店! アイランド・ミュージック日和ですな〜。