数あるリー・ペリー・プロデュースのアルバムの中で、僕が最も愛する1枚。/全編にフィーチャーされたドン・ドラモンドJr.こと、ヴィン・ドーゴンのトロンボーン。このトロンボーンは、リー・ペリーの手による乾きまくったリディムに乗ることで哀愁度が急旋回して聴く者の鼓膜にがっちり食い込み、強烈なアクセントを心に残す。(武田洋)
6月13日、土曜日。先週日曜にオザワさんに託された、リー・ペリー&アップセッターズ『ミュージカル・ボーンズ』を聴いてびっくり。こりゃ、めちゃくちゃ良いじゃないか! 所蔵しいる『定本 リー・“スクラッチ”・ペリー』をひもとくと、上記した武田洋さんによる解説が掲載されていて、作品と同じくらいに素晴らしい。続く箇所をそのまま引くと───「悠々としながらも情感豊かなフレーズでメロディを奏で、枯れたドラムとの見事なコンビネーションを見せるヴィンのトロンボーンは、男気や武骨といったものを音で表現したものの最高峰に位置するだろう」。
干涸びたドラムと、絶妙なタイミングで顔を出すキーボード、センチメンタルなメロディが絡み合った「5 Cardiff Crescent」と「Voodoo Man」の極上な2曲を是非直感で味わってほしい。
自分が盤から受けた印象を書き足せば、武田さんの書く「乾きまくったリディム」を堪能できるのは、主にB面。スウィートかつモンドな「5 Cardiff Crescent」「Four Of A Kind」「Voodoo Man」を通して聴いて、リー・ペリーのセンスとアイデア(霊感×音感×直感=創造性!)を思い知った。大袈裟じゃなく、キーボードの出てくるタイミングが絶妙すぎて、悶絶しそうになる。
さあ開店! 今週に入って古本の買取りが増えてきていて、ありがたいです。