2021/05/31

5/31 家日誌

定休日。〈千葉市美術館〉まで足を延ばして「大・タイガー立石展」を堪能してきた。5月1日発行『アナキズム』第14号に掲載されていた記事「『大・タイガー立石展』がやってきた」で知り、どうにも気になっていた展示。たまたま連絡を取りあった大学時代の友人(千葉県在住の展示通)に話したところ、なんと招待券を送ってくれた。これはもう、行かねばならない。さいわいにも美術館通例の月曜休館でもなかったので、電車を乗り継いで千葉市に向かった。

まず、降り立ったJR千葉駅の巨大さに驚く。こんな場所なのか……と戸惑いながらパンフレットに掲載された地図を確認しながら目的地を目指すも、まったく方向が掴めない。色街、歓楽街って雰囲気の栄町に入ってしまう。こりゃどう考えても、違うなと思い信号待ちで隣り合ったオジサンに訪ねてみると快く応えてくれる。感謝を伝えて、改めて足を向けると美術館の看板がすぐにみえてきた。

たどり着いた目的地、千葉市美術館は想像以上の立派な建物。失礼ながら地方美術館の展示室って感じなのかと思っていた。受付のある8階までエレベーターで上がり、いざ会場へ。まず、登場した富士山型のネオン管にほーっとなる。そして、その後の展示の物量、質量に圧倒される。正直、自分には適切な批評、解説は不可能である。タイガー立石固有の空間把握、それを表現する重層的な作品群にクラクラした。脳みそを揺らされた。展示会場に点在する解説や図録には明記がなかったのだが、サイケデリック体験からの影響があるのでは……と何度となく感じてしまった。

たっぷりと約2時間、展示の世界に浸かりきり、5階の展示と4階の図書館にも足を向ける。どちらも意思を感じさせる場、雰囲気も良い。ああ、千葉県にこんな場所があったとは。どんなふうに運営されているのかな。なんて考えながら1階、ミュージアムショップに寄ってみると、ここもなかなか気が効いている。買おうとしていた図録ではなくタイガー・ゲルニカの変型ポストカードとポスター、展示に直接関係のない文庫本を2冊購入。うち一冊の、多和田葉子『百年の散歩』はこの状況でなければ手に取らなかっただろう。

自分の住む、つくば市にもこんな施設があったら、いろどりが増すのかなあとか考えながら帰路につく。乗り換え電車を間違ったり、道に迷ったりしたものの、どうにか、つくばエクスプレスに乗車。ホッとする。つくば駅から自転車を走らせ店に寄り、缶ビールをのみつつ簡単な事務作業を済ます。17時前。外に出て見上げれば、抜けのいい青空。ちょうど良い具合の風。さあ、もうひとっ走りして家に帰ろう。

2021/05/30

音源、いろいろ。




音源、いろいろ。先月末に届いた、UNKOWN ME『BISHINTAI』の店頭在庫が少なくなってきました。アンビエント、ニューエイジといったジャンルに馴染みのない方にも好評です。今朝、針を落としてみたらドンピシャだったShoko & The Akilla『Shoko & The Akilla』もぜひ試してほしいなァ。その他、中古音源もお見逃しなく。

5/30 店日誌

5月30日、日曜日。午前中、なんとなく出かけた〈つくば市中央図書館〉に読みたかった本があり、驚く。つられて手にしたもう一冊と合わせて借りたあと、文房具を買いに最寄りの商業施設に足を運んでみると、開店前から大行列! なんでも、東京資本(正しくは神奈川県)の安売りスーパーが新規開店したとのことで、物珍しさと安価とが相まっての反響らしい。真上では大型家電量販店の開店告知もされていた。つくば駅を含むあの一帯、今後どういう風になっていくのだろう。

さあ、5月最後の営業日。お暇があればお運びください。

2021/05/29

Tシャツ、2枚。


TACOMA FUJI RECORDSからTシャツが2枚、届きました。
毎シーズン/コレクション、名作ぞろいでどれにしようか迷うのですが、今期はこの二型。「HOT DOG LOGO」と「DUB CAT」(完売しました!)。どちらもMサイズのみの入荷です。袖を通してみると、前から着ていたような安心感。やはり、タコマフジのTシャツは頼もしい。

販売価格は6380円(税込)。購入特典のステッカーもいい仕上がりです。

5/29 店日誌

5月29日、土曜日。「昨日はすごく暇だった」と書いた昨日は開店直後から客足が絶えなかった。純然たるお客さんに加えて、友人、知人も数珠つなぎのように現れてそれぞれに買い物をしていってくれる(時に缶&生ビールをお供に長話)。たまたま通りがかった人が入ってきてくれ、初見のレコード(なんと『ソウジャーナー』ですよ!)を買っていく。そう言えば、開店前には常連さんにコーヒーをご馳走になった。何というか、店って不思議だ。

気がつけば、5月最後の週末。そろそろ梅雨入りするのでしょうか。

2021/05/28

5/28 店日誌

5月28日、金曜日。昨日、入荷したてのレコード、ジ・アンサンブル・アルサラーム『ソウジャーナー』を予約してくれていたSさん(奇特な人!)が早めの時間にご来店。そのまま各種音楽に関することを中心に会話を続けて約一時間。じゃあ、そろそろ! と帰っていく姿を見送って、また一人。そのまま20時になってしまった。話している最中に友人が数人、来てくれた気がするが……終日すごく暇だったことに書いている今、気がついた。でもまあ、なぜだか悪くない気分である。

さて、今日も20時まで開けています! お暇があればご来店ください!

2021/05/27

レコード、2枚。


新作レコードが2枚、届きました。
上からThe Ensemble Al-Salaam『The Sojourner』(完売しました!)、Little Tempo『太陽の花嫁』。前者、ジ・アンサンブル・アルサラームは1974年録音の再発盤・セカンドプレスです(帯を新調)。完全限定生産。後者のリトルテンポは2011年作、現状での最新作。A面2曲目「雨の日には(On a rainy day)」は今日みたいな日にぴったり。全体にやや内省的な気配がただよう作品です。

販売価格はそれぞれ3850円、2750円(共に税込)。どちらも小数入荷です。

5/27 店日誌

5月27日、木曜日。24日(月)までの会期だった「坂巻弓華 個展」で購入した作品、その名も「スチャッ」。沢山の絵が飾ってあったが、店に飾るのはコレだろうと迷わなかった。この絵の下に「無許可の写真撮影は厳禁」とか「3人以上でのご来店はご遠慮ください」なんて書いておいたら迫力が増すかなーと想像するとちょっと楽しい。しみじみ、好きだなァ。

雨がザーザー。夜にはやむようですが、どうなのでしょう。お出かけの際はお気をつけて。

2021/05/26

『ある夜、図書館で』


読書を通して私はほかの時代、ほかの世界に入り込み、海と砂漠と世代によって私から隔てられた人たちの人生を経験したのであり、それらの人生はこの図書館に私とともにとどまっているのだ。(「ある夜、図書館で」より)

トートバッグ『ある夜、図書館で』が届きました。
ジェームズ・ロバートソンによる超短編『ある夜、図書館で』の物語をそのまま印刷したトートバッグ。訳者・柴田元幸の書き文字とイラストレーター・横山雄の挿絵が絶妙な按配で配置されています。この翻訳、現状はここでしか読めないってのも面白い。サイズは横幅が約44センチ、高さが約34センチ、マチが約13センチと横型で丈夫、肩がけも可能なサイズです。

販売価格は2970円(税込)。頭が少しはみ出しますが、レコードも入ります。

5/26 店日誌

5月26日、水曜日。Sherman Fleischerによる展示「The Phenomenology of Spirit/Perception」が明日から始まります(会期は5月27日〜6月20日)。当店隣の〈千年一日珈琲焙煎所〉カフェ・焙煎所での同時開催。それぞれに趣向の異なる作品が展示されるようなので、是非両店舗を行き来してほしいです。駐車場の場所などご不明点がある際は当店含め、近隣店舗にお問い合わせください。

今日も書籍、音源に入荷あり! 日々、店には何かしらの動きがあります。

Today’s YouTube #381

https://twitter.com/mojohey/status/1394621540482707463

2021/05/25

本を買い取ります。



※※※本を買い取ります!※※※
PEOPLE BOOKSTOREでは本の買取・査定のご依頼を常時受け付けています。ご不要になった本、大切だけれど置き場所に困っている・・・そんな蔵書がありましたら、お気軽にお声かけください。お問い合わせはメールでもご来店時でも構いません。お持ちくださった本は出来るかぎり早く査定します。

5/25 店日誌

5月25日、火曜日。黄金連休からはじまった5月。あの時期の爽やかな空気が懐かしい。今や梅雨目前、夏の準備期間といった感じの湿度である。冷房を使い始めた店も多い。今年の夏はどんな具合になるのだろうか。暑くなるのは分かっている。

今日は20時まで開けています。お暇があればお運びください。

2021/05/24

5/24 家日誌

再読した『Get back,SUB! あるリトル・マガジンの魂』のテキストに込められた熱に当てられて、インターネットの古書店で注文していた『popeye』69号をつい先ほど、受け取った。1979年12月25日号として刊行された本号の特集は「60年代」。いわく「60年代を知らなければ、僕たちの80年代は面白くならない」。

特集の幕を開ける「いま面白いものは、すべて60年代に出現した。」(文・室謙二)に並ぶのは、ジョン・F・ケネディ、モハメド・アリ、堀江謙一、池田勇人、学生運動、アポロ11号、ウッドストック、三島由紀夫。その末尾にはこうある。「三島由紀夫の拒否した70年代ももう終る。そして来年は80年代だ。ぼくたちは生きる」。

『Get back,SUB!』の著者・北沢夏音さんのツイッターを経由してたどり着いた、〈パテ書房〉に関する記事。書き手の三宅治子さんの述懐に触れて、体温がグッと高まる気がした。店ってやっぱり面白い。誰もが一様にその場を楽しめるとは限らないからこそ、味わいが増す。こうした記憶を言葉にしてくれたことに感謝したい。

2021/05/23

5/23 店日誌

5月23日、日曜日。晴れたー! っと大声では言えない天気かもしれないが、太陽が顔を出してくれただけで嬉しい。二日酔いも癒えつつある。デタミネーションズの名盤『フル・オブ・デタミネーション』(2000年って20年前だよ!)を流せば、大体いつも上機嫌。一曲目の「GOLD STAR」がたたえる優雅さといったら! ふわっと身体を受け止めてくれる、極上の毛布のようなスカ・チューンなのである。

今日は19時まで開けてます! 通販などのお問い合わせもお気軽にー!

2021/05/22

音源、いろいろ。




音源、いろいろ。おそらく他では買えないであろう、池間由布子『My Landscapes』(LP)は店頭販売分が一枚残っています(その後、完売!)。mmm with エマーソン北村Shoko & the Akillaのアナログ盤が最近入荷しました。数は多くなくとも、粒揃いの新譜レコードに是非ご注目ください。その他、中古CDには日々入れ替わり、何らかの動きがあります。

5/22 店日誌

5月22日、土曜日。朝、早い時間に〈ベッカライ・ブロートツァイト〉にお邪魔して本棚を整理する。限られたスペースゆえ、置ける冊数には限界がある。とは言え、週ごとにすべてを入れ替えるほどのアイデアも浮かばない。そのなかで工夫をしながら本を入れ替え、並び替える。バシッと決まった! となることがあれば、ウームという感じのときもある。どちらであれ、定期的に手を入れなくては、本棚はあっという間に力を失う。ここでの販売を始めて5年以上が経過した。出来るだけ長く続けていきたい。

期待していたほど太陽は顔を見せないのでしょうか。20時まで開けています。

2021/05/21

5/21 店日誌

5月21日、金曜日。昨日は友人、知人が多く訪れた。それぞれとこみ入った話をしたり、どうでもいいことを笑い飛ばしたりしているうちに19時過ぎ。閉店まであと少し、というところで気が付いた。ガチョーン。今日の売り上げ、500円じゃねえか! 年に一度はある、こういう日。これも店の醍醐味。こんなことばかり書いている。

さあ、今日も20時まで開けてます! お暇があればお運びください!

2021/05/20

LIGHT HERE,LIGHT NOW!

刊行告知をしてから、一ヶ月以上経ちました。矢吹純の作品集『LIGHT HERE,LIGHT NOW』の制作は少しずつ、たしかに進んでいて、このままスムーズにいけば6月中の完成となりそうです。いくつかお問い合わせを頂いている卸販売もどうにか実現できそうな気配。準備が整い次第、お問い合わせくださった方々に連絡していきます。

現状の予定では、刊行後の7月に〈千年一日珈琲焙煎所〉のカフェ、焙煎所の2箇所を使っての刊行記念展。作品集の販売を行うつもりです(その販売時のみの特典もつけるつもり)。その後に各地での展示、販売という流れをつくれたらいいのですが、そればかりは今後の進行次第というのが正直なところ。

ああ、早いところ手にしてほしい! 先立つ気持ちを抑えながら、少しでも手応えのある本にするべく、日々やり取りを重ねています。引き続き、ご期待ください。

『積読の100冊』&『参考図書スペシャル』


『積読の100冊』『参考図書スペシャル』が届きました。
インディーズ雑誌『つくづく』編集人の金井タオルこと金井悟のライフワーク、積読日記が冊子になりました。ブックガイドの体裁で、本に関係ないことが延々と綴られるこのフォーマットは金井さんの発明だと思っています。道が逸れたり、また元に戻ったりとグルグルまわる思考を表現したようなテキスト群は不思議なほどスイスイ読めて、何とな〜く掲載作品を読みたくさせる。奇妙な魅力をはなちます。

販売価格は300円(税込)。『つくづく別冊』①の参考図書スペシャルにはステッカー、ライターが付きます。

つくば現代短歌会機関誌『つくば集』-完売しました!-

つくば現代短歌会機関誌『つくば集』が届きました。
2019年に発足した学生短歌会「つくば現代短歌会」機関誌の創刊号。短歌研究新人賞を受賞したゲスト二人の作品、対談(長い!)にはじまり会員の短歌・俳句、会の沿革・年表を収録。現代短歌を実践する、筑波大学の学生さんたちの息吹に触れられる稀有な媒体、気軽に手してほしいです。

販売価格は600円(税込)。かなり少ない冊数なので、お求め希望の方はお早めに。

5/20 店日誌

5月20日、木曜日。接客をしていると不意に「伝わった」と感じることがある。お店で扱うものを褒めてくれたり、何気ない工夫に気がついてくれるという話でなく(それもメチャありがたいのですが)、もっと大きな、抽象的な感覚。お互いの根源的な部分をあたため合うような交わり。そうしたやり取りを重ねてじょじょに店の温度が定まってくるのかな、と思っている。

通販、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。今日も20時まで開けています。

2021/05/19

5/19 店日誌

小島流の美学が反映された「物言わぬ」編集術により、一切の煽りめいた言辞も宣伝もなく、テキストがそこにある意味も、それぞれの筆者が選ばれた理由も、読者は自分なりに解釈し、理解できなければできるようになるまで温めるしかない。(p108-109「家族」)

5月19日、水曜日。北沢夏音『Get back,SUB! あるリトル・マガジンの魂』を味読している。文字通り、噛みしめるようにじっくり読み進める。先月初頭に約7年ぶりの再入荷を伝えたときの自分は怠慢だった。かつての興奮、感情にまかせたきり、現在の自分が感応する箇所、理由を再点検することなく紹介してしまっていた。今朝、上記のテキストに触れて、ようやく温まりつつある自分に気がついた。

今、付箋がわりの紙片を挟み込むページと、かつての自分が付箋を貼った箇所が重ならない。繰り返し読み解けて、おのれと並走してくれる書物。音楽、映画、芝居でもいい。そういうものに出会う経験の有無で生き方は変わってくると思う。

さえない天気が続きますが、店はいつも通りに開けています。

2021/05/18

『Shoko & The Akilla』(LP)

Shoko & The Akilla『Shoko & The Akilla』(LP)が届きました。
湘南出身のシンガーとギタリストからなるデュオ、2020年発表のデビュー作がアナログ化。レゲエ〜ロックステディをベースにレイドバックしたルーツロック、ブルース、フォークの要素を織り込んだ全10曲。特別目新しいわけではないのに(だから?)、つい針を落としてしまう。これは、レコードで聴くべき音源です。

販売価格は3850円(税込)。ボーナストラックとしてBUSHMIND REMIXも収録しています。

『Chasing Giants』(LP)

mmm with エマーソン北村『Chasing Giants』(LP)が届きました。
2019年11月に発表された作品がアナログ盤として再リリース。エマーソン北村による鍵盤の音とmmmの歌、声がつくる独自の叙情。絶妙なダブワイズがあり、時に不穏な気配もただよわせる。この二人の組み合わせでこそ生まれ得るものを刻みこんだポップでファニー、ストレンジなレコードです。

販売価格は3960円(税込)。オディロン・ルドンの描いた「巨人」のジャケット、このサイズが映えますね。

5/18 店日誌

5月18日、火曜日。梅雨前線が東日本に接近中とのこと。朝からの霧雨、湿気を含んだ空気に触れると、すでに梅雨は来ていると思わずにはいられない。次々に雑誌の表紙がそり返っていく。直近のものでは『つくづく 別冊』の表紙がぐるんと、他のどれよりも大きくカーヴしている(二週間前くらいからなのだけど)。

今日も通常通りの時間で営業します。ご都合があえば、ご来店ください。

2021/05/17

5/17 家日誌

独立書店。この呼称への違和感が日に日に増していく。自分の店もそう括られることが多いゆえ、知らないふりもできないのが辛い。インディペンデント・ブックストアという言葉が含んでいた輝きはとうに消え失せ、単なる標語、スローガンになって久しい。インディペンデントって利己的ってことなのか? と思わされる事象も増えてきた。その言葉を使う人、使われる人、どちらをも攻撃するつもりは全くない。ただ、自分は今後も好きなことをやるだけだ。

地域依存型書店、もしくは地域書店。自店そう呼んでみると、少しスッキリする。

Today’s YouTube #380

https://qetic.jp/column/good-friends-hard-times/hosoda-hideo-jam/396091/

2021/05/16

音源、いろいろ。




当店、屋号のとおり本屋ではありますが、各種音源(レコード、カセットテープ、CD)も積極的に扱っています。近隣に住むローカル・ミュージシャンや様々な縁で出会った方々のもの、付き合いのあるレーベルに紹介されたりお客さんから譲ってもらったりしたもの等々、なぜかこの場に着地した音源たち。ピンときたら手にしてみてください。

※※※本を買い取ります!※※※
PEOPLE BOOKSTOREでは本の買取・査定のご依頼を常時受け付けています。ご不要になった本、大切だけれど置き場所に困っている・・・そんな蔵書がありましたら、お気軽にお声かけください。お問い合わせはメールでもご来店時でも構いません。お持ちくださった本は出来るかぎり早く査定します。

5/16 店日誌

5月16日、日曜日。正午目前、雨が降ってきた。風もつよい。気温は低いわけでもない。季節の変わり目、なかなか天気が落ち着かない。このまま晴れ間が減っていって早めの梅雨入りとなるのだろうか。こうして日々書いていると、自分はやがてくる季節を結構恐れているんだなあと気がつかされる。これも年を重ねたってことなのだろうか。

今日は19時まで開けています。明日、月曜日は定休日。

2021/05/15

『Sunny Side』

この場所で展示する意味や、意識していたことは、つくり手を知らない人にも知ってほしいということだった。だから、いつでも風通しのよい場所にしたかった。仲間うちだけでなく、あたらしい風が吹くような場所をつくりたかった。

小鳥美茂『Sunny Side』が届きました。
鎌倉の由比ヶ浜海岸にあったギャラリー〈BORN FREE WORKS〉を2016年から2021年の春先までおよそ4年半運営していた小鳥美茂(ことりみも)さんによる回顧録。思い立ったらゴー! だけの話ではないですが、効率よく事を運ぼうとする姿勢が皆無で、サッポロビールがお好きってところに共感しました。ちょうど二ヶ月まえに訪れていた、あの場所の気持ちよさを思い出しながら一気読み。こりゃあ、風通しのいい本だなァ。

販売価格は1980円(税込)。杉江篤志くんの写真もピッタシで、手にして嬉しくなりました。

5/15 店日誌

5月15日、土曜日。薄曇り。雲間から日がさすと暖かい。じっとしていれば過ごしやすい。数日前に、例年より早めの梅雨入りという報に触れて以来、空模様が気になってしかたない。どんよりした天気が続くのは嫌だなあ。そしてまた酷暑がくると想像するだけで、グッタリする。

この個人的な感覚からして、69日後(!)にはじまる予定の東京五輪の開催には反対だ。動かしてしまった金、数々の根回しのツケを清算するのを主目的に強行するのはいかがなものか。聖火リレーがつくばを走るってのも嫌だ。広告屋主導の巨大興行にゃ付き合えない。

お隣〈千年一日珈琲焙煎所・カフェ〉で開催中の「坂巻弓華 個展」、残す会期は約一週間。

2021/05/14

5/14 店日誌

5月14日、金曜日。快晴。夏日。ストーブを片付けて(ようやく!)、扇風機を動かす準備完了。クーラーのフィルターも掃除しておかなきゃいけない。明日以降、しばらく曇りと雨が続くようだけど、そう遠くないうちに灼熱の季節がまたやって来る。……とは言え、冷静になってみればまだ5月も半ば。まだしばらくは過ごしやすい日もあるんだろう。あってくれなきゃ、困る。

今日は、スカッとスカタライツで。こんな陽気になると聴きたくなる。

2021/05/13

5/13 店日誌

5月13日、木曜日。曇天。やがてくる梅雨を思わせる空気感。放っておけば、どよーんとする気分をぶっ飛ばすには音楽がいちばん。現時点での自分には、97年に日本独自に編まれた(選曲はバンドの親分、ビリー・チャイルディッシュ)ヘッドコーツのベスト盤が最上だ。選曲された12曲、収録分数は27分台。あっという間に終わってしまう。このバンド、本当にカッコいい。

今日も書籍、音源に入荷あり。通販等のお問い合わせもお気軽に。

2021/05/12

『夢の通信 Dream Communication』–完売しました!–

Precipitation&Mirage Area『夢の通信 Dream Communication』が届きました。
カナダ出身、現在は東京在住のPrecipitationとMirage Area(A.K.A. YAMAAN)の共作カセットテープ。波の記憶、星の通信、風の国の夢、時間の宮殿、凪、夜明の町と題された6曲はアンビエント・ミュージックであり二人が作った仮想世界の風景画とも言える気がします。封入されたアートワークまで含めて一つの作品。物体としての存在感が素敵です。

販売価格は1300円(税込)。ダウンロード・コードも付いています。

『dee’s magazine』vol.2

最高なのは当たり前だけれど、最初の読者が私だということ。んー編集者ってサイコーじゃないの!

フリーペーパー『dee’s magazine』vol.2が届きました。
グラフィック・デザイナーの千葉美穂さんが個人的に編む雑誌、第二号。上に引いたトキメキをそのままに縦横無尽にレイアウトされた記事はそれぞれに個性的。親切な道筋が引かれているわけではないし、明確な順路も示されない。それがディーズマガジンの面白味なんだと思います。未踏の大陸図を見るように大きく広げて楽しんでほしい。

今日から配布開始。ご希望の方はお声がけください。

5/12 店日誌

5月12日、水曜日。二日休むと店を開けるのが待ち遠しくなる。その間に届いた書籍、音源の整理が少しばかり大変ではあれ、店の空気を入れ替えて風を通せるのがこころ良い。緊急事態宣言下の都市ではやむなく休業を選ぶ店もある。できる限り、いつも通りに開けて、閉める。淡々とやっていく。

今月はどの日も通常営業予定です。お暇があればお運びください。