“このアルバムが示しているのは、ラテンアメリカのクンビアは、統一された物語を持つどころか、簡単には一括りにできないということです。他の音楽スタイルとは異なり、クンビアはひとつの国やひとつの伝統に属するものではありません。その伝統は大陸をまたいで、多様なアクセントと系譜を持っているのです。”(マリオ・ガレアーノ)
6月30日、月曜日。信頼のレーベル! オクラ印の新譜、フレンテ・クンビエロ『インコンクレート&アソシアードス』が到着。「「高山地帯のトロピカニバリスモ」というバンドのコンセプトを軸に……」なんてコピペは簡単だけど、コンセプトに込められた意味を理解するのは容易くない。2025年の現在も進化、変化を続けるクンビア(=コロンビア発祥のダンス・ミュージック。晩年のジョー・ストラマーも愛した音楽で、色気と頽廃、サビついた音色などをはらむ)を代表するバンドの新作(しかも日本盤で!)を聴けるのは、やっぱり貴重だ。当たり前だと思ってちゃいけない。
このレコードを直に、つくばの店まで持ってきてくれたのは、オクラ印を営むヒデ・モリモト氏。ヒデさんとは音楽はもちろん、本や映画、イベント開催の苦労話などなどを話せるから時間がいくらあっても足りなくなる。いつ会っても刺激をくれる、大事な人である。
フレンテの前には、大阪は西成在住のDJ DOVEによる極上メロウセレクション『大阪産/revel dove music sound』とGRINGOOSE『COAST Ⅱ COAST』も到着! どちらもヴィンテージ・ソウル/レゲエ多めのミックス作品。自分の店は古本屋? 音楽店? たまに分からなくなるけど、やっぱり楽しいんだよなァ。
今日も通常営業! お暇があれば、お出かけください!