もし音楽に形があるなら、こんな形をしているのかもしれない。規則正しくまわり続ける黒いレコードの丸々としたフォルムを見ながら、そう思った。(榎本空)
6月15日、日曜日。できれば両面、せめて片面。レコードを聴いているうちはiPadを手に取らずに本を読みたい。組み合わせさえ上手くいけば時間が静かに流れていく。今朝はオクノ修『唄う人』を小さな音で流しながら、榎本空『音盤の来歴 針を落とす日々』を読んだのが正解で、ちょうどよく集中できた。後者を友人たちに薦められていたのが納得。深く、しなやかに音楽愛が綴られている。
アラン・トゥーサン、ライ・クーダー、レオン・レッドボーン、アレサ・フランクリンのこと、彼・彼女たちのレコードとどこで出会い、どんな風に針を落としてきたのか──著者の音盤の来歴を紐解くうちにウズウズしてくる。レコード屋に行きたい。それも、チェーン店でなく個人店。できれば歩道に面した路面店がいい。ジャンルはなんでもいいので、ちょうど良く落ち着いた音楽が流れている小さな店に出かけたい。
一昨日、13日は店を閉めてから東京、幡ヶ谷に出かけた。目的地〈Forest Limit〉のドアを開けるとNOOLIOさん! マサキ、ヨシダ、ニッタにチャーハンさん! 次から次に友人たちに顔を合わせる。ビールを買うために並んでいると、すぐそばにはエマーソン北村さん。今月中の再会を約束して姿勢を正す。わかっちゃいたけど「スーパーぽんぽこ山」は特別なパーティーだった。
今日明日も通常営業。引き続き、どうぞよろしく。

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