2023/12/19

長崎出張記⑤

12月18日。いつもより遅く起床。布団のなかでウダウダしたのちシャワーを浴びて、どうにか動きだす。共有スペースの暖房をつけておいて、この日はここで前夜の売上確認。二日間の公演でしっかり買ってもらえているのを数字でも実感。波佐見、長崎に留まらない九州に住む人たちの好奇心、未知の本や音源への欲求に応えることができて良かった。音楽をかけながら荷造りをしていると、2階に泊まるアルハちゃん、隣の部屋のガクトくんもやってくる。他愛ない話で盛り上がるうち、あっという間に10時過ぎ。もう行かなくちゃ! と3人で車に乗って、波佐見講堂に向かう(運転:ガクト、助手:アルハ、後部:ウエダ)。

会場ではすでに片付けの真っ最中。自分もすぐに送ってもらう2箱の準備を整えて、スタッフのホウセンジくんとパイプ椅子を倉庫に移して、スズキタカユキさんの大量の布が入った段ボールに封をしていく。このとき一緒に作業したのが京都でレコード店を営むジジさん(と友人のタケシさん)。10年以上前にムックのオカダさんと一緒に会って以来、久しぶりの再会。相変わらずの飄々としていて、観察眼、言葉選びの的確さに感心する(ま、話がメチャ面白いってことです)。

皮肉にもこの日だけ、天気がいい。遅れてきた大穂さんが流しているスカがぴったりハマる。いい音楽は気分を良くする。作業の効率も大事だけれど、軽やかな気持ちでことに向かうってのが大事なんだとつよく感じる。副団長こと制作のテッシー、地元のヨウスケさん、音響ヤスさんなどとやり取りして、タイムアップ。ケンタさんの車に乗せてもらってバス停に向かう。名残惜しいが、行かねばならない。しみじみ、お世話になりましたと伝えて、手を振り合う。こうして大事な場所が増えていく。バス停の先客の女性が席を譲ってくれ、お礼を伝えると「古本屋さんですか?」と聞かれて「え?」と応えると、熊本からサーカス公演を観にきたと話してくれる。最後の最後まで波佐見はやさしい。

乗車後すぐ熟睡。あっという間に福岡空港・国際線に到着。国内線に向かうバスに乗るべく歩いていると太もも、ふくらはぎを中心に足が重い。ここにきて金谷神社への往復で蓄積していたダメージを痛感する。重い荷物を抱えて、どうにか国内線までたどり着く。すこし待ってから搭乗手続き、荷物の預け入れ、保安検査と順々に済ませて、また待機。指定座席に着席後、16時半前に離陸。若い人たちはよく喋るなーとか思ってるうち眠っていた。

18時半前に成田空港に到着。乗るべく電車が迫っているが、荷物をなかなか受け取れない。京成線の乗換案内、切符の売り方が煩雑で時間がかかる。やむなく一本見送って、19時25分発に乗車。行きと同じ順路で乗り換えて、つくば駅に着いたのが20時51分。最後の階段を登りきり、地上に出ると、着いてしまった……と声が出た。

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