2023/12/17

長崎出張記②

12月16日。宿泊先は一軒家。いくつか部屋があるなかで自分が選んだのは和室、敷布団で目が覚める。シャワーを浴びて着替えたのち、散歩、朝食。部屋に戻ってゆっくり過ごす。10時前、同じ宿になった3人で車に乗って会場へ。雨が降ってくる。簡単な全体ミーティングに参加して出店準備を整える。昼過ぎにある程度の形ができたところで、隣接する〈モンネルギ・ムック〉でコーヒーを飲む。雰囲気がいい。端々まで気の利いた店のしつらえ、スタッフ、お客さんたちがつくる賑やかで温かな空間。少しだけ、ゆっくりする。

お隣の店の方、少しだけ知ってる方などに挨拶などするうち、16時になる。15分ほど押して開場。ムックのブースで買ったビールを飲みつつ、当店も営業開始。店舗共通の骨組と布張りの屋根で屋台のような気分が出る。座って、お客さんの相手をするだけで、まず楽しい。その上、はっきりと反応がいい。店前に出しているベンチの上の古本、平台の新刊、隣のおいた音源など反応があるものはさまざまだけれど、総じて食いつきがいい。こちらからつよくアプローチせずとも自由に、好きに本を選んでいく。

賑やかな空気のまま、一部開演。公演が始まって、すぐ〈波佐見講堂〉の形状の特殊さに気がつく。縦長だから横は短く、少し動けばかなりの至近距離でステージが見られる。反面、縦位置にいると、パフォーマンスの生々しさが感じづらい。位置を変えつつ、観る。スズキタカユキさんの屋根布の造形がきれいに収まり、ゲスト出演の波佐見高校の先生、生徒の演奏ともマッチする。曽我大穂さんの演奏、演出も的確。短くまとめた出演者紹介を経て休憩に入る。ここでも、けっこうな数の来客がありあっという間に時間が過ぎて、二部開演。

……ここが、正直に言って、かなりダレる。照明の不具合があり、渡辺敬之くんが走り回るも復調せず、全体がまとまらないままバラバラだ。どうにか最低限のラインを保って終演までたどり着いたところで火災報知器が反応するアクシデント。大事にはならなかったが、なんとも言えない微妙な終わり方。それでも、その後も買い物をする人、飲み食いする人などが残って会場は暖かかった。簡単に、とは言い切れないけっこう豪勢な初日打上げを終え、宿に戻る。歯を磨いてすぐに就寝。

0 件のコメント: