午前中、つくば駅に向かって歩いているときに父から着信。調子を崩した祖父のところに来ているらしく、電話を繋ぐと言われて慌てるも、お互いに一所懸命に言葉を発する。簡単なやり取りではあったけど、力をもらった。自分自身で蓋をしていた部分を開けてもらったような気がする。
そのまま電車で秋葉原。歩いてお茶の水まで行って、喫茶店〈穂高〉で一服。中央線の快速に乗り、吉祥寺で降りる。目指すは〈ココナッツ・ディスク吉祥寺店〉。事前にメモしておいた住所を頼りに歩き出し、スムースに到着。アメリカの郊外にあるレコード店のような雰囲気で、負荷が少ない。ゆっくりと棚を見る。まずはレゲエ、ダブ。ブルース、ジャズ、ジャパニーズの棚と移って、一息つく。小さな本棚から数冊の本を選び、レコードは2枚。
会計してくれた矢島店長に挨拶をしたのち、山名昇さんを招くトークイベントのポスターを渡す。山名さんはこのお店の常連らしく「今、店にいてもいいくらい」と話してくれる。なんと言うか、それだけで嬉しい。いい空気に触れて、刺激をもらう。
吉祥寺を後にして、阿佐ヶ谷の〈古書コンコ堂〉に行き、まずは店主・天野さんにご挨拶。ポスターを渡して、立ち話をしてから、棚を見る。圧倒的な良心価格! 気がつけば片手には持ちきれない冊数の本になっている。小林信彦『一少年の観た〈聖戦〉』『冬の神話』等々を購入。古書店としての正しすぎる姿勢を感じ、恐れ入る。店として影響を受けるとかそんな話じゃなく、直接的に参考にさせてもらっている。本当に有難い存在である。
帰路はへとへと。どうにか店まで帰ってきて、荷を解いたのち帰宅。近場の蕎麦屋で瓶ビールと熱燗をちょっとだけ。暖かな心地になる。自分は今、やるべきことをやっている。そう思えたのなら、今日のところはいいじゃないか。
それにしても、よく歩いた。
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