2022/12/27

12/27 雑記

最後まで、捨鉢を貫きとおした彼女の一生に、せめて私一人はひそかな拍手を送ってやりたいと思うのである。(色川武大「月は東に陽は西に」)

朝と夕方に散歩をし、日が暮れる頃に風呂に入る。夜は居間で本を読む。種村季弘・編『東京百話(天の巻)』。どこかで読んだかな、という感触のある話であってもあらたな印象で味わえる。それがアンソロジーの面白味。森茉莉、岡本かの子の文章を、はじめて読んだ。幾度か読んだ気のする、色川武大「月は東に陽は西に」に感じ入る(その、他者へのまなざしに)。ここにも浅草の喫茶店〈ハトヤ〉が出てきた。

ゴンチチ「世界の快適音楽セレクション・クリスマススペシャル」での湯浅学の選曲にじーんときた。遠藤賢司「猫と僕と君」~オクノ修「できたら僕は」~渋谷毅「それは僕ぢゃないよ」の流れが特に素晴らしかった。

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