2024年を振り返る
京都在住。魅惑のオンラインショップ「パライソレコード」の野田晋平といいます。
今年は戦争、災害、政治、スポーツの祭典、芸能人・アーティストの訃報など、世の中は喜怒哀楽激動に流れて、その勢いに飲まれるように、日々立ち止まれる事なくあっという間に終わってしまった1年だった。さて2024年を振り返ってというお話をいただいたものの、一個人としては正直あまり思い出せることがない。「記録より記憶を」なんて思っていて、普段あまり写真を撮らないので、携帯に残された写真は8日分の出来事のみだった。肝心要の記憶力に足を引っ張られてしまっている。
流行り病への警戒も薄れて、元の生活に戻り始めたのがここ1、2年。私の店にも少し変化が訪れた。2016年からオンラインショップを立ち上げ、闇雲にやってきた初期を経た時にコロナ禍に突入。ステイホームが後押しとなったのか、この時期から売り上げが伸びていったが、今年はついにそれが止まってしまった。レコードや送料の値上げ、お客さんが実店舗へ戻っていったなど、色んな外的要因を考えていたけれど、つい最近「近年、パライソ色とは異なる空気、雰囲気も増していると感じています。」という貴重な意見を頂き、自覚はあったが、そこもそうだよなと、真摯に受け止め、また一から改めてやるしかないと思っている2024年年の瀬です。
とまあ、カタい話になってしまったので、本当にどうでもいいユルい話を。日々時間がない生活を送っているので、ご飯を食べる時にだけ、映画やドラマをアマゾンプライムで観るという映画ファンからしたら確実に非難されるバチ当たりなやり方で、今更ながら「ツイン・ピークス」を数ヶ月かけて観た。内容の感想はさて置いておき、ノーマ役のペギー・リプトンのメガトン級の色気たるや!彼女が1968年にリリースした唯一のレア盤アルバム「PEGGY LIPTON」が改めて、心のウォントリスト上位に急上昇したのです。そんな中、元夫であったクインシー・ジョーンズの訃報が。クインシーなしでは「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンの誕生もなかったかもしれません。本当にお疲れさまでした。
そして今、ヴィム・ヴェンダース監督「PERFECT DAYS」を、相変わらずバチ当たりな方式で観はじめている。何かトラブルが起きそう。この人が思わぬストーリーへと展開させるのかなど、気を張って観ていたが、半分くらいまで観たところ、只々おじさん(役所広司)の日々の丁寧なルーティーンが美しいカット割と音楽で映し出されているだけで、自分の妙な勘繰りがことごとく、そして気持ちよく裏切られて続けている。もういっそこのまま何事も起こらず、穏やかに終わって欲しいという期待さえ芽生えてきた。今年はもう続きを観るのはやめようと思う。
※冒頭の写真は2024年1月8日大阪の高津神社で久々に復活した「とんど祭り」での木村充揮さんのライブ。
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