1月4日、土曜日。サブスクリプションの無料期間が終わる間際に、ケリー・ライカート監督作品『オールド・ジョイ』を観た。マークとカートの2人が車で走る。ながれる景色、ただよう煙、車内の会話。現実世界とは切り離された時間。生活に捕らわれず、定式化された幸福像への疑念を隠さないカートの危うさが際だつ。戸惑いながらも突き放せないマーク。ときにゾッさせるが、大きな出来事はなく、時間が進んでいく。
ボニー・プリンス・ビリーことウィル・オールダム演じるカートが助手席でマリファナを一服するところで音楽スーッとはいってくる。ヨ・ラ・テンゴによる演奏は、まさしく劇伴。劇に伴いながら走る音。来月発売のサウンド・トラック盤を買うべきか……迷っている。
ラストシーンで街を彷徨するカートの姿が目に焼きつく。生々しさのあるカメラワークが、同じように街をさまよう主人公をとらえる『荒野にて』を思い出させた(エンディングで流れるのはボニー・プリンス・ビリーの「The World’s Greatest」)。
今日も「2024年を振り返る」の公開が続くため、変則的な店日誌。9時公開にしてるけど、店の営業は13時から19時まで。今日から3日間はその時間で、定休日の7日(火)以降は通常営業。2025年もピープル・ブックストアをどうぞよろしく。
ではでは、13時からご来店を待ってます! 本の買取も大歓迎です!
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