3月1日、土曜日。大竹聡『酒場とコロナ』に触発されたのか、2020年から2023年頃のいわゆる「コロナ禍」にあった社会、街の雰囲気を思い出している。あのときの何とも言えない空気感は何だったのか。イベントは中止、店は時短営業になり、持続化給付金に個人事業主がザワつき出す。その他、実態の知れない助成金、無利子無担保の融資などなど金の話が横行していた(今になって、その頃の詐取行為がつつかれ始めた……)。
業態を問わず、店の存在自体が揺すぶられた。営業しないほうが儲けられる。日々の売上以上の金額がドバッと口座に入金される。嘘みたいな話がたくさん耳にはいった。こりゃ危ないぞ……背筋を冷やすあの感じ。後にも先にも未体験の状況だった。
緊急事態宣言が発令された東京はゴーストタウン化し、とはいえそれは「自粛要請」というなんとも歯痒い政府からのお達しにより、人々一人一人にこの未曾有の事態への対処が「委ねられ」ました。それは経済力格差、職業格差を露わにし、そもそも治療法のまだない厄介なウィルスへの恐怖心と相まって、人々を疑心暗鬼に陥れています。(田口史人)
思い立って、2020年4月に制作された『四月の音楽 〜三ツ沢、高円寺、伊那谷、円盤、黒猫』を聴いてみる。曲順を身体が覚えている。テニスコーツ「さべつとキャベツ」の冷たい耳障り、佐藤幸雄とわたしたち「五年」の温度は今もって冷めてない。大谷氏「弱いプロレスラー」の特別さ! やっぱり、このコンピはめちゃくちゃいい。
今日明日、明後日は13時開店! 色々入荷してるので、ぜひご来店を。
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