2020/04/06

4/6 家日誌


津野海太郎『歩くひとりもの』を読んでいて、川崎彰彦という作家を知った。津野氏によれば「かれが書くのはいわゆる私小説で、どの作品にもきまりもののように、作者自身を思わせる青西敬助という貧乏作家が、夕方、飲み屋があく時間を待ちかねるかのようにしてノレンをくぐる場面が出てくる」という。しかも「その光景がたいへん魅力的」とくれば、読んでみたい。早速インターネットで調べてみると、該当の作品は見当たらない。

1984年に、編集工房ノアから刊行された『夜がらすの記』という本を、これからのんびり探していこう。いつか、それ読みつつ酒が呑めたらいい。そう考えると楽しくなってくるのだけど、今日か明日、いよいよ緊急事態宣言が出るらしい。そうすると、こうした楽しみも、中々実現しづらくなっていくのだろうか。たぶん、そうなんだろう。そもそも、しばらくは意中の飲み屋に行けそうもない。

今日は、もう少し、ごろごろしていようと思う。

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夜。ようやく『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観る。ズンと身体が重くなるような感覚。力のある作品だった。本を読んだり、映画を観る時間をつくりやすくなったのは、いまのご時世あってこそ。ぼんやり、ゆっくりする時間を大事にしよう。

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