2021/10/23

10/23 店日誌

10月23日、土曜日。月曜日に観た映画『サマー・オブ・ソウル あるいは革命がテレビ放映されなかった時』を評して、ジェーン・スーが「フェスではなくて生活と尊厳の話」と書いているのを読んで、共感した。映画のなかで描かれた催しは「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」と題されたもの。その「カルチュラル」の持つ厚みに、自分は圧倒されたのだ。

一つ、単語を付け加えて「ブラック・カルチュラル」とすれば、もっと分かりやすいだろう。黒人文化の持つ厚み、色の多様さ、力強さとしなやかさ。若きスティーヴィー・ワンダーの躍動するファンクネス、マックス・ローチの霊的なまでのドラミング、マヘリア・ジャクソンの絶唱……等々。それらを熱く、確かに受けとめる群衆を観ていて、うらやましく思った。

新型ウイルス感染拡大まで、隆盛を極めていた日本各地でのフェス、それらのほとんどはレジャーでしかなかった。普段は身につけない野外型の高機能服、野営道具なんかのお披露目の場。厚みも何も感じられない、ペラペラの文化祭。ああ、これじゃあ何も変わらねえ。いくつかの風景が目の端に入る程度でも、そう感じざるを得なかった。

だから、小さくてもいい。華やかさに欠けても仕方ない。自分たちなりの意志、理想を持って、文化の場や店、催しをつくっていくしかない。少しずつ、一人ずつでも、理解者を増やしていくしかない。どんなに短くても三十年はかかるだろうか。何かしらの芽吹きを感じるまでは、この歩みは止められない。

というわけで、今日もいつも通りに営業中! ご都合に合わせてご来店ください!

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