2020/03/21

<PEOPLE'S PARK-CINNAMON MEETING->開催記念放談 PART1

ご近所さん、〈古着屋May〉にもフライヤーあります!(植田)

いよいよ開催まで2週間を切った「PEOPLE’S PARK -CINNAMON MEETING-」。つくばの書店・〈PEOPLE BOOKSTORE〉と横浜発の雑誌『EL CINNAMONS』がタッグを組んだこのパーティの魅力を伝えるべく、今回から数回に渡って、店主植田とトニー李編集長の同い年コンビによる放談をお届けする。(李)

誰がいちばんメキシカンパーカーが似合うか!?

 ご近所の古着屋さんにフライヤー置いてきましたよ。
 ありがとうございます。こちらもちょうど最後のお客さんが帰って、お店を閉めたところです。
 植田さん、何か気付きません?
 ん?
 洋服が……。
 あ、さっきと違う(笑)!
 “シナモン”なメキシカンパーカーを見つけたので、そのまま着てきちゃいました。
 イイすねー。古着屋Mayの方はうちのお店やイベントにもよく遊びに来てくれるんですよ。自分もちょくちょく顔を出すし。お客さんの行き来もあったりね。いい感じのご近所さんです。
 まさに去年、OctBassのパーティに行った時にバーカンで話しかけてきてくれて知り合ったんですよ。「その上着、かっこ良いですね」って。
 そういう出会いは嬉しいな〜。
 メキシカンパーカーってもともと70年代に西海岸のサーファーたちが愛用してたんですよね。そんな話から「誰がいちばんメキシカンパーカーが似合うのか」というお題で激論になって、ひとまずシアターブルックの佐藤タイジということで落ち着きました(笑)。
 なかなか戻ってこないと思ったら(笑)。じゃあ、せっかくなんで一杯やりながら話しましょうか。
 そうしましょう。(これを読んでいるみなさんも)乾杯!


くだんのメキシカンパーカー。よく似合ってました。(植田)

ふたりの好きな本

 この間、PEOPLEに矢吹純くんの展示を観に行って、みんなでワイワイ話していた時に、常連のお客さんにこっそり「おれと植田さんが話しているところを撮ってくれますか」って頼んでいたら、植田さんが気付いて「またあの会話のやつ、ツイッターにあげようとしてるんでしょう」って言いましたよね。
 「家へ帰るのが怖い」「夕陽を観るのが怖い」みたいな会話を僕らがしているというツイート。あの引用の仕方、すげー好きなんですよ。センス良いなあと。
 実はあの時、ちょっと嬉しかったんですよ(笑)。ちゃんと覚えてるんだって。
 アハハハ。あのツイートの元ネタは写真家の森山大道と中平卓馬の会話ですよね。
 『犬の記憶』(現在は河出文庫)という森山大道のエッセイ集の中の「逗子」という一編に出てくるんですが、ずっと前に植田さんと「あのエッセイの中に流れている無為な時間やふたりの関係性がすごく良いんだよね」という話で盛り上がったんです。
 まだふたりとも写真家として活躍する前の時代だから、とにかく暇なんですよね。それで昼から喫茶店でお茶をして、そのまま逗子海岸に行って海を眺めながらダベって帰ってくる。ただそれだけの話なんだけど、何か良いんですよね。
 だから僕の中で植田さんというと、まず初めにあのエッセイのことを思い出すんですよ。

公園で集会

 しかし、新型コロナウイルス感染症の余波はすごいですね。
 ほんと、ここ1、2週間でどんどん状況が変わってきていますよね。
 ライブやコンサートも中止や延期になったりして。
 そんな中で3月22日の僕らのパーティですが、できる限りの注意と予防対策を取った上で予定通り開催しようと(換気、消毒対策に関しては上の記事でご確認を)。
 はい。正直、何が正解か分からないですが、こういう時だからこそ集まりたいという思いはありますよね。
 “CINNAMON MEETING”ですからね。
 “MEETING”って言葉は、いつかパーティの名前につけたいなと思ってたんです。ローライダーやハーレーのシーンで使われるんですが、響きも含めてかっこ良いなと。
 PARK(公園)でMEETING(集会)だからちょうど良いですよね。
 ちょっと暴走族みたいですけど(笑)。「PEOPLE'S PARK」という名前は、お店の1周年パーティの時につけたんでしたっけ?
 2周年からですね。あの頃は何周年とかって、パーティーの口実が必要だったんです(植田補足:今はいりません!)。それからはうちのお店が主宰するパーティの通しタイトルという感じで使っています。公園のように自由に遊んでほしいって。
 僕は初回から参加しているんですが、このブログで開催記念インタビューをやりましたよね。
 宣伝用に録ったのに前日の朝になって原稿が送られてきたという(笑)。
 ……。
 いや、嫌みじゃなくてあれはあれで面白かったなと。
 でも、次の年のインタビューでは植田さんが謝ってますよ。「私植田の怠惰がたたり」公開が遅れたって(笑)。
 ……。
 (DADDY KAN氏の甘いMIXが店内に鳴り響く)沁みますね〜(笑)。でも、その頃から植田さんは「いつかEL CINNAMONSのイベントをやりたいね」って話をしてくれていましたよね。
 「EL CINNAMONSがパーティを雑誌のように『編集』したら面白いだろうな」という予感があったんです。それができる機会ってすごく少ないと思うし。
 それで昨年末に『EL CINNAMONS』の第4号を久し振りに刊行したタイミングで、本誌に縁のあるミュージシャンやDJ、編集者、イラストレーター、デザイナーなどがワイワイ集まって、遊びにきてくれたお客さんと一緒に一日限りの「雑誌」を作ってみようと。そんな感じで始まりましたね。


(PART2に続きます!)

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