2026/09/10

9/10 店日誌


9月10日、木曜日。8時58分に玄関を出て、燃えるゴミをぽいっと投げて自転車で走りだす。水たまりをよけつつ、スピードを出しすぎず、のんびり進む。郵便局ATMで入金3件(トートバッグの新色をつくります!)、発送3件を済ませて店に着いたのが9時22分。ラジオをつけるとディランⅡ「男らしいってわかるかい」が流れてる。じゃあ次は……と流れたのは、休みの国「追放の歌」。オクノ修さんがカバーしてた曲、オリジナルをはじめて聴いた。ふんわりの木曜日、ゲストは大塚まさじさん。

友部正人「大阪へやってきた」もはじめて耳にする。驚くほどにディランじゃないか。でも、真似ごとでは終わってない。街に歌いたい場所はなく、求人広告を握りしめて歩いてる。貧乏人。避難民。インターチェンジ。沢山の言葉が散りばめられたトーキングブルース。うーん、これはカッコいい。

*
雨、雨、雨の9月上旬。気温も上がったり下がったりで、なかなか大変だ。店にくる人は少ないし、薄い紙もぺろーんとめくれてくる。憂鬱。今日はいくぶんかマシになるだろうか。ちょっとだけでも陽がさしてくれたら嬉しいんだけどなあ。

今日は通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー!

2026/09/09

9/9 店日誌

9月9日、水曜日。曽我部恵一『からっぽ』は、2025年10月18日-12月21日の会期で開催された「サニーデイ・サービス 曽我部恵一展 Love of Words」の図録であり、プライベートな日記帳みたいで、詩集でもある不思議な本。パンクロックやレゲエ、フォーク等々への愛情はもちろん、四国にいる親、東京でともに暮らす子どもたちへの眼差しがまっすぐに綴られている。曽我部さんは55歳。あと10年も経てば、自分も50代になるわけだけど、その頃、どんな風に暮らせているんだろうか。

その人ごとの状況や時代との関わり方があって、みんなそれぞれ少しずつ違う思いを持っている。それにもかかわらず、戦争反対という同じ言葉をみんながおしなべて使うことにすごく違和感を感じていて。/だから、戦争反対という気持ちをどう歌い、どう伝え、どう表現するか、ということが大事だと思っていて。(曽我部恵一)

この本のなかで、身体がぐっと立ち上がるような感覚を覚えたのが上記の箇所。1994年からサニーデイ・サービスのディレクターを務める渡邊文武さんとの対談で、2001年に発表した曲「ギター」に触れての発言。戦争にはちょっと反対さ、と歌うのではなく、大反対と叫ぶべきでしょ! なんて物議を醸したらしい。

2026年のいま───あちこちにスローガンめいた言葉が転がっている。小さな書店、雑貨店、飲食店。意思表示はもちろん大事だ。喜ぶのと同じくらい、怒るのが重要なのも分かっているつもりではいる。だけど、与えられた言葉は生きているのか? そう問いを立てると、どうも首を傾けざるを得なくなる。

「平和」であれ「保守」であれ、それを一つの合言葉、スローガンにしてしまった時、その言葉は本来持っていた意味を失う。/スローガンとなった言葉からは語り手の声が消える。(坪内祐三)

先週再読した、坪内祐三『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』の冒頭、著者は福田恒存を取り上げながら、空洞化した言説に異議を呈する。これにもまた同感。大勢を導くための言葉(キャッチコピーやスローガン)に注意しながら、個人の自由をどう保っていくのか。そのための方法、思考を練っていかねばならない。

戦争はいやだ。平和はいい。平和はダラダラできるから、いい。なにもせず、きみがただ、のたーっと寝そべっていられるのが平和だ。お菓子をぼりぼり食べ、お尻を掻き、おならしたっていい。なんと言っても、平和なのだから。(曽我部恵一)

こんな風に書いてくれる、曽我部さんも、すごーくいい。先に引いた箇所と同じくらい、ここも大好きだ。身の丈の平和論。こういう風に考えて、言葉をつかうのもいいと思う。

長くなってしまった……。悪天候予報のため、今日も18時までの短縮営業です。

2026/09/08

9/8 雑記


朝から雨。まったく起きる気になれず、布団の上を転がり続ける。ふーーーっと息をついて立ち上がったのが8時頃。コーヒー、トースト、ジャズのレコード。熱めのシャワーを浴びて、家を出る。店まで歩いて約40分。何度かビーサンが滑ってこけかける。店での作業中、右手親指を痛打。すぐさま血がじわーっと滲む。大量の本を妻の車に運び入れ、久々の〈S〉で天せいろ。今年は紫蘇切りそばが食べられなかった。

午後、家でだらだら。先週に続いて15時ぴったりに山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の情報を出すと、知人の書店からすぐに注文が入る。信頼する方々から反応があると、やはり嬉しい。

ゴンチチ「世界の快適音楽コレクション」、マイ・ラブリー・ミュージック/湯浅学さんの回を流す。印象に残ったのは安田南の声。客とのちょっとしたやり取り。買い取ったばかりの曽我部恵一『からっぽ』をぱらぱら読みながら、テクニークスを聴くうちに陽が暮れた。

2026/09/07

9/7 店日誌


9月7日、月曜日。ポンチョをはおって家を出たのが8時15分。自転車でそろっと走って、店に着いたのが8時35分。雨はぱらーっと風に吹かれてる。降ってるというか舞ってる、という感じの弱雨にやや拍子抜けしながら走る。車にビュンと抜かされる。「速度は、暴力だ」と言ったのはだめ連のどなたかだったか忘れたけれど、鋭い指摘。機械に乗ってる人には意識されづらいから、余計に怖い。ウインカーを出すのが遅い人は、怖いっていうか、びっくりする。曲がりながら出されても周りは困るだけでしょ……(最近、そういう人、すごく多くないですか?)。

荒天予報で延期した約束が2つ。こうなると、そこまで恐れなくてもよかったのかもと思うけど、仕方ない。ラジオの「ふんわり」、月曜担当は田中ウルヴェ京さん。のんびりした話を聞きながら、こんな日もあるよなァと受け入れる。

土地によってはレベル5の警戒が出ていたり、まったく雨が降っていなかったり。8時55分のニュースによれば、関東地方は昼過ぎに線状降水帯が発生する可能性ありとのこと。その影響か、今日は蒸し暑くなるらしい。

今日も18時までの短縮営業。オンライン・ストア〈平凡〉に古本を出してます〜。

2026/09/06

9/6 店日誌


9月6日、日曜日。家を出たのが8時4分。自転車をゆっくり走らせて、店に着いたのが8時20分。すぐにラジオをつけると上品な声で女性が話してる。幼児期の空襲体験以降、大人の意見は聞かないとちかった。道は自分で切り拓くもの。この人誰かな? よく耳を向けていると、岸惠子さんだと分かる。フランス人との結婚、彼の地での生活、離別、老いてゆくこと。自身の言葉で話していく───静かにでも過激に生きていきたい。寛大に、隣人への優しさを大切に。そんなメッセージでインタビューは締めくくられた。

聡明で勇敢、ときに大胆。なんと素敵だろうか。30分足らずの話に胸をつかまれた。成熟した大人に出会える機会が減ってしまった今、こういう人の話が聞ける機会はありがたい。何度か仕入れては売ってしまった『岸惠子自伝』が読みたくなった。

*
スーパーへのゴミ捨て(主に空き缶)、ドラッグストアでの買い物、郵便局ATMで現金を引き出して店に帰ってくると9時43分。小雨がぱらついてきて、風は強め。予報によればこれから天気が荒れるらしい。

てなわけで、今日は11時から18時までの短縮営業です(状況によっては17時閉店)。

2026/09/05

9/5 店日誌

9月5日、土曜日。古着屋〈May〉がおとといで開店10周年。その頃なにをやってたかなーと記憶をほじくってみても、イマイチ浮かぶことはないんだけど、2017年になれば話は別。その夏には当店でTACT SATO個展「HOME MADE SUMMER CLUB」を開催していて、連日連夜ワイワイ盛り上がってた。もーいいだろ! ってほどにビールを飲んで、当時の我が家になだれ込む。タクトくんと何日を共にしたんだろうか……あんなことは、間違いなく再現不可能。やるだけやって後悔なし。

その会期中にタクトくんやコーヘーくんたちが、メイを見つけてくれたのだ。当時の自分は、古着の楽しみ方を掴めていなくて、店主のホソヤさんともどう距離をつめていいのかわからずにいた。「ウエダさん、あの店サイコーっすね!」「え!」「安いし笑えるしメチャ楽しい!」って感じで教えてくれて、徐々にメイに馴染んでいった。

今や近所にメイがあるってことが、ピープルにとってどれだけ大きいか。これからも細ーーーーーく、長ーーーーーく、ご近所づきあいしていけたらいい。行き来してくれるお客さんがいれば嬉しいけれど、通り過ぎてもらって無問題。界隈をテキトーに歩き回ってほしいです。

(現在、メイでは全品20%オフのセール中。系列店マーチでの購入レシートがあれば、最大30%オフになるらしいです。)

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー。

2026/09/04

9/4 店日誌


9月4日、金曜日。どうやって出かけようかな〜と考えつつ、居間で本を読んでると、ポツポツと雨が降ってくる。こりゃまずい。いつでもポンチョを羽織れるように準備をして、自転車で走り出したのは8時7分。通勤の車、通学の自転車と並走。どんどん追い越されながら慎重に走る。クリックポストをひとつ発送、店に着いたのは8時23分。隣のカフェに挨拶すると、サトちゃんが「水戸が鹿島にボロ勝ちですよ……」と教えてくれる。で、ブログを書いている今は8時35分。

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きのうのこと。18時過ぎに水戸のマサキ(海山海ことウミアクムー)がきて、喋っているとウスクラタローくんが顔をだす。そのあとにニッタ、ツチダもきてワーッと一気に盛り上がる。ちょいと話して自分は退散、近所のタローくんと話しながら自転車で帰宅。22歳〜29歳くらいの友人たち、彼らの感覚は面白い。

夕方前にきた野口さんはエネルギッシュ! いま70歳だと言っていたかな、いつも何かを面白がっていて、読んだ本、会った人に関しての話をしてくれる。いや〜いいねえ〜、ダメだね〜と聞いていると心がジワジワあたたまる。来年初頭に控えている「渋さ知らズ オーケストラ」の公演についての意見を交わして、先行催事の重要性をつよく感じる。

今日も通常営業です。お暇があれば、お出かけください。

2026/09/03

9/3 店日誌


9月3日、木曜日。家を出たのは9時23分。風はあるけどムワッと暑い。エイ、エイ、オーのリズムで足を踏み出すうちに気分が軽くなる。道中、材木店のキタジマさんとばったり遭遇。「ウエダくん、おはよう! アイドンケアのライブっていつなの?」「11月7日、秋葉原グッドマンですよ!」「そっかー秋葉原か……ってかこの人わかる?」差し出されたスマートフォンには知人と一緒に知らない人が写ってる。つい最近、ブラックフラッグのヴォーカルも務めたレジェンド・スケーターらしい。この人スゲーんだわ、と逸話を聞かせてもらって、また歩き出す。店に着いたのは10時5分だった。

ラジオをつけると「ふんわり」で、木曜担当の六角精児さんが話してる。ゲストに招かれた熊本県「くま川鉄道」社長、永江友二さんの声色に引き込まれるうち、自分が乗ったローカル線の記憶がよみがえる。伊豆急。叡山電車。境港駅まで乗った鬼太郎電車。旅行に付随した出来事、人のやさしさを思い出してジーンとくる。

今日も通常営業です。オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2026/09/02

9/2 店日誌


店にはいろんな人が来る。期待が裏切られることもある。それでも訪れる人を待ち、迎え入れる胆力と地力をたくわえている。そんな強さをもった書店が、世界の各地にいた。いまもあるし、これから先も求められるだろう。(石橋毅史)

9月2日、水曜日。取次店の案内書に封入されている、石橋毅史「本屋な日々」の最新回は「読書が本屋を追い越してゆく」と題して、2023年3月まで鳥取県で〈定有堂〉を営んでいた奈良敏行さんについて書かれている。上記したのはそのなかで呟かれる感慨で、自分はここに感じるものがあった。ピープル・ブックストアが「そんな強さをもった書店」だと言いたいわけじゃなく、「訪れる人を待ち、迎え入れる胆力と地力をたくわえている」と言える自信もないのだけれど、そうやって人を待てる店でありたいとは、強く思う。

ぶうぶう、ああだこうだと文句ばかりを言う時期はとうに過ぎて、最近は小さな喜びに目を向けることができるようなってきた……はず。100円の本をじっくり選ぶ人、毎週1冊を買っていく人、(通販で)遠方から高価な本を買ってくれる人。そんな方々と声を交わすのは、やっぱり嬉しい。教えてもらうことも沢山ある。しみじみ、ありがたいと感じている。

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今月は出店がふたつ。21日(月)「山名昇 1周忌パーティ」と27日(日)「古河駅前夜市」、両日ともつくばの店舗は終日休業なので、ご注意を。連休になっている22日(火)・23日(水)は開けてみようかな〜と思っています。

ではでは、開店! 9月もよろしくお願いします。

2026/09/01

9/1 雑記

8時前に家を出て、店まで歩く。到着後、本の写真を撮り、朝イチで予約していた〈Bespoke〉まで自転車を走らせる。散髪。羽山さんとおしゃべりしたのち店を経由して帰宅。ローランド・アルフォンソのレコードを聴きながら、山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の刊行告知文を考える。自宅最寄の郵便局で荷物の発送、入金を済ませてから〈つるばみコーヒー〉で2種の豆を購入。

15時ちょうどにインスタグラムで山名本の刊行告知。さっそく反応あり。いくつかのやり取りを済ませ、本を読んだりしつつ、バニー・ウェイラーを聴く。16時半に家を出て、大穂市庁舎〜ホーマック〜タイラヤを経由して、いつもの広場でビールを1缶。ポットマンたちに遭遇、挨拶したのち〈椿野〉に入店。夜営業の再開を寿ぐ。

帰宅後、レコードを聴きながら、佐藤正午『書くインタビュー』⑥を読んでいる。

2026/08/31

8/31 店日誌


8月31日、月曜日。シノモリ先生こと篠田守男さんが亡くなったのを伝えてくれたのは、野口修さん。正確に言えば、野口さんが店にいるときに逝去を知らせる電話がかかってきて、かつて営んでいた〈アクアク〉での思い出、教え子たちとの交流、近年の篠田さんとのやり取りに話が移った。1972年に刊行された『快楽宣言』を持っていると話すと「え! あの本にはヘンリー・ミラーが出てるよ!」「あと、あの詩人の人も。ほら、現代美術家と結婚してて、映画評論なんかも書いてた」「……富岡多恵子?」「そう!」って感じで、野口さんとの会話はエネルギッシュで、元気が出る。

久しぶりで顔を出してくれたヒロタさんとは本の話を。「写真家の奥山さんが本を出したよー」「筒井康隆とか柄谷行人を読んでるんだけど、面白かったのは木内昇!」と色々教えてもらうなかで驚いたのは、木内昇さんが女性だってこと。長いこと、きうち・のぼるという男性だと思い込んでいた。いやはや、勉強になりました。

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古本の買取が多いなかで、新刊入荷もちょこっとだけ。盟友というか、なんというかで長く付き合っている自由研究者・金井タオルの『詩について』は、相変わらずの金井節。結論が出ないままのどうどう巡り。55ページの小冊子には一風変わった厚みあり。

さあ、8月最終日! いつも通りに開けてます。お暇があればご来店ください。

2026/08/30

8/30 店日誌


8月30日、日曜日。玄関を出たのが8時41分。自転車を押しながら(引きながらって書く人います? かつての自分は「引く」派でした)歩を進めて、郵便局ATMに立ち寄り、店に着いたのは9時17分。途中ですれ違ったのは白い犬を散歩する人、大学生、結婚式に向かうと思わしき若者グループ。秋っぽく涼しいからか、汗はジワッ〜と滲む程度で、脳内行進曲は流れないまま。あれこれ考えているようで、多くの時間はあたま空っぽ。これはこれで気持ちがいい。

家を出る前に聴いていたのは、Ruth Garbus『Profound』。常連のひとり、マスダさんが「たぶん好きだと思います〜」と教えてくれたのをApple Musicで再生してみると、とてもいい。曇り空にぴったり。もう夏は終わったのかな。酷暑には辟易したけど、こうなると、しんみりしてしまう。

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いま、店にはラジカセ2台、Bluetoothスピーカー1台の合計3つの再生機がある。壊れかけの1台はポットマン専用機で、届きたてのは主にCDとラジオ、たま〜にカセットを聴くためのもの。スピーカーはお客さんから教えてもらった曲とかMixcloudなんかをパッと流したいときに使う。

音の聴き分けはできないんだけど、再生機ごとの気分はあって、それに合わせて使い分けるのがけっこう楽しい。具体的に⚪︎⚪︎⚪︎だから、×××にするとは言えないまま、なんとなく遊んでる。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもいろいろと入荷あり。

2026/08/29

8/29 店日誌


8月29日、土曜日。玄関を出たのは7時58分。ちょうど雨も止んだし、このまま行っちゃおう! 歩きだして、すぐに雨が降ってくる。こりゃダメだ。すぐさまポンチョをかぶって再出発。涼しいとはいえ、1枚はおると、じわじわ暑い。汗をかく。フードをとると涼しいんだけど、髪が濡れる。これくらいの降り方がいちばん面倒なんだよな〜と考えつつ、そのまま進んで、郵便ポストに荷物を投函。もう少し、あと少し……店に着いたのは8時38分だった。

アラン・マバンク、ポール・オースター、ウィリアム・バロウズ、岡崎京子、大白小蟹、佐藤雅彦、今日マチ子、杉作J太郎、楳図かずお、伊藤潤二、又吉直樹。先週の大口買取の1部をリュックに詰めて運んできた。おおむね値付けはできたとはいえ、すでに棚は満杯だ。さて、どうしよう。

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代替のラジカセが届いたのは、きのうの夕方。ようやく聴けた『ALL KILLER NO FILLER』vol.1の素晴らしさと言ったら! 全編通してあたたかい。それなのに、重たくないから聴きやすい。ハートフル&ソウルフルな24曲。

今日明日、明後日も通常営業。なんだよ、8月も終わっちゃうのかヨォ。

2026/08/28

8/28 店日誌


8月28日、金曜日。店でつかっているCDラジカセが壊れた。買ったのはたぶん5年前、ソニータイマーってやつなのか、CDをまったく読み込まなくなってしまった。届いたばかりの1ST ST. RECORDS presents『ALL KILLER NO FILLER』vol.1は聴けていないし、ほんとならば聴きたいあれこれも我慢している(ジョン・フェイフィー、アーネスト・ラングリン、ロボ宙&DAUだとか……)。ただ、なぜか隣の店長ことポットマンの最新デモだけが聴けてしまう。よりによってCDRなのに、何度入れても読み込むし、音飛びもせず最後まで再生できる。

というわけで、ポットマン専用となったラジカセで今も『Tetto(demo)』を流しながら、ブログを書いている。この音源が完成するのは9月末になるのかな。いうまでもなく、当店ではバシーっと仕入れるつもりです。

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特殊編集者=金井タオルから送られてきたのは、小冊子『詩について』。そりゃあ変だし、なにが書きたいんだかよくわからんけど、面白い。ダジャレが削られて読みやすくなったのが大きいのか、全体でどーんと伝わるものがある。早ければ今日、遅くとも明日には入荷するので、お楽しみに。

ではでは、今日も開店。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2026/08/27

8/27 店日誌

8月27日、木曜日。7時35分に家を出て、まずは燃えるゴミを集積所にほいっと投げ入れる。きのうに比べればだいぶ涼しい。風もある。雨さえ降らなければ歩くにはちょうどいい。まあ、降ってきてもポンチョを被ればどうになるし、とりあえず歩き出してしちゃえ! ってな勢いでぐいぐい進む。序盤ですれ違うのは散歩中のオジサン、若者ランナー、車が数台。店に着いたら、ブログを書いて、台風クラブのポスターを貼ったのち、入荷した本を撮影できればいいなーと考えつつ。

その途中で着想する。もしかして、今月は1度も東京に出ていないのでは……それどころか、電車に乗ったのは先週の南浦和出張だけだったかも。近年でこんなことあったかな。なんにせよ暑かったし、店を開けてるだけで精一杯だったもんなあ。でも、いいこと沢山あったよな。面白い出来事もいくつかあった。

夏季休業中の古着屋〈May〉のあたりまで差し掛かって、手ぬぐいを忘れたことに気がつく。ああ、よりによって今日、持ってきてないとは。30分歩けば汗はポタポタ、Tシャツはビチャビチャ。店に着いたらすぐに着替えなきゃ。あとちょっと、もうちょっと、脳内行進曲に合わせて進む。到着したのは8時9分。

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円盤/リクロ舎の新刊、安田謙一『好きで好きで大好きで』マルーチャ/みーこ『ぱんとカマキリ』がとてもいい。つくる理由がはっきりしているからか、どちらにも確かな力が宿ってる。些細なことに眼を向けて、よく観察して考える。小さな行いを大事にする人たちの存在に勇気づけられる。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にも、入荷あり。

2026/08/26

8/26 店日誌

気が向いたら、とりあえず買ってしまえばいい。あとでぶつぶつ文句を言ったり後悔してみてもはじまらないのである。「もの」に出会って自分の生活に引き入れたら、あとはそれを育てる。(堀江敏幸)

8月26日、水曜日。この人はすごい。なんて潔いんだろうか。レコードでも本でも置物でも、何でもいいのだけれど「もの」に出会って、ぶわっと燃え上がる感覚を覚えたことがある人ならば、きっと共感してくれるだろう。電流が身体中をかけめぐって、思わず手が出る。そのものを掴んでいると、なにか満たされる。安いか高いか、逡巡していると、ちゃぶ台をばーんとひっくり返す人がいる。つべこべ言わずに買ってしまえ! ケチくさく検索などするんじゃない!

脳内の頑固オヤジに言われるまでもなく、そこまで強く惹きつけられたときは、買うようにはしているものの、ときに踏み留まることもある。きっと邪魔になるし、そもそも家には余るほどの本もレコードもある。無理して買わなくてもいいんじゃないか。耳元でささやく声は、優しく慰撫するようで、つい甘えてしまいそうになる。

いちど迷ってしまうと大変だ。店内を行ったり来たり。置いたり取ったり。挙動不審で店員さんに目をつけられる。けっきょく、えいや! と買うとすっきり。大きな山を越えたのか、どっと疲れてしまうこともあるんだけど。

………どうも話がズレてしまった。

そのおじさんのスタンドには、「物心」が満ちあふれていた。けっしてきれいではないけれど、隣り合って置かれている「もの」たちのバランスが絶妙なのだ。

なんとなく手にした、堀江敏幸『もののはずみ』にスーッと引き込まれて、あっという間に読み終えた。フランスの古道具市で出会った「もの」と「ひと」。涼やかな文体で綴られるエッセイ集で、もっともピンときたのは「空気が一変した」。この節で、著者はほんとに「もの」が好きなのだと理解した。

*
ぶりかえしの猛暑、だいぶ辛いのですが、いちおう店は開けてます。みんなが動き出すのは夕方以降? 17時過ぎても涼しいってわけじゃないし、なかなか大変。でもまあ、自分にできるのは待つことのみ。本を読みつつ待ってます。

8月中は休まず営業。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2026/08/25

8/25 雑記

うれしい! Mixcloud内のお気に入りユーザー、heavenless2100氏があらたなミックスを上げている。まずは「Walatta In Dub」。ブレンダ・レイの名盤をダブ化しているのだけど、アンオフィシャルなのかな。とにかく気持ちよくて、きのうからこればっかりずーーーーっと聴いている。あと「DIS YA DUB」ってのは、深すぎず、軽すぎずの塩梅が絶妙。最近作と思われる「Obscure Post Punk Dub&Funk 1979-1987」はエッジが効いてて、カッコいい。聴きながら、オレはポスト・パンクの音像が大好きなんだなあと実感する。

2026/08/24

8/24 店日誌


8月24日、月曜日。最近、週一くらいのペースで顔をだす男性がカート・ヴォネガットの文庫本を買いながら、ヴォネガットの逸話をいろいろ教えてくれる。2~3年ぶりできてくれた方は久生十蘭の本をチョイス。「この人の短篇集がさあ、メチャ面白かったんですよー」と目を丸くして話してくれるのが妙に嬉しい。おふたりとも50歳代以上。自分の知らない本や著者、時代のことを伝えてもらうのは読書に似た効用がある。

その後は、1人できた若者が文庫本を1冊、2冊と時間をかけて選んでいく。100円でいいし、もっと高いものでもいいんだけど、読みたい本をみずから選ぶってのが心強い。またよろしく、と伝えて送り出す。

夕方過ぎには古河駅前夜市のポスターをもってサクライさんとカキヌマちゃんが顔をだす。劇団「南極」の芝居をみてきたーっと話してくれるカキヌマちゃん、数週前にメンバーの1人がきてくれたんだよーと話したり。その後は、2000年代の政治状況、ガチンコファイトクラブ、フジロックでの斑点デュオのことなど。

きのうは日曜にしては客数、売上ともにさみしかったのだけど、こんなやり取りができるのなら、まあ良し。明日もまたがんばるかーと思えればいい。

というわけで、今日も開店。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2026/08/23

8/23 店日誌


8月23日、日曜日。近所のコンビニ3軒まわって、見つけた! サクレのレモン味。飲みすぎた翌日にこれを食べると元気が出る。酸っぱくて甘くて、冷たくて、頭をキーンとさせながら一気喰い(コンビニで買うと183円! 高くなったなァ……)。ただいま12時41分、ラジオでは「NHKのど自慢」が放送中。北海道岩内町の参加者、歌が上手い人が多い。別会場ならみんな合格なんじゃないか!? ってほどにハイ・レベル。ゲストの堀内孝雄、森口博子のトークもいい。鐘の鳴らし方にタメがあって、味がある。

さて、12時46分。SMAPの「らいおんハート」を歌った人、鐘2つ。たぶん、優勝は「冬の稲妻」を歌った2人だろう。めちゃくちゃクオリティが高くて、遊びもあって、堀内孝雄も喜んでいた。

今日も開店しています! お暇があればお出かけください!

2026/08/22

8/22 店日誌


8月22日、土曜日。朝イチで針をおろしたのは、トミー・マクック&ジ・アグロヴェイターズ『ブラス・ロッカーズ』。さて、アグロヴェイターズには誰がいるんだっけ? 裏ジャケで確認して、ちょっとびっくり。馴染みの人があんまりいない。ベースのロビー・シェイクスピア、リードギターのアール・チナ・スミス以外で分かるのは、トロンボーンのヴィン・ゴードンかな。うーん、この人はたしか……『定本 リー“スクラッチ”ペリー』のページを繰ってみると、あった! 

全編にフューチャーされたドン・ドラモンドJr.こと、ヴィン・ゴードンのトロンボーン。このトロンボーンは、リー・ペリーの手による乾きまくったリディムに乗ることで哀愁度が急旋回して聴く者の鼓膜にがっちり食い込み、強烈なアクセントを心に残す。(武田洋)

リー・ペリー&ジ・アップセッターズ『ミュージカル・ボーンズ』。このレコードを手に入れたのは6月上旬。近年で最も大きなダメージを受けていたとき、常連のオザワさんから託されたのだった。そのときの記事を引用すると「リー・ペリーのセンスとアイデア(霊感×音感×直感=創造性!)を思い知った」と書いている。

レゲエ・アンチョコのひとつ、河村祐介(監修)『DUB入門』で確認すると、『ブラス・ロッカーズ』が録音されたのは1975年(なんと『ミュージカル・ボーンズ』と同年!)。ルーツ・レゲエ期に入ったジャマイカで悠々と泳ぐようなテナー・サックスを響かせるトミー・マクック、やはり懐の深いプレーヤーなのである。

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夏休み明けの2日間、けっこう店はヒマだった。隣のカフェもそんなに忙しそうではないので、うちの店だけじゃないかーと思うと安心するけど、こんな状態が続くとなあ。オンライン・ストアからの購入などで、どうにかなってはいるのだけど。

今日も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。