ホテルで一休み、体勢を整えて再出発。電車に乗って京都に向かう。JR奈良線で東福寺、京阪に乗り換えて神宮丸太町。地上に上がって鴨川にかかる橋を渡って少し歩くと〈誠光社〉が見えてくる。文庫本を1冊買って〈アイタルガボン〉のソファ席でパニーニ、サラダ(とビール)でひと息。カッコつけ過ぎず、反骨心を感じさせるいいお店。食事も美味しい。しばらくゆっくりしたのち街へ出ると小雨が降ってくる。傘はなくても平気だが、歩道をビュンビュン走る自転車が怖い。傘差し運転はやめてほしい。
20分ほど歩いて目的地の〈拾得〉に到着。今回の大目的! オクノ修さんのライブには、開場前から人がちらほら。拾得の若いスタッフが丁寧に案内してくれ整理番号順に入場、座敷席を確保してビールを注文。隣の男性、女性の顔を見たことがある気がするが、声はかけず。数杯の酒を飲む。すぐ近くに座るオクノさんにサインをもらったり、トイレに行ったりするうちに田口史人さんの顔を見つけて、ご挨拶。あれ、なんで! 彦根にも寄ったらいいのに! なんて話してるときに、Hand Saw Pressの小田さんもきて、会釈をする。
客の平均年齢は高いけど、自立した大人がしっかり来てる。自分と同世代か、若い人、なにがしかの店を営んでいるような人もいる。拾得やオクノ修が象徴する、京都の街が育んできた文化への敬意が感じられて、頼もしい。どこか、少しだけうらやましい。
19時ちょうどに開演。72歳のオクノさんが歌い出すと、20代か30代、いやいや40代か? 明確な数字にこだわるのは野暮だけれど、明らかに実年齢より若くなる。ステージでの話には諧謔の気があり、やんわりと下ネタ気味。指がつってしまうか歌詞を忘れたら、途中で止めますと最初に言ったけど90分間歌い切った姿は自然で、ほのかな色気も漂う。アンコールはなくても、端々でオクノ修の美意識が感じられた。こんな洒脱な大人がいるなら、歳をかさねるのも悪くない。
終演後すぐ会場を出て、神宮丸太町の駅まで歩く。21時20分過ぎの京阪に乗り、東福寺で乗り換えて、奈良駅へ。すでに眠いが、重たい身体をひきずって、どうにかホテル着。風呂に入ってからブログを書いたり、メールの返信などするうちに0時半。ベッドに倒れこんで即就寝。
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