歴史のダイナミズムの中では無意味に圧殺されてゆくものたちのエピソードが、どこかの時代にむけてごくまれに、そのかすかな声をとどけて来たりする。語れない言葉や、うたえなかった唄のように。(石牟礼道子)
2月20日、木曜日。熊本の文芸誌『アルテリ』十九号が到着。暮しの手帖社の書籍のような表紙画を手がけたのは坂口恭平。飾り気なく、ここにいて、生きている。そんな在り方を雑誌として実践できているのは驚異的。「エッセイにようにはじまる小説があれば、小学校の頃の記憶をたどる人、自らが当事者である裁判の過程を記す人もいる。テーマに大小はあれ、切実な生の軌跡、痕跡が刻まれている」とは〈平凡〉に書いた解説文から。
入荷後にすぐ品切れた、松野泉『あそぼ』(LP)が再入荷。同時に注文した作者不明の日記『創作』、オクノ修『胸いっぱいの夜』にもご注目を。地味ながら存在感のある本、音源をつくっているのは〈円盤〉の田口史人さん(円盤〜黒猫を経て、現在は山の湯が拠点)。
今週末の3連休も通常営業! と書いたけど、23日(日)は早仕舞いの予定。はやくて17時、おそくて18時までの営業になると思います。確定次第、あらためてお知らせするので、ちょいとお待ちを。
今日明日は15時開店! 上記以外にも音源、書籍に入荷あり。
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