2025/04/04

4/4 店日誌

4月4日、金曜日。先月末からはじまった謎催事「2週間/nishukan」は今日で5日目。日々、何かしらが起きていて、誰かしらが出入りしているようだけど、詳しいことはわからない。少なくとも、自分が行った2日目正午は、耐えがたいほど退屈だった。間延びした空間に、だるく時間が流れていて、外は雨。ラジカセから流れるのは、なぜかブラー。むなしいテンダー。あそこまでつまらないとは思わなかったが、あれもまた、催事の醍醐味。誰が場を引き受けているのかを明確にしないままだから、ああなるのかな。

明日5日(土)は長野から「車輪ノ会」「土の子クラブ」って人たちが来るらしい。なんにでも車輪を付けたり、石を売ったり、とにかく何かをするらしい。明後日6日(日)には前半の山場と目される「KRAITと5時間あそぼ」が控えている。気温とともにじわじわ暖まっていきそうな気配あり。

週明け8日(火)は当店企画の「松本哉に聞く! マヌケな場所の作り方(と続け方)」を開催。イベント前にも、本や音源など色々もって、会場で販売する。11時から15時くらいまでかなーと思ってる。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/04/03

4/3 店日誌

4月3日、木曜日。某所から届いたメールはレゲエ、主にラヴァーズロックのレコードの取り扱いに関するもの。ふんふん、なるほど〜と軽い気持ちで添付ファイルを確認、ひとつずつ聴いてみると、こりゃ大事(おおごと)だ。紹介されている盤の数々、知っているものは少ないが、なんとなくジャケットを見たことがあったり、コンピに入っていた曲の出所が分かったり、いちいち興奮させられる。安い! ってわけじゃないけど、新品で、高い! ってわけじゃない値付けをするべく試行錯誤。できる限り頑張って仕入れたいと思っている。

ダブ・シンジケート「オン・ザ・ワイアー」で検索したつもりが、タイプミスで再生されたのはレナード・コーエン「バード・オン・ザ・ワイアー」。流れ出した瞬間に部屋に空気が変わり、思わず聴き入る。すごい曲を見つけてしまった。

雨、雨、雨。おまけに空気は冷たい。昨夜、閉店後に顔を出してくれた〈古着屋may〉店主のホソヤさんと、なかなか厳しいっすね〜と声をかけあう。そろそろ、太陽に顔を出してほしい。われわれ、個人店主は非力である。

在庫確認、通信販売など些細なことでもお問い合わせはお気軽に。

2025/04/02

4/2 店日誌

4月2日、水曜日。朝はザーザー降り、だんだん弱くなって止むかと思うとまた降ってくる。この時期にしては寒いし、身体は重たい。心も固まる。一日中居間でレコードをとっかえひっかえしながら本を読んでいたい。とかなんとか言ってもそんな状態にはすぐ飽きて、外に出て、歩くかして気分をかえたくなるのも分かってる。とにかく、じれったい天候。動きづらい空模様。週末には暖かくなるようだから、もう数日の辛抱なのだが。ああ、もうちょいどうにからんかなあ。

私はただ、私自身として、生きたいだけだ。(改行)私は風景の中で安息し得ない人間である。私はただ人間を愛す。私の愛するものを愛す。徹頭徹尾、愛す。そして、私自身を発見しなければならないように、私の愛するものを発見しなければならないので、私は堕ちつづけ、そして、私は書きつづけるであろう。(坂口安吾)

一昨日の晩から読み出した、坂口安吾『堕落論・日本文化私論 他二十二篇』が面白い。高名な表題作より、その他の話に惹かれている。上記したのは「デカダン文学論」の末尾。「青春論」「戯作者文学論」「教祖の文学」は力強く、芯から真っ当な論だと感じる。

来週4月8日(火)には、土浦市〈がばんクリエイティブルーム〉にて当店企画のトークイベントを開催! ゲストは松本哉と二木信、参加費1000円。17時から19時まで。気が向いたら、遊びにきてほしい。

今日明日、明後日は15時開店。お暇があればご来店を。

2025/04/01

4/1 雑記

朝、小雨のなか自転車で店まで走る。そこからつくば駅まで歩いていってバスに乗る。土浦駅西口で下車してすぐ足を向けた〈土浦市民ギャラリー〉では、「え かく また あした マンガ作家山本美希展」を開催中。おりよく展示会場には自分だけ。遠くで聞こえる音楽につられるように順路に沿って文字を追う。傍らには大きめの原画が展示されていて、解説とあわせて見ていく構成。なぜ、この線か。どうやって、言葉を用いるのか。そもそも、どうして、絵を描くのか。それらの問いへの応答は明確で、論理的。抽象的な装飾、雰囲気でごまかさない姿勢に感服する。

ほとんど予定を決めずにきて、こんな展示が見られるとは。なかなかいい滑りだし。

すぐ近くの〈土浦古書倶楽部〉にはいり、膨大な量の古本が並ぶ棚をじっくり見る。けっこう安い。自分の値付けを反省しつつ、負けずに本の背を追う。手に取りページを繰ってみる。気になる箇所があれば、できるだけ買う。何冊か手にしたところで「あ!」と声が出る。青山真治『宝ヶ池の沈まぬ亀 Ⅱ』があった。その後も時間をかけて棚から棚へ、目を移す。全部で5冊、会計時のレジ対応にも人間味があって、じわりと嬉しい。

気がつけば11時半、途中で買ったパンを食べつつ、目的地〈がばんクリエイティブルーム〉を目指して歩く。思いのほか距離があるなーと感じたころに到着。「2週間/nishukan」の2日目、いるのはシイギとマスヤマ、ラジカセでブラーが流れてる……。なんとも言えない気持ちを抱えつつ、上階を覗かせてもらい、トークイベントのおおよそのイメージをかためたのち、はす向かいにある〈城藤茶店〉でコーヒーを1杯。サッと飲んで退店すると、12時ちょいすぎ。もう帰ろう。バスに乗り、つくば駅に着いたのは13時頃。

店に向かって歩く途中で、知人のいとなむ店々に顔を出し、それぞれで長話。いい話を聞かせてもらう。なかなかキツい世相ではあるのだが、こうして人に会っていければ、希望が持てる。小さな範囲で構わない。自分たちにできること、やるべきことに注力できればいい。そのための状況づくりを続けていく。