2024/11/26

11/26 店日誌

11月26日、火曜日。なんとなんと! ブログに写真をあげられる! 5年以上使ってきたiPadが壊れてしまって、午前中に電気屋で新しいのを買ってきた(と言っても第9世代)。セットアップをして、ブログを開く。使い勝手が変わってるかなーとハラハラしたけど、これまで通りで、写真や動画もあげられるようになって嬉しい。とりあえず今日はお祝いとして、ロゴステッカーを置いてみた。

今日は13時から16時までの変則営業。明日以降もいつも通りに営業します。

2024/11/25

11/25 店日誌

11月25日、月曜日。いやあ、贅沢だった。ちょうどいい音量で、アコースティックの乾いた響きを堪能した。キッチン・ソイヤは音がいい。何度もここでライブを観てきたけど、昨日はじめてそう思った。安宅浩司とアンドウケンジロウ。名手ふたりの演奏ってことも大きな要因だろうけど、あのぬくみは、他の場所ではなかなか出せない。地味でいい。大袈裟な飾りなく、人が音を鳴らしてるってのがいい。

好天につられて近所を歩き回る。天久保〜桜〜筑波大。おそらく20年以上営業していたイタリア食堂が閉店していて驚く。毎日のように通り過ぎていて、日常の風景になっていた店(入ったのは一度だけ)。貼り紙に書かれた閉店理由も衝撃で、しばし絶句。公園で寝転がり、大学内の書店で立ち読み、コーヒー店で休憩する。歩きながら『パターソン』が頭に浮かんだ。

今日も通常営業。天気もいいし、気軽に覗いていってくださいな。

2024/11/24

11/24 店日誌

11月24日、日曜日。つくばマラソン。店までの道中、ランナーの集団と沿道で応援する人たちとぶつかった。ボランティアスタッフが穏やかに誘導してくれ、難なく通過。天気もよくて雰囲気がいい。これまでには「なんだよ!」とかグチったこともあったのだけど、今年は普通に受け入れられた。回数を重ねるほどに周辺地域への配慮がはっきりと増している。ランナーはもちろん、ボランティアや運営スタッフもがんばってるんだなーと感じた。

今日は11時から18時までの変則営業。オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2024/11/23

11/23 店日誌

11月23日、土曜日。思案中。このブログの在り方と、書き方と言葉の用い方について。これまで書いてきたことぜんぶ消しちゃいたい! でもまあ、それもまた自分か……と考えを巡らせてると自意識過剰モードになるからイヤになる。まーいいや! とりあえず今日も書く。昨日は久しぶりの友人が現れて嬉しいあまりあちこち引き回してしまった。反省。携帯メールで謝る。そもそも、店での立ち振る舞い、関わる人との距離感がおかしいのである。静かにお客さんだけを迎えていればいいだけなのに。

誰のせいにもしたくない! カッコつけるのもやめたい! あーまったく、面倒くさい。考えてばっかりだと疲れるから手を動かして店内を細かく調整中。積まれたまま出せていなかった本を掘りだして、棚に並べるとスッキリする。ピンときたまま値段をつけていく。どんどん安く出している。

そんなわけで今日も通常営業! お暇があれば、ご来店を〜!

2024/11/22

11/22 店日誌

11月22日、金曜日。ビーチボーイズ『ライト・アルバム』に針を落とす。はっきり言ってジャケはイマイチ、ほっとけば聴かないままだったと思うのだけど、これがなかなか悪くない。大きな山場がないまま地味な曲が続いて、コーラスが重なっていく。低空飛行。なんとなく冬っぽさを感じたりして、じわーっと身体に染みこんでくる。B面の「ベイビー・ブルー」から「ゴーイン・サウス」への流れ、今日の天気にぴったりだ。

本作はじめ、中古レコードにいろいろと入荷あり。だいたい1000円以下で、買いづらくはないかな〜と思ってるけど、どうだろう。期待せず軽い気持ちで、見てくれたら嬉しいな。

今日も通常営業。お暇があれば、お出かけください。

2024/11/21

11/21 店日誌

11月21日、木曜日。ここ数日かかりっきりだった『大友良英のJAMJAM日記』を読み終えて、手に取ったのは田村隆一『退屈無想庵』。「退屈隠居をきめこんで猫と一緒に日がなゴロゴロ/そんなボクが日記を書いた! 初公開、詩人のボクの鎌倉日記」と帯にある通り、平成2年12月5日(水)にはじまる日記帖。飄々としながらするどい知性も漂わせる。いい加減なようでいて、言葉に対する観察眼は真似ようがないほどに独特で正確だ。

大晦日、大晦日とあんまり云って貰いたくないのである。こう云う事は、なるべく、そっとして置いて、無闇に騒ぎ立てない方がよろしい。恐ろしく切迫つまった事のように、世人が考えたがるのは、迷信である。或いは為にする輩の手なのである。小生は滅多にその手に乗らないぞと考えている。(内田百閒)

入院中の田村氏がベッドでひもとくのは内田百閒。百閒先生の金銭(借金)論を語りつつ、明治5年から6年にかけての明治政府の強引な太陽暦の採用を紹介する。そのなかにあったのが上記の一節、年末行事が迫ってくるのを恐れる自分をスッとさせるものだった。筋のとおった人の言説に触れると、妙に嬉しい。多少無茶であるくらいがちょうどいい。

筑波大学の学生を中心に結成された「つくば現代短歌会」の機関誌『つくば集』第四号に要注目。誌面一新大躍進号! といって大袈裟でない内容と分量。初回分はすぐに売り切れ、週明けに補充済み。オンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。

今日明日は15時開店! 本の買取、査定もご依頼は常時歓迎。お問い合わせはお気軽に。

2024/11/20

11/20 店日誌

11月20日、水曜日。年末、師走、忘年会なんて言葉が耳に入ると気が重たくなる。そんな話はまだ、いい。予定も約束もなくていい。個々人、できるだけのことをやって、日々を過ごしていこう。自分は来月の出張、来年の催事に向けての準備を進めていければいい。突然あらわれる友人がもってくるビール、たま〜にある小さな飲み会、今はそれくらいで充分だ。無茶やればいい、って年でもないもんね。

オレは、いつも、この名づけようもない新しい音楽が生まれてくる瞬間への強い愛情と興味があるのと同時に、ブームが去った後に、何が残るか、いったい、その後どうやって各人がサヴァイヴァルしていくのかのほうに、それ以上の強い興味があるのだ。(…)問題は何を始めるかだけではなく、始めたものに対してどれだけ責任を取れるのかという話でもあるのだ。(大友良英)

今日も『大友良英のJAMJAM日記』を読んでいる。上記の一節を2006年12月末の日記で見つけて、ウームと感じて、立ち止まった。始めること、続けることってのは区別されずに語られがちだけど、しかも前者のほうに多くの関心が向きがちなのだけど、後者にこそ物事の本質が宿るんじゃないかと思う(でも、それだけに執着してると凝り固まっちゃうんだよなあ……。バランス取りがむずかしい)。

引用しながら他者を批判したいわけじゃなく、これから自分が始めようとしていることへの厳しい激励だと受け取った。始めただけで定期開催できず、継続もせずに終えてしまうのは避けたいのだ。

今日が、今年のストーブ初日。去年はいつから使っていたっけなあ。