2025/04/05

4/5 店日誌

4月5日、土曜日。某所からのメールに端を発するラヴァーズ・ロック探求が止まらない。唯一持ってる『RELAXIN’ WITH LOVERS』vol.4がBUSHAYS盤ってのもドンピシャで、ここ数日はルイーザ・マークスの声を中心にまわっていると言って過言ではない。トロージャンのA&Rだったクレム・ブシェイがルイーザを引き連れて立ち上げたレーベル、ブシェイのレコードを中心に、輸入盤のラヴァーズ、ダブ、ロックステディ(はコンピの中の一部だけど)ものを仕入れようと思っている。

ラヴァーズと言えば、リラックスの2001年11月号。この号がなければ、当時20代そこそこの鼻たらしだった自分がラヴァーズ・ロックのコンピなどを買う理由などなかったわけで、今もって風化しないディスクガイドをはじめ、24年前の雑誌の力に最敬礼(写真に撮ったものは私物。売物は現状在庫なし)。

ようやく太陽が顔を見せた昨日! 天候のおかげか多くの人がきてくれた。買う人、買わない人、ビールを飲んでる奴ら(オレたち)、いろんな動きがあって楽しめた。いい加減と言われれば、それまでだが。

今日も通常営業。いろいろと入荷があるので、お暇があればご来店を。

2025/04/04

4/4 店日誌

4月4日、金曜日。先月末からはじまった謎催事「2週間/nishukan」は今日で5日目。日々、何かしらが起きていて、誰かしらが出入りしているようだけど、詳しいことはわからない。少なくとも、自分が行った2日目正午は、耐えがたいほど退屈だった。間延びした空間に、だるく時間が流れていて、外は雨。ラジカセから流れるのは、なぜかブラー。むなしいテンダー。あそこまでつまらないとは思わなかったが、あれもまた、催事の醍醐味。誰が場を引き受けているのかを明確にしないままだから、ああなるのかな。

明日5日(土)は長野から「車輪ノ会」「土の子クラブ」って人たちが来るらしい。なんにでも車輪を付けたり、石を売ったり、とにかく何かをするらしい。明後日6日(日)には前半の山場と目される「KRAITと5時間あそぼ」が控えている。気温とともにじわじわ暖まっていきそうな気配あり。

週明け8日(火)は当店企画の「松本哉に聞く! マヌケな場所の作り方(と続け方)」を開催。イベント前にも、本や音源など色々もって、会場で販売する。11時から15時くらいまでかなーと思ってる。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/04/03

4/3 店日誌

4月3日、木曜日。某所から届いたメールはレゲエ、主にラヴァーズロックのレコードの取り扱いに関するもの。ふんふん、なるほど〜と軽い気持ちで添付ファイルを確認、ひとつずつ聴いてみると、こりゃ大事(おおごと)だ。紹介されている盤の数々、知っているものは少ないが、なんとなくジャケットを見たことがあったり、コンピに入っていた曲の出所が分かったり、いちいち興奮させられる。安い! ってわけじゃないけど、新品で、高い! ってわけじゃない値付けをするべく試行錯誤。できる限り頑張って仕入れたいと思っている。

ダブ・シンジケート「オン・ザ・ワイアー」で検索したつもりが、タイプミスで再生されたのはレナード・コーエン「バード・オン・ザ・ワイアー」。流れ出した瞬間に部屋に空気が変わり、思わず聴き入る。すごい曲を見つけてしまった。

雨、雨、雨。おまけに空気は冷たい。昨夜、閉店後に顔を出してくれた〈古着屋may〉店主のホソヤさんと、なかなか厳しいっすね〜と声をかけあう。そろそろ、太陽に顔を出してほしい。われわれ、個人店主は非力である。

在庫確認、通信販売など些細なことでもお問い合わせはお気軽に。

2025/04/02

4/2 店日誌

4月2日、水曜日。朝はザーザー降り、だんだん弱くなって止むかと思うとまた降ってくる。この時期にしては寒いし、身体は重たい。心も固まる。一日中居間でレコードをとっかえひっかえしながら本を読んでいたい。とかなんとか言ってもそんな状態にはすぐ飽きて、外に出て、歩くかして気分をかえたくなるのも分かってる。とにかく、じれったい天候。動きづらい空模様。週末には暖かくなるようだから、もう数日の辛抱なのだが。ああ、もうちょいどうにからんかなあ。

私はただ、私自身として、生きたいだけだ。(改行)私は風景の中で安息し得ない人間である。私はただ人間を愛す。私の愛するものを愛す。徹頭徹尾、愛す。そして、私自身を発見しなければならないように、私の愛するものを発見しなければならないので、私は堕ちつづけ、そして、私は書きつづけるであろう。(坂口安吾)

一昨日の晩から読み出した、坂口安吾『堕落論・日本文化私論 他二十二篇』が面白い。高名な表題作より、その他の話に惹かれている。上記したのは「デカダン文学論」の末尾。「青春論」「戯作者文学論」「教祖の文学」は力強く、芯から真っ当な論だと感じる。

来週4月8日(火)には、土浦市〈がばんクリエイティブルーム〉にて当店企画のトークイベントを開催! ゲストは松本哉と二木信、参加費1000円。17時から19時まで。気が向いたら、遊びにきてほしい。

今日明日、明後日は15時開店。お暇があればご来店を。

2025/04/01

4/1 雑記

朝、小雨のなか自転車で店まで走る。そこからつくば駅まで歩いていってバスに乗る。土浦駅西口で下車してすぐ足を向けた〈土浦市民ギャラリー〉では、「え かく また あした マンガ作家山本美希展」を開催中。おりよく展示会場には自分だけ。遠くで聞こえる音楽につられるように順路に沿って文字を追う。傍らには大きめの原画が展示されていて、解説とあわせて見ていく構成。なぜ、この線か。どうやって、言葉を用いるのか。そもそも、どうして、絵を描くのか。それらの問いへの応答は明確で、論理的。抽象的な装飾、雰囲気でごまかさない姿勢に感服する。

ほとんど予定を決めずにきて、こんな展示が見られるとは。なかなかいい滑りだし。

すぐ近くの〈土浦古書倶楽部〉にはいり、膨大な量の古本が並ぶ棚をじっくり見る。けっこう安い。自分の値付けを反省しつつ、負けずに本の背を追う。手に取りページを繰ってみる。気になる箇所があれば、できるだけ買う。何冊か手にしたところで「あ!」と声が出る。青山真治『宝ヶ池の沈まぬ亀 Ⅱ』があった。その後も時間をかけて棚から棚へ、目を移す。全部で5冊、会計時のレジ対応にも人間味があって、じわりと嬉しい。

気がつけば11時半、途中で買ったパンを食べつつ、目的地〈がばんクリエイティブルーム〉を目指して歩く。思いのほか距離があるなーと感じたころに到着。「2週間/nishukan」の2日目、いるのはシイギとマスヤマ、ラジカセでブラーが流れてる……。なんとも言えない気持ちを抱えつつ、上階を覗かせてもらい、トークイベントのおおよそのイメージをかためたのち、はす向かいにある〈城藤茶店〉でコーヒーを1杯。サッと飲んで退店すると、12時ちょいすぎ。もう帰ろう。バスに乗り、つくば駅に着いたのは13時頃。

店に向かって歩く途中で、知人のいとなむ店々に顔を出し、それぞれで長話。いい話を聞かせてもらう。なかなかキツい世相ではあるのだが、こうして人に会っていければ、希望が持てる。小さな範囲で構わない。自分たちにできること、やるべきことに注力できればいい。そのための状況づくりを続けていく。

2025/03/31

3/31 店日誌

3月31日、月曜日。昨夜、店を閉めてから向かったのは天久保1丁目〈Good Near Records〉。またかよ! と思うが、前回来訪時にみたレゲエ~ロックステディの7インチ群がどうにも気になり、自転車を走らせた。到着するとJAVAさんが試聴中。チワッと挨拶をしてお目当てのジャマイカ棚のレコードをみていく。アルトン・エリス、ピーター・トッシュ、シュガー・マイノット、ドン・ドラムンドなど気になる盤を選んで試聴開始。オオ〜っと唸るものがあればウームと首を捻るものもあり。裏面に「DUB」「VERSION」とだけプリントされたレーベル面がカッコいい。

ちょっとだけ悩んで、3枚購入。お手頃価格ですげー嬉しい。サブスクリプションやユーチューブでいくらでも(訂正:いくらでもじゃない)聴けるし、効率が良いわけじゃないのも分かってる。でも、オレはこうやって音楽に出会いたいのだ。

ちらっと〈wear crab〉にも顔を出し、店主アキくんの近況を聞いてるうち、ホシくん、カナちゃんも現れる。今日からはじまる「2週間/nishukan」、4月20日(日)の「PEOPLE’S PARK」の話など。昨日はツジ&タロウ(つくばネットワーク)ともしっかり話せた。若者たちと少しずつ連動できてきた感あり。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/03/30

3/30 店日誌

3月30日、日曜日。昨夜、店を早仕舞いして向かったのは浅草〈Pure’s〉、Exotico De Lagoのライブを観るためだ。はじめて訪ねた前回は迷いに迷って、交番で2度確認してようやくたどり着いたピュアーズなのだが、またしても迷う。西浅草2丁目。ここらへんのはずなのに、なかなか見つけられない。うーむ。浅草の路地は複雑。ちょうどコンビニから出てきたギタリストを見つけて、そっと付いていき到着! 道は合っていたのに、ひとつ角を折れていなかった。

狭い店に7人編成のバンドが陣取るとどうなるのかなーと思っていたが、ばっちりハマる。バンドのガレージ感とギュッとした状況とが相まったアンダーグラウンド・パーティー。あの雰囲気で、ひび割れたロック・ステディを生演奏されりゃあ文句なし。カッコいいな〜と唸るのみ。……だったのが、中盤に現れた酔客集団に空気を乱され、集中しきれず。

*

「ここは古本屋さんですか?」と聞かれて「ハァ」と応えたのちに反省する。たしかに分かりづらいのだ。何屋でもいいから好きに見ていけばいいじゃんとは思うが、説明好きな人には伝えづらいんだよなあ。でも、店にそんな質問するのって野暮だよなあ(ニコニコ顔で何も買わない人ばかりだし)。もどかしいぜ、3月。

今日明日は13時開店、19時閉店。つくばの桜は4分咲きかな。

2025/03/29

3/29 店日誌

3月29日、土曜日。昨夜、店を閉めてから向かったのは天久保1丁目〈Good Near Records〉。イベントで借りたものを返すついでに覗いていくか、という感じでレコードを見始めると、いやあ、なかなか。気になる盤が何枚も見つかる。値付けもちょうどいい。トーキング・ヘッズ、カエターノ・ヴェローゾを試聴。前者にも気を引かれたが、後者の奥深さは、なんと表現するべきか。ヘッドフォンを耳にあてながら「こりゃすげえ……」と何度か口をついた。

グッド・ニアー・レコーズは、昨年11月で開店して丸3年。初期の姿からは想像できなかった充実ぶり。自分が最近買ったのはトータス、ボブ・ディラン、カエターノ・ヴェローゾ。3周年記念セール時にはジャッキー・ミットゥー。他にも、ジャマイカ音楽のレコードに目をつけているものがある。

そう言えば! ペンペンドンピーのライブに店でCDを買い、興味を持った若い人が来てくれた。店で静かに本を選ぶ学生さん、はじめて来て、ゆっくり棚をみていく人もいる。名前も知らない人たちに支えられている。

今日は早仕舞いの可能性あり。18時半までは、開けているつもりです。

2025/03/28

3/28 店日誌

3月28日、金曜日。めっきり暇であると書いたとおり、きのうも開店から数時間は誰もこない。またこんな感じか……しょんぼり気味の空気を換えてくれたのは、樋口達也さん。現れてすぐ、挨拶も終えないうちに目の利いた本を手に取り、購入してくれる。その後は映画『名もなき者』、ポール・サイモン、ジェームス・テイラーのことなどを話し込む。聞かせてくれる逸話がどれも興味深く、斜めの視線から生まれる批評、感想の言葉選びも刺激的。安直な表現を避けながら本質を突く、樋口さんはシブい人だ。

樋口達也さんの個展「RAiN」の会期は4月16日(水)から27日(水)まで(火曜定休)。会場は吉祥寺にある書店兼ギャラリー〈一日〉とのこと。展示DMが〈千年一日珈琲焙煎所〉にあるらしいので数部わけてもらって、店でも配りたい。

混沌も混沌
人が大勢いるであろう日、誰もいないような日
どんな日でも奇跡のような時間があることを、
わたし達は知っているのかも

今日も「2週間/nishukan」の宣言文から一部紹介。「どんな日でも奇跡のような時間があることを、わたし達は知っているのかも」ってラインは詩的で、催事の本質を表していると思う。明確なスケジュールを組まず、場、状況をつくるだけで放り投げる。その上で何が起こるかを観察する。それが〈シリシリ器〉店主の美学なのだろう。

他者、客、知人、身内を操る力を身につけようとせず、引きつけつつも混乱させる。その姿勢はよく言えば誠実。わるく言えば不可解。利益、集客などの数字にこだわらずに動ける時期を大事にしてほしい。

今日も通常営業。明日29日(土)は18時までの短縮営業になるかも。

2025/03/27

3/27 店日誌

3月27日、木曜日。最近はめっきり暇である。今月序盤は放っておいても人がきて、それぞれに本や音源などを買ってくれたのだが、中盤以降は泣かず飛ばず。買取希望や探索本の問い合わせ、告知物の持ち込みなんかに対応しているうちに日が暮れる。ここのところ、催事準備に力を入れすぎていたからかな〜と反省しても始まらない。とりあえず開けて、来客を待つだけ。そう念じて、本の値付けをしたり、場所を替えてみたりする。

昨日も開店以降、静かなまま日が暮れていく。まあ仕方ない。買いたての伊藤彰彦『完全版・最後の角川春樹』を読んでいると、ガラッとドアが開く。立っているのは常連Iさん。穏やかに笑いながら、本を選んで、買っていく。塞ぎかけた気持ちに陽がさした。しみじみ、ありがたい。

日々、わたし達を取り巻く整頓されルールでがんじがらめになっている環境から、2週間 / nishukanは遥か遠く離れた場所にあります。立ち止まってみたり走り出してみたり、ジャンプしてみたり逆立ちしてみたり、みんなとわけがわからなくなっていきたい。

引き続き、「2週間/nishukan」の宣言文から一部を紹介。若いから、勢いがあるからってのも彼らと付き合う理由だけれど、なにより鋭さに惹かれるのだ。自分とは異なる角度で世界を見ていて、何かしらをつかんでる。その様を見ているのが面白いし、興奮させられる。

ある程度の型ができた人と交流するのもつまらないわけじゃないし、嫌でもない。人真似をして調子に乗ってる奴らを相手にするよりずっとマシだし、刺激もある。だけれど今は、未完成で不定形のエネルギーにこそ魅力を感じる。

今日も通常営業! 日々、古本には入荷あり。音源にもちょこちょこ動きあり。

2025/03/26

3/26 店日誌

3月26日、水曜日。見知った街を歩いてみる。バスで移動してみる。東京に出かけたときみたいに、天久保からつくば駅までバスに乗り、少し歩いて東新井で昼食。もう10分も歩けば松代だ。イメージしたのは秋葉原からお茶の水を経由して神保町まで歩いたのち、地下鉄に乗って八丁堀って流れの移動順路。車でビュン! 自転車でシャー! っと動けばいつもの風景、なじみの店や場所だけが目に入るけど、時間のかけ方を変えてみると、眼の角度があらたまる。古本屋やレコード屋など、個人店がいつも通りに開いているのが妙に頼もしく感じられた。

それにしても暖かい。いや、暑い。桜の花もそろそろ咲きそう。つぼみが膨らんで、ほのかな桃色が目に入る。こうなると、普段は静かな近所の公園、なんでもない路端が賑やかになる。季節の行事だから仕方ないけど、やたらにカメラを構える人たちが増えるのは……イヤなんだよなあ。

2週間 / nishukanは誰でも利用することができます
(朝ごはんを食べる会 ラジオ体操 ツチノコ販売 何にでも車輪をつける会 昼寝 トークイベント ライブ 受験勉強 作品展示 ヨガ 物販 将棋 無 ラジオ 生活 タヒチアンダンス 利き水 音楽イベント 就職活動 鍋 角打ち 上映会)
など、好き放題やっても好き放題やらなくてもいいスペースです

つくば市内唯一のバカスペース(©︎松本哉)、〈シリシリ器〉店主が発案した「2週間/nishukan」が来週3月31日(月)から始まる! なにをやるのか、だれがくるのか、全体の詳細は分からないままだけど、当店企画のトークイベントは4月8日(火)開催。ご注目を。

今日明日、明後日は15時開店。気が向いたら、ご来店ください。

2025/03/25

3/25 雑記

目が覚めて、気がつく。今日は火曜日、1日休みだ! やったーーー! 予定がないってのがこんなにも嬉しいとは。本を読みながらレコードを数枚、気分のままにとっかえひっかえ。ダラダラしながらコーヒーを飲むうち、気温が上がってくる。10時前に半袖で外に出て、ずんずん歩く。神社にお参りしてから公園でゴロンと横になる。持ってきた本を読んだり眠ったり。楽ちんだなあ。

バスに乗って、つくば駅で下車。そこからちょいと歩いて〈かつ善〉で昼食、テレビの甲子園中継を聞きながらヒレカツ、ビールを軽めにいただく。お腹いっぱいでまた歩く。リブロ、ブックセンターキャンパスと繋いでいって、そのまま自宅まで。筑波大は卒業式。袴姿の女性、スーツ姿の男性が目に入る。日が照るなか足をすすめて15時ぴったり、家についたらクタクタだ。シャワーを浴びる間もなく寝てしまう。

夕方にもうひと歩き、近所のスーパーでつまみを買って、小さなベンチでビールを一杯。犬の散歩をする人と会釈をしたりして、ああ、いい日だったとかみしめる。こんな風にじわじわと得られる喜びが幸せなのである。今日、読んでいたのは虫明亜呂無『むしろ幻想が明快なのである』。

2025/03/24

3/24 店日誌

3月24日、月曜日。やってくれぜ〜、ペンペンドンピー! サイコーだった! 鎌倉や足利、代田橋から友人たちが来てくれて、すぐ近くのバーやギャラリー、洋服屋の店主たちもそろって顔を出す。ライブはもちろん、ヒデさんのDJ、つくば食堂花のペンペン丼ピーも抜群だった。長いことイベントに関わってきたけど、こういう喜び、手応えは久しぶり。さあ、次はなにをやろうか! なにかやれる? そんな声もあちこちで聞こえてきている。いろんな種類の催事が増えたらいい。

今日はとりあえず、開けてます。お暇があればご来店を〜。

2025/03/23

3/23 店日誌

3月23日、日曜日。午前中、近所の神社でやってる骨董市をのぞきに行くと、のどかな雰囲気。目に入ったのは奇妙な土偶や人形、広辞苑、絵画、包丁などの刃物類。使い道のなさそうなガラクタ、古物がごろごろ並んでる。店主らしき人はだいだいお爺さんで、日向でぼやーっと座ってる。インスタントコーヒーをわけあったり、それぞれの話に夢中になる姿をみていて、心が軽く、柔らかくなった。古物屋さんって個性的な人が多いんだな。

さあ、ペンペンドンピーのライブ当日。行くよ! 行きたい、行けるかな。いろんな声が届いてるけど、もう一度。気になるならば、ぜひ来てほしい。18時開場、19時開演。ライブは2部制。合間にはヒデさんのDJあり。さらに、〈つくば食堂花〉の食事もある。会場は、天久保1丁目の地下音楽堂〈aNTENA〉。

てなわけで、今日は13時から15時までの短縮営業! どうぞよろしく〜!

2025/03/22

3/22 店日誌

3月22日、土曜日。天気がいい。気分もいいので、近所の神社まで歩いていくとお宮参りのご一行、家族そろって写真を撮っている。グッド・タイミング! って自然な流れでカメラをあずかり何枚か撮影。ああ、いい気分。最近知った弁当屋でのり弁とお茶を買い、お気に入りの公園で昼食。そのまま芝生にゴロンと横になり、しばし眼をつぶる。鳥の鳴き声、子供の声、バイクがブーンと通る音。ヘリコプターも飛んでいた。

毎年楽しみにしているコブシの様子を見にいくと、なにかおかしい。なかなか姿が見えてこないぞ……歩いていくと、ばっさり切られていた。立派な木だったのに。前回のパティ・スミスの来日公演はこの辺から電話してチケットを取ったなーとか色々と思い出す。残念だ。

それにしても、よく歩いた! 12時半頃に店に到着。ブログを書いてる今は12時35分。ラジオからは甲子園の中継が聞こえている。4回の裏がはじまるところ。

今日も通常営業! 明日は13時から15時までの営業で、その後はペンペンドンピーです!

2025/03/21

3/21 店日誌

3月21日、金曜日。思いきって店を休むとウキウキ、ワクワク。最低限の目的地だけを決めて電車に乗る。終着駅で降りて、地上に出るといい天気。祝日だからか人が多くて、街の雰囲気もなんとなく弾んでる。いつもの本屋、レコード屋、喫茶店、どんな順番でまわるか考える。最近できた店、誰かに聞いたか本で読んだかで知ってる古い店。今日はどこでも行けるのだ。急ぐ理由も約束もなし。好きなように歩けるってのがこんなにも清々しいとは。

自分に合うか合わないか、それにこだわると窮屈になるから、いつもの物差しを手放してみる。心を軽くして、好きなように時間をつかう。欲しいものがあれば買えばいい。……ってわけで、きのうは店をサボって気分転換! たくさんの本、レコードを見て、人と会って、ビールも飲んだ。

今日明日は通常営業。明後日はライブ開催のため短縮営業です。

2025/03/20

3/20 臨時休業

今日、3月20日(木)は休みます。

2025/03/19

3/19 店日誌

3月19日、水曜日。ムンビア・イ・スス・カンデローソスの新作7インチ『BOGOTOKIO/CUMBIA TERIYAKI』が到着! A面に針を落としてびっくり。スローかつドープなテンポ、深く沈み込むようで底には触らずに立ち上がるビート、複数言語が組み合わさったみたいなラップ……めちゃくちゃカッコいいじゃないか。B面もまた、安易な言語化を拒む不思議な耳触り。打楽器の鳴り方が深〜くて、一音目で遠くに連れていかれる(ふわっと足が浮かぶ、奇妙な重力)。

本作にはレコードだけじゃなく、「オクラ印通信」と題された藁半紙も封入されていて、読めるようで読みきれないテキスト、実体が定かでない広告もついている。不定形っぷりがちょうどいい味つけになっていて、ベリーナイス。

朝からの雨風には参った。自転車乗りにはいちばんキツい。風で視界が塞がれるし、雨で顔が濡れて走りづらい。ヨロヨロ、チョロチョロとペダルを漕いで、どうにか目的地にたどり着く。替えのスニーカー、ズボンがなけりゃやってられない。

今日は通常営業! 明日20日(木)は休むので、ご注意を。

2025/03/18

3/18 店日誌

3月18日、火曜日。井上園子『ほころび』がとてもいい。ファースト・アルバムとして完璧なんじゃないかと思える。弾き語りで一発録音された全9曲。45回転2枚組仕様ってあんまり得意でない(盤をかえるのが面倒で……)けど、この録音ならば納得だ。歌詞がいいのは書くまでもとして、言葉未満の発声、余韻がすごく耳に残る。サブスクリプションで聴くのと、レコードに針を落とすのでは、受け止められる質量が大きく異なる。それだけの厚みがある。

ツイッターでの告知が始まった「松本哉に聞く! マヌケな場所の作り方(と続け方)」は、若者たちの「2週間」内の当店企画。オレに1日使わしてくれるなら松本さんに来てほしい! と思いつき、しかるべき連絡をした上での実現だ。ど平日の夕方開催って無茶あるわーって人が多いかもしれないけど、ぜひご注目を。

本を買いにくる人がいれば、催事の相談、告知をするだけの人もいる。均一価格の本を買いつつ最近出かけたギャラリー、ライブのこと話してくれたのは野口さん。いつ会っても気持ちがいい。

今日は臨時営業! 明後日20日(木)は休みます。

2025/03/17

3/17 店日誌

3月17日、月曜日。いやー昨夜は寒かった! 酒を飲んでしまったから徒歩で帰るしかなかったのだけど、途中で挫けそうになった。雨風がしのげる屋根があれば、倒れ込んで朝まで寝ていたい。いますぐキツイ状況から逃げ出したい。そもそもアイツがこなけりゃ、アソコにいかなければ……なんて他者を原因にしたくもなる。それらをグッとこらえて足を踏み出す。一歩一歩、家に向かって歩いていくとだんだん気持ちも前向きになる。誰が悪いわけじゃなく、自分が選んで今がある! なにも間違ってない! 根拠はなくてもそれでよし。

朝、数年ぶりで『TRAIN TRAIN』に針を落とす。ブルーハーツをまじまじと聴いたのは、久しぶり。表題曲につづく「メリーゴーランド」がいい。やけっぱちな感情とブルース、ブギピアノが組み合わさっててカッコいい。サビに歌心があるのが彼らの特徴か。

天久保1丁目の〈Good Near Records〉に出かけるのが楽しい。いけば欲しいレコードが何枚か見つかる。安いとは言わないけど、めちゃくちゃ高いわけじゃない。最近ではトータス、ボブ・ディランのレコードを買った。

今日も通常営業。定休日の明日も同じ時間(13時〜19時)で営業予定。

2025/03/16

3/16 店日誌

3月16日、日曜日。冷たい雨。こりゃ暇だろうなーとトボトボ歩いてくると、だんだん雨が弱まってくる。店につく頃にはなんとなく暖かい。まあ、開けてれば誰かしら来てくれるかな。シャッターを開けて、ラジオをつけたのち(日曜はのど自慢!)、椅子にすわるとすぐにご来店。なじみの若者にコンチハーと挨拶をして、営業開始。ラジオからは舟木一夫「高校三年生」を歌う声が聞こえている。

今日明日は13時から19時まで開けてます。お暇があればご来店を。

2025/03/15

3/15 店日誌

3月15日、土曜日。香川県高松市在住と紹介してきたDJ、HAPPFAT(ハップさん)が東京に拠点を移すと聞いた。ミックスCD『MELT2』を扱うことではじまったハップさんとの付き合いも長くなり、つくばに来てもらったり高松に招かれたこともある。生まれてはじめての四国、高松の街に赴いたのは2022年12月。当時ハップさんが営んでいた〈Kokua Coffee Island〉での出張販売が主な目的で、讃岐うどんを食べたり、界隈の書店や酒場を訪ねるのも楽しみにしながら出かけたのだった。

ライブをしてくれる笠井歩さんとそのお友達が来て、酒を飲み始めると店内は徐々にヒートアップ。ショットが飛び交う宴会状態。みんな、気持ちよく酔っていて、誰と話しても楽しい。DJ U–TAの選曲も抜群で、場の雰囲気を軽く明るくしてくれる。(「高松出張記③」)

このときのことを今思い出しても、ニンマリする。いっしょに酒を飲んで、あれこれ話して、ガハガハ笑えた人たち。みんな気持ち良かったなあ。またどこかで会えるだろうか。笠井歩さんは奇才! おもろい人だった。出張記も書いておいてよかった(⇨「高松出張記」)。

来週のペンペンドンピー、来月の2週間とピープルズパークに向けての準備が進んでいる。どの企画もご予約不要! 少しでも気になればぜひ遊びに来てほしい。不安があれば、その旨を伝えてくれれば、応えます。

今日明日、明後日は13時開店。いろいろ入荷してるので、お出かけを。

2025/03/14

3/14 店日誌

3月14日、金曜日。ペンペンドンピー、最近よく見聞きするけど、何なんですか。そう聞かれたら、こう応じる。ひとことで言えば、カッコいいバンドです。有名な誰かの子息でもなく、勢いのあるレーベルにも所属せず、巨大フェスティバルに出演してるわけでもない、野生的な人たちです。インスタグラムやツイッターでバズりもせず、ただ強烈なライブをしています。

すべて自分たちでやる。でも他者との連帯を畏れない。誰がなんと言おうと、気に入らないものには抵抗する。こうして、彼らは自分たちでありつづけるのだ。(ヒデ・モリモト)

彼ら=ペンペンドンピーをつくばに迎えるのは3月23日(日)。会場は天久保1丁目の地下音楽堂〈aNTENA〉で、18時から音が鳴り始める。〈つくば食堂 花〉がとっておきの料理を準備してくれるから、お腹をすかせてきても大丈夫。ぜひ、足を運んでほしい。

久しぶりで顔を出したイケちゃんからたくさんの本、少しの音源を買い取る。夜には「2週間」なる催しのミーティングに若者たちがわらわらと集まってくる。整理されないままだったが、何かが始まった気がしないでもない。昨日は落ち着かないまま時間が過ぎた。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/03/13

3/13 店日誌

3月13日、木曜日。近所のドラッグストアとスーパーを回っても見つからない。台形はあっても円錐型のコーヒーフィルターは売ってない。使い切る前に〈千年一日珈琲焙煎所〉で買うようにしているのだけど、ウッカリしていた。こりゃ明日朝のコーヒーはなしか……諦めて店に戻ると隣のカフェのシャッターが開く。すぐに顔を出し、円錐フィルターの在庫ある? サトちゃんに聞くと、ここでは売ってないです。じゃあ1枚だけちょうだいとお願いすると、もちろんどうぞと応えてくれる。

先週は「六曜社の豆を買ってきましたが、飲みますか?」とコーヒーをふるまってくれた(六曜社のハウスブレンドは漆黒の深煎り)。カフェの定休の水曜は、なにかとサトちゃんに世話になっている。彼は、千年一日珈琲焙煎所グループの重要人物である。

夕方前に雨がザーッときた昨日、客足は少なかった。開店直後に若者が『eke-king presents HIP HOP(2024-2025)』を探しにきて、天久保1丁目〈aNTENA〉のアッちゃんも顔を出す。その後は女性グループ、台湾から帰ってきたモドキプロが来たのみ。

今日明日は15時開店。本の買取、在庫確認などお問い合わせはお気軽に。

2025/03/12

3/12 店日誌

3月12日、水曜日。ディスクユニオンでキャロル・キング『ミュージック』を複数枚見つける。オリジナル盤は高いが日本盤であれば1000円ちょっと、ちょうどいい。CDや本といっしょに購入。電車と自転車を乗り継いで帰宅すると、ちょうど14時46分。14年前の同日は友人のビニールハウスで働いていたことを思い出す。うすら寒い帰り道、信号が停まっているなかを運転しながら、どんよりした気分に捉われていた。その後の断水、ガソリンスタンドの大行列、焼き鳥屋での飲み会……やはり、あの頃のテンションは異常だった。

松本哉・二木信(編)『素人の乱』を再読、やはり面白い。祝祭としてのデモ、選挙活動とリサイクルショップを営む日常をギリギリ切り離さなず、日々を重ねた実践の記録。「誰かのお膳立てや「ヒーロー」の登場を待ってないで、自分自身でいまそこから動き始めてしまおう」と書いているのは成田圭祐。心の中でつよく頷く。

二木信が監修した『eke-king presents HIP HOP(2024-2025)』、札幌から届けられたコンピレーション『Crystarize』が新入荷。どちらもオンライン・ストア〈平凡〉で購入可能。気軽に覗きにきてほしい。

今日明日、明後日は15時開店! お暇があればお出かけを。

2025/03/11

3/11 雑記

認識は六割のときがいちばん面白い。八割で表現だ。行動で十割だ。六割ではじめよ」と書いてるのは平岡正明。先週(3/4~5あたり)読んでいた『横浜的 芸能都市創成論』のあとがきで見つけた。ちょうど店にきた〈シリシリ器〉の新田に読み聞かせて「え〜! 最高!」みたいなテンションになり、ビールをがばがば飲み続けた。ツチダやマサキも来たから、そのまま飲みつつ催事の詳細を決めていった。

次は、まず! 3月23日(日)の「ペンペンドンピー、ワンマンライブ!」。ご予約不要、みささまのご来場を待つのみ。来たら、きっと楽しめる。その次に4月8日(火)! 当店の開店12周年の日に招くのは素人の乱、松本哉! 音楽ライター、二木信! 「2週間」なる催事を開催中の〈がばんクリエイティブルーム〉で、トークイベント「マヌケな場所の作り方(と続け方)!」を挙行する(イベント名は仮題)。

さらにその次、4月20日(日)には久しぶりに周年パーティー「PEOPLE’S PARK」を開催! ゲストにWool&The Pants,Compuma,dead kebab,チャーハン等々をお迎えする。夕方から夜まで。会場は天久保1丁目〈Club OctBaSS/Bar DISCOS〉と〈wearcrab〉になる予定。続報を待っていてほしい。

2025/03/10

3/10 店日誌

3月10日、月曜日。「要相談」と「応相談」、なにが違うのかと考えた。前者は「相談が必要」で、後者は「相談に応じる」とすれば正しいだろうか。検索してみると、やはりそんな意味らしい。いちばんの違いは言葉を発する人の立場、相談をしたいのか、相談を受ける余地があるかという意思表示なのだと認識。相談などしたくもされたくもないときは「無相談」か「否相談」、「不相談」とでも書けばいいのかな。

それにしても、花粉症がキツい。夜中に鼻がつまって目が覚める。起きると両穴びっちり詰まってる。鼻呼吸不可。鼻うがいを試みても、開通せず口から液剤が出てくるのみ。今年も点鼻薬に頼ることになりそうだ(いい対処法があれば、教えてほしい)。

天気のいい朝、聴きたくなるのは、ボブ・ディランの『ニュー・モーニング』。幸福だ、生きてるだけで。青空の下、この新しい朝。鼻が詰まってても、嘆いてばかりじゃつまらない。シャワーを浴びてさっぱりしよう。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/03/09

3/9 店日誌

3月9日、日曜日。サンキューの日。父親と友人ヨッシーさんの誕生日、2人ともいつもサンキュー。きのうのライブで会えた人、ものを買ってくれた人、よくわからんままあれこれ話せた人など、みなさんサンキュー。サンキュー、サンキュー、ありがとう。そんなこんなで今日も店をやれてます。

今日明日は13時開店、19時閉店。お暇があればお出かけを。

2025/03/08

3/8 店日誌

3月8日、土曜日。本日開催! 古里おさむと風呂敷き『en』リリースツアーのつくば編、会場は天久保1丁目〈aNTENA〉。共演は北里彰久(Alfred Beach Sandal)、出店は〈chito〉と〈PEOPLE BOOKSTORE〉。選曲は八福。入場料は2500円にドリンクオーダー500円、合計3000円。18時に会場がオープンして、ライブがはじまるのは19時頃。北里さんから風呂敷きに繋いでいくとのこと。天気がちょっと心配だけれど会場内は暖かい! 豚汁もある! ぜひ、遊びにきてほしい。

急遽営業した一昨日は盛況、昨日はまあボチボチの来客。どちらが良くて悪いわけでもなく、静かに本を選べる状況をつくれたことが嬉しい。友人たちと話し込む時間が少なくて、はじめての人も戸惑わずに過ごせたんじゃないだろうか。

つい先ほど、人生はじめての鼻うがいを体験。「アー」と言いながら鼻の穴に液剤を注入、そのうちに逆の穴からダラダラ液が流れてくる。なるほど! まったく痛くない。明らかに鼻の通りもよくなった。はやくコツをつかみたい。

今日は上記出店のため、17時までの短縮営業。明日明後日は通常営業です。

2025/03/07

3/7 店日誌

3月7日、金曜日。相変わらず、オクノ修を聴いている。ピースを埋めるように少しずつ、レコードとCDを買っていく。封入のライナーノーツ、インタビューが掲載された本をいっしょに読んでいき、当時の京都の雰囲気、キーになった場所や人を知っていくと手ごたえが増す。今日もまた3枚、オフノートに注文。サブスクにない音楽、人物にはこうして時間をかけて出会うしかない。人それぞれに見合う速度、乗り物、表現方法があるってことが重要だ。

タウンズ・ヴァン・ザントからはめっちゃ影響受けています。不思議なひとなんですけど。少年時代とかに鬱病かなんかで電気ショックを受けて過去の記憶を消されているんです、そのころアメリカで流行ってたみたいで。(オクノ修)

現状、当店で在庫しているのは最新作『オクノ修70歳、拾得ライブ』と『帰ろう』の2作品(ともにレコード)。後者はのこり1枚。瑞々しい歌と言葉が録音されている。

明日は古里おさむと風呂敷き『en』リリース記念のライブに出店するため、17時までの短縮営業。会場は天久保1丁目地下にある〈aNTENA〉。ご予約不要で入場できるので、気が向いたらぜひ足を運んでほしい。軽食もあるはず。

今日は15時、明日明後日は13時開店。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2025/03/06

3/6 店日誌

3月6日、木曜日。休業の予定をキャンセル、臨時通常営業(なんじゃそりゃ)! 終わってない事務作業、くたびれた身体をおもんぱかって、普通に店を開けることにした。行けない場所があるのは残念だけど、今日しか来られないお客さんもいるのだ……なんて真剣に考えていたわけじゃないけど、開けたらすぐご来店。隣のカフェでの展示に関わる野口さん、いつも気持ちよく笑うから話すのが楽しい。嬉しい。

今日も書籍、音源に入荷あり! お暇があればご来店を!

2025/03/05

3/5 店日誌

3月5日、水曜日。昨夜、針を落としたのは『フリーホイーリン』、『タイムズ・ゼイ・アー・チェンジン』。今の気分には後者が合う。録音された時期はそう変わらないのに前者に漂う青っぽさが消えて、陰影が濃くなった気がするのはジャケットのせいだけか。浪曲みたいに聴こえる曲もある。声はつよいが美声ではない。映画のなかで聴衆が「タイムズ・ゼイ・アー・チェンジン」を合唱するシーンは、不気味に思えた。状況を変えられるような気分、雰囲気に酔いしれる大勢の人。そりゃあ気持ちは良いだろうけど……。

A面は「ワン・トゥー・メニー・モーニング」、B面では「ブーツ・オブ・スパニッシュ・レザー」「ホエン・ザ・シップス・カムズ・イン」の流れが好きだ。『タイムズ・ゼイ・アー・チェンジン』は色味が少なく、シブいアルバムだ。

再入荷以来、大好評。『ECDPOPO』は近日中の補充予定あり。当店の定番、梶谷いこ『細部に宿る』やオオヤミノル『珈琲の建設』『喫茶店のディスクール』も同じく入荷待機中。その他、古本と中古音源にも動きあり。ご注目を。

今日は通常営業。明日は臨時休業なので、ご来店予定の方はご注意ください。

2025/03/04

3/4 雑記

ジェームズ・マンゴールド監督作品『コンプリート・アンノウン(名もなき者)』を観た。予告編をイヤってほど観せられていたから、事前情報はできるだけシャットアウト。友人たちの感想も耳目にいれないまま劇場に向かう。いつものシネコン、シアター5。前より真ん中に席を取る。それにしてもさみしい集客! 平日昼間とはいえ、観客は自分を入れて5人未満……。

主役のティモシー・シャラメがいい。若きディランの尖り方と言うべきか、未成熟なんだか老成してるのか、実態不明の存在をうまく演じている。音楽、小説、映画から何を吸い上げ、養分とするのか。ボブ・ディランは自身の表現に取り入れるべきものを掴むセンスに長けている。何より、声がいいしハンサムなのだ。そりゃあ、放っておかれるわけがない。

キューバ危機、ケネディ暗殺、黒人公民権運動、激動の時代と直に交差するフォーク・ソングが作られたのは彼の感性あってこそ。運動にのめり込まない距離の取り方。乾いた眼。共感に溺れず、されど感情を殺さずに捉える言葉。そんな特別な人間だから? 生身のディランは他者とうまく関係できない。

アメリカン・ヒストリーX、ファイト・クラブ、25時なんかで好きになったエドワード・ノートンの出番も多くて嬉しかった。ノートン演じるピート・シーガーの妻、トシ役の初音映莉子も効いていた。エル・ファニングは大人になったなあ。ジョニー・キャッシュ、ボブ・ニューワースを演じた役者も好印象。

いやあ、とても良かった。映画館を出てしばらく行き場に迷ってしまった。

2025/03/03

3/3 店日誌

3月3日、月曜日。いやービショビショだ。大粒の雨につよい風、雪も混ざる。なかなかキツイ天候だけれど、歩かなければ店に来られない。風に傘が煽られて何度も立ち止まる。靴紐がほどけて、結び直すのに難儀する。バシャーッと水を跳ね上げながら、車が通り過ぎていく。スニーカーがジワジワとしめっていき、靴下が冷たい。どうにか店に着いて、ほっと一息。今日は静かにしていたい。

今日も通常営業。明日は定休日、3月6日(木)は臨時休業です。

2025/03/02

3/2 店日誌

3月2日、日曜日。午前中、松野泉『あそぼ』を聴いた。なぜだかA面ばかりを聴いてしまっていて、久しぶりでB面に針を落とす。2曲目「遺影」の途中で読んでいた本を閉じて、耳を傾ける。「人は年老いたからといって 聖人にはなれない/過ちは癒やされず ただずっとそこにある/時は何も解決せず 傷つけられた魂は/私の前に立ち止まり ただ静かに震えてる」と閉められる、小さな歌。この一節だけを抜き出したところで、何かが伝わるはずもないのだが、胸をぐっと掴まれた。

「かさぶた食う子と無口な原田さん」「奈落」は目を閉じて、しっかりと聴く。針が上がったあとの静けさも音楽のようで、しばらく動けず。今日、聴くべき音楽を聴いてしまった。そんな感覚。午後からなにを聴けばいいのか。

今回の曲とかは、例えばなんかしながら聞かれても面白くないんじゃないかなと思って。聞く人が。せめて一回くらいは、ちゃんと聞く……っていうとアレですけど……ある程度そういう風に向き合って聞いた方が面白いんじゃないかなと思って。(松野泉)

今年も花粉の季節がやってきた。自分はそこまで酷い症状でないけれど、いちどクシャミが出ると止まらない。4発、5発と身体を震わせて、フーフー言っている。ほっとけば鼻水があちこちに飛んでいく。手拭いがないとやってられない。

今日明日は13時開店。これから寒くなって雪が降る……とか、なんとか。

2025/03/01

3/1 店日誌

3月1日、土曜日。大竹聡『酒場とコロナ』に触発されたのか、2020年から2023年頃のいわゆる「コロナ禍」にあった社会、街の雰囲気を思い出している。あのときの何とも言えない空気感は何だったのか。イベントは中止、店は時短営業になり、持続化給付金に個人事業主がザワつき出す。その他、実態の知れない助成金、無利子無担保の融資などなど金の話が横行していた(今になって、その頃の詐取行為がつつかれ始めた……)。

業態を問わず、店の存在自体が揺すぶられた。営業しないほうが儲けられる。日々の売上以上の金額がドバッと口座に入金される。嘘みたいな話がたくさん耳にはいった。こりゃ危ないぞ……背筋を冷やすあの感じ。後にも先にも未体験の状況だった。

緊急事態宣言が発令された東京はゴーストタウン化し、とはいえそれは「自粛要請」というなんとも歯痒い政府からのお達しにより、人々一人一人にこの未曾有の事態への対処が「委ねられ」ました。それは経済力格差、職業格差を露わにし、そもそも治療法のまだない厄介なウィルスへの恐怖心と相まって、人々を疑心暗鬼に陥れています。(田口史人)

思い立って、2020年4月に制作された『四月の音楽 〜三ツ沢、高円寺、伊那谷、円盤、黒猫』を聴いてみる。曲順を身体が覚えている。テニスコーツ「さべつとキャベツ」の冷たい耳障り、佐藤幸雄とわたしたち「五年」の温度は今もって冷めてない。大谷氏「弱いプロレスラー」の特別さ! やっぱり、このコンピはめちゃくちゃいい。

今日明日、明後日は13時開店! 色々入荷してるので、ぜひご来店を。

2025/02/28

2/28 店日誌

たしかに、コロナ禍は去ったのかもしれない。今は過去を振り返るより、前を向くべきかもしれない。しかし、あの時期に、何が起きたのか。何が変わり、何が変わらなかったのか。その答えはまだ出ていないだろう。(大竹聡)

2月28日、金曜日。もう何年前だろうか。北浦和でタクトくんと打ち合わせ、早々に終わってさあ飲もう! ……が、街を歩いても店がやってない。やってても酒は出してない。仕方ないから、コンビニで買った缶ビールでとりあえず乾杯。コウヘイくんがきたら公園に行きますか。いいね、それがいい。いざ3人で公園の広場に向かうといるわいるわ、似たような小集団が! 2人、もしくは3~4人で酒を飲んでる。あの光景はなかなか印象深い。

また別の日。タクトくん、カワイさんと阿佐ヶ谷で落ち合い、本を納品。さあ飲むか! となっても、同じ状況。小声でヒソヒソ、ソワソワ、ドウシヨウ。けっきょくカワイさんの運転する車の後部座席で飲み出して、タクトくんの家で仕切り直し。やたらに盛り上がっていろいろ話した。夏の日の記憶。

大竹聡『酒場とコロナ あのとき酒場に何が起きたのか』をぱらぱら読んでいて、数年前のことを思い出す。マスクを付けて、外して、移動して。距離をとって小声で話す。頻繁に消毒。うがい。あの頃のこと、みんな忘れちゃったのか。オレは正直忘れかけてた。

今日も書籍に入荷あり。オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2025/02/27

2/27 店日誌


オクノさんにしか出来ない音楽がある。コーヒーも同じで、同じコーヒー豆でも、淹れる人によって味は違う。そして、オクノさんのライブの時間の流れ方がある。(豊田道倫)

2月27日、木曜日。オクノ修『オクノ修70歳、拾得ライブ』を聴く。針を落として最初に聴こえるギターの音がいい。座って、レコードから流れる音楽に耳を傾けるだけで、満たされるものがある。素朴で特別。ありのままの存在を感じさせてくれるからだろうか、気持ちがじわりと高まる。豊田道倫さんが書く通り、この演奏でしか体感できない時間の流れ方を、しみじみと感じさせる。

本屋と喫茶店。かけ離れた業種のように思えるかもしれないが、同じ小商いには違いない。日々休むことなく黙々と同じ仕事をこなしながら、だれることなく張り詰めた店の空気を保ち続ける姿には背筋を正される思いがする。(堀部篤史)

オクノ修さんは〈六曜社珈琲店〉地下店の店主で、京都のある種の文化を象徴する人でもあり、自立した大人。シブいのにじじむさくなく、軽やかな気配を漂わせる。書いていて、ジャケット写真がもったいない気がする(実物はもっと若々しくてお洒落なのだ)。

さあ、今日も開店。書籍はもちろん、音源にも入荷あり。気が向いたらご来店を。

2025/02/26

2/26 店日誌

2月26日、水曜日。阿佐ヶ谷の〈古書コンコ堂〉で矢吹純個展「PUZZLING」が始まる。今日から3月23日(日)までの会期で、週末ごとに矢吹くんも店にいるかもしれない。その辺りの詳しいことはコンコ堂のインスタグラムかツイッターでご確認を。店主の天野さんによれば、「3回目となる矢吹くんの個展。今回は最近描いているというアクリル画を中心に、ペン画の小品もありという構成。今までの物量で店中を埋め尽くす展示からは一転し、控えめにまとまっています」。

不具合があれば関係終了。各自すみやかに次の仕事、居場所を探すべし。ってのがアメリカ(資本主義)社会の現実だとして、この国の派遣労働の現場も限りなくそれに近い状態になっている気がする。効率第一。心情などは介入させず機械的に働かせるべし。映画『ブルータリスト』を観て、考えたことの一つ。

道端でモドキプロに会って、だらだら喋りながら店に来た。そのときにすれ違った人が今日最初のお客さん。近所を歩いてる人とは知り合いになりやすい。

今日明日、明後日は15時開店。お暇があれば、ご来店を。

2025/02/25

2/25 雑記

思ってたよりずっとヘヴィで、もろくも崩れ落ちていく人間の姿を見ていて、イヤになった。映画として嫌いなわけじゃないのだが、こりゃなかなか……と呟くのが精一杯で、しかと受け止められたとは言い難い。ドラッグ摂取、ジャズ演奏に合わせて踊りまくるシーンに迫力があり、エイドリアン・ブロディの鼻の穴のデカさに驚いた。なにより、建築物の持つ力──権威と欲望、それらへの呪詛を含む──に畏れいる。

信仰が大きなテーマになった映画『ブルータリスト』を監督したのはブラディ・コーベット。1988年生まれの36歳らしい。

2025/02/24

2/24 店日誌

2月24日、月曜日。「マダムギター長見順(vo+guitar+piano) /岡地曙裕(drums) / ワダ マンボ(vo+guitar) /アンドウケンジロウ(clarinet+sax)ブルースやカリブ音楽など、ルーツミュージックの旨味と臭みを知り尽くした4人による、超ライブ・バンド」であるペンペンドンピーのライブを3月23日(日)に開催する! 会場は天久保一丁目〈aNTENA〉。DJにはsoul bonanzaことヒデ・モリモト、ゲスト出店の〈つくば食堂 花〉はこの日だけの特別メニューをつくってくれる。ぜひ、遊びにきてほしい。

ファンキー・ブルース経由~西アフリカ・ギネア行き、インド・カリプソ、甘茶ソウル・インスト、三連リズム&ブルース・バラッドなどなど…聴かなきゃわからない雑食サウンド。

ペンペンドンピーの最新作『9AM』をはじめ旧譜3タイトルを店頭とオンライン・ストア〈平凡〉で販売中。まずはどれから? と聞かれたら『ppdp』か『シブキューフ』、その次に『ジャ、ジャンクション』を、と応えている。

昨日、数年ぶりに来てくれたアメリカ在住の女性と話していてびっくり。息子さんと自分の誕生日が同じ、2月24日だった。そのうちに会えると嬉しいなーと思うけど、その日はくるだろうか。

今日も通常営業! 100円~300円~500円の本をたくさん追加してます。

2025/02/23

2/23 店日誌

2月23日、日曜日。いやー寒い! 朝晩の冷え込みはかなり厳しい。日中の数時間、日向にいればいくらかマシだけど、かなり寒い。冷たい。肌が痛い。そんな時でもお客さんは来てくれる。店周辺でよく顔を合わせる台湾からの留学生、何冊かの会計をしながら質問される。「日本の人にとって沖縄はどんな場所ですか?」……うーん、難しい。行ったことがないのだけど、と前置きして、正直ほとんどが観光目的。暖かくて海がきれい、楽園的なイメージで出かけていく人が多いんじゃないかなあ。

いつ、誰が、どう仕向けたか分からないけど、多くの人は沖縄は楽観的な土地なんだと思ってる(自分も含めて)。でも、本や映画で知る歴史、人から聞く話に触れると、言葉がでない。うまく表現できないから、なかなか近づけなくなる。それじゃいけないんだけど。モヤモヤしたまま返事をして、いっそう混乱させてしまった。

学生のような若者2人、ひとりはカセットコンロスのLPを、もうひとりはスペクテイターを何冊か。均一価格の文庫、単行本と組み合わせて買っていく。イベント/パフォーマンス的な動き、見せ方はできずとも、気にかけてくれる人はいる。地道にやっていくしかない。

今日は短縮営業になる予定。18時まで開けられたらいいのだけど。

2025/02/22

2/22 店日誌

2月22日、土曜日。あれ、暖かいの? 午前中に散歩がてらスーパーまで歩いていくと、ほとんど寒さを感じなかった。冬仕様の重ね着をしているとはいえ、陽の光にあたっていると公園でゴロンと横になりたくなる。ピーチクパーチク、鳥の声も春っぽい。梅の花も箇所によっては咲きはじめてる。数日間の強風が収まって、一気に季節が進んだのかな。と言って油断してると朝晩の冷え込みに体調を崩しかねない。まだまだ、しばらくは用心が必要だ。

二人がユニーク過ぎたのか、時代が未成熟だったのか。常に未成熟なのが時代というものであり、その未成熟さの故に、時代は一人の人間を一方では挫折させ、他方では、余人によってなし得られない力量を発揮せしめるのか、……結論を急ぐのはひかえよう。(山口昌男)

山口昌男『挫折の昭和史(上)』で見つけた上記の箇所でウームと唸った。常に未成熟なのが時代というもの、それがズバリ的確だと思えるのは何故なのか。年を重ねながら考えていくべき事柄じゃなかろうか。

今日明日は13時開店! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2025/02/21

2/21 店日誌

どこに出かけるにしてもそこそこ空いてる所が好きな自分としては、今のインターネットソーシャル空間は大混雑観光地みたいな居づらさで、もともと好きだったけどもういいかなと思う瞬間が増えた。(東郷清丸)

2月21日、金曜日。オンライン・ストア〈平凡〉内の読書日記にも書いたのだけど、主に生活者でたまにミュージシャンの東郷清丸さんが月一回発行している『かいほう』が面白い。SNSが辛い……なんて声はよく耳にしても、自分なりのメディアを作って、他者の思惑にできるだけ捉われず発信する人は多くない。機械的に速く、広く伝わらなくても、少数にはしっかり伝えられる。アナログだからいいってわけじゃなく、東郷清丸にはこの方法が合っている。

河野友花さんが発行するペラ、〈山の湯〉田口さんの定期便、いま届くのを楽しみにしている読み物は、どことなく似た雰囲気を持っている。焦らず、ごまかさず、言葉が選ばれるから安心して読めるのだ。

「ランダム・ミュージック」とは、音高が書かれた36枚のカードと音符の長さが書かれた16枚のカードをあらかじめ用意し、文字通りランダム(行き当たりばったり)に引き抜いたカードの組み合わせで作曲・演奏するという実験作品。

惹句にそそられて注文してみたロバート・コックスのカセットテープ3種が入荷。再生して、カセットやCD-Rは実験のメディアだと納得する。各作少数入荷なので、気になる方はお早めに。

今日は15時、明日明後日は13時開店。お暇があればお出かけください。

2025/02/20

2/20 店日誌

歴史のダイナミズムの中では無意味に圧殺されてゆくものたちのエピソードが、どこかの時代にむけてごくまれに、そのかすかな声をとどけて来たりする。語れない言葉や、うたえなかった唄のように。(石牟礼道子)

2月20日、木曜日。熊本の文芸誌『アルテリ』十九号が到着。暮しの手帖社の書籍のような表紙画を手がけたのは坂口恭平。飾り気なく、ここにいて、生きている。そんな在り方を雑誌として実践できているのは驚異的。「エッセイにようにはじまる小説があれば、小学校の頃の記憶をたどる人、自らが当事者である裁判の過程を記す人もいる。テーマに大小はあれ、切実な生の軌跡、痕跡が刻まれているとは〈平凡〉に書いた解説文から。

入荷後にすぐ品切れた、松野泉『あそぼ』(LP)が再入荷。同時に注文した作者不明の日記『創作』、オクノ修『胸いっぱいの夜』にもご注目を。地味ながら存在感のある本、音源をつくっているのは〈円盤〉の田口史人さん(円盤〜黒猫を経て、現在は山の湯が拠点)。

今週末の3連休も通常営業! と書いたけど、23日(日)は早仕舞いの予定。はやくて17時、おそくて18時までの営業になると思います。確定次第、あらためてお知らせするので、ちょいとお待ちを。

今日明日は15時開店! 上記以外にも音源、書籍に入荷あり。

2025/02/19

2/19 店日誌

2月19日、水曜日。定休日にオンライン・ストア〈平凡〉やメール通販の注文があると嬉しい。チラシなどを封入して梱包したのち郵便局に持っていき、発送。店で購入されるのと、通販で遠方の見知らぬ方に買ってもらうのは手ごたえが異なる。埼玉、北海道、大阪、鹿児島、東京、秋田……。いろんなところで〈平凡〉を見てる人がいるってのが不思議だし、ありがたい。見るだけ、読むだけも大歓迎。暇つぶしにつかってほしい。

今読んでいるのは、山口昌男『「挫折」の昭和史(上)』、石川佳郎『妻の温泉』は買ったまま読めてない。書店で見つけた平岡正明『昭和ジャズ喫茶伝説』は遠からず買うだろう。梅崎春生/荻原魚雷(編)『ウスバカ談義』ってのも面白そう。

3月8日(土)、23日(日)に関わる催事の準備が進行中! 主となる人との対話を重ね、徐々に熱を上げていく。遠目で眺めるだけじゃなく、ぜひ現場にきてほしい! って言うならオレも行かなくちゃ。

今日明日、明後日は15時開店! 週末の3連休まで通常営業です。

2025/02/18

2/18 雑記

……ひたすら、眠かった。クリスティ・ホール監督作品『ドライブ・イン・マンハッタン』、なじみの〈シネプレックスつくば〉での上映は12時から。昼食後の11時過ぎに家を出て、店を経由して劇場到着。シアター4の前より真ん中。足をぽーんと投げ出して予告を見るうち本編開始。ダコタ・ジョンソン、ショーン・ペンの顔は好きなのだが、演技にイマイチ乗り切れない。とにかく眠い。タクシー車内の二人芝居はいいけど、深みが感じられないのは睡魔ゆえか。

寝そうになるのをこらえてるうち目が覚めて、映画は終わった。誰にも感想は伝えなくていい。すぐに忘れちゃって構わない。自転車を走らせてるうち、なぜか心が軽くなってた。

ドライブ・イン・マンハッタン。原題はDaddio、日本語にすればオジさんとのこと。

2025/02/17

2/17 店日誌

2月17日、月曜日。春みたいな気候に戸惑う。先週みたいな肌着、上着の重ね方をしているとじわっと暑くて歩きづらい。ラジオによれば今夜から急に冷え込んで、明日以降は日中の最高気温は1桁、真冬並みに戻るらしい。うーん困った。どうすりゃいいのだ。気候に振り回されてるうちに春がくるのか。汗をかいたり冷やしたり、身体もなかなか大変だ。風邪をひかぬよう慎重に、しばらくが静かにしていたい。

円盤からのレコード、2タイトルに加えて鹿児島の〈Coffee Innovate〉と地元DJ(REJAS×M.KBZN)が組んでつくったカセットテープ『PHENOMENON』も到着。春以降にも重宝しそうな軽やかなミックス。ぜひ、聴いてほしい。

今日も通常営業! 本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2025/02/16

2/16 店日誌

2月16日、日曜日。いやあ、嬉しい。4日ぶりに店を開けてすぐ、常連Yさんが本を売りにきて、数冊の本を買っていく。ほぼ同時にきたタイセイくんは山梨に縁のあるラッパーだと話してくれた。買う人、買わない人といろいろだけれど、店に人が来てくれることがありがたい。誰がどう良くて、どう悪いかなんて二の次だ。淡路の〈タラウマラ〉の土井さんのようにやわらかく振る舞えたらいいなあ、と考えつつ、お客さんを迎えいれた。店が忘れられてないってのがこんなにも嬉しいとは。

街をさ迷っていると、その迷路のような道すじで、ある時突然、まさに路上の賢者といえそうな人(物)に出会い、彼らの手招きによって、気がつくと、自分の目指していた以上の場所にいる。自分の直感を信じてアクションを起こさないとストリートワイズは生まれない。地図やマニュアルは、アクションを起こすきっかけにはなっても、それだけでは路上に賢者には出会えない。(坪内祐三)

先週の「奈良〜京都滞在記」を読んだ知人が「旅の工程が無軌道というか運任せ」と印象を伝えてくれて、喜んだ。好きこのんで迷ったり、時間を浪費したいわけじゃないのだが、自分は効率優先では動けない。坪内祐三の書く「ストリートワイズ」は真実だと思うし、迷わなければ出会えないものがあると信じている。

オクノ修『オクノ修70歳、拾得ライブ』、松野泉『あそぼ』のLP2作が同時入荷! 少数だけれど、どちらもオンライン・ストア〈平凡〉にも入荷済み。

今日明日は13時開店! いろいろ入荷してるので、ぜひご来店を!

2025/02/15

2/15 店日誌

2月15日、土曜日。数日前に強風が吹いたらしい。つくばエクスプレスが止まってると聞いて、なんとなく知った気でいたのだが、帰ってきて驚いた。筑波大のなかは折れた枝だらけ。かなり大ぶりのものも歩道に散らばっていて、歩くのに難儀する。いざ帰宅すると、玄関はもちろん風呂場、洗面所が砂だらけ。濡れ縁にだしていた植物がふっと飛んでいて、器が割れている。とてもじゃないが掃ききれないし、水で流しても、よほど注意しないと砂が残る。風が吹いたのは一昨日? その日はどんな状況だったのだろうか。

たいていの人はプロスポーツが好きだがおれは全然興味ない。日々自分と戦ってるおれには人の戦いを応援してる余裕がないのだ。/ちなみに自分との戦いは連敗記録更新中。いま、この瞬間もおれは負けてる。(キングジョー)

今はキングジョーのテキストが救いである。上手くいってることなんか多くない。それどころか、小さな失敗を積み上げるばかりの日々にあって、ジョーさんの言葉から漏れでている何かが、オレの魂を震わせる。

キングジョー/松本亀吉『Peace Piece』は当店にも近日中に入荷予定。刊行されたのは去年だけど、今だからこそ読んでほしい、おすすめしたいZINEである(松本亀吉サイドもめちゃ素晴らしい!)。

今日は通常営業! 13時から20時まで開けているので、お暇があればお出かけを。

2025/02/14

奈良〜京都滞在記⑤

2月14日。7時台に外に出て、興福寺周辺まで歩いて気がつく。普段ならば池周辺でどーんと目に入る五重塔が改修中で、素屋根(布? 幕? のようなもの)で覆われている。眼か脳のスケールがくるうようで、街の雰囲気がだいぶ異なる。

9時過ぎに奈良を出発、11時10分発の新幹線に乗り換えて、東京に向かう。ブログを書いたりメール、DMの返信をするうち名古屋、浜松、三嶋と過ぎていく。やはり、こだまの速度がちょうどいい。少し寝ると新横浜。あっという間に東京着。外の暖気、人混みに戸惑うも、どうにかすり抜け秋葉原駅を目指すべく歩き出した……はず、だったのだが。

世界はもっと豊かでもっと自由なはず、そう思いたい。探しに行こう、待ち合わせよう。魂を売り渡すなら、ブルースが欲しいなら。…岸里交差点で待ってるからよ、毎晩! (キングジョー)

唐突だけれどキングジョーさんの言葉を借りて、無理矢理に締める。奈良〜京都滞在記はこれにて閉幕! ありがとうございました!

奈良〜京都滞在記④

2月13日。軽い朝食を摂って、外に出る。7時台の空気がパリッとして気持ちがいい。通勤、通学の人といっしょに歩いて、ならまち商店街を抜けていく。スターバックスなんかのある観光地を過ぎると人が減る。すいすい歩いていくと、鹿。鹿。鹿。通勤の車も彼らのペースに合わせて、信号がなくても停車する。あちこちに糞が散らばる。奈良公園にもたくさんの鹿。荘厳な空気が流れる社内を歩くのが気持ちいい。大木、古い社、植物園。進んでいくほどに色合が深くなる。若草山をこえると三月堂、二月堂。オフシーズンかつ朝だからか、どこも人が少なくて快適だ。ちょこちょこ歩いて新薬師寺、旧志賀直哉邸周辺のあたりから駅方面に歩き出す。

近年屈指の大ハズレの昼食にぶつかり意気消沈。ホテルの部屋で「とにかく疲れた」「もう帰りたい」なんて呟いてベッドに沈みかけるも「待て! 行ってないところがあるだろ!」と心の声が響いて、ガバリと起きて部屋を飛び出す。奈良駅まで小走りで5分弱、ちょうど来ていた電車に乗車、乗り換え駅の久宝寺までの車窓風景をみてるだけでドキドキ、ワクワク。果たして今日はやってるのか、定休日じゃないけど早仕舞もあり得るぞ。いやいやきっと大丈夫。気持ちが早って本を手に取る余裕もない。

おおさか東線に乗って、目指すは淡路(途中に「放出」と書いて「はなてん」と読む駅があった!)。JR淡路駅で降車、駅前の地図をみて歩き出すも、なんか違う。ちかくにあった交番で方角を正され、ざっくりした道ゆきを教えてもらう。淡路4丁目18-13を探してウロウロしてると、あった! あれが〈タラウマラ〉だ! 入店してすぐ「植田さんでしょ!」と店主土井さんが気づいてくれて、店内にいた先客2人に紹介される。ちょうど今、ジョーさんとシノさんとレコード聴いてたとこで……え、ジョーさん! もしかして、キングジョーさんですか。そうです。これにはびっくり。上気したまま棚をみて古本を数冊、キングジョー/松本亀吉『Peace Piece』、何枚かの音盤を購入。

ジョーさんの選曲はタイ産7インチ等々のワールドミュージック中心(というか、この日の集まりは定例の「ワールドミュージックを聴く会」だったらしい)。ちょうど聴かせてもらった2枚のB面はダブになってて、これが最高。音数がしぼられて奇妙なのに神秘的。その間も店には自転車修理を頼みにくるおばあさん、近所のカレー店で働く人などがきて、土井さんがフラットに対応している。うーん、やはり特別だ。こんな自転車屋は他に知らない。

ジョーさんにサインをもらって、挨拶を済ませて店を出る。淡路の商店街は喫茶店、たこ焼き屋、立ち飲み屋なんかが連なっていて、いちいち足が止まりそうになるのだが、振り切って駅を目指す。首尾よく目当ての電車に乗れて一安心。買ったばかりの『Peace Piece』を読みだすと、めちゃ面白くて止まらない。タラウマラに来れただけでも充分なのに、キングジョーさんにも会えるとは。じーんとした高揚に包まれたまま、奈良駅に到着。

地元に人以外まず行かないであろう〈ジャンたこ〉で一服、その後に覗いた〈蔵〉は「臨時営業」(!)。入店するとちょうどいい具合の客入り。無理ない量の酒と飯をとり、しっぽりとした時間に浸る。

2025/02/13

奈良〜京都滞在記③

ホテルで一休み、体勢を整えて再出発。電車に乗って京都に向かう。JR奈良線で東福寺、京阪に乗り換えて神宮丸太町。地上に上がって鴨川にかかる橋を渡って少し歩くと〈誠光社〉が見えてくる。文庫本を1冊買って〈アイタルガボン〉のソファ席でパニーニ、サラダ(とビール)でひと息。カッコつけ過ぎず、反骨心を感じさせるいいお店。食事も美味しい。しばらくゆっくりしたのち街へ出ると小雨が降ってくる。傘はなくても平気だが、歩道をビュンビュン走る自転車が怖い。傘差し運転はやめてほしい。

20分ほど歩いて目的地の〈拾得〉に到着。今回の大目的! オクノ修さんのライブには、開場前から人がちらほら。拾得の若いスタッフが丁寧に案内してくれ整理番号順に入場、座敷席を確保してビールを注文。隣の男性、女性の顔を見たことがある気がするが、声はかけず。数杯の酒を飲む。すぐ近くに座るオクノさんにサインをもらったり、トイレに行ったりするうちに田口史人さんの顔を見つけて、ご挨拶。あれ、なんで! 彦根にも寄ったらいいのに! なんて話してるときに、Hand Saw Pressの小田さんもきて、会釈をする。

客の平均年齢は高いけど、自立した大人がしっかり来てる。自分と同世代か、若い人、なにがしかの店を営んでいるような人もいる。拾得やオクノ修が象徴する、京都の街が育んできた文化への敬意が感じられて、頼もしい。どこか、少しだけうらやましい。

19時ちょうどに開演。72歳のオクノさんが歌い出すと、20代か30代、いやいや40代か? 明確な数字にこだわるのは野暮だけれど、明らかに実年齢より若くなる。ステージでの話には諧謔の気があり、やんわりと下ネタ気味。指がつってしまうか歌詞を忘れたら、途中で止めますと最初に言ったけど90分間歌い切った姿は自然で、ほのかな色気も漂う。アンコールはなくても、端々でオクノ修の美意識が感じられた。こんな洒脱な大人がいるなら、歳をかさねるのも悪くない。

終演後すぐ会場を出て、神宮丸太町の駅まで歩く。21時20分過ぎの京阪に乗り、東福寺で乗り換えて、奈良駅へ。すでに眠いが、重たい身体をひきずって、どうにかホテル着。風呂に入ってからブログを書いたり、メールの返信などするうちに0時半。ベッドに倒れこんで即就寝。

奈良〜京都滞在記②

2月12日。朝イチでホテル自慢の温泉に入ってみるも、ああやっぱり! 浴槽にただよう塩素の匂い。これは雰囲気ありげな大浴場で温泉じゃない。不平を言っても仕方ないのでしばらく浸かる。途中からほぼ貸切り状態。6時半前には部屋に戻り、簡単な朝食を摂る。さっさと着替えて7時台の電車に乗って法隆寺を目指す。

JR法隆寺駅に着いて、気分で道を選びつつ歩いていくと8時過ぎに到着。拝観料を払って寺院に入るとシーン………としてる。砂利を整える作業音、朝の挨拶が耳に入るくらいでガヤガヤした声は皆無。絶好の機会とばかりに、西院伽藍~大宝蔵院〜夢殿と順路を丹念にたどる。途中何度か係員(学芸員っぽく立っている)に疑問をぶつけると、柔らかく応じてくれて、なるほど〜なんて話してまた興味がふくらむ。その後、中宮寺の如意輪観世音菩薩に対面、静かな時間を過ごす。

気がつけばたっぷり2時間、法隆寺に浸っていた。休憩所でちょっと休んだのち法隆寺駅に引き返す。車通りの少ない道をのんびり選んでいくと、駅近くに〈クッパの店 一平ちゃん〉を発見。飲み屋がつらなるコンテナ? 箱のようなテナントに小さなカウンター、店主と思わしき男性が1人で準備中。開店前に通り過ぎ、用を済ませて戻ってみるとグッドタイミング! 並ばずに入店できた。省スペース、クッパ定食のみのメニュー、無駄のない接客に感心&安心してビールを1本。ここでもジワリと喜びを感じる。旅先で調べもせずにいい店に出会えると、めちゃくちゃ嬉しい。

電車に乗って再び奈良駅。なじみの喫茶店〈音楽と珈琲〉に顔を出して、店主とかるく話し出すと次々に来客。外国人観光客も少なくない。程よい音量で流れるジャズにコーヒー、小さなドーナツを食して退店。あんまり話せなかったけど、いい店になってるな〜と、反芻しながらホテルに帰る。

2025/02/12

奈良~京都滞在記①

2月11日。いつも通りの時間に起きて、準備をする。9時出発。歩いて15分ほどのバス停からつくば駅、始発の快速に乗って秋葉原駅に10時35分着。神田須田町、神保町、大手町をつなぐように東京駅まで歩いていく。集団ではしる人たち、〈まつや〉の行列を横目に歩を進めると、街がゴミゴミしてくる。東京駅周辺、構内は外国人観光客の姿が目立つ。改札をぬけ、混雑するホームで何本か電車を見送って、11時57分発のこだまに乗車。ビジネス車両はガラガラ。座席を倒して、発車と同時にビールを開ける。

その頃、私は小田原へ永住の覚悟で引き揚げてきていた。これまでのように東京を喰い詰めた為ではなかった。プロレタリア文学もようやく退潮し、既成作家達が息を吹き返して書き出すにつれ、私も久しく捨てて顧みなかったペンをとり、(…)再び一ツ覚えの「私小説」をつくり初め、文芸誌あたりからたまには作品を依頼されるはこびともなった。(川崎長太郎)*

川崎長太郎『淡雪』を読み、寝て、起きると小田原。また寝て、起きると新富士。窓から富士山が大きく見える。各駅停車がちょうどいい。車内の雰囲気ものんびりしていて居心地がいい。京都の手前、米原あたりはかなり雪が残っている。遠目にみえる山も真っ白。京都に雪はなく、建物ばかり。チャンチャンと乗り換えて、JR奈良線に乗ったのは15時半過ぎ。観光客にまざって奈良に向かう(ここで田中小実昌エッセイ・コレクション『旅』に読み替える)。

奈良駅到着。はじめて西口に出て、すぐ近くのホテルにチェックイン。16時半過ぎの街は人が少ない。大袈裟でなくつくば駅周辺の方が人が多いかも……と感じるが、まあ歩きやすくて気分がいい。お目当ての酒場〈蔵〉までは徒歩15分。最短距離でたどり着き、引き戸を開けるとちょうど席が空いたところ。ちょうどよかったですわ〜と迎えられ、ジワリと心暖まる。蔵の接客は絶妙という他ない。

酒は飲むべし、飲まれるべからず、と言うけれども、ぼくは酔っぱらうまで飲む。そこがこまったことなのだろう。酒が好きで飲むだけではない、酔っぱらわないと、おちつかない。酔っぱらうと、おちつかない人もいるのに……。(田中小実昌)*

*「亡友」p.140/『淡雪』より *「ヨーヨーをもった少年」p.18/『田中小実昌エッセイ・コレクション2』より

2025/02/11

連休

2月11日(火)、12日(水)、13日(木)、14日(金)は休みます。

2025/02/10

2/10 店日誌

2月10日、月曜日。ああ寒い、風が冷たい! これじゃ、お客さんが減るのも当然だ。隣のカフェ、近くの古着屋、遠く大阪の自転車屋の店主と「いや〜暇ですな」と挨拶のように声を交わす。ボヤボヤしてるのも馬鹿らしい。本棚で眠りっぱなしの本の写真を撮り、解説をつけて、オンライン・ストア〈平凡〉に並べてみる。ものによってはツイッター、インスタグラムでも紹介する。いいね! の数が少なくても、1人でも興味を持ってくれればいい。結果、購入につながれば万々歳だ。

一昨日、昨日の店売りは正直なかなか厳しい状況。オンライン・ストアへの反応、売上があり、どうにかバランスは取れているのだが、この先どうなっちゃうのか。やや不安の割合が増している(なんて感じで書いてると、心配してくれる人もいるのだけど大丈夫。元気だし店は楽しい)。

3月23日(日)にライブ開催! ペンペンドンピー『ジャ、ジャンクション』と『ppdp』、『シブキューフ』が同時入荷。最新作『9AM』と合わせてご注目を。初版が完売していた相田冬二『あなたがいるから』の2刷も到着。150部限定、ナンバリングとサイン入り。

今日の営業は13時から19時まで! 明日11日(火)から14日(金)までは連休です。

2025/02/09

2/9 店日誌

2月9日、日曜日。西荻窪の喫茶店〈JUHA〉のインスタグラムで知った、アレン・ギンズバーグのレコードをアップル・ミュージックで聴いてみた(どうも矛盾しているような……)。ピアノソロだと思い込んで再生すると、すぐに歌いはじめて驚く。上手いわけじゃない。でも、味はある。太めの声にシンプルな伴奏、英語も聞き取りやすい。「4A.M. BLUES/New York Blues/New York Youth Call Annunciation(medley)」は約10分、こんな曲が流れる喫茶店は近隣にはないなあ、と書いていて大坪さんを思い出す。

きのうはめちゃくちゃ暇だったのだが、お客さんはゼロじゃない。運動着の男性2人がシブい本を買ってくれたり、スペクテイター編集部の青野さんが納品にきたり、ヨシオが顔を出したりと嬉しいこともあり。

今日明日は13時開店! 明後日11日(火)から14日(金)まで連休です。

2025/02/08

2/8 店日誌

2月8日、土曜日。店にくる途中にぐるっと回り道をして、筑波大学一の矢生活センターで開催されている「筑波 circulation 計画」を覗いてきた。なによりまず、立地がいい! あの場所を選んで合同展示を企画しただけで、高得点。大学内を歩いていて、どこよりも興味がわいて、惹きつけられた場所だったから。展示作品もよく練られていて「へー!」と感心しながら見てまわった。誘ってくれたつくばネットワークのネガレイブは体験できなかったのだが……。明日また行くか、どうするか。

中央図書館併設の美術館では筑波大学芸術専攻学群の卒業制作展、すぐ近くの市民ギャラリーでは好きだ!! 展も行われている。今週末ですべてまわってみるつもり。肝になるのは明日の午前中、うまく時間を使わなくては。

オンライン・ストア〈平凡〉をとおして古本がよく売れていく。出してすぐ買われることあり、存在を忘れかけているものが売れていくこともあり、嬉しくも小さく慌てている。日々、何かしらを追加しているので、気が向いたら覗いてみてほしい。

今日明日、明後日は13時開店。11日(火)〜14日(金)は連休です

2025/02/07

2/7 店日誌

“明治という時代は、今日ほどには整備されていなかった。そのために、こまごました抜け道や袋小路や、忘れられた空地や、雑草の原の古井戸などが、そのままになっていて、こんな人たちが、どこかの片すみで生きていられた時代でもあった。”(金子光晴)

2月7日、金曜日。坪内祐三『シブい本』を読んでいて見つけた、金子光晴の『絶望の精神史』からの孫引きなのだが、ここで書かれる昭和から見る明治はそのまま令和から見る平成、平成から見る昭和と置き換えられる。それどころか「こまごました抜け道」「忘れられた空地」なんかは今や絶滅寸前だ(少なくともつくば市天久保周辺にあっては)。今後も意味を見出されず、減っていく一方だと思われる。街から空白が無くなっていく……。

と言って暗くなるわけでもなく、見方や速度を変えれば、抜け道はまだ残ってるし、見つけられる。車で通りすぎるだけだった道を歩いてみれば、発見がある。いいものとは限らなくても「あれ?」と不思議に感じることはあるはずだ。1時間歩くだけでも、小さな冒険。身体がつかれる位がちょうどいい。

店にちょこちょこ顔を出すマスヤマくんが関わる『音楽星人』創刊号が再入荷。好きなものを好き! ということ、やみくもなエネルギーを放出するって大事だし、共感もできる。整理されないまま表示される意思、主張をつづけてくれたらいい(って書くのも偉そうだナ)。

今日は15時、明日明後日と明々後日は13時開店。11日(火)〜14日(金)は連休です

2025/02/06

2/6 店日誌

2月6日、木曜日。いやあ、寒い。風が冷たい。露出している箇所が痛い。とくに、店を閉めてから帰るときがキツい。自転車を漕ぎながら「ふー!」「あー!」とか声が出る。手袋と靴下は2枚重ね。ズボン下もはき、上半身も肌着を何枚か。マフラーもつけていても、風がつよく吹くとさすがに堪える。バス停で並んで待ってる人たちも寒そうで、バスがくるのが見えて、全体がほっとするのを感じた。

繰り返しのお知らせだけど、改めて。来週11日(火)・12日(水)・13日(木)・14日(金)は連休。オンライン・ストア〈平凡〉の発送もお休み(10日(月)19時までの注文分は翌日中の発送です)。

今日も通常営業。本の買取、在庫確認など、お問い合わせはお気軽に。

2025/02/05

2/5 店日誌

2月5日、水曜日。仕入れたばかりの、川崎大助『教養としてのロック名盤100』が読ませる。めちゃくちゃ面白い。「「究極の100枚」これからご紹介しよう。(…)あなたがほんのすこしでもロックに興味があるならば、最初に聴いてみるべき1枚は、間違いなくこの「100枚」のなかにある」と書き出される「はじめに」でたじろぐ人がいるかもしれないし、そもそも「教養」ってのが気に入らない! なんて声も聞こえてきそうだ。だけど、まあまあ落ち着いて。読み出せば、きっと引き込まれる。

ブルース、リズム&ブルース、ソウル(それからジャズも)の「先にあった」ものがファンクであり、発見されたばかりの「新しいやりかた」が世に出たとき特有の輝きが、70年代ファンクには充満している。

98位のファンカデリック『ワン・ネーション・アンダー・ア・グルーヴ』を紹介するなかの一節なのだが、この解説と先週放送された「ジャズ・トゥナイト」(特集:マイルス・デイヴィス「アガルタ&パンゲアから半世紀」)を組み合わせれば、ブラック・ミュージックの聴こえ方が変わる気もする。

オンライン・ストア〈平凡〉を通して売れていった新刊、自主制作の小冊子をぼちぼち補充している。今日明日中には再入荷するものもあるので、ご注目を。古本には日々、入荷あり。

今日明日、明後日は15時開店! 来週10日(火)〜14日(金)は休みます。

2025/02/04

2/4 雑記

映画に気が向いている。自分には周期があるのか、いそいそと映画館に足をはこぶ時期があれば、数ヶ月なにも観ないときもある。昨日は吉田大八監督作品『敵』をえらんだ。いつものシネコンのシアター1、いちばん大きな劇場のかなり前よりに席をとる。作品の性質なのか、客の年齢は高め。本編がはじまってから入ってくる人、出ていく人、どうしてか落ち着かない。すぐ後ろにも人がきて、ガサガサポリポリ音を出す。

ふーむ、こんなの観にくるんじゃなかったなあ。序盤は退屈のきわみ。ひとりの女性が出てきて空気が変わる。前日にちらと耳にしていたのはこの人か。後ろや斜め、少し離れたところから人の声なんかが聞こえてくる。徐々に話が転がりだす。好き放題、めちゃくちゃに振り回される。

さも文学的な雰囲気(静謐、禁欲、情緒……)をまとった作品が評価されている風潮に対しての強烈な皮肉だと受け取った。文学は自由。あり得ないことを書けるし、設定できる。細部の描写に手を抜かず、丁寧に積み重ね、組み合わせれば受け手をとおくまで飛ばせるのだ。小さな現実からの大ジャンプ! と思ったら、チョンと足が浮いただけ。そんな感じの映画だった。面白かった。

さて次は何を観ようか。楽しみな作品がいくつもある。

2025/02/03

2/3 店日誌

2月3日、月曜日。ボビー・チャールズ『スモール・タウン・トーク』とジャッキー・ミットゥー『マッカ・ファット』を続けて聴くと、ふくらみが増す。どちらも全体的にはのどかな雰囲気、早いテンポの曲がない。目立って変なわけではないけど、簡単には言語化できない個性がある。ボビー・チャールズの表題曲「スモール・タウン・トーク」の不思議な鍵盤の鳴り方(誰が弾いてるんだろ)と、ジャッキー・ミットゥーのアルバム全体に漂う空気には近いものがあると感じる。

後者に「ロック・ステディ名盤!」とは別の冠をつけたいのだが、それもなかなか難しい。誰か、ジャッキー・ミットゥーの奏法、作品に関しての研究をした人はいないのだろうか。レゲエといえばコレ! くらいのレコードなのに、奇妙な厚み、音の響きに対して興味を持つ人が少ないってことなのか(……と、ロクに調べず書いてます)。

入荷したての、HAPPFAT『HOME ALONE −Color of Jazz−』への反応が鮮やかで、嬉しい。オンライン・ストア〈平凡〉入荷分は完売。店頭在庫もあとわずか。昨日は〈古着屋may〉でも流れてて会話がはずんだ。

今日は通常営業! 特殊なZINEが届いているので、のちほど紹介するつもり。