2023/03/05

3/5 店日誌

3月5日、日曜日。来客が少なかった昨日、夕方頃までオノ・ナツメ『さらい屋五葉』を耽読していた。開店と同時に3巻を読みはじめて4巻、5巻と引き込まれ、6巻からは止められない。眼前にある事象だけでは説明のつかない人間の絡まり、業の深さが太く確かに描かれていて、声を殺して読み続けた。オノ・ナツメという漫画家の筆力に畏れ入るのみ。

この作家も作品も、友人が貸してくれなければ、知らないままでいた。店を始めてから、人に教わることが増えた。トニー李がいなければ、チカーノ・ソウルを聴かなかっただろう(この記事がきっかけ)。tactsatoが来ていなかったら、ご近所〈古着屋may〉の魅力に気づかないままだった。

夜、『DJ PATSATの日記』vol.2を読む。マリヲ『世の人』『FACE TIME』を経ての再読。たぶん三度目。この日記も読み出すと、止まらない。ぎゅっと掴まれたように、文字を追っていく。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

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